満月の子編
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夕方、日が落ち、私達は宿屋の前に集まった
そこでエステルは私と兄さんと話した事をユーリ達に話した
そして宿で考えていた事も話し、改めて凛々の明星に護衛の依頼を頼んだ
ユーリ達は思っていた通り、依頼されなくても着いて行く気だったがリタだけはやっぱり心配で最後の最後まで反対していた
けど、エステルの強い決意と眼差しと私やユーリ達を見て、
「あんた達みたいなバカ、ほっとけるワケないでしょ。エアルクレーネは逃げないんだから後でまた行くわよ。ただし! この街でちゃんと準備して、万全で行くわよ」
と言って折れて、一緒に来てくれる事になった
そして宿屋のご主人が準備をしてくれるそうなので、今日はそのまま宿に泊まる事にして、出発は明日になった
けど、宿の中に入ると外と同じく宿の中にも騎士がいた
昼間も言ってたけど、こんな状況だから情報を貰おうにも貰えない状態だからどうして街中に騎士がいるか、というのは解らないままだった
そして、明日の計画を軽く立てて、私達は砂漠に入る為にいつもより早めに寝た
翌朝、私達は店主から水筒を貰って、騎士がいない時を見て今の状況を尋ねた
どうやら執政官命令で、商売人以外は外出禁止になっていて、街にいる騎士達は住民の監視をしているようだった
けど、そこで意外な事を聞かされた
どうやら最近、ノードポリカで騎士団が動いているようで、遂に騎士団がベリウスの捕縛に乗り出したようで、この街に帝国の執政官が赴任して来たのもその波紋だそうだ
何故ベリウスを? と思っていると闘技場の統領が人魔戦争の裏で糸を引いてたらしい、と言う事を言った
そんな話は今まで聞いた事もなく、その場にいた誰もが驚いてしまった
詳しく話を聞こうとしていると、交代の騎士が入って来て私達はそのまま宿を後にして湖に水を汲みに行った
そこで砂漠に連れて行かれたと言う両親を探しに行こうとしている兄妹、アルフとライラと出会った
けど、アルフの口からまた意外な言葉が出た
どうやら騎士団もフェローを探しているようで、アルフとライラの両親はフェローを探す為に無理矢理砂漠に連れて行かれたようだ
両親を捜しに行こうとしていたアルフとライラに、私達が代わりに探すから、と言って新たに凛々の明星の依頼として引き受けて、私達は砂漠へと向かった
57.コゴール砂漠へ
私達は街を抜け、砂漠に足を踏み入れた
途端、もわっとした熱気が身体にあたる
澄み切った青空にカンカン照りの太陽
辺りは白い砂に覆われ所々にサボテンが生えている
少し風が吹くと砂が風に乗って移動している
「・・・影一つない、ですね」
「この暑さ、想像以上だね・・・」
「準備無しで放り出されたらたまんねえな」
「あのおっさんは準備無しでも平気そうよ」
リタの言葉に私達はレイヴンを見るとレイヴンは宙返りしたり、走り回っていた
「おっさん・・・暑くないのか?」
「いや暑いぞ、めちゃ暑い、まったく暑いぞ!」
「うぜぇ・・・」
「暑苦しい・・・」
「うっとうしい・・・」
上から兄さん、アスラ、リタが暑さに負けているような声で言う
「暑いって言われる度に・・・温度が上がっていく気がします」
「水の補給を忘れないようにしときゃ大丈夫よ」
「サボテン、ですね・・・」
「でもあの子達の両親は何も準備してないのよね」
「フェローも探さなきゃ、だけど・・・」
「ええ・・・アルフとライラからの依頼を先にして良いかしら?」
「で、でも・・・」
「人の命が関わってるなら尚更探した方が良いと思うよ」
言い淀むカロルにアスラが口を挟む
だが次に聞こえた言葉はいつもより低めのトーンだった
「・・・人間なんてそう長生き出来る生き物じゃないんだから」
「アスラ・・・」
「「・・・・」」
聞こえた言葉は小声だったから近くにいた私とユーリと兄さんにしか聞こえてなかっただろう
「俺もジュディスとアスラの意見に賛成だな」
「私も。それにまだあんなに小さな子供だし両親がいないと不安になるものね」
「そうだな・・・。よし、二人の両親を探そうぜ」
キュオォォォッ
すると鳥の鳴くような声が聞こえた
「・・・今の」
「フェローの鳴き声?」
「やっぱりフェローはこの砂漠にいたんだ!」
「じゃあやっぱり此処がお伽話の・・・」
エステルはそう言って砂漠を見つめた
「焦んなよ。まずはアルフとライラの両親を探すぞ」
「はい」
「依頼が終わったら存分に相手してやるからさ。行くぞ」
「はい」「「「ええ」」」「「うん」」「ああ」「おう」「ワン」
ユーリの掛け声と共に私達は歩みを進めた
*
砂漠に入ってからもうどれくらい立ったのだろう
地図もない、辺りを見ても変わらない景色の中を私達は歩いていた
「進めども、進めども、見えるのは砂と青空のみよ、っと」
「レイヴン、空が見えるなんて元気だね。ボク、もう砂しか見えなくなってきたよ」
「・・・なんでおっさんのくせに、そんなに元気なのよ」
エステル、カロル、リタはもう暑さで体力を奪われているのか少しずつ歩くスピードが落ちてきていた
「無駄話してると余計に疲れるぞ。誰か一人でも倒れたら、連れて帰るだけでも一苦労だ。この状況下で、背負って歩くなんて勘弁だからな」
「リアが倒れても?」
何でそこで私の名前が出てくるの・・・?
私は目だけでジュディスにそう訴えユーリに視線を移すと、思いっきり目が合ってしまった
「・・・そん時は背負ってやるよ」
「・・・う、うん・・・///」
ユーリは少し視線を逸らしながら言い、なんだか私も照れくさくなってしまい私も顔を逸らした
「良いなぁ~、リアちゃん。おっさんも背負って欲しいなぁ~」
「一番元気な奴が言うか、それ・・・」
「レイヴンなら倒れないと思うよ・・・」
はしゃいでるレイヴンの言葉に呆れている兄さんとアスラだった
けど、さっきの言葉とこの前の事が頭を過ぎってしまって、私はまた少しだけ顔が赤くなってしまい、それを誤魔化すかのように少しだけ俯いて歩き出した
「・・・あれ? リアちゃん?」
「・・・・」
急に喋らなくなった私を見てレイヴンが声を掛け、みんな私へと視線を向ける
「・・・・」
が、私は無言を続けた
「せいねーん、リアちゃんが無言なんですけどー」
皆、どうしたんだろうと思っていると、代わりにアスラと兄さんが答えた
「リア、暑さに弱いからしゃべる気力はないみたいだよ・・・」
「無駄に体力使いたくねえだけだろ」
「えぇ~! おっさん寂しいー!!」
「うっとうしぃ・・・」
「無駄に体力使うだけだ、ほっとけ」
「でも、ある意味リアの行動は正解みたいね・・・」
「ワフゥン・・・」
アスラの言う通り、暑いのがニガテな私にとってはこれ以上喋っていると本当に体力を削られる気がしたものあって黙ったままだった
そんな私の行動を見てレイヴン以外は、無言のまま歩き出した
*
あれから暫くして少し日の位置が変わったように感じたが実際、今が何時なのかも解らない
完全に迷っている状態で、みんな暑さに体力を奪われ水分補給をして砂漠を歩いているがやっぱり歩くスピードは落ちている
一人を除いては・・・
「ほれ、たらたら歩くと余計疲れるぞ」
「何でそんな元気なの・・・?」
「いるよな、人がバテてる時だけ、元気なヤツ・・・」
「ああ・・・」
「ぶっ飛ばしたい・・・」
「ムダに動くなよ」
「そんな元気もないわ・・・ね、あれから声聞こえた?」
「いえ・・・全然・・・」
「ところで、あんた、こんな砂漠に何しに来てたの?」
エステルの答えを聞き、リタはジュディスへと向き合う
「此処の北の方にある山の中の街に住んでたの、私。友達のバウルと一緒に。だから時々砂漠の近くまで来てたのよ」
「砂漠に・・・?」
リタはその言葉に疑問を持ったがジュディスは気にした様子もなく言葉を続ける
「それにしても何かを探す余裕はなさそうね。これは」
「まったくだな。自分の命繋ぐのに精一杯だ・・・」
「早く何か手掛かりを見つけなきゃ・・・」
「う、もう水がない・・・」
カロルの弱々しい声が聞こえ見ると、カロルは水筒を逆さにして少しでも水が出ないか試していた
「全部飲むんじゃねえぞ」
「ありがと、ユーリ」
そんなカロルを見かねてユーリは自分の水筒をカロルに手渡しカロルは少しだけ水を飲んだ
「ちょっと・・・この辺で・・・休憩に、しない・・・?」
流石のリタももう息が上がっていた
「まったくしょうがないねぇ」
「あ~!」
カロルはそう叫ぶと突然走り出した
「お? 遂に一人壊れた?」
するとザバンっと言う音が聞こえた
「・・・ザバン?」
その音を聞きようやく私は口を開き、皆一斉に音が聞こえた方を見るとそこには小さなオアシスがあった
「水っ!」
「あ、ちょっと、気を付けて。砂に足を取られたら危ないですよ!」
そう言ってリタもエステルも走り出した
「なんだよ・・・まだ元気じゃねえか」
「子供は元気が取り柄だからな」
「おっさんも行くか!」
そしてレイヴンも湖の中へ飛び込んで行った
「もう一人、子供がいたね・・・」
「ああ・・・」
「みんなして、力の出し惜しみしやがって」
「ふふっ。私達も行こうか」
「ええ」
そう言って私達はオアシスへと向かって歩き出した
続く
あとがき
あれ、此処2回になっちゃったι
まあ此処の方が切りが良いからね
だって次回は・・・だからねw
さ、じゃあさっさか次書こうっと
2010.02.23
そこでエステルは私と兄さんと話した事をユーリ達に話した
そして宿で考えていた事も話し、改めて凛々の明星に護衛の依頼を頼んだ
ユーリ達は思っていた通り、依頼されなくても着いて行く気だったがリタだけはやっぱり心配で最後の最後まで反対していた
けど、エステルの強い決意と眼差しと私やユーリ達を見て、
「あんた達みたいなバカ、ほっとけるワケないでしょ。エアルクレーネは逃げないんだから後でまた行くわよ。ただし! この街でちゃんと準備して、万全で行くわよ」
と言って折れて、一緒に来てくれる事になった
そして宿屋のご主人が準備をしてくれるそうなので、今日はそのまま宿に泊まる事にして、出発は明日になった
けど、宿の中に入ると外と同じく宿の中にも騎士がいた
昼間も言ってたけど、こんな状況だから情報を貰おうにも貰えない状態だからどうして街中に騎士がいるか、というのは解らないままだった
そして、明日の計画を軽く立てて、私達は砂漠に入る為にいつもより早めに寝た
翌朝、私達は店主から水筒を貰って、騎士がいない時を見て今の状況を尋ねた
どうやら執政官命令で、商売人以外は外出禁止になっていて、街にいる騎士達は住民の監視をしているようだった
けど、そこで意外な事を聞かされた
どうやら最近、ノードポリカで騎士団が動いているようで、遂に騎士団がベリウスの捕縛に乗り出したようで、この街に帝国の執政官が赴任して来たのもその波紋だそうだ
何故ベリウスを? と思っていると闘技場の統領が人魔戦争の裏で糸を引いてたらしい、と言う事を言った
そんな話は今まで聞いた事もなく、その場にいた誰もが驚いてしまった
詳しく話を聞こうとしていると、交代の騎士が入って来て私達はそのまま宿を後にして湖に水を汲みに行った
そこで砂漠に連れて行かれたと言う両親を探しに行こうとしている兄妹、アルフとライラと出会った
けど、アルフの口からまた意外な言葉が出た
どうやら騎士団もフェローを探しているようで、アルフとライラの両親はフェローを探す為に無理矢理砂漠に連れて行かれたようだ
両親を捜しに行こうとしていたアルフとライラに、私達が代わりに探すから、と言って新たに凛々の明星の依頼として引き受けて、私達は砂漠へと向かった
57.コゴール砂漠へ
私達は街を抜け、砂漠に足を踏み入れた
途端、もわっとした熱気が身体にあたる
澄み切った青空にカンカン照りの太陽
辺りは白い砂に覆われ所々にサボテンが生えている
少し風が吹くと砂が風に乗って移動している
「・・・影一つない、ですね」
「この暑さ、想像以上だね・・・」
「準備無しで放り出されたらたまんねえな」
「あのおっさんは準備無しでも平気そうよ」
リタの言葉に私達はレイヴンを見るとレイヴンは宙返りしたり、走り回っていた
「おっさん・・・暑くないのか?」
「いや暑いぞ、めちゃ暑い、まったく暑いぞ!」
「うぜぇ・・・」
「暑苦しい・・・」
「うっとうしい・・・」
上から兄さん、アスラ、リタが暑さに負けているような声で言う
「暑いって言われる度に・・・温度が上がっていく気がします」
「水の補給を忘れないようにしときゃ大丈夫よ」
「サボテン、ですね・・・」
「でもあの子達の両親は何も準備してないのよね」
「フェローも探さなきゃ、だけど・・・」
「ええ・・・アルフとライラからの依頼を先にして良いかしら?」
「で、でも・・・」
「人の命が関わってるなら尚更探した方が良いと思うよ」
言い淀むカロルにアスラが口を挟む
だが次に聞こえた言葉はいつもより低めのトーンだった
「・・・人間なんてそう長生き出来る生き物じゃないんだから」
「アスラ・・・」
「「・・・・」」
聞こえた言葉は小声だったから近くにいた私とユーリと兄さんにしか聞こえてなかっただろう
「俺もジュディスとアスラの意見に賛成だな」
「私も。それにまだあんなに小さな子供だし両親がいないと不安になるものね」
「そうだな・・・。よし、二人の両親を探そうぜ」
キュオォォォッ
すると鳥の鳴くような声が聞こえた
「・・・今の」
「フェローの鳴き声?」
「やっぱりフェローはこの砂漠にいたんだ!」
「じゃあやっぱり此処がお伽話の・・・」
エステルはそう言って砂漠を見つめた
「焦んなよ。まずはアルフとライラの両親を探すぞ」
「はい」
「依頼が終わったら存分に相手してやるからさ。行くぞ」
「はい」「「「ええ」」」「「うん」」「ああ」「おう」「ワン」
ユーリの掛け声と共に私達は歩みを進めた
*
砂漠に入ってからもうどれくらい立ったのだろう
地図もない、辺りを見ても変わらない景色の中を私達は歩いていた
「進めども、進めども、見えるのは砂と青空のみよ、っと」
「レイヴン、空が見えるなんて元気だね。ボク、もう砂しか見えなくなってきたよ」
「・・・なんでおっさんのくせに、そんなに元気なのよ」
エステル、カロル、リタはもう暑さで体力を奪われているのか少しずつ歩くスピードが落ちてきていた
「無駄話してると余計に疲れるぞ。誰か一人でも倒れたら、連れて帰るだけでも一苦労だ。この状況下で、背負って歩くなんて勘弁だからな」
「リアが倒れても?」
何でそこで私の名前が出てくるの・・・?
私は目だけでジュディスにそう訴えユーリに視線を移すと、思いっきり目が合ってしまった
「・・・そん時は背負ってやるよ」
「・・・う、うん・・・///」
ユーリは少し視線を逸らしながら言い、なんだか私も照れくさくなってしまい私も顔を逸らした
「良いなぁ~、リアちゃん。おっさんも背負って欲しいなぁ~」
「一番元気な奴が言うか、それ・・・」
「レイヴンなら倒れないと思うよ・・・」
はしゃいでるレイヴンの言葉に呆れている兄さんとアスラだった
けど、さっきの言葉とこの前の事が頭を過ぎってしまって、私はまた少しだけ顔が赤くなってしまい、それを誤魔化すかのように少しだけ俯いて歩き出した
「・・・あれ? リアちゃん?」
「・・・・」
急に喋らなくなった私を見てレイヴンが声を掛け、みんな私へと視線を向ける
「・・・・」
が、私は無言を続けた
「せいねーん、リアちゃんが無言なんですけどー」
皆、どうしたんだろうと思っていると、代わりにアスラと兄さんが答えた
「リア、暑さに弱いからしゃべる気力はないみたいだよ・・・」
「無駄に体力使いたくねえだけだろ」
「えぇ~! おっさん寂しいー!!」
「うっとうしぃ・・・」
「無駄に体力使うだけだ、ほっとけ」
「でも、ある意味リアの行動は正解みたいね・・・」
「ワフゥン・・・」
アスラの言う通り、暑いのがニガテな私にとってはこれ以上喋っていると本当に体力を削られる気がしたものあって黙ったままだった
そんな私の行動を見てレイヴン以外は、無言のまま歩き出した
*
あれから暫くして少し日の位置が変わったように感じたが実際、今が何時なのかも解らない
完全に迷っている状態で、みんな暑さに体力を奪われ水分補給をして砂漠を歩いているがやっぱり歩くスピードは落ちている
一人を除いては・・・
「ほれ、たらたら歩くと余計疲れるぞ」
「何でそんな元気なの・・・?」
「いるよな、人がバテてる時だけ、元気なヤツ・・・」
「ああ・・・」
「ぶっ飛ばしたい・・・」
「ムダに動くなよ」
「そんな元気もないわ・・・ね、あれから声聞こえた?」
「いえ・・・全然・・・」
「ところで、あんた、こんな砂漠に何しに来てたの?」
エステルの答えを聞き、リタはジュディスへと向き合う
「此処の北の方にある山の中の街に住んでたの、私。友達のバウルと一緒に。だから時々砂漠の近くまで来てたのよ」
「砂漠に・・・?」
リタはその言葉に疑問を持ったがジュディスは気にした様子もなく言葉を続ける
「それにしても何かを探す余裕はなさそうね。これは」
「まったくだな。自分の命繋ぐのに精一杯だ・・・」
「早く何か手掛かりを見つけなきゃ・・・」
「う、もう水がない・・・」
カロルの弱々しい声が聞こえ見ると、カロルは水筒を逆さにして少しでも水が出ないか試していた
「全部飲むんじゃねえぞ」
「ありがと、ユーリ」
そんなカロルを見かねてユーリは自分の水筒をカロルに手渡しカロルは少しだけ水を飲んだ
「ちょっと・・・この辺で・・・休憩に、しない・・・?」
流石のリタももう息が上がっていた
「まったくしょうがないねぇ」
「あ~!」
カロルはそう叫ぶと突然走り出した
「お? 遂に一人壊れた?」
するとザバンっと言う音が聞こえた
「・・・ザバン?」
その音を聞きようやく私は口を開き、皆一斉に音が聞こえた方を見るとそこには小さなオアシスがあった
「水っ!」
「あ、ちょっと、気を付けて。砂に足を取られたら危ないですよ!」
そう言ってリタもエステルも走り出した
「なんだよ・・・まだ元気じゃねえか」
「子供は元気が取り柄だからな」
「おっさんも行くか!」
そしてレイヴンも湖の中へ飛び込んで行った
「もう一人、子供がいたね・・・」
「ああ・・・」
「みんなして、力の出し惜しみしやがって」
「ふふっ。私達も行こうか」
「ええ」
そう言って私達はオアシスへと向かって歩き出した
続く
あとがき
あれ、此処2回になっちゃったι
まあ此処の方が切りが良いからね
だって次回は・・・だからねw
さ、じゃあさっさか次書こうっと
2010.02.23