星喰み編
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少し休んだ後、私達は更に上へと登っていくとある場所に辿り着いた
「・・・」「!」
私達は目の前にいる人物を見て息を詰めたり、驚いたり、とそれぞれ違う反応を見せていた
117.暗殺者の最期
「待ちかねたぞ・・・ユーリ・ローウェル。何処に行こうってんだ? お前にはオレが居るだろう?」
「あいつは・・・!」
「ザギ・・・」
「生きてたのね。信じられないしぶとさ」
私達を待ち構えていた人物、それはこれまでも何度か戦った事があるザギだった
「こんな高い所まで疲れたじゃろう。わざわざご苦労さんじゃの」
「そう言う問題じゃないと思うけど・・・ι」
パティの言葉にアスラは苦笑してツッコみを入れユーリはザギを見て小さく溜息を吐いた
「ホントにしつこい野郎だな。何度も言わせるなっつったろ? てめえに用はねえんだよ」
「世界を救う為、か? くっくっく。急がないと世の中ぐちゃぐちゃだからか?」
「わかってんなら邪魔しないでよ!」
「おいおいおいおいおい! だからこそ意味があるんだろうが!」
そしてザギは自分の左腕を私達に見せた
「!」
「こいつを見な。この先の封印式の構成式よ。つまり、この腕をぶっ壊さない限りこの先には進めねぇなぁ」
「なんて事を・・・」
「さっきから感じて違和感はそれか・・・」
兄さんの言葉に私とアスラは小さく頷いた
此処に来てから何処か違和感があったのはザギの左腕にある魔導器と術式、それがこの部屋に妙な空気を漂わせていたからだった
「てめぇ・・・!」
「クハハハハ! ユゥゥリィィィ! 世界とやらを救いたければ、オレと昇り詰めるしかないみたいだぜぇ?」
「どうして! 何故こんな無意味な事を!」
「無意味? 無意味だと? 意味ならあるだろうが! この方が本気 で戦 れるだろう?」
「「「・・・・」」」
「ザギ・・・此処までイカれた野郎だったとはな。良いぜ、ケリ付けてやる」
「はーっはっは! 怒れ! もっとだ! もっと昂ぶれ! 本気で来い! でないと・・・昇り詰められないからなぁぁぁぁ!」
言うとザギは地を蹴ってユーリの方へと向かって行く
私達も気を引き締め一斉に武器を構え戦闘態勢を取った
「気を付けて。こいつ、また力やスピードが上がってるから」
「けど、こいつの狙いはユーリだけじゃないはずだ」
「え?」
「忘れたか? こいつと何度かやり合ってるから俺とリアも目付けられてるって事」
「そう言えば・・・」
兄さんに言われ、闘技場でザギに目を付けられてしまった事を思い出した
けど星喰み解放に向けて力を制御している今、私と兄さんはいつものように戦わないようにしている
みんながいるにしてもザギもかなりの手練れだからそのうち私と兄さんが本気で戦っていない事に気付くだろう
「リアは魔術発動させる方に専念しろ。その間、俺が時間を稼ぐ」
「解った」
今の状態で前衛で戦う事も出来るけど少しでも魔術を使えて回復出来る人数が居た方が分が良い
「はあっ!」
「フレイムドラゴン!!」
「ぐあっ!」
兄さんがザギの体制を崩したのを見た後一気に魔術を発動させると、炎が辺りを包み一匹のドラゴンとなってザギ目掛って行った
「ぐっっ。やるじゃねえか! けど、まだまだこれからだ!」
「!」
「邪魔だよ」
「フォースフィールド!!」
ザギが私と兄さんの方に向かって来るのが見え剣を抜こうとしていると元の姿に戻ったアスラの風の攻撃とエステルの防御魔法が掛かり、寸での所でザギは弾き飛ばされた
「アスラ、エステル、ナイス!」
「このまま一気に行くわよ」
カロルがアスラとエステルにそう声を掛け、ジュディスとラピードと一緒にザギに仕掛けて行く
「邪魔だ、邪魔だ、邪魔だぁ!!」
「「「うわっ!!」」」
ユーリや私や兄さん、そして最初の標的だったフレンと戦う事、それが彼の目的
みんなに邪魔されたのが限界だったのかザギは魔導器の力を更に解放させその衝撃波を受け、みんな弾き飛ばされた
「きゃっ、!」
後方で詠唱中だった私達もその衝撃波を受け弾き飛ばされ、私は足を踏み外しそうになっていた
この後ろは何もない、落ちれば確実に危ないだろう
何とか体制を整えようとしていると足場が崩れた
「っと! ・・良かった、間に合った」
「・・アスラ! ありがとう」
落ちそうになった途端、アスラが私の後ろに来て私を受け止めてくれたお陰で落ちずに済んだ
地上に戻って来ると兄さんとユーリとフレンがザギと戦っていた
みんなはまだ衝撃波のダメージを受けていてエステルが治療していた
「エステル、みんな、平気?」
「なんとかね」
「リアちゃんも無事で良かったわ」
「ちょっとヒヤっとしたのじゃ」
「私もι けどアスラが助けてくれたから」
「怪我はしてません?」
「ええ、大丈夫よ。けど・・・」
「あいつ、あたし等の事なんて眼中にないって感じね」
リタの言う通り、みんながバラバラになった途端、ザギは自分が標的にしているユーリ、兄さん、そしてフレン以外目に入っていない
「このままリアとボクが此処にいたらみんなの手当も出来ないだろうね」
「ええ」
「ちょっと、あんた達も行くつもり?」
「一応私も標的扱いされてるし」
「ボクはリアとセイを護るのが仕事だからね」
「後は任せろ、と言う事ね」
ジュディスの言葉に私とアスラは一斉に頷いた
それを見てこの場をジュディスとレイヴンとラピードに任せ私とアスラはユーリ達の所に向かった
「はーーっはっは!」
「っち、マジでしつけえ野郎だぜ」
「このままじゃ埒が飽かない」
休む暇も与えないのかザギはユーリ達に攻撃し続けている
剣での攻撃は何とかなるが魔術が殆ど発動出来ない状態だった
このままでは体力も続かない
そう思っている時だった
「万物に宿りし生命の息吹を此処に、リザレクション!」
ユーリ達の足下に巨大な円陣が描かれ暖かい光が降り注ぎ傷を癒していった
「良かった、間に合って」
「リア! サンキュ」
「ありがとう、助かったよ」
「リアもこっちに来たんだな」
「あっちに居たらエステルがみんなの傷癒せないからね」
「と、あんまり話してるヒマなさそうだよ」
ユーリ達の傷を癒した後、そのまま近くに駆け寄り安堵の息を吐いたのも束の間、ザギの殺気を感じ私達は一斉にザギを見た
「きーはっはっはっぁ! やっと揃ったなぁ! さあ、行くぜ!!」
「リアは後方へ」
「ううん。少しは剣で戦わないといつまでもこんな状態が続くわ」
「本気、出せないんだろ」
フレンの声が聞こえ静かに首を振り剣を抜くとユーリにも同じ事を言われる
「けど、リアの判断は正しいよ」
「ああ。ああいう奴にはその方が良いしな」
「心配しなくても少し戦ったら後方に下がるから」
そう話している内にザギは私達の直ぐ近くに迫っていた
「何をごちゃごちゃと話してる。今は俺と戦ってるんだろう?」
「てめえと呑気に戦ってるヒマはねえんだよ」
「そろそろ決着を着けようか」
「行くぞっ」
兄さんの言葉に私達は一斉に頷き、力を発動させアスラ、私、兄さん、フレン、ユーリの順で奥義を決めて行った
「これで、とどめだっ!」
「ぐっぁっ!!」
体制を崩したザギにユーリが大きな一撃を与えるとザギは片膝を着いた
「・・やった、みたいだね」
ユーリの一撃を食らって荒い息を吐いているザギを見て私達はザギを見据えたまま武器を降ろした
「くくく、痛みがねえ、全然ねえ。おお? 体が動かねえな。なんてヤワな体なんだ。次は体も魔導器に変えてこよう。そうすりゃ、もっと楽しめる、そうだろう? ひっひっひ、あーはははは・・・」
「・・・・・」
「! ユーリ!」
私達は何とも言えない表情をしてザギを見ているとゆっくりとユーリがザギに近付いていき、それに気付いたフレンがユーリの名を呼ぶがユーリは立ち上がったザギに向かって一太刀浴びせた
「ぐっ」
「地獄でやってろ」
ユーリは低めの声で言うと、ザギは少しずつ体制が取れなくなっていき、数歩後ろへ下がり、最後は足場を無くしそのまま下へと落ちていった
「「「「「・・・・・・」」」」」
その間は誰一人言葉を発さなかった
そしてエステル達はゆっくりとこちらに歩いて来た
「人から理解されず、戦いに無理矢理意味をつけて・・・哀れな人」
「あれでもその筋じゃ結構、知られた名だったんだけどねえ。おたくらと関わってから、なんだか妙な事になってた」
「あの人、本当に戦いを楽しんでるみたいでした」
「本気で戦える相手がユーリしかいなかった」
「けど、そのうちリアやセイにも同じ事を思ったんだろうね」
「だから最後はユーリ達だけで戦った・・・」
「本気で戦れる相手だけで・・・」
「・・・・」
「知るかよ。あんないっちまったヤツの事なんざ」
「力をもてあましたヤツの成れの果て、じゃの」
「・・・つまんねえ事で時間くっちまったな」
「ああ・・・」
ユーリと兄さんの言葉を聞き皆、ゆっくりと歩き出し、私達はエステルに怪我を治して貰いリタは構成式が解放されているか調べ、ちゃんと解除されていると解るとそのまま部屋を後にした
続く
あとがき
ふう、何とか此処も書き終わったぁ~
やっぱり戦闘シーンって書くの難しいですねι
ま、とりあえずザギさんとの戦いもこれで終わりですね・・・
みんなお疲れ様でしたι
さて、じゃあ次は・・・そろそろあの辺りを書かないとですねι
2011.07.30
「・・・」「!」
私達は目の前にいる人物を見て息を詰めたり、驚いたり、とそれぞれ違う反応を見せていた
117.暗殺者の最期
「待ちかねたぞ・・・ユーリ・ローウェル。何処に行こうってんだ? お前にはオレが居るだろう?」
「あいつは・・・!」
「ザギ・・・」
「生きてたのね。信じられないしぶとさ」
私達を待ち構えていた人物、それはこれまでも何度か戦った事があるザギだった
「こんな高い所まで疲れたじゃろう。わざわざご苦労さんじゃの」
「そう言う問題じゃないと思うけど・・・ι」
パティの言葉にアスラは苦笑してツッコみを入れユーリはザギを見て小さく溜息を吐いた
「ホントにしつこい野郎だな。何度も言わせるなっつったろ? てめえに用はねえんだよ」
「世界を救う為、か? くっくっく。急がないと世の中ぐちゃぐちゃだからか?」
「わかってんなら邪魔しないでよ!」
「おいおいおいおいおい! だからこそ意味があるんだろうが!」
そしてザギは自分の左腕を私達に見せた
「!」
「こいつを見な。この先の封印式の構成式よ。つまり、この腕をぶっ壊さない限りこの先には進めねぇなぁ」
「なんて事を・・・」
「さっきから感じて違和感はそれか・・・」
兄さんの言葉に私とアスラは小さく頷いた
此処に来てから何処か違和感があったのはザギの左腕にある魔導器と術式、それがこの部屋に妙な空気を漂わせていたからだった
「てめぇ・・・!」
「クハハハハ! ユゥゥリィィィ! 世界とやらを救いたければ、オレと昇り詰めるしかないみたいだぜぇ?」
「どうして! 何故こんな無意味な事を!」
「無意味? 無意味だと? 意味ならあるだろうが! この方が
「「「・・・・」」」
「ザギ・・・此処までイカれた野郎だったとはな。良いぜ、ケリ付けてやる」
「はーっはっは! 怒れ! もっとだ! もっと昂ぶれ! 本気で来い! でないと・・・昇り詰められないからなぁぁぁぁ!」
言うとザギは地を蹴ってユーリの方へと向かって行く
私達も気を引き締め一斉に武器を構え戦闘態勢を取った
「気を付けて。こいつ、また力やスピードが上がってるから」
「けど、こいつの狙いはユーリだけじゃないはずだ」
「え?」
「忘れたか? こいつと何度かやり合ってるから俺とリアも目付けられてるって事」
「そう言えば・・・」
兄さんに言われ、闘技場でザギに目を付けられてしまった事を思い出した
けど星喰み解放に向けて力を制御している今、私と兄さんはいつものように戦わないようにしている
みんながいるにしてもザギもかなりの手練れだからそのうち私と兄さんが本気で戦っていない事に気付くだろう
「リアは魔術発動させる方に専念しろ。その間、俺が時間を稼ぐ」
「解った」
今の状態で前衛で戦う事も出来るけど少しでも魔術を使えて回復出来る人数が居た方が分が良い
「はあっ!」
「フレイムドラゴン!!」
「ぐあっ!」
兄さんがザギの体制を崩したのを見た後一気に魔術を発動させると、炎が辺りを包み一匹のドラゴンとなってザギ目掛って行った
「ぐっっ。やるじゃねえか! けど、まだまだこれからだ!」
「!」
「邪魔だよ」
「フォースフィールド!!」
ザギが私と兄さんの方に向かって来るのが見え剣を抜こうとしていると元の姿に戻ったアスラの風の攻撃とエステルの防御魔法が掛かり、寸での所でザギは弾き飛ばされた
「アスラ、エステル、ナイス!」
「このまま一気に行くわよ」
カロルがアスラとエステルにそう声を掛け、ジュディスとラピードと一緒にザギに仕掛けて行く
「邪魔だ、邪魔だ、邪魔だぁ!!」
「「「うわっ!!」」」
ユーリや私や兄さん、そして最初の標的だったフレンと戦う事、それが彼の目的
みんなに邪魔されたのが限界だったのかザギは魔導器の力を更に解放させその衝撃波を受け、みんな弾き飛ばされた
「きゃっ、!」
後方で詠唱中だった私達もその衝撃波を受け弾き飛ばされ、私は足を踏み外しそうになっていた
この後ろは何もない、落ちれば確実に危ないだろう
何とか体制を整えようとしていると足場が崩れた
「っと! ・・良かった、間に合った」
「・・アスラ! ありがとう」
落ちそうになった途端、アスラが私の後ろに来て私を受け止めてくれたお陰で落ちずに済んだ
地上に戻って来ると兄さんとユーリとフレンがザギと戦っていた
みんなはまだ衝撃波のダメージを受けていてエステルが治療していた
「エステル、みんな、平気?」
「なんとかね」
「リアちゃんも無事で良かったわ」
「ちょっとヒヤっとしたのじゃ」
「私もι けどアスラが助けてくれたから」
「怪我はしてません?」
「ええ、大丈夫よ。けど・・・」
「あいつ、あたし等の事なんて眼中にないって感じね」
リタの言う通り、みんながバラバラになった途端、ザギは自分が標的にしているユーリ、兄さん、そしてフレン以外目に入っていない
「このままリアとボクが此処にいたらみんなの手当も出来ないだろうね」
「ええ」
「ちょっと、あんた達も行くつもり?」
「一応私も標的扱いされてるし」
「ボクはリアとセイを護るのが仕事だからね」
「後は任せろ、と言う事ね」
ジュディスの言葉に私とアスラは一斉に頷いた
それを見てこの場をジュディスとレイヴンとラピードに任せ私とアスラはユーリ達の所に向かった
「はーーっはっは!」
「っち、マジでしつけえ野郎だぜ」
「このままじゃ埒が飽かない」
休む暇も与えないのかザギはユーリ達に攻撃し続けている
剣での攻撃は何とかなるが魔術が殆ど発動出来ない状態だった
このままでは体力も続かない
そう思っている時だった
「万物に宿りし生命の息吹を此処に、リザレクション!」
ユーリ達の足下に巨大な円陣が描かれ暖かい光が降り注ぎ傷を癒していった
「良かった、間に合って」
「リア! サンキュ」
「ありがとう、助かったよ」
「リアもこっちに来たんだな」
「あっちに居たらエステルがみんなの傷癒せないからね」
「と、あんまり話してるヒマなさそうだよ」
ユーリ達の傷を癒した後、そのまま近くに駆け寄り安堵の息を吐いたのも束の間、ザギの殺気を感じ私達は一斉にザギを見た
「きーはっはっはっぁ! やっと揃ったなぁ! さあ、行くぜ!!」
「リアは後方へ」
「ううん。少しは剣で戦わないといつまでもこんな状態が続くわ」
「本気、出せないんだろ」
フレンの声が聞こえ静かに首を振り剣を抜くとユーリにも同じ事を言われる
「けど、リアの判断は正しいよ」
「ああ。ああいう奴にはその方が良いしな」
「心配しなくても少し戦ったら後方に下がるから」
そう話している内にザギは私達の直ぐ近くに迫っていた
「何をごちゃごちゃと話してる。今は俺と戦ってるんだろう?」
「てめえと呑気に戦ってるヒマはねえんだよ」
「そろそろ決着を着けようか」
「行くぞっ」
兄さんの言葉に私達は一斉に頷き、力を発動させアスラ、私、兄さん、フレン、ユーリの順で奥義を決めて行った
「これで、とどめだっ!」
「ぐっぁっ!!」
体制を崩したザギにユーリが大きな一撃を与えるとザギは片膝を着いた
「・・やった、みたいだね」
ユーリの一撃を食らって荒い息を吐いているザギを見て私達はザギを見据えたまま武器を降ろした
「くくく、痛みがねえ、全然ねえ。おお? 体が動かねえな。なんてヤワな体なんだ。次は体も魔導器に変えてこよう。そうすりゃ、もっと楽しめる、そうだろう? ひっひっひ、あーはははは・・・」
「・・・・・」
「! ユーリ!」
私達は何とも言えない表情をしてザギを見ているとゆっくりとユーリがザギに近付いていき、それに気付いたフレンがユーリの名を呼ぶがユーリは立ち上がったザギに向かって一太刀浴びせた
「ぐっ」
「地獄でやってろ」
ユーリは低めの声で言うと、ザギは少しずつ体制が取れなくなっていき、数歩後ろへ下がり、最後は足場を無くしそのまま下へと落ちていった
「「「「「・・・・・・」」」」」
その間は誰一人言葉を発さなかった
そしてエステル達はゆっくりとこちらに歩いて来た
「人から理解されず、戦いに無理矢理意味をつけて・・・哀れな人」
「あれでもその筋じゃ結構、知られた名だったんだけどねえ。おたくらと関わってから、なんだか妙な事になってた」
「あの人、本当に戦いを楽しんでるみたいでした」
「本気で戦える相手がユーリしかいなかった」
「けど、そのうちリアやセイにも同じ事を思ったんだろうね」
「だから最後はユーリ達だけで戦った・・・」
「本気で戦れる相手だけで・・・」
「・・・・」
「知るかよ。あんないっちまったヤツの事なんざ」
「力をもてあましたヤツの成れの果て、じゃの」
「・・・つまんねえ事で時間くっちまったな」
「ああ・・・」
ユーリと兄さんの言葉を聞き皆、ゆっくりと歩き出し、私達はエステルに怪我を治して貰いリタは構成式が解放されているか調べ、ちゃんと解除されていると解るとそのまま部屋を後にした
続く
あとがき
ふう、何とか此処も書き終わったぁ~
やっぱり戦闘シーンって書くの難しいですねι
ま、とりあえずザギさんとの戦いもこれで終わりですね・・・
みんなお疲れ様でしたι
さて、じゃあ次は・・・そろそろあの辺りを書かないとですねι
2011.07.30