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北太平洋 航空母艦マーシャル
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美保関 少弐 天満
「あーあ…海路での長旅は、豊かな胸が凝っちゃいますね~。幸分隊長さーん、ちょっとあたしの爆乳を揉み
解 してくれませんかぁ~? お願いしますぅ~♪」 -
十三宮 幸
「あー、もう! さっきから人使いが荒いな…立場の違いを分からせてやる!」
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美保関 少弐 天満
「あははっ♪ ざーこ! こんな事でしかイキれない幸隊長、かわいそぉ~♪ でも、そんな幸隊長が好きですよ(はぁと)」
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分からせたい、この笑顔。
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十三宮 幸
「なんなんだよ、全く…w」
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十三宮 カナタ
(じーっ…このカップリングは、ちょっと賛否が割れそう…)
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私達、十三宮カナタを先陣とする十三宮教会に、義勇兵の禅定門念々佳らが加勢した連合軍は、
相模 (神奈川)横須賀市からアメリカ連邦の航空母艦に搭乗し、四国へと向かう事になった。 -
この艦隊は、表向きには横須賀から琉球諸島に帰る設定だが、途中で四国方面に急北上し、土佐湾の虚人東山軍に奇襲攻撃を仕掛ける。
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当然、この作戦は極秘なのだが…。
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航空母艦 マーシャル
「…警報! 敵戦闘機の接近を確認! あの機影は、ロシア製…ターミネーターよ!」
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十三宮 幸
「何故、このタイミングで敵機が…!?」
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別ルートで四国に向かっている嶺咲先輩(高等教育学校一年生)の部隊にも、この事を無線通信で報告し、助言を仰いだ。
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嶺咲 ウルスラ
「情報が漏れているという事は、艦隊の中に敵のスパイが潜んでいるかも知れません。警戒して下さい!」
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十三宮 幸
「了解です!…あれ、敵機の通信が混線している? この声は、まさか…!」
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﨔木 長門守 夜慧
「おい、鬼畜アメリカ軍! 東京・沖縄・広島・長崎だけでは飽き足らず、また俺達の国、日本を焼き尽くす気か!? 舐めんのも、いい加減にしろ!」
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禅定門 念々佳
「あれは…長州(山口)の化物、﨔木夜慧!」
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十三宮 カナタ
「夜慧ちゃん、何を言っているの? 私達は、日本の仲間を助けるために…!」
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﨔木 長門守 夜慧
「黙れ! お前達の野望は分かっている! 俺の故郷、長門を無差別爆撃するんだろ!? 俺に密告してくれた奴が居たんだ!」
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嶺咲 ウルスラ
「あぁ…どうやら、何者かの偽情報に、まんまと踊らされているようですね。これは、交渉しても無駄でしょう。逃げるか、戦うしかなさそうですね…」
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十三宮 勇
「本来なら、私が今すぐ戦闘機に乗って迎撃したい所なんだけど、あいにく今は陸路で嶺咲ちゃんを護衛中だから、あなた達でどうにかして!」
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航空母艦 マーシャル
「総員、戦闘配置! カタパルト起動! 艦載機、発進準備!」
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十三宮 幸
「困ったな…この段階で空戦なんて、想定外だ…あ、美保関さん! 緊急発進できる?」
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美保関 少弐 天満
「あたし、空軍の戦闘機は操縦経験ありますけどぉ、海軍の艦載機は『処女』なんですよぉ~。あぁ駄目、あたしの初めてが…///」
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駄目みたいですね。
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十三宮 カナタ
「じゃあ私、私が出撃します!」
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禅定門 念々佳
「駄目よカナタちゃん、あなたはまだ操縦士免許を修了してないでしょ? ここは、私に任せて! 至急、スーパーホーネットを出して!」
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航空母艦 マーシャル
「了解したわ。禅定門念々佳、発艦を許可する!」
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禅定門 念々佳
「アプリコーゼン中隊ポタージュ
Ⅲ 、出撃します!」 -
こうして禅定門念々佳が、広大な太平洋の上空で、﨔木夜慧との空戦を繰り広げる…しかし!
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禅定門 念々佳
「…くっ! またレーダーから瞬間移動した! さては、あのスペックを発動したわね!」
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その様子を艦上から、固唾を呑んで見守る私達。
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十三宮 カナタ
「夜慧ちゃんの戦闘機が、瞬間移動している…一体どういう事!?」
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十三宮 伊豆守 聖
「いえ…夜慧様が速いのではなく、私達が止められているのです…」
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十三宮 カナタ
「あ、聖お姉ちゃん。それって、つまり…」
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十三宮 伊豆守 聖
「はい…﨔木夜慧様は、時間を停止する超能力をお持ちです。真正面から堂々と戦っても、勝てる相手ではありません…」
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十三宮 幸
「では一体、どうすれば…!」
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十三宮 カナタ
「やっぱり、念々佳ちゃんを放っておく事なんかできない! 私も一緒に戦う! 格納庫は、どこ!?」
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十三宮 伊豆守 聖
「カナタちゃん、お待ち下さい!」
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十三宮 幸
「カナタさん、どこ行くの!?」
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禅定門 念々佳
(…夜慧の特殊スペックは、彼女自身にも大きな負荷を掛ける能力でもある。夜慧が疲弊するまで、どうにか持ち
堪 えられれば…!) -
﨔木 長門守 夜慧
「さあ…お尻をロックオンしてやったぞ、念々佳! バックに挿入されたくなきゃ、さっさと降参しやがれ! さもなくば…!」
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美保関 少弐 天満
「お、念々佳ヤラれちゃう? 種付けされちゃう? やばw(他人事)」
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しかし、次の瞬間…﨔木夜慧のコックピット内に、ミサイル急接近アラートが鳴り響く!
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﨔木 長門守 夜慧
「…あぁっ!? 誰だ!?」
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急旋回して振り向いた﨔木夜慧の瞳に、見慣れぬスーパートムキャットが映った…!
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十三宮 カナタ
「…背後に気を付けなきゃいけないのは、あなたのほうだよ…夜慧ちゃん!」
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﨔木 長門守 夜慧
「お…お前、無免許だろ!? 操縦できんのかよ!?」
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禅定門 念々佳
「か…カナタちゃん、嘘でしょ…!?」
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航空母艦 マーシャル
「十三宮カナタのスーパートムキャット、発艦を確認! 交戦を許可…って、もう既に交戦しているわね…」
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十三宮 伊豆守 聖
「カナタちゃん、いつの間に…?」
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十三宮 幸
「姉さん、御免…止めようとしたんだけど、カナタさん勝手に出撃しちゃって、もう手遅れだった…」
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﨔木 長門守 夜慧
(…被弾したし、1対2だし、そろそろ燃料が尽きるし、これ以上の時間停止はリスクが大きい…畜生、ここまでだな…)
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﨔木夜慧は降伏し、ターミネーター戦闘機から降りて、私達の空母に出頭して来た。
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艦上に出迎えた私達は、彼女を捕虜として拘束する…と思いきや?
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﨔木 長門守 夜慧
「よう、さっき振りだな! お前ら、元気にしてたか?」
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降伏して捕虜になる、という自覚が全く無さそうな﨔木夜慧と…。
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禅定門 念々佳
「夜慧、前よりも強くなったわね! さすがの私も、あのまま犯されるんじゃないかと思ったわw」
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美保関 少弐 天満
「あたし爆乳だから~、貧乳の気持ちとか理解できないんですけどぉ、あたしも貧乳なら、夜慧みたいに高速移動できるのかな? 貧乳って凄~い!」
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十三宮 伊豆守 聖
「夜慧様、先程は見事な武芸でしたね。あとで私にも、時間の止め方を教えて下さいね。ぎゅ~^^」
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十三宮 巫部 仁
「夜慧ちゃん、お疲れ様! むぎゅ~っ^^」
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﨔木夜慧を捕縛するどころか、お客さん待遇で大歓迎する皆様であった。
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十三宮 カナタ
「あの人達…さっきまで殺し合っていたのに、どうして、あんな優しい態度を…?」
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嶺咲 ウルスラ
「試合が終わればノーサイド、体育競技と同じです。戦争が終われば、敵も味方も、同じ人間として愛する…それが十三宮の、私達の信ずる道です」
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十三宮 幸
「なんか、熱い友情系のバトル漫画にありそうな展開…かも知れない」
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十三宮 カナタ
「きっとそこから、百合と薔薇の花が咲き乱れちゃったりするんですよね!? 嗚呼…分かりみが深い!」
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ギャーギャー騒ぎ回っていたら、そろそろ作戦決行の時刻が迫ってきた。
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南西に航行していた艦隊が、一斉に北へと舵を切り、土佐湾に突入する!
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十三宮 勇
「…私と嶺咲ちゃんが居ない時に、﨔木夜慧が奇襲しに来た…やっぱり、ちょっとタイミングが良過ぎるわね…さーて、私達も合流して戦うわよ!」
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讃岐 香川臨時政府跡地
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古墳・寺院・城下町など、数多くの遺跡が広がる讃岐高松。
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その門前に結集し、拳を突き上げる女学生達…そして、その先頭に立つのは…!
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鵜久森 ミナト
「すぅ…叫べっ! 一揆団結! ボクらは無敵の『高松アベンジャーズ』だよ! このボク達に倒せない敵など、多分あんまり居ないよねっ!?」
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作戦計画に基づき、讃岐高松の大城エリザベス大佐に煽動されて決起した鵜久森団は、南四国を占領する虚人東山軍に宣戦布告し、彼らを四国山地に
誘 き出して殲滅するべく、行動を開始した。 -
鵜久森 ミナト
「弱者に死を! 悪には悪を! 弱さの象徴である虚人東山軍を、今日こそ皆殺しだ! 東山備中なんか、盗んだバイクで轢き殺してやるよっ!」
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語彙力が20世紀で止まっているとか、そういう事を突っ込んではならない。
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鵜久森 ミナト
「全隊、進め! 東山備中の血という血を、根絶やしにするまで戦えっ! 弱い奴、足を引っ張る奴、敵に背を向ける奴は、ボクが斬り捨ててやるよっ!」
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同じ頃、石本ユミカ大佐が率いる伊予軍本隊は、伊予・土佐を結ぶ
予土 鉄道を奪回するため、伊予宇和島から土佐へと侵攻した。 -
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また、義勇兵に志願した松山なつき少尉(中等学校二年生)は阿波徳島に、双子の松山いつき准尉は淡路島へと出撃している。
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四国全体、広大な南海道を作戦区域とする、歴史的な一大決戦の勃発である。
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そして、私達は…!
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激闘!土佐湾上陸作戦
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