4日目

  • 梅田 伊織

    ひらがなと付き合うとしたら誰がいい?

  • 九龍 千歳

    彼女が出来なさすぎて、とうとうそんな領域にまで達したか…。
    ご愁傷様です。

  • 梅田 伊織

    いやいや!違うから!
    ひらがなって、それぞれ性格を持ってる気がしてさ!

  • 九龍 千歳

    詳しく。

  • 梅田 伊織

    「あ」は明るくて元気な感じがするし、「わ」はおっとりとした大和撫子って感じがするじゃん

  • 九龍 千歳

    じゃあ俺は「ね」が良い。

  • 梅田 伊織

    お!なにゆえ!?

  • 九龍 千歳

    おっとりとした「わ」に見せかけていきなり回るという不意を付いてくる所が「ね」の二面性と気まぐれさが出てると思うから。

  • 梅田 伊織

    めっちゃ「ね」の事考えてんじゃん!

  • 九龍 千歳

    やはり彼女の事をきちんと理解し受け入れる度量が無ければ、お付き合いを続けていくのは難しいだろう。

  • 梅田 伊織

    でもさ、そしたら「れ」でも良くない?

  • 九龍 千歳

    いや、跳ねだけじゃ足りない。
    「えー!そこで回っちゃうぅ!?」みたいな驚きと彼女なりのユーモアをそこに感じた。

  • 梅田 伊織

    おー!
    ただのふざけ半分の話にここまで乗ってくれるとは!

  • 九龍 千歳

    ちなみに梅田はどのひらがなと付き合いたい?

  • 梅田 伊織

    えーっとね、俺は「を」

  • 九龍 千歳

    「を」!?
    またニッチな所を…。
    して、理由は?

  • 梅田 伊織

    「を」が間に入ってくれる事でみんなが繋がれるでしょ?
    そこに俺は優しさを感じたんだよね。

  • 九龍 千歳

    俺はすまないが、間に入ってくれるんじゃなくて、間に入らなきゃ成り立たない、1人じゃ何も出来ない貧弱な奴だと思ってしまった。

  • 梅田 伊織

    なっ!
    「を」の事を悪く言うなっ!!
    俺はそんな彼女の弱さも受け入れるって、俺が支えるって決めたんだよ!

  • 九龍 千歳

    おお…。
    男を感じる。
    いや、漢を感じるよ…!

  • 梅田 伊織

    いや、違うのかも。
    多分頼られる事に存在意義を感じてしまう俺の弱さだな。
    この子には俺が必要なんだって言ってるけど、本当は俺の方がこの子がいないとダメなんだよ…。

  • 九龍 千歳

    共依存は良くない。

  • 梅田 伊織

    分かってる、分かってるんだけどさ…
    でも頼られるとやっぱ嬉しくて

  • 九龍 千歳

    そこまで好きなんだな…。

  • 梅田 伊織

    どうだろ、分かんねぇよ、もう
    今となっては本当に好きだから支えたいと思ってんのか、頼られたいから付き合ってんのか…

  • 九龍 千歳

    おい!弱気になるなよ!
    付き合った当初を思い出してみろ!
    「を」といる時のお前、すごく楽しそうで幸せそうだったぞ。
    俺はそんなお前らを見るのが好きだった。

  • 梅田 伊織

    九龍…!

  • 九龍 千歳

    またあの頃のお前らを見せてくれよ。
    隣にいる「ね」もそう言ってる。

  • 梅田 伊織

    九龍、あの頃ってどの頃だよ。
    「を」との間に思い出す過去はひとつもないんだけど。

  • 九龍 千歳

    うん、付き合ってないからな。
    それに俺の隣に「ね」はいないしな。

  • 梅田 伊織

    うん、お前も付き合ってないからな、別に。
    てかそもそも3次元にいないからな。

  • 九龍 千歳

    うん。

  • 梅田 伊織

    …やめよっか、この話

  • 九龍 千歳

    異議なし。

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