-
神田エルンスト遊火
今日は訓練日、いい天気でコンディションも最高だ。
-
神田エルンスト遊火
だが、今日の訓練の相手が悪過ぎる。
-
神田エルンスト遊火
自称「神様」の碓井槐が、今回の指揮官である。
-
神田エルンスト遊火
色々雑だし、すぐ寝るから訓練報告書を書く時大変なんだよなぁ。。。。と気怠(けだる)げにエルンストは見ていた。
-
-
花月地院 陽成
「なんだ、エルンスト。辛気な顔になっているぞ」
-
クラスメイトの花月地院陽成さんが、顔をむにむにしながらいつもの様に絡んで来た。
-
神田エルンスト遊火
「ちょ、っ。。むにむにするっ。。なっ!」
-
-
必死に抵抗するも、相手は180cmあるのだ。
-
踠(もが)いてる姿が、寧(むし)ろダサい状態だ。
-
神田エルンスト遊火
「てか花月地院さんは碓井上官に不満は無いんですか?」
-
むにむに地獄から解放され、質問を投げ掛けた。
-
花月地院 陽成
「いや? 碓井上官は凄い人だぞ? 寧ろ、エルンストは碓井上官に対して酷い言い方なんだ!」
-
山田 ランスロ 玉子
「いや、花月地院! エルンストが言っている事はみんな思っている事だぞ?」
-
山田 ランスロ 玉子
「知らぬと言うなら某(それがし)が、事細かく説明してみせようぞ!」
-
塀の上に立っている山田先輩も、話に入って来た。
-
神田エルンスト遊火
(正直この先輩ウザイんだよなぁ。。。。)
-
間宮 文次郎 主計
(うわぁ。。。。。)
-
神田エルンスト遊火
「いやぁ~、スウッ、ランスロット卿~。取り敢えず危ないんで塀から降りて下さい。。。」
-
山田 ランスロ 玉子
「降り方が分からん!!!」
-
花月地院 陽成
「だったら登るな。山田玉子先輩」
-
山田 ランスロ 玉子
「山田玉子というn!!! グフッ」
(投げ捨てられる) -
碓井 丹波守 槐
「みんなぁ~。おはよぉ。今日の訓練のせんせの槐だよぉ~」
-
降りられなかった山田先輩を掴み適当に投げ捨て、訓練の説明をする碓井槐。
-
山田 ランスロ 玉子
「碓井。。某を投げるなと何度もッ。。。」
-
神田エルンスト遊火
(あ、気絶した)
-
いつものだらけムードではなく、ちゃんと戦闘訓練を行うみたいだ。
-
いや、まじで、珍しい、どういう風の吹き回しと言うレベルである。
-
碓井 丹波守 槐
「じゃあペアとソロで戦う子を分けてぇ~っと分け終わったからペアはペアで、ソロはソロで槐と模擬戦ねぇ~。成績悪かった人は今日一日、槐の付き人ね~♡」
-
訓練内容に些(いささ)か問題があるように思えるが、あのだらけて適当な碓井槐だ。
-
そう大して成績は悪くならないだろうと、その時のエルンストは軽く考えていた。
-
それが最悪な展開になるとは、思ってもいなかった。
-
禅定門 念々佳
「キャーッ!」
-
美保関 少弐 天満
「イヤァッ!!」
-
塔樹 無敎
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!」
-
次々と悲鳴が上がっている前のペア5組ソロ5人が、5分も持たずにぼこぼこにやられている。
-
神田エルンスト遊火
(おっと、想定よりやばいぞ。何だこの人めっちゃ強いじゃん死にそ。怖。。)(滝汗)
-
花月地院 陽成
(やはり碓井上官は中々の戦闘能力。やはり凄いお方だ)(感激)
-
山田 ランスロ 玉子
(そ、某は、ビ、ビビってないしー? 余裕だしー?)(汗)
-
途轍も無い速さで薙(な)ぎ倒して行くのであっという間にラストのペア、花月地院陽成と神田エルンスト、ソロの山田先輩の番が回って来た。
-
いつの間にか気絶から復活した山田先輩と、泣きそうになりながら身を寄せていた。
-
先に呼ばれたのは、山田先輩だった。
-
山田 ランスロ 玉子
「ヒィッ」
-
と震えながら、先輩らしい武器を持って前に出た。
-
構えの姿勢を取ると、ぶわぁっとマントが出て来て如何にも厨二病です。
-
という格好になった。
-
山田 ランスロ 玉子
「散々お菓子を上げたのに!! 挙げ句の果て投げるという。。。! 某、許せん!」
-
神田エルンスト遊火
(ただの私情じゃん。。。。)
-
と言った瞬間に足を掬(すく)われ、首横まで斧が来ていた。
-
山田 ランスロ 玉子
「ズ、ズミマゼンデシタ………」
(ギャン泣き) -
皆が2分以上、持たせて戦っていたのに。。!
-
山田先輩の時だけ、早過ません??!!
-
エルンストは、大いに焦っていた。
-
神田エルンスト遊火
「これじゃあ! 訓練報告書全く書けないじゃないかあー!!!!」
-
花月地院 陽成
「そんなに踠いても意味が無いだろう? さぁ、行くぞ。エルンスト」
-
神田エルンスト遊火
「イギタグナイォ…」
(半泣き) -
花月地院 陽成
「この私がサポートに居るんだしっかりしろ!」
-
と、花月地院さんにお尻を叩かれた。
-
神田エルンスト遊火
(もう諦めて戦闘に集中しよう。。。)
-
各々(おのおの)の武器を取り出し、構え合図が鳴った瞬間、僕は気絶した。
-
間宮 文次郎 主計
「「エ! エルンストぉぉぉぉ!!!!」」
-
途轍も無い速さで後ろを取られて、首をトスっとやられた。
-
あまりのスピードダウンにあたふたしてしまった花月地院さんも、乳を揉みしだかれて終わってしまった。。。
-
花月地院 陽成
「う、碓井上官。。。。もぉう。。。おやめくださーーーいぃ」
-
神田エルンスト遊火
(花月地院さんGカップあるもんね。揉みたいよね)
-
と、記憶が戻った時に思った。
-
碓井 丹波守 槐
「えーーっと今回成績悪かったのはぁ~? エルたんとよーたんと、たまたまね!」
-
山田 ランスロ 玉子
「たまたまと呼ぶなぁあ!!」
-
花月地院 陽成
「え、今回3人ですか? 碓井上官」
-
碓井 丹波守 槐
「そーだよぉ。特に持ち武器がある子はちょーっと本気で行ったけど」
-
どうやら、他の子は専用武器を持っている方が、少ないようだそれでも。。。。。
-
花月地院 陽成
(((え、まさか、私、某、僕達以外手抜きって事ーーー???!!!)))
-
碓井 丹波守 槐
「じゃあ3人とも今日付き人宜しくねぇ~♡」
-
その日碓井槐の付き人になり、訓練報告書は免除されたが、部屋にびっしりと溜まりに溜まった書類。
-
備品整理、お菓子の買い出しなど全部の仕事を押し付けられ「「「やってやれるかぁぁ!!!!!」」」と叫んだ3人であった。
タップで続きを読む