【善法寺伊作前提】忍び怪談
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【いつかの夜】
あ~!!
駄目だって!
その棚の薬は素手で触っちゃ危ないから!
……あ、皆さんこんにちわ!
善法寺伊作です。
今、この保健室には小さなお客さんが来ている訳ですが…
あーコーちゃんが!!
メッ!怖い話し聞かせてあげるから大人しくしてなさい?
そ、君のママにもよく聞かせてあげてたんだよ??
じゃあ、みんなと一緒におとなしく聞きましょうねぇ~。
それでは忍び怪談番外編スタート!!
【夏祭り】
それはある暑い夏の話し。
日もしっかり沈んだその夜空に、子気味の良い音が響いている。
夏祭りの太鼓の音だ。
太鼓を乗せた山車(だし)が練り周り、お祭りが終った後でも、まだまだ太鼓は鳴り止まない。
年上のお兄さん達が太鼓を叩いている為、僕達ちびは山車に乗せてすら貰えない。
そんなちびっ子達が祭の後に肝試しをするのは恒例の事で、まとめ役の庄左ヱ門がテキパキと指示を出して行く。
場所は近くのお墓で、二組になり、あらかじめ置いてあったお菓子を持って帰ってくると言う単純なものだ。
僕達は一番最後。
一組、二組と終って、だいぶ待たされ僕達の番。
何でもないと平静を装うが、やっぱり日が落ちた墓場は不気味だ。
僕がビビってキョロキョロしていると…
「なんだ?兵大夫…ビビってるのか??」
ニヤニヤと顔を覗き混んで来る相方に頭に来て「は?誰が!!」っとたんかを切って歩き始めた。
「ごめん、ごめん!
待ってよ!!」
相方はその後を追って走って来た。
その後、同じく太鼓を叩く事が出来ず、脅かし役に回った一つ二つ上の先輩達を二人で逆に脅かしながら中間地点を目指した。
そのまま楽しく話しながらお菓子をとって難無くゴールするとびっくりだ…
皆がすごいすごいと、モテはやし始めるのだ。
「すごいじゃないか兵大夫!
最後に一人で入って行って、先輩達を脅かして返ってくるなんて!!」
「は?…ひとり??
僕達は二人で行ったんだよ??」
僕の言葉にさっきまで騒いでいた皆が静まりかえる。
庄ちゃんはう~んと悩んで僕に聞いた。
「兵大夫、僕達は全員で11人必ず誰が一人余るんだ。
伊助と最後の一人には後で皆のお菓子を少しずつご褒美にあげようって話してたとこだし…
ねぇ?君は誰と組んだの?」
言われて答えに詰まった。
さっきまで楽しく肝試しをしていた相方の名前も顔も、まったく思い出せないのだ…
それは皆も同じだし、後から来た脅かし役の先輩達も僕は二人で肝試しに参加していたと話した。
僕はいったい…誰と肝試ししていたのだろう??
一年は組
笹山兵大夫
あ~!!
駄目だって!
その棚の薬は素手で触っちゃ危ないから!
……あ、皆さんこんにちわ!
善法寺伊作です。
今、この保健室には小さなお客さんが来ている訳ですが…
あーコーちゃんが!!
メッ!怖い話し聞かせてあげるから大人しくしてなさい?
そ、君のママにもよく聞かせてあげてたんだよ??
じゃあ、みんなと一緒におとなしく聞きましょうねぇ~。
それでは忍び怪談番外編スタート!!
【夏祭り】
それはある暑い夏の話し。
日もしっかり沈んだその夜空に、子気味の良い音が響いている。
夏祭りの太鼓の音だ。
太鼓を乗せた山車(だし)が練り周り、お祭りが終った後でも、まだまだ太鼓は鳴り止まない。
年上のお兄さん達が太鼓を叩いている為、僕達ちびは山車に乗せてすら貰えない。
そんなちびっ子達が祭の後に肝試しをするのは恒例の事で、まとめ役の庄左ヱ門がテキパキと指示を出して行く。
場所は近くのお墓で、二組になり、あらかじめ置いてあったお菓子を持って帰ってくると言う単純なものだ。
僕達は一番最後。
一組、二組と終って、だいぶ待たされ僕達の番。
何でもないと平静を装うが、やっぱり日が落ちた墓場は不気味だ。
僕がビビってキョロキョロしていると…
「なんだ?兵大夫…ビビってるのか??」
ニヤニヤと顔を覗き混んで来る相方に頭に来て「は?誰が!!」っとたんかを切って歩き始めた。
「ごめん、ごめん!
待ってよ!!」
相方はその後を追って走って来た。
その後、同じく太鼓を叩く事が出来ず、脅かし役に回った一つ二つ上の先輩達を二人で逆に脅かしながら中間地点を目指した。
そのまま楽しく話しながらお菓子をとって難無くゴールするとびっくりだ…
皆がすごいすごいと、モテはやし始めるのだ。
「すごいじゃないか兵大夫!
最後に一人で入って行って、先輩達を脅かして返ってくるなんて!!」
「は?…ひとり??
僕達は二人で行ったんだよ??」
僕の言葉にさっきまで騒いでいた皆が静まりかえる。
庄ちゃんはう~んと悩んで僕に聞いた。
「兵大夫、僕達は全員で11人必ず誰が一人余るんだ。
伊助と最後の一人には後で皆のお菓子を少しずつご褒美にあげようって話してたとこだし…
ねぇ?君は誰と組んだの?」
言われて答えに詰まった。
さっきまで楽しく肝試しをしていた相方の名前も顔も、まったく思い出せないのだ…
それは皆も同じだし、後から来た脅かし役の先輩達も僕は二人で肝試しに参加していたと話した。
僕はいったい…誰と肝試ししていたのだろう??
一年は組
笹山兵大夫
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