マイクロノベル

記事一覧

  • 11:23pm · 11 Aug 2019

    20190817(土)21:26
    「蟹ーハンバーガー買ってきた!」「へ? なんで?」「ゲームのキャンペーンでハンバーガー食うとアイテム貰えるんだよ」「それはまた」「いただきまーす!」「いただきます」
    「きもちわる…」「あーあ」「だってアイテム欲しかったんだもん…」「何も言うまい…」「バーガーこわい…」
  • 9:36pm · 11 Aug 2019

    20190817(土)21:25
    「べたべた」「汗で?」「いや、アイスで」「食べたの?」「さっき」「手洗ってきたら?」「めんどくさいんだよな~」「ふうん」「メールの続き打と…ってほんとべったべた、やっぱり洗ってくる」「行ってらっしゃ~い」ばたん。「…実体ある存在ってやっぱ不便そうだよねえ。蟹って便利」
  • 7:11pm · 10 Aug 2019

    20190817(土)21:25
    「蟹ー」「何ー?」「変な夢見た」「どんな?」「供出せよって」「何を?」「何だろ、鍋とか猫とか?」「何それ」「わかんない、謎シチュ」「蟹は?」「いなかった…嫌だね家に怖い人が来るのは」「大丈夫だよ、ここには誰も来ない」「…そっか」「アイス食べる?」青空。蝉が鳴いていた。
  • 7:01pm · 10 Aug 2019

    20190817(土)21:25
    「礼を忘れるな」なぜ?「死ぬまで×え」×いたくない、「歯を食い縛れ」歯が痛い。平穏に暮らしたかったのにどうして。「腑抜けが」いつの間にか世界が、「供出せよ」押し入れの中で頭を抱える。助けは来ない。だって皆××のために。高揚して。乱暴に叩く音の後、ドアがどかりと破られた。
  • 11:54pm · 9 Aug 2019

    20190817(土)21:24
    「ジャンクフードは体に悪いので食べてはいけません」「何、急に」「って言われて育ったんだよね」「ふーん」「だめって言われると食べたくなるじゃん人間」「そういう人もいるね」「で、食べたんだよハンバーガー」「どうだった?」「気持ち悪くなった」「あー」「年を感じた…」「あー…」
  • 9:17pm · 9 Aug 2019

    20190817(土)21:23
    「1+1は?」
    「蟹です」
    「仮面の告白の作者は?」
    「蟹です」
    「光合成に必要なものは?」
    「蟹です」
    「待って待って何スかこの研修!? 俺こんなの聞いてませんよ!」
    「シュール研修だが?」
    「シュール研修?」
    「蟹はシュールな存在。選ばれていない者が見るとシュール過多で発狂しかねない。それゆえ我々蟹ハンターはシュール研修で耐性を」
    「ええとどういう」
    「そこ! 地球の大気構成で一番多い元素!」
    「え、窒素」
    「蟹でしょう!」
    「いつまで続くんすかこの研修」
    「蟹だ」
    「うわあ」
    「蟹です」
    「蟹」
    「蟹だよ」
    「うわあああ!」
    「シュール過多で発狂! 医務室に連れていけ!」
    「早すぎたか…」
  • 8:55pm · 9 Aug 2019

    20190817(土)21:23
    「フッフッフ甘いな、俺の本当の闇の力はその10倍はある」「なんの僕はウルトラすごい氷の力」「はいはい俺は草! 世界樹で…なんかすごい根っこが鋭い!」「光はあまねく全ての蟹を照らす、大きな蟹のなんかこう…あれよ、つよい」「…なんかさ」「うん」「やめないこの遊び?」「せやな…」
  • 9:29pm · 7 Aug 2019

    20190817(土)21:22
    「かわいい蟹は」「取り扱っておりません」「でもかわいい蟹が人気って」「かわいいカニは人気、かわいい蟹はいない」「蟹かわいいだろ」「僕たちはイケ蟹」「いや蟹がかわいくてもいいじゃん」「イケてて頼りになる蟹だからいいんだよ。そこは譲れませんねえ」「ほんとよくわからんわお前」
  • 11:56pm · 5 Aug 2019

    20190807(水)18:58
    #蟹神話
     大きな蟹が僕たちを守っている。大きな蟹は大きな蟹で、誰の目にも見えはしない。僕たち蟹は基本他の生物に害されることはないが、万が一そのようなことがあった場合は大きな蟹の力で守られるという。大きな蟹については諸説あるが、いつか神を「選ぶ」蟹ではないかと言われている。
  • 10:28pm · 5 Aug 2019

    20190807(水)18:58
    「ハリネズミをつつく!」「だから僕はハリネズミじゃなくて毛蟹」「ハリネズミ!」「毛蟹」「ハリネズミ!」「毛蟹!」「ハリネズミにも蟹にもなれるってかっこいいと思うんだけどなー」「生憎そのようなサービスは承っておりません」「ちぇっ」
     彼女は僕の甲羅をつんつんとつついて膨れた。