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梅田 伊織
絶対音感を手に入れたい
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九龍 千歳
絶対音感?
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梅田 伊織
カッコよくない?
絶対音感持ってるのって! -
九龍 千歳
まあ言わんとしている事は分かる。
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梅田 伊織
机とか叩いてみて、「うん、これはレの♯だね」とか言っちゃうの!
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九龍 千歳
音楽をやっていない人間が絶対音感を活用出来る時って、それくらいしか無いよな。
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梅田 伊織
良いなぁ、良いなぁ、絶対音感!
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九龍 千歳
お前は絶対音感の恐怖をまだ知らない。
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梅田 伊織
ん?何それ
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九龍 千歳
この世の全てがお前には音として捉えられてしまう。
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梅田 伊織
この世の全て?
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九龍 千歳
例えばお喋りなんかをしていても、お前には言葉として認識出来なくなっていく。
喋ってる相手が「ファシソラミド」って言ってるようにしか聞こえない。 -
梅田 伊織
わ…
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九龍 千歳
音だけじゃない。
こういう文章を読んでいる時も、無意識の内に心の中で音読して読んでいるだろう? -
梅田 伊織
あ、うん、そうだね
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九龍 千歳
それ全てを音階で捉えてしまうようになる。
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九龍 千歳
音も文字も徹底的に排除しても無駄だ。
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九龍 千歳
自分から聞こえる己の鼓動までもが音階に聞こえて、最終的には止めてしまいたくなる…。
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梅田 伊織
怖いよ!
世にも奇妙な物語だよ!! -
九龍 千歳
な、やっぱり絶対音感なんていらないよ。
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梅田 伊織
そうだね、普通が1番だ
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九龍 千歳
まあ、俺は絶対味覚が欲しいのだが。
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梅田 伊織
やめとけって!
普通で良いって!
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