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九龍 千歳
電車で隣に座ってるおじさんが、おもむろに鞄から爪切りを取り出して爪を切り始めたのだが。
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梅田 伊織
なんだその状況w
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九龍 千歳
床に爪が散らばっていく…。
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梅田 伊織
こわ
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九龍 千歳
さほど乗客が居ない静かな電車内で、パチンパチンという心地良い音色だけが響いている。
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梅田 伊織
若干詩的に言ってもこわ
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九龍 千歳
俺の逆隣りに座った女子高生もおもむろに爪を切り始めたのだが。
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梅田 伊織
え!マジ!?
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九龍 千歳
俺は今爪を切ってる人に挟まれている。
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梅田 伊織
オセロで言ったら、九龍も切らなきゃいけなくなるな
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九龍 千歳
ああ、しまった。
爪切りなど持ち歩いていない…。 -
梅田 伊織
冗談だよ、あったら切ってるのかよ!
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九龍 千歳
静かな電車内で爪切りの二重奏が、私の両耳を優しく包み込む。
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梅田 伊織
だから詩的に言っても怖いんだって!
爪切りの二重奏も意味分かんねぇし、優しく包み込めてもねぇし! -
九龍 千歳
もしかしたら電車内で爪を切るの、流行ってるのでは?
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梅田 伊織
そんな訳あるかよ!
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九龍 千歳
俺達が知らないだけで、巷では流行ってるのかも。
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梅田 伊織
流行ってても、ダメ絶対!
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