お礼画面
私が何年もお傍でお仕えしていたマリー様が永遠の眠りにつくという呪いにかかってしまった。
愛する人のキスで目覚めるというその呪いを解くために王子様が既にマリー様の元へ行ったが、駄目だったそうだ。
唯一の頼みの綱を失った人々は絶望に暮れている。
そんな中いてもたってもいられなくなった私はマリー様が眠っていらっしゃる城へ向かってみることにした。
鬱蒼とした森の中にそびえる城は中もひっそりと静まり返っている。
階段を登っていくとマリー様が眠っているであろう部屋にたどり着いた。
念の為何度かノックをし、反応がないのを確認すると重たい扉を開いた。
「マリー様……」
そこにはベッドに横たわるマリー様がいらっしゃった。
血の気の失せた顔で目を閉じて穏やかに息をしているマリー様は言い表せないような美しさだった。
「マリー様……!マリー様……!」
何度か呼びかけて方を揺さぶるも、当然ながら目は開かない。
来てみたはいいものの、どうすればいいのか。
もしかしたら私がキスをすれば……
確かに私は心からマリー様をお慕いしているが、そんな訳……
葛藤を繰り返していた私だったが何かの力に導かれるようにマリー様の形のいい唇に自身の唇を近付けていた。
「んっ……?」
突如聞こえた声に驚いて顔を離すとマリー様がぱっちりと目を開いてこちらを見つめていた。
私のキスで……?
「マリー様……!お目覚めなさったのですね……!」
「ええ。貴女が私の呪いを解いてくれたの……?」
「……すみません!私のような者がマリー様に接吻などと……!」
マリー様は何も言わずに起き上がり、微笑んでから謝る私を抱きしめた。
私のマリー様への気持ちは「愛」だったのだろうか。
「ありがとう」
マリー様はそっと私にキスをした。
愛する人のキスで目覚めるというその呪いを解くために王子様が既にマリー様の元へ行ったが、駄目だったそうだ。
唯一の頼みの綱を失った人々は絶望に暮れている。
そんな中いてもたってもいられなくなった私はマリー様が眠っていらっしゃる城へ向かってみることにした。
鬱蒼とした森の中にそびえる城は中もひっそりと静まり返っている。
階段を登っていくとマリー様が眠っているであろう部屋にたどり着いた。
念の為何度かノックをし、反応がないのを確認すると重たい扉を開いた。
「マリー様……」
そこにはベッドに横たわるマリー様がいらっしゃった。
血の気の失せた顔で目を閉じて穏やかに息をしているマリー様は言い表せないような美しさだった。
「マリー様……!マリー様……!」
何度か呼びかけて方を揺さぶるも、当然ながら目は開かない。
来てみたはいいものの、どうすればいいのか。
もしかしたら私がキスをすれば……
確かに私は心からマリー様をお慕いしているが、そんな訳……
葛藤を繰り返していた私だったが何かの力に導かれるようにマリー様の形のいい唇に自身の唇を近付けていた。
「んっ……?」
突如聞こえた声に驚いて顔を離すとマリー様がぱっちりと目を開いてこちらを見つめていた。
私のキスで……?
「マリー様……!お目覚めなさったのですね……!」
「ええ。貴女が私の呪いを解いてくれたの……?」
「……すみません!私のような者がマリー様に接吻などと……!」
マリー様は何も言わずに起き上がり、微笑んでから謝る私を抱きしめた。
私のマリー様への気持ちは「愛」だったのだろうか。
「ありがとう」
マリー様はそっと私にキスをした。