ホワイトデー大作戦
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蒼玉の湖へ……の巻
湖のほとりに無月の姿が見える。
私は、ひとつ深呼吸をして彼の名を呼んだ。
「無月、遅くなってごめんね」
「瑠璃」
暖かな無月の微笑みが、私を迎えてくれる。
「瑠璃、これをそなたに……我からの贈り物だ」
無月が、大事そうに抱えていたものをさっと広げた。
「いつかそなたが、誰かと祝言をあげる時、これを身につけてほしい……」
無月が持っているのは、純白で、くるぶしが隠れるくらいの丈の清楚なドレス。
「ウェディングドレス……?無月、これどうやって……」
「以前、瑠璃の世界に行った時、このような服の書物を見たのだ」
そう言えば、読みかけの雑誌を開いたままになってたっけ……『幸せな花嫁特集』のページ。
綺麗なお嫁さんの写真について、無月に質問された私は、「私もこういうの着たいな……」と漏らしたのだった。
「家にあった雑誌のこと、覚えててくれたの?」
「ああ。あれを思い出しながら、我なりに作ってみた」
無月はニッコリと微笑み、私にドレスをあててみてくれた。
「思ったとおり、よく似合う」
嬉しい……私を思って、無月がこんなに素敵なドレスを縫ってくれたのは、素直に嬉しい。
でも… …
私は、心に引っかかっていることを口にした。
「ねえ、無月?私がこれを着る時……無月は、隣にいてくれないの?」
無月は驚いたように私の目を見つめたが、すぐに柔らかな微笑みを浮かべた。
「瑠璃、そなたがそう望んでくれるのであれば、我はいつでもそなたの隣にいよう」
いつか、このドレスに身を包み、無月と永遠の愛を誓い合うんだ……そんなことを思いながら、私は真っ白なドレスを抱き締めた。
無月の素敵な贈り物で、二人の将来に思いを馳せた、幸せなホワイトデーだった。
*
湖のほとりに無月の姿が見える。
私は、ひとつ深呼吸をして彼の名を呼んだ。
「無月、遅くなってごめんね」
「瑠璃」
暖かな無月の微笑みが、私を迎えてくれる。
「瑠璃、これをそなたに……我からの贈り物だ」
無月が、大事そうに抱えていたものをさっと広げた。
「いつかそなたが、誰かと祝言をあげる時、これを身につけてほしい……」
無月が持っているのは、純白で、くるぶしが隠れるくらいの丈の清楚なドレス。
「ウェディングドレス……?無月、これどうやって……」
「以前、瑠璃の世界に行った時、このような服の書物を見たのだ」
そう言えば、読みかけの雑誌を開いたままになってたっけ……『幸せな花嫁特集』のページ。
綺麗なお嫁さんの写真について、無月に質問された私は、「私もこういうの着たいな……」と漏らしたのだった。
「家にあった雑誌のこと、覚えててくれたの?」
「ああ。あれを思い出しながら、我なりに作ってみた」
無月はニッコリと微笑み、私にドレスをあててみてくれた。
「思ったとおり、よく似合う」
嬉しい……私を思って、無月がこんなに素敵なドレスを縫ってくれたのは、素直に嬉しい。
でも… …
私は、心に引っかかっていることを口にした。
「ねえ、無月?私がこれを着る時……無月は、隣にいてくれないの?」
無月は驚いたように私の目を見つめたが、すぐに柔らかな微笑みを浮かべた。
「瑠璃、そなたがそう望んでくれるのであれば、我はいつでもそなたの隣にいよう」
いつか、このドレスに身を包み、無月と永遠の愛を誓い合うんだ……そんなことを思いながら、私は真っ白なドレスを抱き締めた。
無月の素敵な贈り物で、二人の将来に思いを馳せた、幸せなホワイトデーだった。
*