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東山 備中
「お、いいね。その猫被り」
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でも採点方式が減点なのが評価として納得できない。
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でも、これ以上をやらないと私は私になれない。
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毒されている感覚になった。
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東山 備中
「そうだね、分かるよ」
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綺麗事を無くしていく感じ、それを愛だという事に「愛だよ」って言葉を呑み込む。
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東山 備中
「楽に決めていく感じはもういいのか?」
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東山 備中
「派手に決めていく感じはもういいのか?」
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東山 備中
「ねぇ、私は私自身を作りたいの。私は縫って出来た新しい人形なの」
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皆の期待、歪んだ感情が設計図だった。
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歪んだ感情を吸って出来た新しいお人形なの。
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いつもの感じじゃいやだから駄々こねて新しいのねだって、それも嫌だから何度でもやり直す。
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東山 備中
「どうなりたいって私が握ってるんだっけ」
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東山 備中
「どうしたいかって選んで良かったんだっけ」
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お、いいね、ガキみたいにイキがる所。
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でもさ、中身は程々にしたほうがいいよ。
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程々に教えるほうが最高だよ。
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東山 備中
「ねぇ、私はどうしたいか分からなくなった。どうにかなってしまった新しいお人形」
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涙で滲んだメッセージは読めなくなりそうになっていた。
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望まれて造られた私なのに新しいお人形が欲しい私。
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またいつもの感じじゃいやだから駄々こねて新しいのねだって、それも嫌だからの繰り返しをやっていくんだ。
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東山 備中
「楽に決めていく感じはもういいのか?」
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東山 備中
「派手に決めていく感じはもういいのか?」
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東山 備中
「ねぇ私は私を作りたいの歪んで縫った新しいお人形」
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皆の期待、負荷が設計図だった。
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その汚い感情を吸って出来た新しいお人形。
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ねぇ、もう分からなくなってしまったの。
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何も変わってしまった新しいお人形。
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涙で滲んだメッセージは見えなくなっていってる。
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望んで造ったはずの新しいお人形。
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いつもの感じじゃいやだから駄々こねて新しいのねだって、それも嫌だから何度でもやり直す。
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それでもまだ嫌だって駄々こねて新しいのですらもう嫌になってしまったの。
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何度もやり直す。
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スリーカウントでどっちに転ぶかはもうどうでもいいや。
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