空の兄弟〈前編〉
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「……」
鷹が硬直した。抱きついている悟にはよくわかる。
「おねえちゃん言うてたで、楽しみに待ってるって。
固まっとる場合とちゃうでた
「慰める?」
悟の最後の言葉が引っ掛かり、鷹は首をかしげた。
「なんでもええから、作れ、ええな。
俺に感謝せえよ、お前の夢のひとつを叶えるきっかけを作ってやったんやからなあ」
「でも俺は、岡田の頭周りがどんなもんか知らない」
「はっ、そんなん、自分で調べに行けばええやんか。
た
結局いつもの口の悪さに戻った悟にだんだん腹が立って、鷹は取っ掴み合いに持ち込んだ。
やれやれ、とそれを見ながら幸代は肩をすくめて、二人が散らばしたとうもろこしを黙々と拾った。
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→紙に書き殴った時代・⑦
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