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藍忘機
トコトコトコ
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静室に向かう竹林を一人歩く藍忘機。
手には魏無羨のための天子笑の瓶がぶら下がっている -
藍忘機
………?
(気のせいか) -
魏無羨
(…………)
-
藍忘機
(人の気配が確かにするのだが、誰もいない)
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魏無羨
(イシシ、藍湛ってば本当に純だよなぁ
以前俺に護符で騙されてるのにまだ気づかない) -
魏無羨
そーっと近寄って
チョンチョン -
藍忘機
!!
何奴? -
魏無羨
(あはは、俺は姿を消してるから気づかれないもんなぁ
藍湛の髪を引っ張って) -
藍忘機
!!
誰か、そこにいるのか! -
魏無羨
(うひゃひゃひゃ
やっぱり藍湛からかうの面白い〜) -
藍忘機
……魏嬰
-
魏無羨
………
(あ、バレた?
黙っとこ) -
藍忘機
ここにあるのは天子笑だ
きみのために買って来た -
魏無羨
………
-
藍忘機
姿を表さないのなら、こうだ
-
魏無羨
あ!
俺の天子笑ちゃんを投げちゃ駄目だ、藍湛!! -
藍忘機
やっぱりきみか
いたずらは止めなさいと前回兄上からも叱られたと言うのに -
魏無羨
ひえっ、お、俺じゃないよう
-
藍忘機
待ちなさい!
-
そして藍忘機のもとに1枚の呪符がヒラヒラ
どうやら魏無羨はこれで姿を消しているようである -
藍忘機
………
-
呪符を拾った藍忘機の目がキランと輝く
そしてあくる日 -
魏無羨
むにゃむにゃ
もう飲めないよう -
藍忘機
………
(魏嬰、寝姿も可愛い) -
すーっと近寄り
魏無羨のほっぺたを指で引っ張る -
魏無羨
あいだだだだ!
だ、誰だ!!! -
藍忘機
………
-
魏無羨
はっ!
だ、誰もいない!
まさか、お化け??? -
藍忘機
………
(🤫)
驚いてる魏嬰も可愛い😺 -
さらに髪の毛をつまみ、
そして魏無羨の両頬の肉を左右に引っ張って伸ばす -
魏無羨
やっぱりこの静室は呪われてるよ!
沢蕪君ーーーっ!! -
藍忘機
え……?
ま、待ちなさい
魏嬰 -
魏無羨
うひゃあ!
藍湛の姿は見えないのに、藍湛の声がする!
助けて沢蕪君!!! -
藍曦臣
大騒ぎで寒室に何の用です、魏公子
-
魏無羨
静室にお化けが出たんだ!
俺の顔を引っ張ったり、
藍湛がいないのに藍湛の声がしたり -
藍曦臣
??
落ち着きなさい
お化けなんてこの世に存在しませんよ
それは多分…… -
魏無羨
絶対おばけがいたんだってば!
間違いないよ、ちゃんとお祓いして
あ、藍先生も呼ばなくちゃ -
藍忘機
う、魏嬰……
-
魏無羨
ほらあ!
また藍湛の声がした! -
藍曦臣
………
(そう言うことですか) -
藍忘機
魏嬰、呪符の解き方を教えなさい
-
魏無羨
うわー、おばけだぁぁぁ!
藍先生、助けてええええ -
藍忘機
魏嬰、叔父上は止めなさい
あ、兄上、お助けを -
藍曦臣
しらないよ
二人で勝手に遊んでなさい
私を巻き込まないように -
藍忘機
う、魏嬰…!
-
魏無羨
イシシシ
俺にいたずらなんて一万年早いぞ、藍湛!
藍先生〜!
たーすーけーてー! -
藍曦臣
やれやれ
-
藍湛の天敵は、やはり魏嬰でした!
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