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十三宮 幸
ハロウィーンの今夜、私達は湘南地方の逗子
久木 教会を訪れ、お祭りと飲食を楽しんでいた。
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十三宮 幸
しかし、食べ過ぎて迂闊にも終電を逃してしまったので、逗子駅前のカラオケ店で、始発までの時間を潰す事にした。甲辰2684(共和六)年 神無月31日

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甲辰2684(共和六)年 神無月31日
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関東州 相模県 横須賀市 逗子町
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十三宮 寿能城代 顯
「…まさか僕が、飲み喰いで終電を逃すなんて、ななみんと同じミスだな…まあ、良くも悪くも兄妹は似るって事かなw」

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十三宮 幸
「ああ、そういう事だよ多分w」

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十三宮 寿能城代 顯
「それに、ここのソフトクリーム食べ放題は幸せだし、たまにはこんな夜も良いかも知れないよw」

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十三宮 幸
「そうかもね…てか、カラオケ歌わないの?」

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十三宮 寿能城代 顯
「いや、疲れた…今は、そういう気分じゃないな…それに、ネット繋げたらメールが幾つも来ていたから、それを確認しないと…」

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柊 七海「お兄ちゃん、お誕生日おめでとう!」
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十三宮 寿能城代 顯
「ああ、ななみんや黒井さん達からだ…そっか、もう日付が変わって、聖者の日…つまり、私が生まれた日というわけだな」

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十三宮 幸
「終電逃して誕生日とか、滅多に無いよw」

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十三宮 寿能城代 顯
「ああ、全くだ…明日は、笹木さん達と御台場で遊ぶ予定だから、休める時に休んでおかないとな…」

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その後、どうにか始発電車で帰宅した私達は、僅かな仮眠の後、笹木さん達が待ち受ける台場へと向かった。
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霜月1日 聖者の日
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東京府 東京市 江東深川区 東京台場駅
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十三宮 寿能城代 顯
「…さてと、笹木さんは…あ、居た。おはよう」

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笹木 詩絵楽「あら、おはよう。あと、おめでとう。誕プレに、良いニュースと悪いニュースを持って来てあげたわ。どっちから聴きたい?」
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十三宮 寿能城代 顯
「どっちでも良いけど、もう何と無く結末が見えているから、良い報せをどうぞ」

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笹木 詩絵楽「新しい
彼死 をゲットしたわ! これで666人目よ!」 -
十三宮 寿能城代 顯
「ああ、そうか…それは良かったね。おめでとう、早く死ね。で、悪い報せは?」

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笹木 詩絵楽「今さっき別れたわ! これで666回目の失恋よ! 最短期間にして、最多記録を更新してやったわよ! あぁ…あたしって罪な女だわ~!(絶望)」
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十三宮 寿能城代 顯
「ああ、それは最高の誕生日プレゼントだな! 新記録おめでとう! 笹木さんの破局を、僕は心から祝福するよ! で、本題は?」

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笹木 詩絵楽「あっちのほうに、あたしの一推しの遊園地があるわ! 誕生日は無料で入れるんだから、あたしの予算節約のためにも入りなさい!」
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十三宮 寿能城代 顯
「ああ、笹木さんが傷心で遊びたいだけか…まあ、分かったよ。で、どこにあるの?」

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笹木 詩絵楽「え~っとね…ここから北西の海浜公園駅(芝浦)に綺音娘々が来ていて、その駅の手前にあるっぽいわ。ところで、北と西ってどっちだっけ…?」
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十三宮 寿能城代 顯
「ああ、僕が地図を見たほうが早そうだな…芝浦方面に綺音軍師が居て、彼女と合流して遊園地に向かえば良いわけだな。了解、行ってみよう」

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東京市 芝区 台場海上公園
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十三宮 伊豆守 聖「…え~、こちらでは北欧ゲルマン民族のルーン文字を用いてですね、お客様の友情・恋愛・結婚などの相性を占っております…宜しければ、ぜひ…」
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十三宮 寿能城代 顯
「ひ…聖お姉ちゃん! どうしてここに?」

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十三宮 伊豆守 聖「あら、こんな所で奇遇ですね。まあ、話せば長くなりますが、いわゆる副業というものと思って頂ければ…」
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笹木 詩絵楽「ルーン占い? ふ~ん…面白そうじゃない! ねえ、あんた達! あたしとの相性を知りたいでしょ? 知りたいわよね!?(圧)」
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土御門 綺音
「こ…この文字に秘められているのは、かのオーディン神が創造した魔術であり、軽い気持ちで使わにゃいほうが…!」

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笹木 詩絵楽「聖さん! こいつら全員、あたしとの相性を占って欲しいって! お願いしま~す♪」
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十三宮 伊豆守 聖「わ…分かりました。ですが、いかなる未来の真実を知ってしまっても、後悔せぬ覚悟が問われますよ…では、始めます!」
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そして、その占い結果は…。
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十三宮 伊豆守 聖「詩絵楽ちゃんの、顯ちゃんへの好感度は…81%です。詩絵楽ちゃんは、顯ちゃんを利用価値のある、大変都合の良い相手だと思っているようですね…」
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十三宮 寿能城代 顯
「…まあ、そうだとは思っていたよ…」

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十三宮 伊豆守 聖「そして顯ちゃんの、詩絵楽ちゃんへの親愛度は、じゅ…19%です。表向きは仲良く振る舞っていても、その心中には複雑な感情が垣間見えます…」
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笹木 詩絵楽「な…何よ、この結果! まるで、あたしが顯に片想いしてるみたいじゃないの!?」
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十三宮 寿能城代 顯
「いや~、笹木さんみたいなイイ女に片想いされちゃうなんて、光栄だな~w これで僕も、笹木さんの『日替わり十股リスト』に載せてもらえるかな~ww」

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笹木 詩絵楽「だ…黙りなさいよ! あ~、もういいわ! ジェットコースター乗って、ゲーセンやって、御飯食べて帰るわ! じゃあね!」
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そう言って笹木さんは、どこかに行ってしまった。
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十三宮 伊豆守 聖「あなた方に必要なのは『適度な距離感』であり、それは即ち『親しき仲にも礼儀』という事です。どうか、苛立っても冷静に…」
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十三宮 寿能城代 顯
「ああ、お姉ちゃんの言う通りだな…良い占いだったよ、ありがとう!」

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笹木 詩絵楽「ねぇねぇ! さっきゲーセンでお金を使い過ぎて、食費が無くなっちゃったから、あたし今日もう帰ってもいい? いいよね!?」
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十三宮 寿能城代 顯
「あぁもう! 笹木、お前って奴は! 自分の都合しか考えられねぇのか!? 少しぐらいなら俺が奢るから、食事ぐらい付き合え! 皆で楽しむ日だろう?」

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土御門 綺音
「…にゃるほど。確かに、聖しゃんが占った通りだにゃ~」

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その後、私達は上野(台東下谷区)に宿泊し、翌日は川崎市・横浜市を巡った。
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霜月2日 死者の日
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東京市 蒲田区 矢口町 蓮沼村
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十三宮 寿能城代 顯
「…さて、横浜の夜景も楽しめた事だし、まだ遊び足りない諸氏は、僕の家にでも泊まりますか?」

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土御門 綺音
「そうさせてもらうにゃ!」

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こうして二日目は、顯の自宅に泊まる流れとなった。
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そして翌日、川崎駅で解散する事に。
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霜月3日 明治節
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相模県 南武郡 川崎市 川崎区
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十三宮 寿能城代 顯
「笹木さんに振り回されて疲れたけど、それも含めて楽しい時間になったよ。素敵な誕生日を、ありがとう!」

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十三宮 幸
「次回のイベントは、もう決まっているんだっけ?」

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十三宮 寿能城代 顯
「ああ。確か新嘗祭の日に、湯島で望月さん達の生誕イベントがあるから、それに参加するのが、次回の予定だよ」

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霜月23日 新嘗祭
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東京市 文京本郷区 湯島町
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今日は、湯島本郷のカフェバーにおいて、
望月 まぅゆ様らの生誕イベントが開催された。 -
望月さんは、蒲田の同人誌即売会「眼鏡時空」にも参加されている地下アイドルである。
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私達は、上野御徒町・広小路町(下谷区)の駅から西南西に歩き、湯島駅の近くにある、ビル4階の会場へと向かった。
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湯島には、昌平坂聖堂や天満宮があり、古くから学問の町として知られている。
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禅定門 念々佳「望月様・風間様・皆様、本日は宜しくお願い致します!」
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まず私達は、望月さんにお願いした声優のお仕事、ナレーション朗読の公開収録を行った。
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台本の内容は「埼玉岩付(岩槻)城において、二つの軍勢が戦う」という戦記物語であった。
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演劇に詳しいスタッフ、風間氏の協力もあり、無事に録音を終える事ができた。
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十三宮 寿能城代 顯
「…ああ、これで完璧です! 望月様・風間様、ありがとう御座います!」

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その後、蛸焼やビーフシチューなどを飲食したり、抽選などのミニゲーム大会を楽しんだりしながら、夕方まで過ごした。
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禅定門 念々佳「えっと、私のお題は…『シュガスパ大好きって言って♡』!? ま…まぅゆ様、大好きですっ!!」
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十三宮 寿能城代 顯
「じゃあ、僕はこれを引いてみる…『シュガスパに着て欲しい服教えて♡』? う~む、何だろう…スクール水着、とかかな…w」

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こんな会話をしながら、皆で楽しい時間を過ごした。
望月さん達とは、また蒲田の即売会などで交流したい。 -
また、今日は「いい兄さんの日」でもあるらしく、妹の七海から私達に、日頃の感謝のメールが届いていた。
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十三宮 寿能城代 顯
「こちらこそ、ありがとうだよ。ななみん」

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そして、季節は冬を迎えた。
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十三宮 寿能城代 顯
「…さて、後は何を買おうかな?」

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笹木 詩絵楽「おい、そこの低身長陰キャ根暗御宅! ちょっと、こっち来いよ。ここのアニメショップ、あたしの縄張りなんだけど、何しに来たのかしら?」
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十三宮 寿能城代 顯
「
尾州 (愛知)のほうに、とある知り合いの生徒会長が居て、その人が今度、東京にいらっしゃるそうなので、日頃のお礼を伝えに行こうかなと思って…」
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笹木 詩絵楽「ふ~ん…どんな感じの人なの?」
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十三宮 寿能城代 顯
「誰かさんと違って、と~っても真面目な学生様だよ。ただ…しいて言うなら、声だけは笹木さんや綺音軍師と似ているような気が、しない事も無いけどな…」

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笹木 詩絵楽「そうなの? じゃあ何、お土産でも買いに来たの?」
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十三宮 寿能城代 顯
「ああ。折角の機会だし、あの人が好きそうなアニメのグッズでも買って、当日お逢いした際にプレゼントしようかなと思って。えっと、これの値段は…」

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笹木 詩絵楽「それ、あんた一人で買えるの? もし予算が不安なら、あたしに任せなさい。あたしなら、全財産が4倍になって帰って来るカジノを案内できるわよ!」
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十三宮 寿能城代 顯
「笹木、お前…今の話を、生徒会長の前で言うなよ! 絶対に言うなよ! もしバレたら、後で説教されるのは俺なんだからな!? いや、マジで本当に…」

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笹木 詩絵楽「あははっ!(笑)な~にビビってんの? 冗談よ。あたし、今月のお小遣いは間に合ってるの。だから、あたしも一緒に買ってあげるわよ」
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十三宮 寿能城代 顯
「助かる、ありがとう。生徒会長の好きなキャラは、確か『ラン』と『ノゾミ』と『コハネ』って名前のキャラだったと思うから、そのグッズを探そう!」

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そして迎えた、師走7日。
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私達は予定通り、日本橋駅(東京市 中央日本橋区)で生徒会長らと落ち合い、日本橋から東京駅まで、
聖降誕祭 で賑わう夜景を、皆で楽しみながら散策した。 -
初冬 師走7日
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東京市 麹町区 永楽町
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十三宮 寿能城代 顯
「…さて、無事に生徒会長へのプレゼントを渡せて良かった。あと、コノエさんのブロマイドも。ただ、やはりアサカ先輩の事は嫌いなんだな…w」

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笹木 詩絵楽「あたしも、好きなアニメの話を分かち合えて嬉しかったわ♪」
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十三宮 寿能城代 顯
「生徒会長が仰っていた『あいきゃん何々』ってグループ、良かったら笹木さんもチャンネル登録しておいてよ」

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笹木 詩絵楽「ええ、分かってるわ。じゃ、あたしは明日の朝も(
彼死 達の相手で)忙しいから、そろそろ帰るわよ?」 -
十三宮 寿能城代 顯
「ああ、そうだね。東京駅は広くて迷い易いから、改札まで護衛するよ」

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笹木 詩絵楽「はあ? あたしを誰だと思ってんの? あたし、一人前のモテモテ乙女なのよ? あんた達なんか居なくたって、全然大丈夫よ。駅ぐらい、独りで歩けるけど?」
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十三宮 寿能城代 顯
「そうだね。笹木さんの『大丈夫』は大体、大丈夫じゃないね…w」

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その後、独りでも大丈夫な笹木さんは、横浜に帰るはずなのに、なぜか東海鉄道の切符を買いに行ってしまった。
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だから、大丈夫じゃないって言ったのに…。
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十三宮 寿能城代 顯
「…さっき、生徒会長が『声優雑誌にミユの不健全なグラビアが載ってるから、絶対に買うな!』って仰ってたな…じゃあ、調査のために買っておこう(笑)」

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さて…明日は大森内川の巡検と、夜には土星蝕の観察会があるので、そろそろ私達も帰宅して、休む事にしよう。
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