星喰み編
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「やっと広い所に着いたわ・・・」
ザギと戦い終わった後、私達は順調に頂上を目指して行った
「あれ? これ、動かないよ?」
カロルの言う所を見れば、何かの機械らしきものがあった
「昇降機 ね。これを動かせば頂上にも他の階にも行けるみたいね」
リタは直ぐにモニターを開いてその機会を調べた
「おぉ、それは凄く便利なのじゃ」
「けど、動かないのでしょう」
「ええ。何処かに解除出来る仕掛けがあるみたい」
「・・・此処と、此処と・・此処みたいだね」
モニターを操作して私達に見やすいようにしてくれて、アスラが仕掛けのある位置を確認する
「・・・・」
「リア? どうかしたんです?」
「え、ううん」
モニターに映し出されたこのタルカロンの塔の地図を見てある場所に目が止まりそこをじっと見ていると不思議に思ったのかエステルが首を傾げて声を掛けた
「・・・あまり良い策じゃないが、分かれて解除した方が良いみたいだな」
「そうね。その方が手っ取り早そう」
「戦力を考えて分けないといけないな」
「ああ。じゃあ、・・・」
そう言って昇降機の解除をする為に、ユーリ、フレン、兄さんの三つのグループに分かれる事になった
「リアちゃんは何処に行く?」
「え、私は・・・」
剣、魔術、そして回復が出来る私は何処のグループに入っても問題はない
けど・・・
「私は、兄さんと一緒に行く」
「・・・了解」
まだあの事を気にしている所為で返事を返すとそのまま兄さんの所へ向かった
「「?」」
その様子にエステルとカロルは少しだけ首を傾げていたが私達は気にせずグループ分けをした
118.ウソノイロ
「じゃ、そっちは頼んだぞ」
「ああ」
結局私達のグループは私と兄さん、アスラとフキになった
力を抑えているから一番近い所を任され、他のみんなは途中まで一緒に行きそこから解除に分かれる、と言う事だった
「・・・安心したか」
「え?」
ユーリ達の姿が見えなくなった所で急に兄さんがそう言い何の事かと思い顔を上げた
「お前、此処に来る前からあいつ等の事妙に避けてただろ」
「! それは・・」
そう言われ思わず反応し、兄さん、アスラ、そして姿を見せているフキを見ると何処か見透かされている気がした
(やっぱり兄さん達には隠し事は出来ない、か・・・)
「・・・話したくない事なら無理には聞かないけど」
「そんな調子じゃいつか他の奴にも何か遭ったって気付かれるぞ」
「・・・解ってる。・・けど・・・」
けど、こればっかりは私自身が決めなくちゃいけない事
「頭では解ってるんだけど・・・色々と考えたりして・・・」
それで自然と避けてしまっていた
今こうやって話しているだけでも凄く切ない気持ちが込み上げてくる
「・・・?」
自然と胸の前に手を持って行きギュッと握っていると頭の上に何か乗った気がして顔を上げると兄さんが優しく微笑んで私の頭を撫でていた
「兄さん・・・?」
「この話しはこれで終わりだ。・・・リアが悩んでる事の原因は何となく解ってるからな」
「!」
最後の方は私だけに聞こえる声で言い、その言葉に思わず目を瞠り息を詰めた
「ほら、気持ち切り替えてさっさと行くぞ」
「早くしないと他の連中も解除始めるぞ」
「行こう、リア」
「え、あ、兄さん、フキ、アスラ、待って」
もう一度頭を軽く撫でてそれ以上は追求しないと言うように私を安心させるように兄さん達は優しく微笑んでくれ、急いで兄さん達の後を追った
*
「あの、ユーリ、フレン、ちょっと良いです?」
「ん?」
「なんでしょうか、エステリーゼ様」
リア達と分かれた後、それぞれ解除場所に向かっていてもうすぐ分かれると言う時にエステルはユーリとフレンを呼び止めた
二人が来たのを確認するとエステルは他のみんなに聞こえない声でユーリとフレンに言った
「あの、・・リアと何か遭ったんですか?」
「え?」
「何でだ」
「何となく・・なんですけど、さっきリアの様子が少し可笑しかったので・・・」
そう言われユーリとフレンは少しだけ言葉に詰まってしまった
確かに遭ったと言えば遭った
けどこればかりはユーリとフレン、そしてリア自身の問題だった
「別になんもねえよ」
「・・・本当です?」
「ええ。ただ今は力を抑えているのでセイやアスラの側に居た方が良いと僕達も思っただけですよ」
フレンの言う事はグループ分けをしている時にセイやリア、アスラ達から出た意見でユーリ達もその意見に賛成していた
「・・・・」
エステルは二人をじっと見るがいつものように接していて、エステルも少しだけ思い込みだったのかと思った
「エステルー、何してるの、置いてくよー」
「ほら、カロル先生が呼んでるぞ」
「あ、はい。今行きます」
エステルはカロルに返事を返すと二人の横をすり抜けカロルとリタの所へ駆けて行った
「・・・エステルにまでバレてるか」
「・・・リアは素直だからな」
エステルを目で見送りながらユーリとフレンはぽつりと呟いた
「今はセイと一緒にいるから少しは気持ちも落ち着いているだろうけど」
「混乱させてる張本人が何言ってんだよ」
「それは君も、だろ」
ユーリもフレンもリアに気持ちを打ち明けた事を知っていた
ユーリはリア自身から聞いた事もあるが、ユーリもフレンもリアと付き合いが長いからかリアの行動を見ていてユーリもフレンもお互いに言ったと言う事が解ってしまっていた
「リアも気付かれないようにしてるみたいだけど」
「そうなっちまうのも無理ねえか。リア、だからな」
リアの性格を一番解っている二人にしてみれば、今こうやって別行動しセイに任せていれば大丈夫だと言う事は解っていてお互いに顔を見合わせ小さく笑った
「さてと、んじゃオレ達もそろそろ行くか」
「ああ。そっちは任せたよ」
「そっちもな」
言うとユーリとフレンは別の道を歩いて行った
*
「・・・これで、解除出来たな」
「後はユーリ達が解除するのを待つだけだな」
「・・・・」
「リア? まだ何か気にしてるの?」
仕掛けを解除し終わりある事を思っていると私の様子に気付いたアスラが私に声を掛け、兄さんもフキも私を見た
「・・・ちょっとだけ、行きたい所があるんだけど・・」
「「「?」」」
そう言って私達はある場所へと移動した
「此処か?」
「うん・・・」
私達が着いた場所、其処はこの塔の中に入ってからずっと見えていたあの巨大な魔刻の近くだった
「遠くで見てもデカかったが、近くで見るともっとデカいな」
「此処に何かあるの?」
「・・・多分、だけど・・」
タルカロンの塔に入ってからずっとこの魔刻が私に呼び掛けているような気がした
そして、タルカロンに入る前にシエラさんと話していた事や言われたあの言葉が頭を過ぎっていた
私はそのまま巨大な魔刻に近付きそっと触れた
そして、
「・・・青い砂 暁の星に眠る」
「「「!」」」
そう唱えた瞬間、私が触れている所の魔刻が光り出し眩い光が放たれ辺りを包んだ
続く
あとがき
リアちゃんの様子が可笑しい事は周りも気が付き始めたけど、何だかんだでやっぱり幼馴染み組とアスラとフキとラピードはリアちゃんが悩んでる事には気が付いてそうですよね
此処でも言ってたけど張本人達もお互いにお互いの事解ってるし・・・
さて、この辺りからちょっとオリジナル入ります
入れないと謎になってる所とか解らない部分が多いからね
って事で次回はいよいよその謎になってる部分が解ります!
頑張って書きますよ!!
GRANRODEO 4rdアルバム 「SUPERNOVA」&GRANRODEO 曲名でお題 60.ウソノイロ より
2011.08.01
ザギと戦い終わった後、私達は順調に頂上を目指して行った
「あれ? これ、動かないよ?」
カロルの言う所を見れば、何かの機械らしきものがあった
「
リタは直ぐにモニターを開いてその機会を調べた
「おぉ、それは凄く便利なのじゃ」
「けど、動かないのでしょう」
「ええ。何処かに解除出来る仕掛けがあるみたい」
「・・・此処と、此処と・・此処みたいだね」
モニターを操作して私達に見やすいようにしてくれて、アスラが仕掛けのある位置を確認する
「・・・・」
「リア? どうかしたんです?」
「え、ううん」
モニターに映し出されたこのタルカロンの塔の地図を見てある場所に目が止まりそこをじっと見ていると不思議に思ったのかエステルが首を傾げて声を掛けた
「・・・あまり良い策じゃないが、分かれて解除した方が良いみたいだな」
「そうね。その方が手っ取り早そう」
「戦力を考えて分けないといけないな」
「ああ。じゃあ、・・・」
そう言って昇降機の解除をする為に、ユーリ、フレン、兄さんの三つのグループに分かれる事になった
「リアちゃんは何処に行く?」
「え、私は・・・」
剣、魔術、そして回復が出来る私は何処のグループに入っても問題はない
けど・・・
「私は、兄さんと一緒に行く」
「・・・了解」
まだあの事を気にしている所為で返事を返すとそのまま兄さんの所へ向かった
「「?」」
その様子にエステルとカロルは少しだけ首を傾げていたが私達は気にせずグループ分けをした
118.ウソノイロ
「じゃ、そっちは頼んだぞ」
「ああ」
結局私達のグループは私と兄さん、アスラとフキになった
力を抑えているから一番近い所を任され、他のみんなは途中まで一緒に行きそこから解除に分かれる、と言う事だった
「・・・安心したか」
「え?」
ユーリ達の姿が見えなくなった所で急に兄さんがそう言い何の事かと思い顔を上げた
「お前、此処に来る前からあいつ等の事妙に避けてただろ」
「! それは・・」
そう言われ思わず反応し、兄さん、アスラ、そして姿を見せているフキを見ると何処か見透かされている気がした
(やっぱり兄さん達には隠し事は出来ない、か・・・)
「・・・話したくない事なら無理には聞かないけど」
「そんな調子じゃいつか他の奴にも何か遭ったって気付かれるぞ」
「・・・解ってる。・・けど・・・」
けど、こればっかりは私自身が決めなくちゃいけない事
「頭では解ってるんだけど・・・色々と考えたりして・・・」
それで自然と避けてしまっていた
今こうやって話しているだけでも凄く切ない気持ちが込み上げてくる
「・・・?」
自然と胸の前に手を持って行きギュッと握っていると頭の上に何か乗った気がして顔を上げると兄さんが優しく微笑んで私の頭を撫でていた
「兄さん・・・?」
「この話しはこれで終わりだ。・・・リアが悩んでる事の原因は何となく解ってるからな」
「!」
最後の方は私だけに聞こえる声で言い、その言葉に思わず目を瞠り息を詰めた
「ほら、気持ち切り替えてさっさと行くぞ」
「早くしないと他の連中も解除始めるぞ」
「行こう、リア」
「え、あ、兄さん、フキ、アスラ、待って」
もう一度頭を軽く撫でてそれ以上は追求しないと言うように私を安心させるように兄さん達は優しく微笑んでくれ、急いで兄さん達の後を追った
*
「あの、ユーリ、フレン、ちょっと良いです?」
「ん?」
「なんでしょうか、エステリーゼ様」
リア達と分かれた後、それぞれ解除場所に向かっていてもうすぐ分かれると言う時にエステルはユーリとフレンを呼び止めた
二人が来たのを確認するとエステルは他のみんなに聞こえない声でユーリとフレンに言った
「あの、・・リアと何か遭ったんですか?」
「え?」
「何でだ」
「何となく・・なんですけど、さっきリアの様子が少し可笑しかったので・・・」
そう言われユーリとフレンは少しだけ言葉に詰まってしまった
確かに遭ったと言えば遭った
けどこればかりはユーリとフレン、そしてリア自身の問題だった
「別になんもねえよ」
「・・・本当です?」
「ええ。ただ今は力を抑えているのでセイやアスラの側に居た方が良いと僕達も思っただけですよ」
フレンの言う事はグループ分けをしている時にセイやリア、アスラ達から出た意見でユーリ達もその意見に賛成していた
「・・・・」
エステルは二人をじっと見るがいつものように接していて、エステルも少しだけ思い込みだったのかと思った
「エステルー、何してるの、置いてくよー」
「ほら、カロル先生が呼んでるぞ」
「あ、はい。今行きます」
エステルはカロルに返事を返すと二人の横をすり抜けカロルとリタの所へ駆けて行った
「・・・エステルにまでバレてるか」
「・・・リアは素直だからな」
エステルを目で見送りながらユーリとフレンはぽつりと呟いた
「今はセイと一緒にいるから少しは気持ちも落ち着いているだろうけど」
「混乱させてる張本人が何言ってんだよ」
「それは君も、だろ」
ユーリもフレンもリアに気持ちを打ち明けた事を知っていた
ユーリはリア自身から聞いた事もあるが、ユーリもフレンもリアと付き合いが長いからかリアの行動を見ていてユーリもフレンもお互いに言ったと言う事が解ってしまっていた
「リアも気付かれないようにしてるみたいだけど」
「そうなっちまうのも無理ねえか。リア、だからな」
リアの性格を一番解っている二人にしてみれば、今こうやって別行動しセイに任せていれば大丈夫だと言う事は解っていてお互いに顔を見合わせ小さく笑った
「さてと、んじゃオレ達もそろそろ行くか」
「ああ。そっちは任せたよ」
「そっちもな」
言うとユーリとフレンは別の道を歩いて行った
*
「・・・これで、解除出来たな」
「後はユーリ達が解除するのを待つだけだな」
「・・・・」
「リア? まだ何か気にしてるの?」
仕掛けを解除し終わりある事を思っていると私の様子に気付いたアスラが私に声を掛け、兄さんもフキも私を見た
「・・・ちょっとだけ、行きたい所があるんだけど・・」
「「「?」」」
そう言って私達はある場所へと移動した
「此処か?」
「うん・・・」
私達が着いた場所、其処はこの塔の中に入ってからずっと見えていたあの巨大な魔刻の近くだった
「遠くで見てもデカかったが、近くで見るともっとデカいな」
「此処に何かあるの?」
「・・・多分、だけど・・」
タルカロンの塔に入ってからずっとこの魔刻が私に呼び掛けているような気がした
そして、タルカロンに入る前にシエラさんと話していた事や言われたあの言葉が頭を過ぎっていた
私はそのまま巨大な魔刻に近付きそっと触れた
そして、
「・・・青い砂 暁の星に眠る」
「「「!」」」
そう唱えた瞬間、私が触れている所の魔刻が光り出し眩い光が放たれ辺りを包んだ
続く
あとがき
リアちゃんの様子が可笑しい事は周りも気が付き始めたけど、何だかんだでやっぱり幼馴染み組とアスラとフキとラピードはリアちゃんが悩んでる事には気が付いてそうですよね
此処でも言ってたけど張本人達もお互いにお互いの事解ってるし・・・
さて、この辺りからちょっとオリジナル入ります
入れないと謎になってる所とか解らない部分が多いからね
って事で次回はいよいよその謎になってる部分が解ります!
頑張って書きますよ!!
GRANRODEO 4rdアルバム 「SUPERNOVA」&GRANRODEO 曲名でお題 60.ウソノイロ より
2011.08.01