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アルハイゼン
良い問題を見つけた
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カーヴェ
またかよ
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カーヴェ
今度は暗い話とかじゃないだろうな?
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カーヴェ
もうウミガメのスープみたいなのはごめんだぞ
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アルハイゼン
安心しろ。今回はメンタルの弱い君でも大丈夫な話だ。
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カーヴェ
メンタルが弱いってなんだよ!君が強すぎるだけだろ!
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カーヴェ
自分を基準にするのは良くないぞ!
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アルハイゼン
それはお互い様だ。
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アルハイゼン
始めていいか?
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カーヴェ
いいよ…どうせ僕が嫌って言ってもやるんだろ
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アルハイゼン
とある生論派学者の男が、辺りに毒キノコしかないのを見て安堵した。
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アルハイゼン
何故だと思う?
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カーヴェ
毒キノコしかないのに安心したのか?変な奴だな…
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カーヴェ
その生論派の学者はキノコについての知識が豊富だから、毒キノコだって分かったんだよな?
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アルハイゼン
ああ、そうだ。故に、食べられるキノコが何かも知ってる。
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カーヴェ
なるほど。
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カーヴェ
じゃあその辺に同じように、キノコ狩りをしてた奴がいたりしてな
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カーヴェ
その生論派の学者の近くに誰かいたのか?
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アルハイゼン
いや、ひとりだ。というより、ひとりで行動していたな。
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カーヴェ
んん?
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カーヴェ
もし誰かがキノコ狩りをしに来てるなら、周りに毒キノコしかないのを見て安堵するのは変だよな…?
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カーヴェ
……?
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カーヴェ
いや……まさか…
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カーヴェ
その男、遭難してるんじゃないのか…?
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アルハイゼン
君の発想の転換は、やはりさすがとも言えるな。
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アルハイゼン
正解だ。
生論派の学者は、ちょっとした事故のため帰り道がわからなくなり、山の中を彷徨っていた。 -
アルハイゼン
幸いキノコの知識はあるので、食料には困らなかった。
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アルハイゼン
遭難5日目。
木々を分けて進んでいた学者の男は、辺りのキノコが毒キノコだらけであるのを発見した。 -
アルハイゼン
食べられるキノコは既に誰かの手により採集済みだった、というわけだ。
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アルハイゼン
ここまで話せば、君ならもうわかるだろう?
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カーヴェ
その毒キノコしかない道を辿って、男は人がいる街にたどり着いた、ってわけだな?
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アルハイゼン
ああ。
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アルハイゼン
さすがに今回のは君のか弱いメンタルにも響かなかっただろう?
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カーヴェ
人を一度馬鹿にしないと気が済まないのか君は…!
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カーヴェ
まぁでも確かに、今回はその学者の男が無事に帰還出来る話で良かったよ
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カーヴェ
毎回そういうのでしてくれ
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アルハイゼン
つまり、今後も俺とこういった問題がしたいと?
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カーヴェ
違う!そういう意味じゃない!
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カーヴェ
まるで僕が君との問題を楽しんでるみたいじゃないか!
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アルハイゼン
違ったか。それは残念だ。
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アルハイゼン
まぁまた面白いものを見つけたら、君に提示してやろう
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カーヴェ
もうしなくていいぞ!十分だぞ!
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カーヴェ
おい!アルハイゼン!
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カーヴェ
既読をつけろ!無視するな!
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