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ある日のサイドワインダー伊予松山基地
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鵜久森 ミナト
「…」
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松山 なつき
「…」
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一ノ瀬 蒼空
「!?」
(え…これって…何が…何がどうなってるの…?!) -
数分前
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一ノ瀬 蒼空
「明日は非番だし…外出許可書を貰ってどこか行こうかな…♪」
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すると、蒼空の背後から誰かが声を掛けて来た。
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鵜久森 ミナト
「ねぇ蒼空ちゃん、外出許可書を貰いに行くの? 良かったらボクと
外出 しようよ」 -
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一ノ瀬 蒼空
「ふえっ?! み、ミナト隊長と!?」
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鵜久森 ミナト
「ボクも明日は非番だし、一人より二人でしょ♪」
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一ノ瀬 蒼空
「え…えぇ…♪(汗)」
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蒼空とミナトが話している時、もう一人の声が聞こえた。
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その刹那、すれ違いざまに蒼空の腕を引き、抱き寄せようとした。
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松山 なつき
「おっと、悪いねミナト…蒼空はアタシの者だよ。ミナトは他の子と行ってくれば?」
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一ノ瀬 蒼空
「な、なつき副長!?」
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その後、小競り合い気味となり今に至る。
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鵜久森 ミナト
「なつき…悪いけど、ここは譲ってもらえるかな? ボクは忙しいから明日しか蒼空ちゃんと外出できそうにないんだよ。なつきと蒼空ちゃんの外出許可はボクが取り付けておくよ。なんなら3人で外出してもいいよ」
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松山 なつき
「隊長命令だから従え…か、さっきも言ったけどさ、蒼空はアタシのなんだ。それにさミナト、蒼空が困ってるのが見えないの? ミナトとは釣り合わないって事だよ」
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一ノ瀬 蒼空
「え…えっ…?!」
(ミナト隊長となつき副長が私を取り合ってる?! こ…これってつまり…三角関係って事なの!? 夢じゃなくて現実に起きている事…だよね…? あれ…思考が追い付かなくなってきた…) -
鵜久森 ミナト
「確かにボクの立場だと釣り合わないかも知れないけど…でもね蒼空ちゃ…蒼空、ボクは前からキミの事が気になってたんだ。立場とか関係なしでね」
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一ノ瀬 蒼空
「えっ…?!」
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鵜久森 ミナト
「だから…この瞬間だけはボクを隊長としてじゃなく、一人の女の子として見て欲しいんだ…」
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一ノ瀬 蒼空
「っ!?」
(駄目だ…) -
松山 なつき
「ねぇ、いいの? アタシと外出なんて中々できないよ? アタシも蒼空が気になってたんだ。アタシを見ていたらしいけど、アタシも蒼空を見ていたよ」
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一ノ瀬 蒼空
「ふぇ!?」
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松山 なつき
「なんなら、外出だけじゃなくアタシの
玩具 にして色んな事で遊んであげるよ…もちろんアタシと二人きりでね…♪」 -
一ノ瀬 蒼空
「っ?!」
(これ以上迫られたら…!) -
鵜久森 ミナト
「ボクは…」
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松山 なつき
「アタシは…」
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「「蒼空が欲しい」」
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一ノ瀬 蒼空
「~っ!?!?」
(あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーっ!?!?) -
\バタン/
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鵜久森 ミナト
「だ、大丈夫!?」
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松山 なつき
「ちょ、ミナト! 早く医務室に運ぼう!!」
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