憧れ焦がれは移り変わりて
あとがき
幼い頃に既に一度出会ってたにも関わらず本編でハッシュやウラヌスに出会った時に本人と気付かなかったのは昔と比べてずいぶんと老けこんでたせいって事で。
オルスの中で自らもこうなりたいという『憧れ』とするべき相手こそストからハッシュに移り変わったものの、オルスがそれまで「ストレイボウのように魔法が使えるようになりたい」と望んでいたのは「ストレイボウとずっと一緒に居たい。そのためには彼の隣に居るのにふさわしい人間にならなければならない。そうでなければいつか見放され、離れられてかもしれないから」という怯えの裏返しだったので、魔法よりも剣という自身の才能に合った道に活路を見出だしただけで根本的にはオルスが『焦がれ』の感情を向ける相手自体は何一つ変わってはいないんですよね。この話。
オルスとしては「ハッシュみたいに強くなれればストレイボウと共に居ても見劣りしない立派な人間になれる」=「ストレイボウに見放されずに済む」なので。
けどストの方は逆にオルスの本心に気付かず表情だけ見て勘違いしちゃって、ハッシュにオルスを奪われた気持ちになった結果、オルスに向ける『焦がれ』の感情が「ずっとオルステッドと共に居たい」から「このまま追い越され、見放され、自身の元から去られたくない」に移り変わっていく切っ掛けが生まれてしまったという。お互い相手に焦がれるが故のすれ違いってやつです。どうしてこう噛み合わないのか。この二人は。
何はともあれここまで読んで下さりありがとうございました!
幼い頃に既に一度出会ってたにも関わらず本編でハッシュやウラヌスに出会った時に本人と気付かなかったのは昔と比べてずいぶんと老けこんでたせいって事で。
オルスの中で自らもこうなりたいという『憧れ』とするべき相手こそストからハッシュに移り変わったものの、オルスがそれまで「ストレイボウのように魔法が使えるようになりたい」と望んでいたのは「ストレイボウとずっと一緒に居たい。そのためには彼の隣に居るのにふさわしい人間にならなければならない。そうでなければいつか見放され、離れられてかもしれないから」という怯えの裏返しだったので、魔法よりも剣という自身の才能に合った道に活路を見出だしただけで根本的にはオルスが『焦がれ』の感情を向ける相手自体は何一つ変わってはいないんですよね。この話。
オルスとしては「ハッシュみたいに強くなれればストレイボウと共に居ても見劣りしない立派な人間になれる」=「ストレイボウに見放されずに済む」なので。
けどストの方は逆にオルスの本心に気付かず表情だけ見て勘違いしちゃって、ハッシュにオルスを奪われた気持ちになった結果、オルスに向ける『焦がれ』の感情が「ずっとオルステッドと共に居たい」から「このまま追い越され、見放され、自身の元から去られたくない」に移り変わっていく切っ掛けが生まれてしまったという。お互い相手に焦がれるが故のすれ違いってやつです。どうしてこう噛み合わないのか。この二人は。
何はともあれここまで読んで下さりありがとうございました!
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