寒い夜だけど
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魁童と過ごした寒い夜の、翌朝のお話―――――
――――――
同じ布団の中で、まだ眠っていた魁童と私は、帰って来た月讀さんと久遠に発見されてしまった。
そして今、二人して、月讀さんのお説教を受けている。
* * *
「魁童、何故あなたがこの屋敷で、しかも##NAME1##さんと一緒に寝ていたのですか?」
「そんなの決まってんだろ、おまえらが##NAME1##を一人きりにしてたから、俺が守りにきたんだよ!」
「##NAME1##さんに対する気づかいには、感謝します。しかし、だからと言って、同じ布団で寝ている理由にはなりませんよ」
魁童も負けじと言い返す。
「あのなぁ、とてつもない寒さだったんだぞ?一緒に寝る方があったかいに決まってんだろ」
月讀さんは、やれやれというふうにため息をつくと、今度は私の方を見た。
「##NAME1##さん、あなたは、嫁入り前の娘さんなのですよ。ちょっと、いや、かなり自覚が足りないようですね」
私は、返す言葉もなく、小さくなっていた。
月讀さんの視線が痛い。
「……で、二人の間には、何もなかったのですか? 」
「『何も』って、どういう意味だよ?」
「つまり……ありていに言えば、男女の交わり「ばっ……おまえらの留守を狙って、俺様がそんなことする訳ないだろ!?馬鹿にすんな、この、エロ術士っ」」
私は慌てて、月讀さんにつかみかからんばかりの勢いの魁童の肩を押さえる。
「魁童!今の私達の立場を考えようよ」
「##NAME1##……けどよ、俺が、あんなに必死な思いして堪えたのに、術士のやろうは……」
「ちゃんとわかってるから。魁童が、どれだけ私のこと大事にしてくれてるか、ちゃーんと、わかってるから!」
まだ唇をとがらせながらも、しぶしぶ姿勢をただす魁童を見て、月讀さんがうなづいた。
「貴方がたが、どれほど互いのことを大切に思っているかは、よくわかりました。まあ、何もなかったならば、今回はよしとしましょう」
それから月讀さんは、魁童の方に向き直った。
「これから、私も久遠も次の日まで帰れない、という場合には、魁童に、##NAME1##さんの護衛をお願いしたいのですが」
「ほんとかっ!!」
魁童と私は、顔を見合わせて微笑みあった。
「私だって、人の情をないがしろにする、わからずやではありませんからね」
「術士!おまえ、ほんとはいいやつだったんだな。見直したぜ」
「ただし!!」
月讀さんが語気を強めた。
「部屋と布団は、当然、別々ですよ。」
「んなもん、二人きりになっちまえば、こっちのもン……ぃてっ」
雲行きをあやしくしそうな発言に、私は魁童の頭を軽くたたいた。
「まあ、そういうことです。では、そのような折りには、##NAME1##さんのことを頼みますよ」
――――――
――――
こうして、魁童と私とのことを、月讀さんも認めてくれる形になった。
その後、魁童に逢う度に
「なあなあ、術士と子狐、遠くに出かける予定ないのか?」
と聞かれることになったのは、言うまでもない。
*
――――――
同じ布団の中で、まだ眠っていた魁童と私は、帰って来た月讀さんと久遠に発見されてしまった。
そして今、二人して、月讀さんのお説教を受けている。
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「魁童、何故あなたがこの屋敷で、しかも##NAME1##さんと一緒に寝ていたのですか?」
「そんなの決まってんだろ、おまえらが##NAME1##を一人きりにしてたから、俺が守りにきたんだよ!」
「##NAME1##さんに対する気づかいには、感謝します。しかし、だからと言って、同じ布団で寝ている理由にはなりませんよ」
魁童も負けじと言い返す。
「あのなぁ、とてつもない寒さだったんだぞ?一緒に寝る方があったかいに決まってんだろ」
月讀さんは、やれやれというふうにため息をつくと、今度は私の方を見た。
「##NAME1##さん、あなたは、嫁入り前の娘さんなのですよ。ちょっと、いや、かなり自覚が足りないようですね」
私は、返す言葉もなく、小さくなっていた。
月讀さんの視線が痛い。
「……で、二人の間には、何もなかったのですか? 」
「『何も』って、どういう意味だよ?」
「つまり……ありていに言えば、男女の交わり「ばっ……おまえらの留守を狙って、俺様がそんなことする訳ないだろ!?馬鹿にすんな、この、エロ術士っ」」
私は慌てて、月讀さんにつかみかからんばかりの勢いの魁童の肩を押さえる。
「魁童!今の私達の立場を考えようよ」
「##NAME1##……けどよ、俺が、あんなに必死な思いして堪えたのに、術士のやろうは……」
「ちゃんとわかってるから。魁童が、どれだけ私のこと大事にしてくれてるか、ちゃーんと、わかってるから!」
まだ唇をとがらせながらも、しぶしぶ姿勢をただす魁童を見て、月讀さんがうなづいた。
「貴方がたが、どれほど互いのことを大切に思っているかは、よくわかりました。まあ、何もなかったならば、今回はよしとしましょう」
それから月讀さんは、魁童の方に向き直った。
「これから、私も久遠も次の日まで帰れない、という場合には、魁童に、##NAME1##さんの護衛をお願いしたいのですが」
「ほんとかっ!!」
魁童と私は、顔を見合わせて微笑みあった。
「私だって、人の情をないがしろにする、わからずやではありませんからね」
「術士!おまえ、ほんとはいいやつだったんだな。見直したぜ」
「ただし!!」
月讀さんが語気を強めた。
「部屋と布団は、当然、別々ですよ。」
「んなもん、二人きりになっちまえば、こっちのもン……ぃてっ」
雲行きをあやしくしそうな発言に、私は魁童の頭を軽くたたいた。
「まあ、そういうことです。では、そのような折りには、##NAME1##さんのことを頼みますよ」
――――――
――――
こうして、魁童と私とのことを、月讀さんも認めてくれる形になった。
その後、魁童に逢う度に
「なあなあ、術士と子狐、遠くに出かける予定ないのか?」
と聞かれることになったのは、言うまでもない。
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