水道魔導器奪還編
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ユーリを見送った後、私達は酒場から出て広場に戻ると丁度ドンと会い、そのままユニオンに向かい、さっきの経緯を話し、私達はユーリとあの竜使いが向かった塔、ガスファロストに向かった
35.楼閣での再会
ガスファロストに着いた私達は正面から入る事が出来ず、外から中に入る事にし、梯子を登って塔を上がっていた
が、はやり敵の本拠地
ギルド員や魔物の数がかなり多かったが、流石に此処まで一緒に旅をして来た仲間、見事な連携が取れ、あっという間にこの階の敵を倒し終えた
すると扉の開く音が聞こえそちらを見るとそこからユーリとユーリと一緒に捕まっていたと言うクリティア族の女性、ジュディスと合流し、各々簡単に自己紹介をするとエステルがジュディスに此処へ何しに来ていたのか訪ねた
「私は魔導器を見に来たのよ」
「わざわざこんな所へ? どうして?」
「私は・・・「ふらふら研究の旅してたら、捕まったんだとさ」
「ふ~ん、研究熱心なクリティア人らしいわ」
「・・・・・・」
ユーリがジュディスの言葉を遮るようにすると、ジュディスは苦笑していた
あまり他人に聞かれたくない事なのかも知れない・・・
「水道魔導器の魔刻は取り返せたんですか?」
「残念ながらな」
「じゃあこの塔の何処かにあるのかなあ・・・」
カロルが塔を見上げていると突然、上から一人の男がカロル目掛けて剣を振り翳して降りて来た
「うわあっ!!」
「ちっ」
近くにいたカロル、リタ、レイヴンがそれを避け、私とアスラと兄さんも少しだけ後ろに下がった時だった
「え?」
急に何かが横を通り過ぎたと思っていたら男が倒され、そしてその前に見覚えのある人物が立っていた
「大丈夫か!」
「「フレン!?」」
私とユーリはフレンの姿を見て驚いて声を出すと、フレンは私を見てにこりと笑ってユーリの方へ向かって歩き出した
「お前、仮にも小隊長が何やってんだ、一人で」
「人手が足りなくてね。それにどんな危険があるかも分からなかったし」
「衝突はもう大丈夫なんです?」
「ドンが真相を伝えたので皆落ち着きを取り戻しました。もう衝突の心配はありません。ラゴウの身柄は部下が確保した。街の傭兵達もユニオンが制圧した。後はバルボスだけだ。危険ですからエステリーゼ様はユーリ達と此処に居て下さい」
「一人で行くなんて危険です! わたし達も一緒に行きます!」
「そんな、いけません!」
「待てよ、こっちもバルボスには色々と因縁があるんだ。此処まで来て止まる気はねえ。それにどのみちエステルはお前を追い駆けて行っちまうと思うぜ?」
ユーリの言葉に私達も苦笑して頷いていると、フレンはそれを見て答える
「・・・分かった。なら一緒に行こう。時間もないし、その方がまだ安全だろう」
「話しは纏まった? じゃ、行くわよ」
リタの言葉頷きに私達は歩き出し、私はフレンの隣に並んだ
「フレン、良く此処が解ったね」
「ドンからリア達が此処に向かった事を聞いてね」
「でも、私もフレンが一人で来た事には正直驚いたな」
「バルボスは絶対に捕らえなくてはいけない。それにエステリーゼ様を危ない所に行かせる訳にもいかなかったし」
「・・何だかんだ言っても、やっぱりフレンもユーリの幼馴染みよね。無茶する所は変わってないし」
「それをリアに言われたくないよ」
「う・・・」
フレンの言葉に苦笑していると、フレンは更に真剣な目をして私を見る
「無茶はしてないだろうね?」
「大丈夫よ。今は私より無茶するお姫様や天才魔導士さんがいるから」
そう言って私は前を歩いているリタと後ろでジュディスと話しをしているエステルに目を向けるとフレンも私の後を追って二人を見てまた視線を戻す
「なら良いが・・・セイもアスラも、リアに甘いからな・・・」
「俺達が何だって?」「何か言った、フレン」
フレンが溜息を吐きながら言っていると、その話が聞こえたのか兄さんとアスラが話しに割って入って来た
そしてちらりと後ろを見ると、エステルと話しを終えたのかジュディスの隣が空いていたので、私はそのままジュディスの隣に並んだ
「久しぶり、ジュディス」
「久しぶりね、リア。元気そうで良かったわ」
お互いにみんなに気付かれないよう小声で話し、再会の挨拶をニッコリと微笑んで交わした
「あの二人が貴女が言っていた幼馴染みなのね」
「うん」
そしてジュディスはユーリとフレンをちらりと見て話した
「彼、なかなか面白みがあるわね」
ジュディスはユーリを見てそう言い、私は少しだけ考えてジュディスを見た
「・・・もしかして、また無茶した?」
「いいえ。楽しかったわよ」
そう聞くとジュディスはニコニコとしていた
何が楽しかったのかは解らないが、とにかく二人共無事で良かった
ほっと安心しているとジュディスがまたニコリとして私を見た
「リアが惚れる理由が解った気がするわ」
「なっ////」
ジュディスの言葉に私は思わず大きな声を出しそうになった
「な、何言ってるの////」
「じゃあ彼の方かしら?」
言って今度はフレンを見る
「だ、だからっ、私とユーリとフレンは幼馴染みで////」
「うふふっ」
「あんたも槍使うのね・・・」
ジュディスの言葉に慌てふためいていると、リタがジュディスが持っていた槍に目が止まった
「って事は、誰か貴女のお友達も使っているのかしら?」
「そう言う訳じゃないわ。ちょっとイヤな奴思い出しただけ」
「それって、もしかしてあの竜使い?」
「まあね・・・そう言えば、ちょっとあんた」
「え、オレ?」
「そう。肝心のバカドラは何処行ったの?」
「屋上ではぐれてな。無事だとは思うけど・・・」
「無事でいてくれないと殴れないじゃない!」
「おいおい、それが目的で此処まで来ちゃったの?」
「後、あのバルボスって奴が許せないの! 魔導器に無茶させて、可哀想じゃない!」
「だからってそっちのお姫様まで連れて来るかね、こんな危険な所にさ。フレン、お前も止めなかったのかよ」
「すまない。ダングレストで入れ違いになったんだ」
「それで慌てて追い駆けて来たってか」
「リタもフレンも悪くありません。自分から行くって言ったんです。ユーリ一人で行かせたままになんて出来ません。それに人々に害をなす悪人を放っておく訳にはいきません」
「そうよね。貴女良い事言うわ」
「エステリーゼ様・・・」
ユーリは小さく溜息を吐いてカロルを見た
「カロル先生、頼りにしてるぜ。貴重な戦力だからな」
「うん、勿論! さあ、この調子で行こう!」
カロルはユーリの期待に応えるように走って行き、私達もその後に続いた
「これで最後だね」
「ユーリ、フレン」
アスラが辺りにもう敵がいない事を確認すると、私はユーリとフレンに声を掛け手を出すとユーリとフレンも手を出し、私達はハイタッチをした
「ユーリもリアも腕を上げたな」
「お前こそ」
そう話しをしていると、先程の戦闘で気になる事があると言ってフレンはユーリに何かを言っているとユーリはめんどくさそうな感じで聞いていて、更にフレンが言葉を続けユーリも溜息を吐きながらユーリもフレンに言い返していた
「はあ・・・、二人共、そこまでにして。もう次の階に上がるんだから」
「「あ、ああ」」
私は暫くその様子を見てユーリとフレンにそう言うと私に言われてやっと上に上がる階段の前まで来ている事に気が付き、階段を登りだした
「・・こういう所はいつまで経っても変わらないんだから。ね、ラピード」
「わふうぅぅん」
私は一緒に階段を登っているラピードに向けて言うとラピードも同意をしてくれた
その様子を後ろで見ていたエステル達は・・・
「リア、とても嬉しそうですね」
「久々にこうやって揃ったし、一緒に戦ったしね」
「ユーリとフレンとリアとセイ。綺麗に連携が取れてたもんね」
「まあ、あいつ等の戦い方は覚えてるしな」
「けど、何かもめ始めてるわよ」
リタの言葉を聞き、セイ達は前を歩くユーリ、フレン、リアに目を向けるとユーリとフレンが先程の戦闘に関して何か言っていた
「いつもの事だから気にすんな」
「いつもなの、あれ?」
「まあね。でも、直ぐに終わるし」
アスラがそう言うとリアが二人の言い合いを止め、そのままラピードと一緒に上の階へと上って行き、ユーリとフレンも後を追い、リアが違う話を振っていた
「気になっていたのだけれど・・・、」
ジュディスは前を歩くリア達を見てふと疑問に思った事を言う
「あの二人、リアの事が好きなのかしら?」
その言葉を聞くと、皆一斉に足を止め数秒固まりエステルがセイを見る
「どうなんです、セイ!」
「何で俺に振るんだよ」
「そりゃリアちゃんのお兄ちゃんだからでしょ」
「どうなの、アスラ?」
「やっぱボクにも振られるんだ」
「まあ相棒だし、あいつ等の面倒見てたのあんた達なんだし」
聞かれて当然よ、と言うような顔をしてリタが言うとレイヴンが答える
「おっさんが見る限り、青年達は確実にリアちゃんに惚れてるわね」
「わたしもそう思います」
「ボク達が見てても解るくらいだし」
「本人はそれに全く気付いてないけど」
「そうね・・・」
リタとジュディスはリアを見て言うとアスラは苦笑し、セイは少しだけ溜息を吐いた
「気になるんなら、リア達見とけって。その方が解りやすいだろうしな」
「みんなー、何してるの。置いてくよー」
「あ、今行きます」
リアはまだ追い着いて来ないエステル達に声を掛け、エステル達は慌てて返事を返して、リアの後を追い駆けて行った
「・・・やれやれだね」
「大変ね、セイ、アスラ」
「そう思うならあんな話し振るなよ」
エステル達を見送るとジュディスはニコリと笑ってセイとアスラに声を掛けた
「だって気になったんですもの。それにしても、リアの鈍さは変わらないようね」
「まあな」
「だからあの二人が苦労してるんだけどね」
「そういや、ユーリに俺達の事聞かれなかったのか?」
「ええ、何も。それに今は上に行く事が先決、でしょ?」
「そうだな」
ジュディスがニコリとして言うとセイも小さく笑ってリア達の後を追いだした
「ジュディスも相変わらず、だよね」
アスラはセイにだけ聞こえるようにぽつりと呟くとセイも同意していた
続く
あとがき
箱版と違いこっちではフレンも加わり、ジュディスとの絡みも増やしてみました
本当はもっと幼馴染み組を絡ませたかったけど・・・ι
最近シリアスばっかだったからちょっとだけ遊んでみましたww
後、箱版の時にセイ兄ちゃんとアスラがあんまりジュディスと絡んでなかったな、と思ったので絡ませてみました(知り合いだし。ユーリ達はまだ気付いてないけど)
さ、次回で水道魔導器奪還編は終わりです!
次回をお楽しみに!
2009.12.05
35.楼閣での再会
ガスファロストに着いた私達は正面から入る事が出来ず、外から中に入る事にし、梯子を登って塔を上がっていた
が、はやり敵の本拠地
ギルド員や魔物の数がかなり多かったが、流石に此処まで一緒に旅をして来た仲間、見事な連携が取れ、あっという間にこの階の敵を倒し終えた
すると扉の開く音が聞こえそちらを見るとそこからユーリとユーリと一緒に捕まっていたと言うクリティア族の女性、ジュディスと合流し、各々簡単に自己紹介をするとエステルがジュディスに此処へ何しに来ていたのか訪ねた
「私は魔導器を見に来たのよ」
「わざわざこんな所へ? どうして?」
「私は・・・「ふらふら研究の旅してたら、捕まったんだとさ」
「ふ~ん、研究熱心なクリティア人らしいわ」
「・・・・・・」
ユーリがジュディスの言葉を遮るようにすると、ジュディスは苦笑していた
あまり他人に聞かれたくない事なのかも知れない・・・
「水道魔導器の魔刻は取り返せたんですか?」
「残念ながらな」
「じゃあこの塔の何処かにあるのかなあ・・・」
カロルが塔を見上げていると突然、上から一人の男がカロル目掛けて剣を振り翳して降りて来た
「うわあっ!!」
「ちっ」
近くにいたカロル、リタ、レイヴンがそれを避け、私とアスラと兄さんも少しだけ後ろに下がった時だった
「え?」
急に何かが横を通り過ぎたと思っていたら男が倒され、そしてその前に見覚えのある人物が立っていた
「大丈夫か!」
「「フレン!?」」
私とユーリはフレンの姿を見て驚いて声を出すと、フレンは私を見てにこりと笑ってユーリの方へ向かって歩き出した
「お前、仮にも小隊長が何やってんだ、一人で」
「人手が足りなくてね。それにどんな危険があるかも分からなかったし」
「衝突はもう大丈夫なんです?」
「ドンが真相を伝えたので皆落ち着きを取り戻しました。もう衝突の心配はありません。ラゴウの身柄は部下が確保した。街の傭兵達もユニオンが制圧した。後はバルボスだけだ。危険ですからエステリーゼ様はユーリ達と此処に居て下さい」
「一人で行くなんて危険です! わたし達も一緒に行きます!」
「そんな、いけません!」
「待てよ、こっちもバルボスには色々と因縁があるんだ。此処まで来て止まる気はねえ。それにどのみちエステルはお前を追い駆けて行っちまうと思うぜ?」
ユーリの言葉に私達も苦笑して頷いていると、フレンはそれを見て答える
「・・・分かった。なら一緒に行こう。時間もないし、その方がまだ安全だろう」
「話しは纏まった? じゃ、行くわよ」
リタの言葉頷きに私達は歩き出し、私はフレンの隣に並んだ
「フレン、良く此処が解ったね」
「ドンからリア達が此処に向かった事を聞いてね」
「でも、私もフレンが一人で来た事には正直驚いたな」
「バルボスは絶対に捕らえなくてはいけない。それにエステリーゼ様を危ない所に行かせる訳にもいかなかったし」
「・・何だかんだ言っても、やっぱりフレンもユーリの幼馴染みよね。無茶する所は変わってないし」
「それをリアに言われたくないよ」
「う・・・」
フレンの言葉に苦笑していると、フレンは更に真剣な目をして私を見る
「無茶はしてないだろうね?」
「大丈夫よ。今は私より無茶するお姫様や天才魔導士さんがいるから」
そう言って私は前を歩いているリタと後ろでジュディスと話しをしているエステルに目を向けるとフレンも私の後を追って二人を見てまた視線を戻す
「なら良いが・・・セイもアスラも、リアに甘いからな・・・」
「俺達が何だって?」「何か言った、フレン」
フレンが溜息を吐きながら言っていると、その話が聞こえたのか兄さんとアスラが話しに割って入って来た
そしてちらりと後ろを見ると、エステルと話しを終えたのかジュディスの隣が空いていたので、私はそのままジュディスの隣に並んだ
「久しぶり、ジュディス」
「久しぶりね、リア。元気そうで良かったわ」
お互いにみんなに気付かれないよう小声で話し、再会の挨拶をニッコリと微笑んで交わした
「あの二人が貴女が言っていた幼馴染みなのね」
「うん」
そしてジュディスはユーリとフレンをちらりと見て話した
「彼、なかなか面白みがあるわね」
ジュディスはユーリを見てそう言い、私は少しだけ考えてジュディスを見た
「・・・もしかして、また無茶した?」
「いいえ。楽しかったわよ」
そう聞くとジュディスはニコニコとしていた
何が楽しかったのかは解らないが、とにかく二人共無事で良かった
ほっと安心しているとジュディスがまたニコリとして私を見た
「リアが惚れる理由が解った気がするわ」
「なっ////」
ジュディスの言葉に私は思わず大きな声を出しそうになった
「な、何言ってるの////」
「じゃあ彼の方かしら?」
言って今度はフレンを見る
「だ、だからっ、私とユーリとフレンは幼馴染みで////」
「うふふっ」
「あんたも槍使うのね・・・」
ジュディスの言葉に慌てふためいていると、リタがジュディスが持っていた槍に目が止まった
「って事は、誰か貴女のお友達も使っているのかしら?」
「そう言う訳じゃないわ。ちょっとイヤな奴思い出しただけ」
「それって、もしかしてあの竜使い?」
「まあね・・・そう言えば、ちょっとあんた」
「え、オレ?」
「そう。肝心のバカドラは何処行ったの?」
「屋上ではぐれてな。無事だとは思うけど・・・」
「無事でいてくれないと殴れないじゃない!」
「おいおい、それが目的で此処まで来ちゃったの?」
「後、あのバルボスって奴が許せないの! 魔導器に無茶させて、可哀想じゃない!」
「だからってそっちのお姫様まで連れて来るかね、こんな危険な所にさ。フレン、お前も止めなかったのかよ」
「すまない。ダングレストで入れ違いになったんだ」
「それで慌てて追い駆けて来たってか」
「リタもフレンも悪くありません。自分から行くって言ったんです。ユーリ一人で行かせたままになんて出来ません。それに人々に害をなす悪人を放っておく訳にはいきません」
「そうよね。貴女良い事言うわ」
「エステリーゼ様・・・」
ユーリは小さく溜息を吐いてカロルを見た
「カロル先生、頼りにしてるぜ。貴重な戦力だからな」
「うん、勿論! さあ、この調子で行こう!」
カロルはユーリの期待に応えるように走って行き、私達もその後に続いた
「これで最後だね」
「ユーリ、フレン」
アスラが辺りにもう敵がいない事を確認すると、私はユーリとフレンに声を掛け手を出すとユーリとフレンも手を出し、私達はハイタッチをした
「ユーリもリアも腕を上げたな」
「お前こそ」
そう話しをしていると、先程の戦闘で気になる事があると言ってフレンはユーリに何かを言っているとユーリはめんどくさそうな感じで聞いていて、更にフレンが言葉を続けユーリも溜息を吐きながらユーリもフレンに言い返していた
「はあ・・・、二人共、そこまでにして。もう次の階に上がるんだから」
「「あ、ああ」」
私は暫くその様子を見てユーリとフレンにそう言うと私に言われてやっと上に上がる階段の前まで来ている事に気が付き、階段を登りだした
「・・こういう所はいつまで経っても変わらないんだから。ね、ラピード」
「わふうぅぅん」
私は一緒に階段を登っているラピードに向けて言うとラピードも同意をしてくれた
その様子を後ろで見ていたエステル達は・・・
「リア、とても嬉しそうですね」
「久々にこうやって揃ったし、一緒に戦ったしね」
「ユーリとフレンとリアとセイ。綺麗に連携が取れてたもんね」
「まあ、あいつ等の戦い方は覚えてるしな」
「けど、何かもめ始めてるわよ」
リタの言葉を聞き、セイ達は前を歩くユーリ、フレン、リアに目を向けるとユーリとフレンが先程の戦闘に関して何か言っていた
「いつもの事だから気にすんな」
「いつもなの、あれ?」
「まあね。でも、直ぐに終わるし」
アスラがそう言うとリアが二人の言い合いを止め、そのままラピードと一緒に上の階へと上って行き、ユーリとフレンも後を追い、リアが違う話を振っていた
「気になっていたのだけれど・・・、」
ジュディスは前を歩くリア達を見てふと疑問に思った事を言う
「あの二人、リアの事が好きなのかしら?」
その言葉を聞くと、皆一斉に足を止め数秒固まりエステルがセイを見る
「どうなんです、セイ!」
「何で俺に振るんだよ」
「そりゃリアちゃんのお兄ちゃんだからでしょ」
「どうなの、アスラ?」
「やっぱボクにも振られるんだ」
「まあ相棒だし、あいつ等の面倒見てたのあんた達なんだし」
聞かれて当然よ、と言うような顔をしてリタが言うとレイヴンが答える
「おっさんが見る限り、青年達は確実にリアちゃんに惚れてるわね」
「わたしもそう思います」
「ボク達が見てても解るくらいだし」
「本人はそれに全く気付いてないけど」
「そうね・・・」
リタとジュディスはリアを見て言うとアスラは苦笑し、セイは少しだけ溜息を吐いた
「気になるんなら、リア達見とけって。その方が解りやすいだろうしな」
「みんなー、何してるの。置いてくよー」
「あ、今行きます」
リアはまだ追い着いて来ないエステル達に声を掛け、エステル達は慌てて返事を返して、リアの後を追い駆けて行った
「・・・やれやれだね」
「大変ね、セイ、アスラ」
「そう思うならあんな話し振るなよ」
エステル達を見送るとジュディスはニコリと笑ってセイとアスラに声を掛けた
「だって気になったんですもの。それにしても、リアの鈍さは変わらないようね」
「まあな」
「だからあの二人が苦労してるんだけどね」
「そういや、ユーリに俺達の事聞かれなかったのか?」
「ええ、何も。それに今は上に行く事が先決、でしょ?」
「そうだな」
ジュディスがニコリとして言うとセイも小さく笑ってリア達の後を追いだした
「ジュディスも相変わらず、だよね」
アスラはセイにだけ聞こえるようにぽつりと呟くとセイも同意していた
続く
あとがき
箱版と違いこっちではフレンも加わり、ジュディスとの絡みも増やしてみました
本当はもっと幼馴染み組を絡ませたかったけど・・・ι
最近シリアスばっかだったからちょっとだけ遊んでみましたww
後、箱版の時にセイ兄ちゃんとアスラがあんまりジュディスと絡んでなかったな、と思ったので絡ませてみました(知り合いだし。ユーリ達はまだ気付いてないけど)
さ、次回で水道魔導器奪還編は終わりです!
次回をお楽しみに!
2009.12.05