星喰み編
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数分、
この場所に剣の交じり合う音と魔術が発動する音が辺りに響いていた
そしてお互いに距離を取って、見据えていた
「流石にフェローが認めた者達と言う事か」
「あんたこそ、大した強さだ」
「フッ、残念だ。お前達ともっと長き時を歩んでいれば違う形の邂逅があったかもしれぬのにな」
(・・・シエラさんとエルシフルのように・・・)
「今からでも遅くないぜ」
「いや、もう遅い。この空を星喰みが覆った時、私の道は決してしまったのだから」
「この分からず屋め!」
ユーリは言って剣を構えるとデュークは、身を翻し宙の戒典を地面に突き刺した
「世界の永続にとって最善の道、それは世界を自然な形に戻す事・・・それが私の選んだ道! 私はそれに殉じる。友よ! 力を!!」
「!」
「っ・・・!」
その言葉と同時に術式が空に浮かび上がり、眩い光が辺りを包んだ
そして光が消えると、デュークに新たな力が備わったのかさっきまでとは違う姿と力を持っていた
「・・・確実に力が増してる・・・」
「下手に相手出来ねえな・・・」
「気ぃ引き締めるぞ!」
「はい!」
「行くぜぇ!!」
121.Light of the expiation
「はあっ!」
「・・っ、!」
みんなといつも以上に綺麗な連携が取れ、次々に技と術が決まっていき、その隙を突いて私も懐に潜り、今はデュークと互いの剣を抑えた状態だった
「・・・言霊使いの娘、何故そこまでこの者達に拘る」
「・・・・」
デュークの問い掛けは真剣なものだったが、少しだけ寂しげな目をしていた
「・・・みんなの事が大事だから。大切な仲間だからよ」
「仲間、か・・・。人間と言霊使いの、か・・・」
「貴方が始祖の隷長達を仲間と言うように、そして・・あの女性 と同じように大切だと思える人達だから」
「・・・・」
一瞬だったが私の言葉を聞き、デュークの反応が変わった
「・・・約束したから。貴方を止める・・そして・・・。」
『彼を、救って ――』
「・・・・」
シエラさんの言葉が蘇る
そしてデュークを見て静かに告げた
「・・・シエラさんとエルシフルの願い、叶えてあげて」
「!」
その言葉を聞いた途端デュークは驚いた顔をした
デュークの動きが止まったのを見ると私は剣を弾き距離を取り、後ろにいるユーリに合図を送るとユーリは小さく笑ってデュークの方へ向かって行く
「お終いにしようぜ! 貫け、鮮烈なる刃!!」
「!」
ユーリの大技が発動したと同時に私達は更に距離を置いた
「無辺の闇を鋭く斬り裂き、仇名す者を微塵に砕く!!」
そしてユーリは体制を崩したデュークを見て、そのまま飛び込む
「はああぁぁ、とどめだ!! 漸毅狼影陣ッ!!」
「ぐっっ!」
ユーリの大技が決まり、デュークはそのまま地面へと倒れた
「すまぬ・・・エルシフル・・・約束・・・守れそうにない・・・」
「はあ・・はあ・・・」
ユーリは息を整えて、ゆっくりとデュークの元へと向かい出した
「エルシフルがどんな奴だったのかも知れねぇオレが言っても説得力ねぇけど、人魔戦争で人の為に戦ったエルシフルってヤツはダチのあんたに人間を否定して生きる事なんて望んじゃいないと思うぜ」
ユーリの言う通り、エルシフルも彼女もそんな事は望んでいない・・・
あの人達が望んでいるのは・・・
「世界を守り、行き年いける者、心ある者の安寧・・・」
「! それは・・・」
「貴方の友“達”が望んでいる事・・・でしょう」
私はユーリの隣まで移動すると、デュークに微笑みながらそう伝えた
「・・だが、・・・此処で倒れては・・・」
「まだやる気なのぉ!?」
「デューク、もうそれ以上無理はしないで!」
「「「「!?」」」」」
ゆっくりと身体を起こして立ち上がろうとするデュークを見てカロルが声を上げると同時に何処からか女性の声が聞こえた
「! あいつは・・・」「! あの人は・・・」
「・・・シエ、ラ・・?」
シエラさんの姿を見た途端、ユーリとフレン、そしてデュークが驚いた顔をし、シエラさんはそのままデュークの元へ駆け寄った
「・・・シエラ、何故お前が此処に?」
「・・・ごめんなさい。けど、貴方が傷つく所をもう見たくなかったの」
「シエラさんもシルフと一緒でずっとデュークの事心配してた。だから此処まで来たのよ」
「・・・・、」
私の言葉を聞くとデュークは隣で心配そうな顔をしているシエラさんを見た
「デューク、姫様やユーリさんの言う通りよ。エルシフルは貴方にそんな生き方をして欲しかったんじゃないの。・・・後は、姫様や彼等に任せてみない? 大丈夫、姫様達なら必ず・・」
「シエラ・・・」
シエラさんの言葉を聞きデュークはそれ以上は何も言わなくなったが、私達に任せてくれると言うのが解り、シエラさんと私は一度顔を見合わせ頷き、私はそのまま空を覆っている星喰みを見た
「みんな、やろう」
「え、・・でも」
「大丈夫、デュークの事はシエラさんに任せておけば」
「そうだな。詳しい事情は後にしてだ。時間もない、さっさと始めるか」
「「ああ」」
星喰みからみんなの方へ視線を戻し決意を固めそう言い、私達は更に気を引き締め頷いた
「神将 !」
私の呼び掛けに応え、私の周りに故郷で控えていた神将達が姿を現し、兄さんもアスラもフキも私の側にやって来た
「こっちは任せろ」
「ああ、頼んだぜ」
「お互いに頑張ろう」
「うん」
兄さんとユーリ、フレンがお互いに決意を見届けると、ユーリとフレンはリタ達の方に向かって行き、私達も少しだけ離れ、神将達が私を中心に円陣を描くように周りを囲んだ
「リア、準備は良いか?」
「大丈夫。兄さん、みんな、いくよ!」
「「「「「了解!」」」」」」
私は目を閉じて意識を集中し始めると、呪文が聞こえだしそれに私も合わせていく
「・・・っぅ、・・」
徐々に力を解放していき、少しだけ息苦しくなって小さな声が漏れてしまう
けど此処で中断する訳にはいかない
気を引き締め更に集中し、私達の周りに力が集まり出す
「リア、セイ、そろそろ良いよ」
アスラの声が聞こえ目を開け神将達と兄さんを見て、同時に頷いた
「「はああああっっっっ!!」」
そして星喰みに向かってその力をぶつける
空に眩い光が放たれ空を覆っている星喰みに当たり、彼等を押さえ込んでいた壁が壊れ、更に星喰みの力が強くなった
「ユーリ! リタ!」
「おう!」「ええ!」
こちらの作業が終わったと言うようユーリとリタに合図を送ると二人の返事が返ってきた
「リア、セイ、大丈夫か?」
「ええ」
「ああ、平気だ」
「では、こちらも」
「最後の仕事と行くか」
「うん。みんな、よろしくね」
「「「了解!」」」
一斉に返事が返って来ると私と兄さんはまた意識を集中させた
それと同時にユーリ達の方からも新たな力を感じた
ユーリが明星二号を起動させ精霊達の力を借りていたからだった
精霊の力、十二神将の力、そして私と兄さんの言霊使いの力
この力を利用して星喰みを倒す事、そして星喰みを抑える力を解放する事が出来る
ユーリ達と少しだけやっている事は違えども、想いは一緒
「だから、私達は、負けないっ!!」
そう叫ぶと同時に世界中の魔刻が光となって私達の頭上に集まってきていた
それは勿論、私と兄さんが着けていた魔導器の魔刻も同じように光となり、頭上に集まった
「本当に魔導器を捨てたと言うのか・・・」
「リア様達なら、大丈夫。絶対成功させるわ・・・」
デュークはシエラに支えて貰いながらリア達の様子を見ていた
「ぬううあぁぁ!!」「「はああぁぁっ!」」
私も兄さんもユーリも更に力を加えていく
そしてその光は空を覆っている星喰みに当たる
だが、それは辺りを覆っている星喰みにしか効いていないような感じだった
「と、止まった!?」
「まさか効いてないの!?」
「そんな事ない! ただあと少し、あと少し足りない!」
「そんな、此処まできて!」
「なんとかならんのか!?」
「お願い!」
「まだ、終わっちゃいない・・・!」
みんな、必死に願っている
私達も全力で力を注いで、アスラ達も今まで以上に力を使い、少しだけ顔を歪めている
「始祖の隷長・・・精霊・・・人間・・・言霊使い・・・式神・・・十二神将・・・」
デュークはゆっくりと立ち上がってユーリ達と精霊、そしてリアとセイと神将達を見てぽつりと呟いた
「エルシフルよ・・・世界は変われるのか!?」
「私達も行きましょう、デューク」
「シエラ!?」
「エルシフルの好きだったこの世界がなくなるなんて嫌。私も、この世界が好きだから。だから、私も貴方と一緒に姫様達に力を貸すわ」
「シエラ・・・。お前は、昔と変わっていないな」
フっと小さく笑うとシエラもニコリと微笑み返し、そしてデュークは宙の戒典を持ってシエラと一緒にユーリ達の方へ歩いて行く
「っ、だめか・・・」
そうユーリの声が聞こえると同時にまた新たな力を感じた
ふと、その力の流れを見ると、デュークが宙の戒典を掲げていた
「・・・デューク」
そして術式が展開して私達とユーリを囲む光と融合して、新たな力となってその光は星喰み当たった
さっきよりも星喰みに効いている
「今度こそ、いけるか!?」
誰もがそう思っていた時だった
・・・イ ――
(え?)
ふと、何処からか何かが聞こえた
(・・・気のせい?)
憎イ ――
(!)
気のせいかと思っていると声らしきものが聞こえた
憎イ、ソノ力 ――
「!」
途端、背中がゾクっとし、睨まれている気配を感じ上を見た
そこにいるのは星喰み
そしてその声はあの星喰み達から聞こえていた
けど彼等の言葉が聞こえているのは私や兄さん、そしてアスラ達だけだった
お前達ノ、・・・ソノ力ガ・・・
アノ娘ガ、ソウか・・・
「!?」
その言葉が聞こえた瞬間、更に身体が震え身動きが取れなくなる
(なっ、動かない・・!? !!)
「「「「「「「「リア(様)っ!!」」」」」」」」
続く
あとがき
わ~ぉ、此処で続いちゃったよぉ~ι
けど此処替えておかないと最後に行かないので ←
そしてやっとシエラちゃんも出てこれました
この辺りもちゃんと後に書きますので・・・
今はリアちゃんどうなったよ!?って感じだからね
さー、じゃあ書いてこよう
Light of the expiation:贖罪の光
2011.08.02
この場所に剣の交じり合う音と魔術が発動する音が辺りに響いていた
そしてお互いに距離を取って、見据えていた
「流石にフェローが認めた者達と言う事か」
「あんたこそ、大した強さだ」
「フッ、残念だ。お前達ともっと長き時を歩んでいれば違う形の邂逅があったかもしれぬのにな」
(・・・シエラさんとエルシフルのように・・・)
「今からでも遅くないぜ」
「いや、もう遅い。この空を星喰みが覆った時、私の道は決してしまったのだから」
「この分からず屋め!」
ユーリは言って剣を構えるとデュークは、身を翻し宙の戒典を地面に突き刺した
「世界の永続にとって最善の道、それは世界を自然な形に戻す事・・・それが私の選んだ道! 私はそれに殉じる。友よ! 力を!!」
「!」
「っ・・・!」
その言葉と同時に術式が空に浮かび上がり、眩い光が辺りを包んだ
そして光が消えると、デュークに新たな力が備わったのかさっきまでとは違う姿と力を持っていた
「・・・確実に力が増してる・・・」
「下手に相手出来ねえな・・・」
「気ぃ引き締めるぞ!」
「はい!」
「行くぜぇ!!」
121.Light of the expiation
「はあっ!」
「・・っ、!」
みんなといつも以上に綺麗な連携が取れ、次々に技と術が決まっていき、その隙を突いて私も懐に潜り、今はデュークと互いの剣を抑えた状態だった
「・・・言霊使いの娘、何故そこまでこの者達に拘る」
「・・・・」
デュークの問い掛けは真剣なものだったが、少しだけ寂しげな目をしていた
「・・・みんなの事が大事だから。大切な仲間だからよ」
「仲間、か・・・。人間と言霊使いの、か・・・」
「貴方が始祖の隷長達を仲間と言うように、そして・・あの
「・・・・」
一瞬だったが私の言葉を聞き、デュークの反応が変わった
「・・・約束したから。貴方を止める・・そして・・・。」
『彼を、救って ――』
「・・・・」
シエラさんの言葉が蘇る
そしてデュークを見て静かに告げた
「・・・シエラさんとエルシフルの願い、叶えてあげて」
「!」
その言葉を聞いた途端デュークは驚いた顔をした
デュークの動きが止まったのを見ると私は剣を弾き距離を取り、後ろにいるユーリに合図を送るとユーリは小さく笑ってデュークの方へ向かって行く
「お終いにしようぜ! 貫け、鮮烈なる刃!!」
「!」
ユーリの大技が発動したと同時に私達は更に距離を置いた
「無辺の闇を鋭く斬り裂き、仇名す者を微塵に砕く!!」
そしてユーリは体制を崩したデュークを見て、そのまま飛び込む
「はああぁぁ、とどめだ!! 漸毅狼影陣ッ!!」
「ぐっっ!」
ユーリの大技が決まり、デュークはそのまま地面へと倒れた
「すまぬ・・・エルシフル・・・約束・・・守れそうにない・・・」
「はあ・・はあ・・・」
ユーリは息を整えて、ゆっくりとデュークの元へと向かい出した
「エルシフルがどんな奴だったのかも知れねぇオレが言っても説得力ねぇけど、人魔戦争で人の為に戦ったエルシフルってヤツはダチのあんたに人間を否定して生きる事なんて望んじゃいないと思うぜ」
ユーリの言う通り、エルシフルも彼女もそんな事は望んでいない・・・
あの人達が望んでいるのは・・・
「世界を守り、行き年いける者、心ある者の安寧・・・」
「! それは・・・」
「貴方の友“達”が望んでいる事・・・でしょう」
私はユーリの隣まで移動すると、デュークに微笑みながらそう伝えた
「・・だが、・・・此処で倒れては・・・」
「まだやる気なのぉ!?」
「デューク、もうそれ以上無理はしないで!」
「「「「!?」」」」」
ゆっくりと身体を起こして立ち上がろうとするデュークを見てカロルが声を上げると同時に何処からか女性の声が聞こえた
「! あいつは・・・」「! あの人は・・・」
「・・・シエ、ラ・・?」
シエラさんの姿を見た途端、ユーリとフレン、そしてデュークが驚いた顔をし、シエラさんはそのままデュークの元へ駆け寄った
「・・・シエラ、何故お前が此処に?」
「・・・ごめんなさい。けど、貴方が傷つく所をもう見たくなかったの」
「シエラさんもシルフと一緒でずっとデュークの事心配してた。だから此処まで来たのよ」
「・・・・、」
私の言葉を聞くとデュークは隣で心配そうな顔をしているシエラさんを見た
「デューク、姫様やユーリさんの言う通りよ。エルシフルは貴方にそんな生き方をして欲しかったんじゃないの。・・・後は、姫様や彼等に任せてみない? 大丈夫、姫様達なら必ず・・」
「シエラ・・・」
シエラさんの言葉を聞きデュークはそれ以上は何も言わなくなったが、私達に任せてくれると言うのが解り、シエラさんと私は一度顔を見合わせ頷き、私はそのまま空を覆っている星喰みを見た
「みんな、やろう」
「え、・・でも」
「大丈夫、デュークの事はシエラさんに任せておけば」
「そうだな。詳しい事情は後にしてだ。時間もない、さっさと始めるか」
「「ああ」」
星喰みからみんなの方へ視線を戻し決意を固めそう言い、私達は更に気を引き締め頷いた
「
私の呼び掛けに応え、私の周りに故郷で控えていた神将達が姿を現し、兄さんもアスラもフキも私の側にやって来た
「こっちは任せろ」
「ああ、頼んだぜ」
「お互いに頑張ろう」
「うん」
兄さんとユーリ、フレンがお互いに決意を見届けると、ユーリとフレンはリタ達の方に向かって行き、私達も少しだけ離れ、神将達が私を中心に円陣を描くように周りを囲んだ
「リア、準備は良いか?」
「大丈夫。兄さん、みんな、いくよ!」
「「「「「了解!」」」」」」
私は目を閉じて意識を集中し始めると、呪文が聞こえだしそれに私も合わせていく
「・・・っぅ、・・」
徐々に力を解放していき、少しだけ息苦しくなって小さな声が漏れてしまう
けど此処で中断する訳にはいかない
気を引き締め更に集中し、私達の周りに力が集まり出す
「リア、セイ、そろそろ良いよ」
アスラの声が聞こえ目を開け神将達と兄さんを見て、同時に頷いた
「「はああああっっっっ!!」」
そして星喰みに向かってその力をぶつける
空に眩い光が放たれ空を覆っている星喰みに当たり、彼等を押さえ込んでいた壁が壊れ、更に星喰みの力が強くなった
「ユーリ! リタ!」
「おう!」「ええ!」
こちらの作業が終わったと言うようユーリとリタに合図を送ると二人の返事が返ってきた
「リア、セイ、大丈夫か?」
「ええ」
「ああ、平気だ」
「では、こちらも」
「最後の仕事と行くか」
「うん。みんな、よろしくね」
「「「了解!」」」
一斉に返事が返って来ると私と兄さんはまた意識を集中させた
それと同時にユーリ達の方からも新たな力を感じた
ユーリが明星二号を起動させ精霊達の力を借りていたからだった
精霊の力、十二神将の力、そして私と兄さんの言霊使いの力
この力を利用して星喰みを倒す事、そして星喰みを抑える力を解放する事が出来る
ユーリ達と少しだけやっている事は違えども、想いは一緒
「だから、私達は、負けないっ!!」
そう叫ぶと同時に世界中の魔刻が光となって私達の頭上に集まってきていた
それは勿論、私と兄さんが着けていた魔導器の魔刻も同じように光となり、頭上に集まった
「本当に魔導器を捨てたと言うのか・・・」
「リア様達なら、大丈夫。絶対成功させるわ・・・」
デュークはシエラに支えて貰いながらリア達の様子を見ていた
「ぬううあぁぁ!!」「「はああぁぁっ!」」
私も兄さんもユーリも更に力を加えていく
そしてその光は空を覆っている星喰みに当たる
だが、それは辺りを覆っている星喰みにしか効いていないような感じだった
「と、止まった!?」
「まさか効いてないの!?」
「そんな事ない! ただあと少し、あと少し足りない!」
「そんな、此処まできて!」
「なんとかならんのか!?」
「お願い!」
「まだ、終わっちゃいない・・・!」
みんな、必死に願っている
私達も全力で力を注いで、アスラ達も今まで以上に力を使い、少しだけ顔を歪めている
「始祖の隷長・・・精霊・・・人間・・・言霊使い・・・式神・・・十二神将・・・」
デュークはゆっくりと立ち上がってユーリ達と精霊、そしてリアとセイと神将達を見てぽつりと呟いた
「エルシフルよ・・・世界は変われるのか!?」
「私達も行きましょう、デューク」
「シエラ!?」
「エルシフルの好きだったこの世界がなくなるなんて嫌。私も、この世界が好きだから。だから、私も貴方と一緒に姫様達に力を貸すわ」
「シエラ・・・。お前は、昔と変わっていないな」
フっと小さく笑うとシエラもニコリと微笑み返し、そしてデュークは宙の戒典を持ってシエラと一緒にユーリ達の方へ歩いて行く
「っ、だめか・・・」
そうユーリの声が聞こえると同時にまた新たな力を感じた
ふと、その力の流れを見ると、デュークが宙の戒典を掲げていた
「・・・デューク」
そして術式が展開して私達とユーリを囲む光と融合して、新たな力となってその光は星喰み当たった
さっきよりも星喰みに効いている
「今度こそ、いけるか!?」
誰もがそう思っていた時だった
・・・イ ――
(え?)
ふと、何処からか何かが聞こえた
(・・・気のせい?)
憎イ ――
(!)
気のせいかと思っていると声らしきものが聞こえた
憎イ、ソノ力 ――
「!」
途端、背中がゾクっとし、睨まれている気配を感じ上を見た
そこにいるのは星喰み
そしてその声はあの星喰み達から聞こえていた
けど彼等の言葉が聞こえているのは私や兄さん、そしてアスラ達だけだった
お前達ノ、・・・ソノ力ガ・・・
アノ娘ガ、ソウか・・・
「!?」
その言葉が聞こえた瞬間、更に身体が震え身動きが取れなくなる
(なっ、動かない・・!? !!)
「「「「「「「「リア(様)っ!!」」」」」」」」
続く
あとがき
わ~ぉ、此処で続いちゃったよぉ~ι
けど此処替えておかないと最後に行かないので ←
そしてやっとシエラちゃんも出てこれました
この辺りもちゃんと後に書きますので・・・
今はリアちゃんどうなったよ!?って感じだからね
さー、じゃあ書いてこよう
Light of the expiation:贖罪の光
2011.08.02