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執事
お嬢様、
随分とお身体にお疲れがたまっていらっしゃるようですね。 -
お嬢様
どうしてわかるの?
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執事
それは、オレ……わたしがお嬢様のプロフェッショナルだからです。
今夜はお休み前に
マッサージをいたしましょう。 -
お嬢様
じゃあ、お願い。
途中で寝ちゃうかもしれないけど、構わない? -
執事
もちろんです。
その代わり眠ってしまわれたあとで、オレがお嬢様になにをしたとしても、クレームは一切お受けいたしません。 -
お嬢様
なにそれ!まさかヘンなことするつもりじゃ……
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執事
ヘンなことって?
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お嬢様
……べつに。
わかった、寝ないようにすればいいんでしょ。 -
執事
ええ、そうですね。
では、お嬢様。
ベッドにうつ伏せになってください。 -
執事
おみ足から失礼いたしますね。
女性はふくらはぎにお疲れが蓄積されるそうなので、それを一旦お流しいたします。 -
お嬢様
ん……っ、ちょっと……川島
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執事
はい、なんでしょう。
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お嬢様
触り方が、なんかヘン……
なのは気のせいかな。 -
執事
なにかおかしいでしょうか?
愛と癒しの想いを込めて、揉ませていただいているのですが。 -
お嬢様
それは、分かってる。
けど揉んでるっていうよりは…… -
執事
お疲れなので
少し敏感になっているのでしょう。続けますね、お嬢様。
本当に美しいおみ足です。
あぁ……キレイだ。 -
お嬢様
やっ!今なめたでしょ!?
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執事
お嬢様、暴れないでください。
まったくもう、
これではマッサージが進まないではないですか。 -
お嬢様
川島のは
マッサージじゃなくて――、 -
執事
……なんです?
枕に顔をうずめていないで答えてください。
オレが今、お嬢様にしているのはなんですか? -
お嬢様
……。
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執事
お嬢様、
寝たフリをなされても―― -
お嬢様
すぅー、すぅー。
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執事
はぁ。
なぜイチャイチャしようとすると、眠っておしまいになるのだろう。
オレは興奮するのに。
マッサージなんて口実にすぎないことなど、お分かりのはずなのに。 -
執事
お嬢様、明日こそ覚悟しておいてくださいね。
おやすみなさいませ……
よい夢を。
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