後篇

  • 学校図書館
  •  えっと、さてこの前の続きと…さて、回路設計の本探すか。

  • えっと、この本なら分かりそうかな?

  • うーん、何冊か持って来て見比べてみるかな。

  • さて、ここ座って一通り眺めてみるか。

  • あ、またりこさんが居る、でも本に夢中みたいだな。

  • しばらくして…。

  • りこ

    「いつもそんな難しそうな本読んでるの…?」

  • 成幸

    「あ…、りこさん、いやちょっと回路設計しようかと思ってて」

  • りこ

    「小説とか読まないんですか?」

  • 成幸

    「いや、あんまり活字は苦手で…」

  • りこ

    「この本貸してあげる…読んでみて…」

  • 成幸

    「えっ! いいんですか?」

  • りこ

    「いいから読んでみて、いつ返してくれてもいいから、じゃあね」

  •  そうして、りこさんは足早に去ってしまった。

  • 『Planet Blue』ってタイトルか、どんな本なんだろう?

  • 自宅にて
  •  さっき借りた本、ちょっと読んでみようかな。

  • やっぱ活字は苦手だな…えーと、何々…なんだか、切ない恋愛模様のようだけど…取り敢えず読むのに時間掛かりそうだな。

  • いおり

     その後、僕達は大学の試験に備えた予習として、家・図書室・講義室で勉強した。

  • いおり

    テスト対策の後、大学に入って初のライブを開催する事になり、家だけでなく、幹雄達と部室で練習したり、彼らとスタジオを借りて練習したりした。

  • いおり

     ライブハウスと大学の図書室・食堂に、ライブ告知のポスターを貼った。

  • いおり

    そして迎えた大学初ライブは無事に成功し、終演後にライブハウスの客席や外で皆と話してから、帰路に就いた。

  • いおり

     大学の昼休みに幹雄達と昼食する時は、学食を利用する日のほか、コンビニで買った物を部室にて食べる日、吉祥寺駅へと食べに行く日もあった。

  • いおり

    また、今度の授業で行われる実験に備えて、実験室や部室で練習したり、秋葉原で部品を買い揃え家で練習したりもした。

  • いおり

     こうして前期の授業を終えた後、夏休みは部活に専念したり、幹雄達と遊んだり、休みにも拘かかわらず学校に行く日もあった。

  • いおり

    そして夏休みの終わりには、吉祥寺駅・図書室・部室に行き、皆と素敵な思い出を作り、僕達の夏は終わった…。

  • いおり

    「りこ・しのぶ・りん・ゆうか・ひなこ・のあ・みずほ・ゆき・めい、彼女ら9人の愛…九つの命が僕達と、あなたと共に創った、皆の物語…だね!」

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