満月の子編
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船の中でエステル達と休憩をしていると、突然フィエルティア号が何かにぶつかった
けど、船内にいる私達には何が起こったのか解らない為、私達は急いで甲板へと向かいだした
45.Phantom ship tossed in fog
もうすぐ甲板に着く、そう思った時だった
「!?」
突然不思議な感覚が私を捉え、私は歩みを止めた
それはいつも仕事で感じる感覚と同じだった
(この感覚って・・・)
私はエステル達の後ろ姿を見ながらその感覚が流れて来ている方に意識を向ける
それは今私達が向かっている甲板の方からだった
「何、あれっ・・・!?」
そうリタの声が聞こえ私は急いで甲板に出て前を見ると、見た事のない型の船がフィエルティア号とぶつかっていた
「ユーリ、一体何が遭ったんです?」
「それが・・・」
「アーセルム号・・・?」
ガタン!!
「ひゃっ・・・!」
エステルがユーリに事情を聞こうとし、私が目の前の船の名前を読み上げると、突然アーセルム号の足場がフィエルティア号に降りた
「・・・・」
「リア・・・」
私はアーセルム号をじっと見ているとアスラが私の肩に飛び乗りアスラも一緒にアーセルム号をじっと見つめた
「アスラ、この船って・・・」
「うん、そうだと思う・・・」
私はさっきから感じていた感覚がこのアーセルム号から来ていると思いアスラに尋ねるとアスラも頷いた
そしてユーリ達に目を戻すと
「むーダメじゃの。何故か駆動魔導器がうんともすんとも言わないのじゃ」
「え?」
その言葉にユーリ達は一瞬固まってパティと駆動魔導器を見て、リタは急いで魔導器を見に行った
「一体、どうなってるのよ」
「原因は・・・こいつかもな」
ユーリの言葉につられみんなもアーセルム号を見て、私もアスラももう一度アーセルム号を見た
ユーリの言っている事は合っている可能性は十分高いと思う
それは私と離れた所でユーリ達の話しを聞いている兄さんも同じ事を思っているだろうし・・・
「うひひひ、お化けの呪いってか?」
「そんな事・・・」
「ないとは言い切れないぞ」
「ちょっと、変な事言わないでよ!!」
「そうですよ!」
「入ってみない? 面白そうよ。こう言うの好きだわ、私」
「何言ってんの・・・!」
「原因分かんないしな。行くしかないだろ」
「・・・この船に何かあるのは間違いないだろうね」
「うん・・・」
そしてユーリ達の会話に耳を傾けると探索に出る人を決めていた
「んじゃ、探索に出るヤツと見張りで別れるのはどうだ?」
「良いと思うわ」
「決まりだな。じゃ、行くのはオレと、ラピードは行くよな」
「ワフッ」
「・・・後は「あ、あたし行かないわよ!」
リタはユーリの言葉を遮って叫んだ
「分かったよ、じゃあリタは見張りな」
今の所ユーリとラピードが行くようだった
「ユーリ、私も行く」
「「「え!?」」」
突然の私の申し出に兄さん以外のみんなが驚き目を見開いた
「ちょっ、何言ってるのよ!」
「そうだよ。何があるか解らないんだよ!」
「そうですよ、危ないじゃないですか!」
「大丈夫よ、ユーリもラピードもアスラもいるんだし。それに、みんなこう言うのニガテなんでしょ?」
少しだけ苦笑して言うとこの系統が苦手なエステル、カロル、リタ、レイヴンは押し黙ってしまう
「だったら、ニガテじゃない私とアスラが行った方が良いでしょ?」
「それはそうかもしれないけど・・・」
レイヴンはそう言って助けを求めるようにちらりと兄さんの方を見ていた
けど兄さんは何かを言う訳でもなくじっとその様子を見ていた
「解った。じゃあリアとアスラも決定な」
「「うん」」
私とアスラは同時に頷いてユーリとラピードの隣に移動した
「・・・ジュディス、ちょっと良いか?」
「何かしら、セイ?」
俺はレイヴンの視線を無視してリアの様子を見て隣にいたジュディスに小声で話し掛けた
「リア達に付いて行ってやってくれないか?」
「私は構わないけど・・・何か気になる事でもあるのかしら?」
「ああ、ちょっとな・・・」
ジュディスの問いに俺は言葉を濁してアーセルム号を見た
この感覚は仕事で良く感じるものだ
それはリアもアスラも気付いているから、確かめる為に行くとリアは言ったのだろう
「ま、こういったとこにはいるから知ってる奴がいてくれた方がリアもアスラもやりやすいからな」
「そう言う事ね」
ジュディスはその言葉で俺が言いたい事が分かり、小さく笑ってユーリへと視線を向ける
「じゃあそれなら私もって事ね」
ジュディスはニコリと笑ってユーリへと視線を向けるとエステル達もジュディスを見た
「ジュディ姐も行くのか?」
「ええ。私はこう言うの好きだからね」
「探索に出るなら平気な人がいた方が良いし、ボクは賛成だよ」
「私も。ジュディスが一緒なら安心出来るし」
「(安心って・・・何がだ?)ま、ジュディが良いならオレ等は良いぜ」
「じゃあよろしくね」
ユーリはリアが言った安心と言う言葉に少しだけ疑問を持っているとユーリは俺に視線を向ける
「セイはどうする?」
「俺は残ってるよ。こいつ等の面倒見てなきゃだし、外からで調べられるしな」
「解った。じゃあこっちは任せたぜ」
「ああ」
俺の返事を聞くと探索に向かうリア、ユーリ、ラピード、アスラ、ジュディスが話しを始めていた
「何で楽しそうなのよ、あんた達・・・」
「ホントだよ・・・」
「しかもリアは平然としてますし・・・」
「おっさんには無理だわ・・・」
「うちも一緒に行きたいのじゃ」
「お前は大人しくリタと一緒に駆動魔導器見てろって」
エステル達は探索班のリア達の反応を見て唖然としていて、俺はユーリの元に行きそうになっているパティの頭を押さえて止めていた
「じゃあ、メンバーも決まった事だし行くか」
「一応、駆動魔導器を調べてみる。直ったら発煙筒で知らせるから、直ぐに戻ってこい」
「サンキュ」
「じゃあ、行って来ます」
そしてリアとユーリとアスラとラピードとジュディスはアーセルム号の中へ入って行った
「さてと、んじゃ俺達はやれる事やるか。リタ、パティ、お前等は駆動魔導器を調べてくれ」
「解ったわ」「了解なのじゃ」
「エステルはもう一度トクナガの様子を見に行ってくれ」
「はい」
「残りは見張りな」
「セイはどうするの?」
「俺は外からアーセルム号 の調査だよ」
各々に指示が渡ると、リタとパティは駆動魔導器の所へ、エステルは船内に向かい、俺はカロルの質問に軽く答えてアーセルム号を見た
「んじゃ、俺達はこいつの調査といくか」
そして俺はちらりと横を見て合図を出すと意識を集中させ外からアーセルム号の調査を始めた
続く
あとがき
いつもより短めで終わらせました
で、セイ兄ちゃん視点でも書いてみました
前にアンケートでセイ兄ちゃんを女性キャラと絡ませて欲しいという意見が多かったし、ジュディスとは知り合いだからね!
次は何処まで進むかなぁ?
でも箱版とは違う形にはなるのでそこはお楽しみに
Phantom ship tossed in fog:霧の中を漂う幽霊船
2010.02.01
けど、船内にいる私達には何が起こったのか解らない為、私達は急いで甲板へと向かいだした
45.Phantom ship tossed in fog
もうすぐ甲板に着く、そう思った時だった
「!?」
突然不思議な感覚が私を捉え、私は歩みを止めた
それはいつも仕事で感じる感覚と同じだった
(この感覚って・・・)
私はエステル達の後ろ姿を見ながらその感覚が流れて来ている方に意識を向ける
それは今私達が向かっている甲板の方からだった
「何、あれっ・・・!?」
そうリタの声が聞こえ私は急いで甲板に出て前を見ると、見た事のない型の船がフィエルティア号とぶつかっていた
「ユーリ、一体何が遭ったんです?」
「それが・・・」
「アーセルム号・・・?」
ガタン!!
「ひゃっ・・・!」
エステルがユーリに事情を聞こうとし、私が目の前の船の名前を読み上げると、突然アーセルム号の足場がフィエルティア号に降りた
「・・・・」
「リア・・・」
私はアーセルム号をじっと見ているとアスラが私の肩に飛び乗りアスラも一緒にアーセルム号をじっと見つめた
「アスラ、この船って・・・」
「うん、そうだと思う・・・」
私はさっきから感じていた感覚がこのアーセルム号から来ていると思いアスラに尋ねるとアスラも頷いた
そしてユーリ達に目を戻すと
「むーダメじゃの。何故か駆動魔導器がうんともすんとも言わないのじゃ」
「え?」
その言葉にユーリ達は一瞬固まってパティと駆動魔導器を見て、リタは急いで魔導器を見に行った
「一体、どうなってるのよ」
「原因は・・・こいつかもな」
ユーリの言葉につられみんなもアーセルム号を見て、私もアスラももう一度アーセルム号を見た
ユーリの言っている事は合っている可能性は十分高いと思う
それは私と離れた所でユーリ達の話しを聞いている兄さんも同じ事を思っているだろうし・・・
「うひひひ、お化けの呪いってか?」
「そんな事・・・」
「ないとは言い切れないぞ」
「ちょっと、変な事言わないでよ!!」
「そうですよ!」
「入ってみない? 面白そうよ。こう言うの好きだわ、私」
「何言ってんの・・・!」
「原因分かんないしな。行くしかないだろ」
「・・・この船に何かあるのは間違いないだろうね」
「うん・・・」
そしてユーリ達の会話に耳を傾けると探索に出る人を決めていた
「んじゃ、探索に出るヤツと見張りで別れるのはどうだ?」
「良いと思うわ」
「決まりだな。じゃ、行くのはオレと、ラピードは行くよな」
「ワフッ」
「・・・後は「あ、あたし行かないわよ!」
リタはユーリの言葉を遮って叫んだ
「分かったよ、じゃあリタは見張りな」
今の所ユーリとラピードが行くようだった
「ユーリ、私も行く」
「「「え!?」」」
突然の私の申し出に兄さん以外のみんなが驚き目を見開いた
「ちょっ、何言ってるのよ!」
「そうだよ。何があるか解らないんだよ!」
「そうですよ、危ないじゃないですか!」
「大丈夫よ、ユーリもラピードもアスラもいるんだし。それに、みんなこう言うのニガテなんでしょ?」
少しだけ苦笑して言うとこの系統が苦手なエステル、カロル、リタ、レイヴンは押し黙ってしまう
「だったら、ニガテじゃない私とアスラが行った方が良いでしょ?」
「それはそうかもしれないけど・・・」
レイヴンはそう言って助けを求めるようにちらりと兄さんの方を見ていた
けど兄さんは何かを言う訳でもなくじっとその様子を見ていた
「解った。じゃあリアとアスラも決定な」
「「うん」」
私とアスラは同時に頷いてユーリとラピードの隣に移動した
「・・・ジュディス、ちょっと良いか?」
「何かしら、セイ?」
俺はレイヴンの視線を無視してリアの様子を見て隣にいたジュディスに小声で話し掛けた
「リア達に付いて行ってやってくれないか?」
「私は構わないけど・・・何か気になる事でもあるのかしら?」
「ああ、ちょっとな・・・」
ジュディスの問いに俺は言葉を濁してアーセルム号を見た
この感覚は仕事で良く感じるものだ
それはリアもアスラも気付いているから、確かめる為に行くとリアは言ったのだろう
「ま、こういったとこにはいるから知ってる奴がいてくれた方がリアもアスラもやりやすいからな」
「そう言う事ね」
ジュディスはその言葉で俺が言いたい事が分かり、小さく笑ってユーリへと視線を向ける
「じゃあそれなら私もって事ね」
ジュディスはニコリと笑ってユーリへと視線を向けるとエステル達もジュディスを見た
「ジュディ姐も行くのか?」
「ええ。私はこう言うの好きだからね」
「探索に出るなら平気な人がいた方が良いし、ボクは賛成だよ」
「私も。ジュディスが一緒なら安心出来るし」
「(安心って・・・何がだ?)ま、ジュディが良いならオレ等は良いぜ」
「じゃあよろしくね」
ユーリはリアが言った安心と言う言葉に少しだけ疑問を持っているとユーリは俺に視線を向ける
「セイはどうする?」
「俺は残ってるよ。こいつ等の面倒見てなきゃだし、外からで調べられるしな」
「解った。じゃあこっちは任せたぜ」
「ああ」
俺の返事を聞くと探索に向かうリア、ユーリ、ラピード、アスラ、ジュディスが話しを始めていた
「何で楽しそうなのよ、あんた達・・・」
「ホントだよ・・・」
「しかもリアは平然としてますし・・・」
「おっさんには無理だわ・・・」
「うちも一緒に行きたいのじゃ」
「お前は大人しくリタと一緒に駆動魔導器見てろって」
エステル達は探索班のリア達の反応を見て唖然としていて、俺はユーリの元に行きそうになっているパティの頭を押さえて止めていた
「じゃあ、メンバーも決まった事だし行くか」
「一応、駆動魔導器を調べてみる。直ったら発煙筒で知らせるから、直ぐに戻ってこい」
「サンキュ」
「じゃあ、行って来ます」
そしてリアとユーリとアスラとラピードとジュディスはアーセルム号の中へ入って行った
「さてと、んじゃ俺達はやれる事やるか。リタ、パティ、お前等は駆動魔導器を調べてくれ」
「解ったわ」「了解なのじゃ」
「エステルはもう一度トクナガの様子を見に行ってくれ」
「はい」
「残りは見張りな」
「セイはどうするの?」
「俺は外から
各々に指示が渡ると、リタとパティは駆動魔導器の所へ、エステルは船内に向かい、俺はカロルの質問に軽く答えてアーセルム号を見た
「んじゃ、俺達はこいつの調査といくか」
そして俺はちらりと横を見て合図を出すと意識を集中させ外からアーセルム号の調査を始めた
続く
あとがき
いつもより短めで終わらせました
で、セイ兄ちゃん視点でも書いてみました
前にアンケートでセイ兄ちゃんを女性キャラと絡ませて欲しいという意見が多かったし、ジュディスとは知り合いだからね!
次は何処まで進むかなぁ?
でも箱版とは違う形にはなるのでそこはお楽しみに
Phantom ship tossed in fog:霧の中を漂う幽霊船
2010.02.01