玻璃の月

最初に
 この話は中華ドラマ「三生三世」の設定を借りたパラレルです。
 以前同じ設定で魏無羨=魔尊で書いたりしていますが、今回は双璧、双傑の四角関係的なネタになっています(勿論、主軸は忘羨、曦澄ですよ!)

【注意事項】
・今回のネタでは彼らは神仙。
 人間より長命で数万年生きる設定の彼らにとって、性別や年齢、そして血縁関係は余り重要ではありません。
 特に迷魂術と言う魅惑の術を得意とする孤族は男女どちらとも交配可能で、好きになった相手に合わせて自分の性別を選べる設定になっています。
 だから魏無羨と江澄で結婚するかも的な話題がストーリー内にありますが、彼らの感情はあくまでも肉親愛。
 でもって双璧もちょい仲良すぎな表現がありますが、彼らは美しいものが好きなのであって、綺麗な物は愛でたい、その感情が当たり前の世界だとご了承ください。
 まずは設定から↓

■魏無羨
九尾狐族が支配する青丘の黒狐で、妖しい紅い瞳を持って生まれた妖狐の子。
母は妖狐になってしまい、狐帝から死を賜る。
魏無羨はその狐帝に養子として育てられ、狐帝の息子の江澄と義理の兄弟になる。

■藍忘機
天界を統べる龍族の二皇子で、幼少期から不思議な子狐の夢を見続け、彼との縁を信じる。
次男として生まれついてしまった為、天界での地位に執着は微塵もなく、兄が皇太子と擁立されたら、自身は兄の邪魔にならないように天界を去りたいと思っている。

■江澄
九尾狐族の皇子で狐帝の跡継ぎ。
自分より優れた能力を持つ魏無羨を兄弟として愛しているが、同時に妬ましく思うジレンマも感じている。
両親が彼と魏無羨の婚姻を望んでいる為、自分もそのうち魏無羨と結ばれるのだろうと漠然と思っているが、自分たちがそうなることにお互い違和感もあったりする。
わがままでツンデレなのは相変わらず。

■藍曦臣
今回、皇太子に擁立された。
龍族らしく生真面目で堅い性格だが、弟よりは柔和で冗談も多少は理解する。
江澄の迷魂術に偶然引っかかってしまい、彼を盲目的に愛してしまうが、罪の意識を感じた江澄に藍忘機と間違えて迷魂術にかけたことを打ち明けられる。

■九州・四海八荒とは……
古代中国を9つの国に分けた呼称。
四海八荒とともに世界全体を意味する言葉。
■青丘
中国の神話にある架空の地で支配するのは九尾狐族と山海経で語られる。
日本で語られる男を惑わす妖狐玉藻とは違い、古代中国での九尾狐は吉祥をもたらす聖獣。
■九尾狐・黒狐
千年生きて仙力を得た狐は天狐と呼ばれますが、黒狐は太陽や月の力を借り、人を屠ってその血を飲むことで妖かしの狐、妖狐になります。
九尾狐も同じく天狐の部類に入りますがより高貴な存在。
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