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水を探す班は、南アルプス赤石山脈と八ヶ岳に挟まれた、甲斐の七宝院学園へと向かう事に。
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十三宮 澪花 咲都季
「あきりゃたん! 私も、あきりゃ達と一緒にお出掛けするの♪」
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十三宮 寿能城代 顯
「分かったよ、じゃあ一緒に行こう」
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夢宮 魅咲
「お兄様・れーちゃん、行ってらっしゃい」
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中部州 甲斐(山梨)県 北杜市 大泉村
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十三宮 寿能城代 顯
「…水上様、あなた様はかつて、海中に没した私の魂を、水底から救って下さいました。この大恩、生まれ変わっても忘れはしません!」
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水上 ジャンヌ 溟
「大昔の事です、もう気にする事ではありません。それより、こんな山奥まで来られるとは、頼み事の一つでもあるのでしょう?」
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十三宮 寿能城代 顯
「あ、はい。お世話になっている方への供物を作るため、畏れながら、こちらの地下水を採掘する許可を頂きたいのですが…」
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水上 ジャンヌ 溟
「そんな事なれば、一向に構いませんよ。何なら私が、瓶に入れて差し上げましょう。因みに…お相手は、どなたでしょうか…?」
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十三宮 寿能城代 顯
「えーっと…それが、碓井様なんですけれども…」
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水上 ジャンヌ 溟
「…御免なさい。今日は具合が悪いので、一人にさせて下さい。ウルスラ、後は頼みました。この者が望む限りの聖水を、授けてやりなさい」
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十三宮 寿能城代 顯
(…あ、やはり怒らせてしまったかな…)
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嶺咲 ウルスラ
「すいませんね~。溟様は少々、子供っぽい所がありまして…でも、大丈夫です。お求めの天然水は、ウサゾンお急ぎ便で贈りますね~」
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十三宮 寿能城代 顯
「助かります、ありがとう御座います!」
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十三宮 澪花 咲都季
「良かったね、あきりゃたん♪」
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嶺咲 ウルスラ
「これは、ただの天然水じゃないですよ。良く見てね…これは嶺咲先輩の、愛情を込めて注いだ聖水です。これが…お姉さんの聖水、ですよ…んふふっ♪」
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水上 ジャンヌ 溟
(…はあ!? なんで私が、碓井なんかに上げてやらなきゃいけないのよ!? あんな餓鬼に浮気しないで、私だけを崇めなさいよ! 水上教を再興するの!)
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一方、十三宮カナタの班は、碓井様への御馳走となる料理を探しに行ったのだが…。
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十三宮 カナタ
「まさか、槐ちゃんに貢ぐ食べ物を入手するためだけに、四国に潜入するなんて…どうしよう、東山軍が出て来たら面倒ですね…」
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十三宮 巫部 仁
「でも…この『世界最高の料理』を頂くには、讃岐高松城下町に入らないといけないんだって」
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しかし、そこで十三宮カナタ達を待ち構えていたのは、恐るべき強敵であった…!
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南海道 讃岐(香川)県 高松市
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山田 ランスロ 玉子
「…おい、団長! 我らの縄張りに、侵入者が現れたぞ!」
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鵜久森 ミナト
「何っ!? ボク達の島に土足で乗り込むとは、いい度胸だねっ!」
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武方 一
(…いや、あなた達が讃岐を不法占拠して、勝手に暴れているだけ…)
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鵜久森 ミナト
「鵜久森団、全速前進だぁ! 一番隊、進めっ!」
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嶋本 ゆづき
(…ああ、近所迷惑…)
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十三宮 巫部 仁
「…あれ、前のほうから誰か来たよ?」
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山田 ランスロ 玉子
「はーはっはっは!
某 は、最強無敵の一番隊長!汝爾 ら、ここを通りたければ、某を倒してから進め!」 -
山田玉子、参戦!
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十三宮 カナタ
「タマゴ先輩、邪魔です」
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(グサッ!)
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山田 ランスロ 玉子
「痛っ! ママぁ! 服が破けてしまったぞ! 早く助けに来てくれ~!」
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山田玉子、終了。
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十三宮 巫部 仁
「…玉子様、可哀想…」
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鵜久森 ミナト
「何、一番隊を全滅させただと!? キミ達も、少しはできるようだね!」
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十三宮 カナタ
「あの、一番隊って何人ぐらい居るんですか…?」
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鵜久森 ミナト
「あ? あいつ一人だよ」
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十三宮 カナタ
「少なっ!」
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鵜久森 ミナト
「あんな役をやりたい奴、ほかに居ると思う?」
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十三宮 カナタ
「居るわけねぇよなぁ!」
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鵜久森 ミナト
「素晴らしい提案をしよう、キミ達もボクと一緒に『金星1Pちゃんカップ焼き蕎麦』を半分こしないか?」
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十三宮 カナタ
「あー、もういいです。めぐちゃん先輩、後はお願いしても良いですか?」
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十三宮 巫部 仁
「はい、任せて。えーっと…天上天下唯我独尊の鵜久森ちゃんってのは、あなたの事だよね?」
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鵜久森 ミナト
「ああ、そうだ! このボクの評判を知っているとは、本州の女にしては悪くないセンスだね!」
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十三宮 カナタ
(…めぐちゃん先輩、その調子! 鵜久森先輩の機嫌を取って、四国の名産物を巻き上げよう…!)
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十三宮 巫部 仁
「私達、神様にお捧げするための、最高級の御膳を探し求めているの。世界最強の鵜久森ちゃんなら、きっと天下一品の料理も御存知だよね?」
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鵜久森 ミナト
「もちろんだ! ボクなら、神を満足させられるような…いや、神をも超越するほどの絶品を、お湯を沸かすだけで作ってあげられるよ!」
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十三宮 カナタ
(…よーし、後は値段交渉…!)
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十三宮 巫部 仁
「鵜久森ちゃんは、とっても強くて優しい人なんだね! さすが、天下の団長さんです! めぐちゃん、感激なの^^」
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鵜久森 ミナト
「えへへ…あ、お金は要らないよ! 何個でも、好きなだけ持って行きなよ! ボクの最高傑作を神に突き付けて、天辺を取って来やがれ! 応援してるよ!」
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十三宮 巫部 仁
「わあ…ありがとう、鵜久森ちゃん^^」
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十三宮 カナタ
(…めぐちゃん先輩って、あざとい自覚なさそうだけど、人の機嫌を取る才能があるよね…)
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山田 ランスロ 玉子
「団長、大変だ! 鮮血の聖女エリザベスが接近中! 我らを補導して、親と学校にチクる気だぞ! どうする!?」
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山田玉子、復活!
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鵜久森 ミナト
「何、大城エリザベスが来やがった…だとっ!? 今は、備中と俄勝を叩き潰すので精一杯だ…やむを得ない、撤収するよっ!」
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その時、十三宮カナタは思った。
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少なくとも、あんな自称「団長」の部下として働くような未来は、どんな二次創作の世界であろうと、絶対にあり得ない解釈だな…と。
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十三宮 カナタ
「…ま、御当地土産は貰えたし、万事解決かな…?」
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何はともあれ、世界最高級の
神水 と、天下独尊(自称)の料理を手に入れたので、これで碓井槐をもてなす事にした。 -
十三宮 巫部 仁
「碓井様、まずは御神体をお
禊 ぎ致しますね! えっと…こういう儀礼では、冷たいお水を使うのですが、大丈夫でしょうか…?」 -
碓井 丹波守 槐
「あ、そういう時はね…こうするの!」
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(火属性SE)
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碓井槐が手を向けると、持参した天然水から泡と湯気が浮かび、温泉のように温まった。
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十三宮 巫部 仁
「わあ…温かい! では、これで背中をお流し致しますね^^」
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碓井 丹波守 槐
「苦しゅうない、大儀なり!」
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禊祓 の儀式…という名の入浴介助は、無事に完了。 -
まだ神水は、たくさん余っているので、別の瓶に入れてある冷水で、
御神酒 を造ろう。 -
十三宮 カナタ
「槐ちゃん、自称何百歳だか知らないけど、どう見ても子供だから、アルコールはやめときましょうか」
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十三宮 幸
「万一の場合、飲ませたほうも連帯責任だからね…」
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地域差はあるが、新時代の日本列島は、宗教の影響もあって飲酒・喫煙のルールが厳しい。
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違反すれば実弾が飛んで来る、なお「高額納税者だから」なんて言い訳は通用しない、するわけが無い!
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そして、温泉のように熱くなった水の残りは…問題の「料理」に使用する。
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十三宮 巫部 仁
「えーっと、鵜久森ちゃん
曰 く…熱湯を入れて、数分後に湯切りして、取り出した袋の中身を掛ければ…出来上がり!」 -
十三宮 カナタ
「…この小袋は、お子様には刺激が強い調味料じゃ…」
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こうして、お子様セット…じゃなくて「碓井丹波大菩薩お供え定食」が完成したらしい。
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十三宮 巫部 仁
「武士であられる碓井様は、軍馬を運転なされる事もあるかと思いますので、酔わない御神酒をお造り致しました! では、お注ぎ致しますね^^」
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碓井 丹波守 槐
「ん~、美味しい! 槐、この『お酒』気に入ったの♪」
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十三宮 幸
「ああ、良かった!」
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十三宮 カナタ
(…高級な天然水を使った以外は、ただのソフトジュースなんだけどね…)
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十三宮 巫部 仁
「では次に、いよいよ本日の主食で御座います! こちら天下一の絶品だと、讃岐の強い人が言っておりました! もちろん、神水で調理致しましたよ^^」
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碓井 丹波守 槐
(讃岐…麺類かな?)
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十三宮 巫部 仁
「(例え即席麺でも)心を込めてお作りした、私達の自信作です! どうぞ^^」
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そして、次の瞬間!
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碓井 丹波守 槐
「頂きま~す…うっ!?」
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十三宮 幸
「あ…」
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十三宮 巫部 仁
「碓井様、美味しいですか? では、もっとお召し上がりになられて下さいね! お代わりも沢山、御座いますよ^^」
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碓井槐、生涯で二度目の死後硬直を迎えたかの如く凍結、その死相は「これじゃない」という切実な遺言を物語っていた…。
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十三宮 カナタ
「め…めぐちゃん先輩、槐ちゃん辛そうだよ…」
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十三宮 巫部 仁
「あ…あれ、碓井様のお好みに合いませんでしたか…?」
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十三宮 幸
「…カナタさん、パッケージを読んで」
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十三宮 カナタ
「はい、えーっと…この辛子マヨネーズは、辛味が非常に強いので、小さなお子様には決して与えないで下さい…あっ」
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やってしまった…アルコールを抜く事に気を取られて、同等ないしそれ以上に抜くべき物を見落としていた…。
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十三宮 巫部 仁
「で…でも、神様なら激辛でも大丈夫だ問題ないって、鵜久森ちゃんが…」
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鵜久森 ミナト
「このボクが業務用スーパーに乗り込んで勝ち取って来た、金星1Pちゃん辛子マヨネーズを喰えない神様なんて、居るわけねぇよなぁ!」
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十三宮 巫部 仁
「…って、鵜久森ちゃんが言ってたもん!」
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十三宮 カナタ
「…あのですね、めぐちゃん先輩…世の中にはですね、そうやって真偽が怪しい事を言う人も居るんですよ…」
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碓井 丹波守 槐
「…ん、うぅ…う~っ!」
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十三宮 カナタ
「はぁ…槐ちゃんの機嫌を損ねたら、また変な心霊現象を起こされちゃうよ…」
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十三宮 幸
「何か、お口直しを用意しないと…そうだ、姉さんを呼ぼう! カナタさん、ウサアプリって食料品も買えるのかな?」
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十三宮 カナタ
「試してみる! へい、ウサ! 何でも良いから、槐ちゃんの好物を投下して! 大至急! 当日お急ぎ便の配送料は…あ、請求先は『ヤマダ タマゴ』で!」
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(ドーン!)
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十三宮 伊豆守 聖
「た…大変です~っ!」
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十三宮聖が、大慌てで駆け付けて来た。
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十三宮 幸
「あ、姉さん。今、呼ぼうと思っていた所だけど…何かあったの?」
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十三宮 伊豆守 聖
「きょ…教会の真上に、天空から段ボールの山が…! これはきっと、
世界最終戦争 の幕開けで…」 -
十三宮 カナタ
「あ、それは多分あたしの注文です…」
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その後、天下独尊(笑)のインスタント焼き蕎麦を取り下げ、大急ぎでデザートに取り替えて、どうにか神の怒りを回避する事ができた。
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なお、十三宮聖は「食品廃棄は持続可能な発展に反する!」と言いながら、焼き蕎麦をチョコ味に変える努力をしたが、その魔法はチョコみたいに溶けた。
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十三宮 巫部 仁
「…なるほど、碓井様は甘味がお好きなんですね!」
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十三宮 カナタ
「…そういう事は、最初に確認しておこうよ…」
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十三宮 伊豆守 聖
「私が教会で学ばせて頂いている『神』とは随分、解釈が異なりますが…」
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碓井 丹波守 槐
「三日じゃ復活できなかったけど、千年もミイラ生活して、やっとだよ~」
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十三宮 伊豆守 聖
「そんな御高齢で、甘い物ばかり召し上がっておられては、生活習慣病の疑いが御座います…やはり、介護病院に入所なされたほうが…?」
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碓井 丹波守 槐
「やだぁ! 神様は死なない、病気も無いもん!」
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十三宮 伊豆守 聖
「後でウルスラ様に、健康診断をお願いしましょう…」
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その後、十三宮仁らが中心になって、この社寺の知名度を上げるため、例大祭の開催などが企画される事になった。
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平安時代の終焉から永い歳月を経て、この世に帰って来た碓井槐の元に、再び大勢の参拝者が訪ねてくれる日も、そう遠くはないかも知れない。
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碓井 丹波守 槐
「ひーたん・めぐたん・幸たん・かなたん、今日は実に大儀であった! 槐は久遠の神様として、天地が終わるその日まで、君達を見守っているよ~」
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十三宮 幸
「もし、天地が終わったら…?」
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碓井 丹波守 槐
「気分次第かなぁ。その時に起きてたら、新しい世界でも創造して、そこで君達と遊んであげようかなぁ。君達の
功徳 によっては、考えてあげるよ」 -
十三宮 巫部 仁
「改めまして、碓井丹波守様…私、十三宮 巫部 仁は、今後とも末永く、あなた様にお仕えさせて頂きたく思う所存です^^」
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碓井 丹波守 槐
「めぐたんは槐の事、槐って呼んでくれないの?」
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十三宮 巫部 仁
「か…神様の
諱 を軽々しく口にするなんて、畏れ多い事なのです…!」 -
碓井 丹波守 槐
「…あの日から変わってないね。その性格も、真っ直ぐな瞳も」
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十三宮 巫部 仁
「あ…あの、私達…昔、どこかでお逢いしましたっけ…?」
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碓井 丹波守 槐
「めぐたんは、生まれ変わっても槐と一緒に居たい…そう思ってるでしょ?」
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十三宮 巫部 仁
「は…はい、もちろんです! この御縁は、どうか永遠に…!」
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碓井 丹波守 槐
「千年前、同じ事を願った巫女さんが居たよ。その子は今、この世界この時代に転生して、どこかに居るらしいよ…今、槐のすぐ近くにね」
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十三宮 巫部 仁
「それって、つまり…え、碓井様…!?」
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碓井 丹波守 槐
「やっと帰って来てくれたな、我を祀りし平安の巫女よ。御主なき千歳の日々、退屈であったぞ。されど、かくして再び馳せ参ぜし輪廻の旅、御苦労であった」
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十三宮 巫部 仁
「う…碓井…槐様ぁ!(泣)」
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十三宮 カナタ
「じ…時空を超越したカップリング、目が焼け焦げるほど美しいです…!(泣)」
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十三宮 幸
「仁さん、本当に良かったね…!(泣)」
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これは、ある年の正月に紡がれた、世にも奇妙な…そして、心暖まる物語。
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十三宮 伊豆守 聖
「皆様、寝具の準備が整いましたよ。初春とは言え、未だ寒夜が続いております。碓井様も交えて、平安の時を過ごしましょう^^」
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十三宮 巫部 仁
「あ…あの、碓井様。もし宜しければ…お近付きの証に、ほ…頬っぺたをスリスリさせて頂いても、宜しいでしょうか…?」
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碓井 丹波守 槐
「ん~…ちょっとだけなら、許してあげるよ♪ ひーたん・幸たん・かなたん、皆もおいで♪」
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十三宮 幸
「これ、私達も混ざって大丈夫なの…?」
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十三宮 カナタ
「ゆ…百合の間に挟まるのは、良心の呵責が…」
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十三宮 巫部 仁
「私達は皆、相思相愛の仲良しなんだから、皆で一緒にむぎゅ~ってするの! 挟まっちゃいけないとか、そんな窮屈な定めは、私達の間には無いんだよ^^」
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十三宮 伊豆守 聖
「ふふっ…では、私も少しお邪魔しますね^^」
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十三宮 幸
「私達は、これからも…」
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十三宮 カナタ
「あの雲を突き抜けた先に、どんな空色が広がっていようとも…」
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十三宮 巫部 仁
「私達の運命が、生老病死の四苦八苦に試されても…」
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碓井 丹波守 槐
「神は言っている。我らは一蓮托生、常に共にあるのだと…なんてね♪」
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なお、碓井槐に拒否されて返品された辛子マヨネーズ焼き蕎麦は、鵜久森団と全国の義勇兵が、どうにか必死に残飯処理した模様。
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鵜久森 ミナト
「この焼き蕎麦を食べ残して捨てる事は、ボクのプライドと、あと大城エリザベスが許してくれそうにない! 諸君、完食の覚悟はあるか!?」
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松山 いつき
「何か楽しそうだから、遊びに来たよ。辛い物なら任せて♪」
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十三宮 寿能城代 顯
「くれると言うなら、貰っておこうか。食費が浮く」
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東山 備中
「な…何故、私まで駆り出されるのだ…でもまあ、旨いから良いか…」
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山田 ランスロ 玉子
「な…何だ、この請求書は…当日お急ぎ便で碓井に高級スイーツ? 全く、身に覚えが無いのだが…」
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黒沢 俄勝大姉 蓬艾
「あ…あなた様は、碓井丹波守…!? これはこれは、お久し振りで御座います…」
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碓井 丹波守 槐
「あ、よもたん。元気にしてた?」
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黒沢 俄勝大姉 蓬艾
「元気じゃないですよ! 煉獄の牢にて、神に叛逆せし罪を償っておりましたよ!」
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碓井 丹波守 槐
「悪い事するから、そうなるんでしょ?」
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黒沢 俄勝大姉 蓬艾
「そ…それは、仰る通りですけれども…」
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碓井 丹波守 槐
「よもたん、少しは心を入れ替えた? おっきくなったのは、おっぱいだけじゃないといいね~♪」
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黒沢 俄勝大姉 蓬艾
「お心遣い、どうも。そう仰る丹波様は、これまた随分と小さくなられましたね…それに、その見慣れぬお洋服は…?」
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碓井 丹波守 槐
「これ? ゴシックロリータって言うらしいの。アイドルみたいな格好すれば、信者も増えるかな~と思って」
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黒沢 俄勝大姉 蓬艾
「何と申しますか、お考えが安直ですね…まあ『アイドル』とは偶像崇拝、即ち人物を神格化して祭り上げる意ですので、一つの真理では御座いますが…」
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