満月の子編
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あれからヘリオードに着いたのは夜になってからだった
けど、街に入って私達は直ぐに足を止めた
それは以前着た時よりもあまりにも閑散としていたからだ
それはユーリ達も感じたのか辺りを見渡しだした
「なんだか・・・以前より閑散としてません?」
「ああ、なんか人が少なくなった気がするな」
「噂では街の建設がキツくて逃げ出す人が増えてるって話しだけど」
「あら、そうなの?」
ジュディスの言葉に頷いているとエステルがじっと街を見つめていた
あの顔はほっとけないと言っている顔だった
それはユーリ達も解ったのかエステルに声を掛けていた
「とりあえず今日はもう遅いし、宿に行こうよ」
「そうだな。じゃ、行くか」
アスラの提案に私達は同意して宿へと向かいだした
夜、私と兄さんとアスラは少しだけ仕事をしてくると言って宿を抜けた
この事態を調べるのは明日ユーリ達と一緒にやる事になったけど、少しでも情報を集めておきたかったから簡単に済ませて宿に戻ろうとしていると
「あれ? ユーリとジュディス?」
何故か宿の前にユーリとジュディスがいたが、何か話し込んでいて私は少しだけ近付き二人の話を聞いていた
「前にこの街で、エステル襲ったの、ジュディだよな?」
「目ざといのね。狙いが誰だったか解るなんて」
「そう言う性分でね」
「・・・」
ユーリの言葉を聞くとジュディスは少しだけ表情を曇らせた
ユーリの言う通り、確かにあの時、ジュディスとバウルの狙いはエステルだった
そして・・・、フェローも・・・
「フェローってのも、エステルを狙ってた。それに、リアの事も」
「!」
そう思っていると、ユーリがその事をジュディスに聞き、私の事も出て来て驚いてユーリを見た
「何か関係あんのか? バウルって相棒と」
「・・・・上手く説明出来そうにないわ」
ジュディスは少しだけ考えてユーリを見て答えた
「否定はしないんだな。狙った事」
「嘘は得意じゃないの」
「・・・解った。もう聞かねえよ。でも、またエステルを狙うようなら・・・」
「心配しないで、もうそんな事しない。保証するわ」
「本当か」
「どう言えば、信用して貰えるかしら?」
「ジュディスは本心で言ってるから、安心して、ユーリ」
「「リア」」
お互いにどうしようかと考えている時に、私はニコリと笑ってそう答え、そのままゆっくりと二人に近付いていく
「いつからいたんだ?」
「ちょっと前かな? ごめんね、立ち聞きするつもりじゃなかったんだけど・・・」
「雰囲気的に近寄れなかったかしら?」
私はジュディスの言葉に苦笑してユーリに向き合う
「ジュディスは嘘は言わない人よ。だからさっきの言葉は信じて良いよ」
そう言うとユーリもジュディスも驚いた顔をしたけど、直ぐに小さく笑った
「解ったよ。リアがそう言うなら信じるぜ」
言うとユーリは踵を返し、宿へと戻りだした
「・・・まあ、言ってねえ事があんのは、オレも同じだしな・・・」
「・・・・」
ぽつりと呟いた言葉だったが、私だけにはその言葉がはっきりと聞こえていた
「おかしな人ね。ユーリって」
「ユーリは仲間思いで真っ直ぐな人だから」
「だから、リアの事も大事に思ってるのね」
「私の事だけじゃないと思うけど」
「うふふっ」
言うとジュディスは楽しそうに笑っていた
さっきユーリと話していた通り、ジュディス自身もはっきりとした答えは出ていないのだろう
けど、今のジュディスは前みたいにエステルを狙う、と言う事をしないのは本当だった
「じゃ、私達も戻りましょうか」
「うん」
そう言って私達は宿の中へと戻って行った
40.奏鳴曲
翌日、私達は広場にある結界魔導器の様子を見に行った
「周囲の異変も収まってますね」
「うん。あの後は暴走とかしてないみたいだ」
「あれ、あいつ等、ノール港で会った・・・」
「?」
「あの時のお姉ちゃん!」
そこにいたのはポリーとケラスさんだった
ポリーはそのままエステルの前に走って行き、エステルは姿勢を低くしてポリーの目線に合わせてニコリとして話しをしていた
「どちら様?」
「前に助けたんだよ、ノール港で」
「あの時は、本当に有り難う御座いました」
あの時と言うのは最初にティグルさんの怪我を治した時、そして、リブガロの角を渡した時とポリーを助けた事も含めてだろうと思い、私とユーリと兄さんは小さく笑って返事を返した
「お父さんは、一緒じゃないの?」
エステルは少しだけ辺りを見てそう言うと、ポリーはガクリと肩を落し、ケラスさんが表情を曇らせた
「・・・何か遭ったみたいだね」
「ああ・・・」
それを見てアスラと兄さんは小声で話し、私もユーリも小さく頷いた
「それが、ティグルの・・・夫の行方は、三日前から解らなくて・・・」
「あの噂、ホントっぽいよ・・・」
「心当たりはないのか?」
「はい・・・。いなくなる前の晩も、貴族になる為に頑張ろうと・・・」
「貴族にってどういう事です?」
「この街が完成すれば、私達、貴族として此処に住めるんです」
「え? それ、ちょっと可笑しいです」
「え?」
「貴族の位は帝国に対する功績を挙げ、皇帝陛下の信認を得る事の出来た者に与えられるものである、です」
「で、ですが、キュモール様は約束して下さいました! 貴族として迎えると!」
「キュモールって・・・騎士団の?」
「はい。この街の現執政管代行です」
「・・・キュモール・・ね」
「嫌な名前が出て来たもんだな・・・」
「そりゃ騎士団が何もしない訳か」
その名前を聞き、私、兄さん、アスラ、ユーリ、ラピードは呆れた顔をしてしまった
「けどさ、今皇帝の椅子は空っぽなんだし、やっぱり、可笑しいよ」
カロルの言う通り、現在の皇帝の椅子はまだ空きっぱなしだ
細かい事は今は置いておくとしても、あのキュモールなら、こんなデタラメな事を言って多くの人達を騙して働かせているのは違いないだろう
「お父さん、帰ってこないの・・・?」
そう考えているとポリーの悲しそうな声が聞こえ、ポリーとエステルを見ると、エステルがユーリに声を掛けていた
「ギルドで引き受けられないかってんだろ」
「報酬はわたしが後で一緒に払いますから」
カロルはその言葉を聞き、私達全員を見比べて戸惑いながら答えた
「えと・・・じゃ、良いよ」
「え? ですが・・・」
「次の仕事は人探しね」
「ま、キュモールがバカやってんなら一発殴って止めねえとな」
「一発じゃすまねぇ気もするけどな」
「あら、じゃあ私も雑ざって良いかしら?」
「ちょっ、三人とも物騒な事言わないでよι こ、行動は慎重にね」
若干怯えて私の後ろに隠れるカロルに解ってると答えるユーリ達だった
「そう言う事なので、此処は私達に任せて下さい」
「ありがとう、有り難う御座います!」
「んじゃ、さくっと探ってみるか」
言ってみんなニコリと笑って、ポリーとケラスさんから離れだした
「あ、ユーリ!」
「しっ・・・」
ユーリはそのままこの街で一番怪しい、労働者キャンプへと続く昇降機がある方へ歩き出し、その後を追おうとしていたカロルを兄さんとアスラが止めて、私達は結界魔導器の隅に隠れてその様子を伺っていた
「あそこって・・・?」
「下に労働者キャンプがあるんだと」
「しかも、部外者は立ち入り禁止って言われてるのよ」
「それ、めちゃくちゃ怪しいじゃん」
「だからユーリはあそこに行ったんですね」
「そう言う事。あ、戻って来た」
ユーリの様子を伺いながら私達も軽く話しをしていると、騎士と話を終えたユーリが私達の所に戻って来た
「良かった・・・ユーリの事だから、強制突破しちゃうかと思った・・・」
「慎重に、が首領の命令だったからな」
「でも、どうやって通ります?」
「やはり強制突破が単純で効果が高いと思うけれど」
「それは禁止だよ! とにかく見張りを連れ出せば良いんだよ」
「どうやってです?」
カロルはちらりと私、エステル、ジュディスを見ると俯いて答えた
「・・・色仕掛け、とか?」
「確かに、男には効果覿面だな」
「じゃあ、行きましょう」
カロルの意外な言葉に驚きつつ話しを聞いていると、ジュディスがニコリと笑ってそう言った
「もしかしてジュディスがやるの?」
「まあ確かにジュディならいけそうだよな」
「じゃあ、お店に行きましょう」
ジュディスはまたニコリと笑ってショップへと向かって歩き出し、その後に私達も歩き出した
「ジュディスがやるなら、この作戦楽勝だね!」
「そうだね。なんか、ノリノリだし」
「・・・・」
前を歩くカロルとアスラの会話を聞きながら歩いていると隣を歩いていたユーリが少しだけ浮かない顔をしていた
「ユーリ、どうしたの?」
「ん? ちょっとな」
「何か気になる事でもあるの?」
「・・・・」
「・・・ユーリ?」
私がそう尋ねるとユーリはじっと私を見て、少しして小さく息を吐いて視線を外した
「いや、何でもねえよ」
「・・そう?」
少しだけその事に疑問を持ったけど、これ以上聞いてもまた同じように話を逸らされるだろうと思い私もまた視線を前に戻し、色仕掛け作戦の為の衣装を求めて店に向かったのだった
続く
あとがき
色仕掛けに入る前で終わってしまったι
まあ、それは次回にw
今回は前回カットしちゃったジュディスとの会話を書きたかったのでw
そして色仕掛け作戦!と思いきや・・・次回へ続いてしまったι
けど、この後もまたまた箱版とは変わりますよぉw
良し、じゃあ早速書いてきますww
2010.01.06
けど、街に入って私達は直ぐに足を止めた
それは以前着た時よりもあまりにも閑散としていたからだ
それはユーリ達も感じたのか辺りを見渡しだした
「なんだか・・・以前より閑散としてません?」
「ああ、なんか人が少なくなった気がするな」
「噂では街の建設がキツくて逃げ出す人が増えてるって話しだけど」
「あら、そうなの?」
ジュディスの言葉に頷いているとエステルがじっと街を見つめていた
あの顔はほっとけないと言っている顔だった
それはユーリ達も解ったのかエステルに声を掛けていた
「とりあえず今日はもう遅いし、宿に行こうよ」
「そうだな。じゃ、行くか」
アスラの提案に私達は同意して宿へと向かいだした
夜、私と兄さんとアスラは少しだけ仕事をしてくると言って宿を抜けた
この事態を調べるのは明日ユーリ達と一緒にやる事になったけど、少しでも情報を集めておきたかったから簡単に済ませて宿に戻ろうとしていると
「あれ? ユーリとジュディス?」
何故か宿の前にユーリとジュディスがいたが、何か話し込んでいて私は少しだけ近付き二人の話を聞いていた
「前にこの街で、エステル襲ったの、ジュディだよな?」
「目ざといのね。狙いが誰だったか解るなんて」
「そう言う性分でね」
「・・・」
ユーリの言葉を聞くとジュディスは少しだけ表情を曇らせた
ユーリの言う通り、確かにあの時、ジュディスとバウルの狙いはエステルだった
そして・・・、フェローも・・・
「フェローってのも、エステルを狙ってた。それに、リアの事も」
「!」
そう思っていると、ユーリがその事をジュディスに聞き、私の事も出て来て驚いてユーリを見た
「何か関係あんのか? バウルって相棒と」
「・・・・上手く説明出来そうにないわ」
ジュディスは少しだけ考えてユーリを見て答えた
「否定はしないんだな。狙った事」
「嘘は得意じゃないの」
「・・・解った。もう聞かねえよ。でも、またエステルを狙うようなら・・・」
「心配しないで、もうそんな事しない。保証するわ」
「本当か」
「どう言えば、信用して貰えるかしら?」
「ジュディスは本心で言ってるから、安心して、ユーリ」
「「リア」」
お互いにどうしようかと考えている時に、私はニコリと笑ってそう答え、そのままゆっくりと二人に近付いていく
「いつからいたんだ?」
「ちょっと前かな? ごめんね、立ち聞きするつもりじゃなかったんだけど・・・」
「雰囲気的に近寄れなかったかしら?」
私はジュディスの言葉に苦笑してユーリに向き合う
「ジュディスは嘘は言わない人よ。だからさっきの言葉は信じて良いよ」
そう言うとユーリもジュディスも驚いた顔をしたけど、直ぐに小さく笑った
「解ったよ。リアがそう言うなら信じるぜ」
言うとユーリは踵を返し、宿へと戻りだした
「・・・まあ、言ってねえ事があんのは、オレも同じだしな・・・」
「・・・・」
ぽつりと呟いた言葉だったが、私だけにはその言葉がはっきりと聞こえていた
「おかしな人ね。ユーリって」
「ユーリは仲間思いで真っ直ぐな人だから」
「だから、リアの事も大事に思ってるのね」
「私の事だけじゃないと思うけど」
「うふふっ」
言うとジュディスは楽しそうに笑っていた
さっきユーリと話していた通り、ジュディス自身もはっきりとした答えは出ていないのだろう
けど、今のジュディスは前みたいにエステルを狙う、と言う事をしないのは本当だった
「じゃ、私達も戻りましょうか」
「うん」
そう言って私達は宿の中へと戻って行った
40.
翌日、私達は広場にある結界魔導器の様子を見に行った
「周囲の異変も収まってますね」
「うん。あの後は暴走とかしてないみたいだ」
「あれ、あいつ等、ノール港で会った・・・」
「?」
「あの時のお姉ちゃん!」
そこにいたのはポリーとケラスさんだった
ポリーはそのままエステルの前に走って行き、エステルは姿勢を低くしてポリーの目線に合わせてニコリとして話しをしていた
「どちら様?」
「前に助けたんだよ、ノール港で」
「あの時は、本当に有り難う御座いました」
あの時と言うのは最初にティグルさんの怪我を治した時、そして、リブガロの角を渡した時とポリーを助けた事も含めてだろうと思い、私とユーリと兄さんは小さく笑って返事を返した
「お父さんは、一緒じゃないの?」
エステルは少しだけ辺りを見てそう言うと、ポリーはガクリと肩を落し、ケラスさんが表情を曇らせた
「・・・何か遭ったみたいだね」
「ああ・・・」
それを見てアスラと兄さんは小声で話し、私もユーリも小さく頷いた
「それが、ティグルの・・・夫の行方は、三日前から解らなくて・・・」
「あの噂、ホントっぽいよ・・・」
「心当たりはないのか?」
「はい・・・。いなくなる前の晩も、貴族になる為に頑張ろうと・・・」
「貴族にってどういう事です?」
「この街が完成すれば、私達、貴族として此処に住めるんです」
「え? それ、ちょっと可笑しいです」
「え?」
「貴族の位は帝国に対する功績を挙げ、皇帝陛下の信認を得る事の出来た者に与えられるものである、です」
「で、ですが、キュモール様は約束して下さいました! 貴族として迎えると!」
「キュモールって・・・騎士団の?」
「はい。この街の現執政管代行です」
「・・・キュモール・・ね」
「嫌な名前が出て来たもんだな・・・」
「そりゃ騎士団が何もしない訳か」
その名前を聞き、私、兄さん、アスラ、ユーリ、ラピードは呆れた顔をしてしまった
「けどさ、今皇帝の椅子は空っぽなんだし、やっぱり、可笑しいよ」
カロルの言う通り、現在の皇帝の椅子はまだ空きっぱなしだ
細かい事は今は置いておくとしても、あのキュモールなら、こんなデタラメな事を言って多くの人達を騙して働かせているのは違いないだろう
「お父さん、帰ってこないの・・・?」
そう考えているとポリーの悲しそうな声が聞こえ、ポリーとエステルを見ると、エステルがユーリに声を掛けていた
「ギルドで引き受けられないかってんだろ」
「報酬はわたしが後で一緒に払いますから」
カロルはその言葉を聞き、私達全員を見比べて戸惑いながら答えた
「えと・・・じゃ、良いよ」
「え? ですが・・・」
「次の仕事は人探しね」
「ま、キュモールがバカやってんなら一発殴って止めねえとな」
「一発じゃすまねぇ気もするけどな」
「あら、じゃあ私も雑ざって良いかしら?」
「ちょっ、三人とも物騒な事言わないでよι こ、行動は慎重にね」
若干怯えて私の後ろに隠れるカロルに解ってると答えるユーリ達だった
「そう言う事なので、此処は私達に任せて下さい」
「ありがとう、有り難う御座います!」
「んじゃ、さくっと探ってみるか」
言ってみんなニコリと笑って、ポリーとケラスさんから離れだした
「あ、ユーリ!」
「しっ・・・」
ユーリはそのままこの街で一番怪しい、労働者キャンプへと続く昇降機がある方へ歩き出し、その後を追おうとしていたカロルを兄さんとアスラが止めて、私達は結界魔導器の隅に隠れてその様子を伺っていた
「あそこって・・・?」
「下に労働者キャンプがあるんだと」
「しかも、部外者は立ち入り禁止って言われてるのよ」
「それ、めちゃくちゃ怪しいじゃん」
「だからユーリはあそこに行ったんですね」
「そう言う事。あ、戻って来た」
ユーリの様子を伺いながら私達も軽く話しをしていると、騎士と話を終えたユーリが私達の所に戻って来た
「良かった・・・ユーリの事だから、強制突破しちゃうかと思った・・・」
「慎重に、が首領の命令だったからな」
「でも、どうやって通ります?」
「やはり強制突破が単純で効果が高いと思うけれど」
「それは禁止だよ! とにかく見張りを連れ出せば良いんだよ」
「どうやってです?」
カロルはちらりと私、エステル、ジュディスを見ると俯いて答えた
「・・・色仕掛け、とか?」
「確かに、男には効果覿面だな」
「じゃあ、行きましょう」
カロルの意外な言葉に驚きつつ話しを聞いていると、ジュディスがニコリと笑ってそう言った
「もしかしてジュディスがやるの?」
「まあ確かにジュディならいけそうだよな」
「じゃあ、お店に行きましょう」
ジュディスはまたニコリと笑ってショップへと向かって歩き出し、その後に私達も歩き出した
「ジュディスがやるなら、この作戦楽勝だね!」
「そうだね。なんか、ノリノリだし」
「・・・・」
前を歩くカロルとアスラの会話を聞きながら歩いていると隣を歩いていたユーリが少しだけ浮かない顔をしていた
「ユーリ、どうしたの?」
「ん? ちょっとな」
「何か気になる事でもあるの?」
「・・・・」
「・・・ユーリ?」
私がそう尋ねるとユーリはじっと私を見て、少しして小さく息を吐いて視線を外した
「いや、何でもねえよ」
「・・そう?」
少しだけその事に疑問を持ったけど、これ以上聞いてもまた同じように話を逸らされるだろうと思い私もまた視線を前に戻し、色仕掛け作戦の為の衣装を求めて店に向かったのだった
続く
あとがき
色仕掛けに入る前で終わってしまったι
まあ、それは次回にw
今回は前回カットしちゃったジュディスとの会話を書きたかったのでw
そして色仕掛け作戦!と思いきや・・・次回へ続いてしまったι
けど、この後もまたまた箱版とは変わりますよぉw
良し、じゃあ早速書いてきますww
2010.01.06