マイクロノベル
10:04pm · 5 Dec 2022 羊
2022/12/09 18:43「羊ー!」
「メー」
「わかるか!? もう22時! 信じられないぜ、今年が過ぎ去ってゆく……」
「メー」
「助けてくれ羊……俺はもう耐えられない」
「メー」
「全てが足早に駆け去った後、俺はどうすれば良い? 何もなくなった虚無の中で……泣いていればいいのか?」
「メー」
羊の虚無の目が、見ている。
「そうか、だけど羊…お前も虚無だから」
「メー」
「お前が傍に残るのか……」
「メー」
それは絶望であった、が、希望でもあった。
どこまで行っても孤独である「ヒト」という種。その傍にいる「何か」。
妄想なのかもしれない。
撫でる。
「メー」
ふわふわした毛の感触は、しかし、現実だった。
「メー」
「わかるか!? もう22時! 信じられないぜ、今年が過ぎ去ってゆく……」
「メー」
「助けてくれ羊……俺はもう耐えられない」
「メー」
「全てが足早に駆け去った後、俺はどうすれば良い? 何もなくなった虚無の中で……泣いていればいいのか?」
「メー」
羊の虚無の目が、見ている。
「そうか、だけど羊…お前も虚無だから」
「メー」
「お前が傍に残るのか……」
「メー」
それは絶望であった、が、希望でもあった。
どこまで行っても孤独である「ヒト」という種。その傍にいる「何か」。
妄想なのかもしれない。
撫でる。
「メー」
ふわふわした毛の感触は、しかし、現実だった。
