星喰み編
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魔物を一掃した後、フレンは直ぐに騎士団の方に戻って行き、兄さんはアスラと一緒にフキ達に辺りの情報を聞きに行き、エステルは怪我人の手当をしていて、私もハクスイとミズハとカムイを連れて怪我人の手当に向かった
そして気が付けばもう夜になっていた
「リア」
「あまり無理するなよ」
ユーリとフレンの声が聞こえ振り向くとユーリとフレンにラピード、そしてエステル、リタ、ジュディスがいた
「・・・みんな、お疲れ様」
「お疲れ様です。怪我人の手当の方はどうです?」
「思った以上に重傷者が多いですね」
「リアやエステルさん達のお陰で、命は取り留めていますけど・・・」
「直ぐには動かさない方が良いですね」
私と一緒に手当を行っていたハクスイ、ミズハ、カムイが顔を曇らせて言う
いくら回復が出来る私やエステル、ハクスイ達でも回復するにも限度がある
「そういえば、明星一号は・・?」
「コンテナに使ってた素材が脆すぎたみたい。魔刻も無事だし修理は出来るわ。ただ・・・」
何か問題があるのか尋ねようとしていると怪我人の様子を見に言っていたパティとジュディスが戻って来た
「ジュディス、パティ。そっちはどうだった?」
「怪我人の手当は貴方達のお陰でなんとかなっているわ」
「動けない人や疲れとる人も多いから動くのは無理そうなのじゃ」
「そう・・・」
「暫く此処で守り抜くしかないか」
「それなら此処を砦にしてしまえば良いんじゃない?」
別の女性の声が聞こえその声の主を見ると、カロルとレイヴンと一緒に歩いて来たのは幸福の市場の社長カウフマンさんだった
「お久しぶりね、ユーリ君。凛々の明星の噂、聞いてるわよ。手配してた傭兵では十分じゃなかったようね。こちらの不手際で迷惑掛けたわ」
「いえ、ギルドも今混乱しているでしょう。ご助力感謝します」
「お詫びと言ってはなんだけど、此処の防衛に協力するわ」
「あんたが戦うってのか?」
「まさか。私は商人よ。まあ見てらっしゃいな」
「フレン隊長、無事で良かった!」
そう言って立ち去って行くと交代するかのようにウィチル君とソディアさんがやって来た
「ウィチル! ・・・何か遭ったのか」
「その先は俺等が話してやるよ」
その声に反応して声の主を見ると、兄さんとアスラとフキがこちらに向かって来ていた
「兄さん、何か解ったの?」
「ああ。例のタルカロンだが、術式を周囲に展開し始めた」
「それが機動して今、イリキア全土で住民が体調に異変を感じ出してるんだ」
「・・・それって人間の生命力を吸収してるって事じゃあ・・・」
「ああ、デュークの野郎。本格的に動き出しやがったな」
フキとアスラの説明にいち早く気付いたのはリタだった
「生命は純度の高いマナ。 ・・・それを攻撃に使うつもり?」
「人間全ての命と引き換えに星喰みを倒すってのはこういう事だったのね」
「術式は段階的に拡大している。放っておいたら確実に全世界に効力が及ぶな・・・」
「そんな・・・!」
「ウダウダしてらんねえな」
「ええ」
「でも、思った通りこのままだと精霊の力が足りないわ。明星一号を修理してもそれだけじゃ駄目ね」
「ええ? あんなすごい威力なのに!?」
「星喰みの大きさからすると、あれの何百倍もの力が必要になるわね」
「何百倍~? そりゃまた・・・」
「やっぱり災厄相手ともなると途方もない力がいるんじゃの」
「・・・やっぱ魔刻を精霊に変えるしかないか」
「待ってくれ、僕等にも分かるよう説明してくれないか」
そこで蚊帳の外状態だったフレンが口を挟んで私達を見た
「そうだな。ちゃんと話そうと思ってた事だ」
ユーリの言葉に私も頷くとユーリはフレンを見た
「なぁ、フレン。ヨーデル殿下やギルドの人間にも聞いてもらいたいんだ。此処に呼べねぇか?」
フレンは一瞬きょとんとして直ぐに笑い出した
「フフ、ハハハハ」
「も~、ユーリ。皇帝をこんな所に呼びつけようって言うの?」
「君はホントに君のままだね」
「変わってないよね」
「それでこそ、ユーリなのじゃ」
「ま、そこがお前らしいんだけどな」
「なんだってんだ?」
「フフ、ううん。なんでも」
「リアも・・・アスラ達までかよ・・・」
カロル達は呆れていたが、ユーリのこういう所は昔から全然変わっていなくて、私もフレンも兄さんもアスラ達式神もつい笑ってしまった
「フフ。分かった。なんとかしてみるよ。その代わり、ユニオンや戦士の殿堂の人達には君が話を付けてくれ」
「分かった」
「なら、ダングレストとノードポリカね?」
「ああ。またひとっ飛び頼む」
112.Small one step
「ユーリ・・・殿」
ダングレストに向かおうとしていると、後ろからソディアさんの声が聞こえ私達はゆっくりと振り返った
「隊長を助けてくれて、その・・・感謝している・・・」
そしてソディアさんは顔を俯けてしまう
「・・・みんな、先行こうぜ」
「そうね、行きましょうか」
「リア殿!」
「はい?」
兄さんは小さく溜息を吐きエステル達を促し、私も先に行こうとしているとソディアさんに呼び止められた
「貴女にも話が・・・」
「・・・行ってきなよ、ボクも先に行ってるから」
「・・・うん」
アスラも雰囲気的に何か悟ったのか兄さん達と一緒に先に歩いて行き、みんながいなくなると私もユーリもソディアさんの近くに行き、兄さん達の姿が見えなくなると先に口を開いたのはユーリだった
「別に誰にも話しゃしねえよ」
「・・・何故?」
「あんたがあの時何故オレを殺そうとしたのか、解っちまうからだよ。自分の手を汚してでも守りたいものがある。激しい感情に囚われて自分でも思いがけない事をしちまう」
「・・・許されない事をしたのは分かっている。罪になんの咎めもないなんて、いっそ恨まれた方が・・・」
「甘ったれんな!」
ユーリはさっきより強い口調で言うとソディアさんは肩をビクリとさせ顔を上げてユーリを見た
「オレは別にあんたの為に恨まれない訳じゃなし、あんたを楽にしてやる為に恨むつもりもねえ」
「私は・・・どうすれば・・・」
「オレはあんたにけじめを付ける事なんざ何もねぇからな。てめえで考えな」
「・・・・」
ユーリの言葉にソディアさんはまた黙ってしまう
「分かんねぇなら・・・オレじゃなくて全てを話せる仲間と考えてみな。その上でフレンを守るってんならダチとして感謝するさ」
「あ・・・」
ユーリはそう言って踵を返して歩き出した
「貴女の気持ち、良く分かるわ」
「?」
急にそう振られソディアさんはユーリから私に視線を移し疑問符を出していた
「何も出来なくて悔しい思いをしてる。そして何よりユーリにした事を悔やみ続けて重荷になってる。だけど話そうにも話せない・・・それって凄く辛い事よね・・・」
「・・・・」
私の言葉にソディアさんは少しだけ視線を落とした
「でも、それは大切な人を守りたいって気持ちがあったからでしょう?」
「ああ・・・」
「なら、その気持ちを大事にして下さい」
「?」
ニコリと笑ってそう言うとソディアさんは少し疑問を持ったような顔をした
「私、アレクセイに刺されて意識を失った後、気付いたら暗闇の中にいました。そしてずっとその暗闇の中を歩き続けていたんです。だけど、途中でみんなが私の事を呼ぶ声が聞こえて・・・。その後もずっと呼び続けてくれた」
そこで言葉を切りソディアさんの方を向いた
「それでもその中でもユーリとフレンの声が一番聞こえたから、私は此処に戻って来る事が出来た」
「貴女にとって、ユーリ殿と隊長が大切な人だから、・・?」
その先の言葉が解ったのかソディアさんは私にそう言い、私は頷いた
「大切な人を護りたいって気持ち、誰でもあると思うし、その形も人それぞれだと思うんです。私もユーリやフレンや兄さんやみんなが凄く大切だから護りたいんです。だから、」
そこでまた言葉を切りソディアさんの前に移動してニコリとして言った
「私もフレンを守ってくれるなら感謝します。フレン、貴女の事本当に信頼してるみたいだから」
「!」
そう言って私はソディアさんの前に手を出すとソディアさんは驚いた顔をして私を見た
「・・・」
ニコリと笑っている私を見てソディアさんは少しだけ考えた後、ゆっくりと私の手を握ってお互いに握手を交わした
「これからもフレンの助けになって下さいね」
「・・ああ」
そしてやっと周りの空気が変わり、お互いに表情を緩めた
「・・・貴女は凄い人だ」
「え?」
「何に対しても優しくて、強くて」
「そう、ですか?」
「ああ。・・・隊長やユーリ殿が・・貴女の事を好きになるのも解る気がする」
「? ソディアさん?」
ソディアさんの言葉に疑問を持っているとまた何か言っていたがそれは小声だったから私には聞こえなかった
「何でもない。そろそろ仲間の所に行かないと心配されてしまう」
「そうですね。じゃあ行って来ます」
ソディアさんの言葉を聞きかなり時間が経っている事に気付き、そう告げて踵を返しフィエルティア号へ向かった
「本当に、彼女には敵わないな」
リアが立ち去り姿が見えなくなると、ソディアは今までの事と先程の事や色々な事を思い出し微笑して呟き踵を返し戻って行った
続く
あとがき
今回はソディアとちゃんと和解?するパターンで行きました
リアちゃんはそんなに毛嫌いされてる方じゃなかったけど、やっぱりあの事があったからソディアも接しにくくなってたんだよね
でもリアちゃんの言葉を聞いて少しでもお互いに歩み寄れたらなって思ってたから最後は握手、ってなったんだよね
ソディアもなんだかんだでユーリとフレンがリアちゃんの事必要以上に大事に思ってる事は知ってたし、それ以上の感情があるのも知ってたから最後は小声でああ言った・・けど、当の本人であるリアちゃんには聞こえてないし気付いてないからねι
ま、今後も色々と仲良くなって行けたら良いね!
さ、次回はいよいよあのシーンだぁぁ~!!
あの曲をBGMにして書こうかなぁ~♪
Small one step:小さな一歩
2011.07.18
そして気が付けばもう夜になっていた
「リア」
「あまり無理するなよ」
ユーリとフレンの声が聞こえ振り向くとユーリとフレンにラピード、そしてエステル、リタ、ジュディスがいた
「・・・みんな、お疲れ様」
「お疲れ様です。怪我人の手当の方はどうです?」
「思った以上に重傷者が多いですね」
「リアやエステルさん達のお陰で、命は取り留めていますけど・・・」
「直ぐには動かさない方が良いですね」
私と一緒に手当を行っていたハクスイ、ミズハ、カムイが顔を曇らせて言う
いくら回復が出来る私やエステル、ハクスイ達でも回復するにも限度がある
「そういえば、明星一号は・・?」
「コンテナに使ってた素材が脆すぎたみたい。魔刻も無事だし修理は出来るわ。ただ・・・」
何か問題があるのか尋ねようとしていると怪我人の様子を見に言っていたパティとジュディスが戻って来た
「ジュディス、パティ。そっちはどうだった?」
「怪我人の手当は貴方達のお陰でなんとかなっているわ」
「動けない人や疲れとる人も多いから動くのは無理そうなのじゃ」
「そう・・・」
「暫く此処で守り抜くしかないか」
「それなら此処を砦にしてしまえば良いんじゃない?」
別の女性の声が聞こえその声の主を見ると、カロルとレイヴンと一緒に歩いて来たのは幸福の市場の社長カウフマンさんだった
「お久しぶりね、ユーリ君。凛々の明星の噂、聞いてるわよ。手配してた傭兵では十分じゃなかったようね。こちらの不手際で迷惑掛けたわ」
「いえ、ギルドも今混乱しているでしょう。ご助力感謝します」
「お詫びと言ってはなんだけど、此処の防衛に協力するわ」
「あんたが戦うってのか?」
「まさか。私は商人よ。まあ見てらっしゃいな」
「フレン隊長、無事で良かった!」
そう言って立ち去って行くと交代するかのようにウィチル君とソディアさんがやって来た
「ウィチル! ・・・何か遭ったのか」
「その先は俺等が話してやるよ」
その声に反応して声の主を見ると、兄さんとアスラとフキがこちらに向かって来ていた
「兄さん、何か解ったの?」
「ああ。例のタルカロンだが、術式を周囲に展開し始めた」
「それが機動して今、イリキア全土で住民が体調に異変を感じ出してるんだ」
「・・・それって人間の生命力を吸収してるって事じゃあ・・・」
「ああ、デュークの野郎。本格的に動き出しやがったな」
フキとアスラの説明にいち早く気付いたのはリタだった
「生命は純度の高いマナ。 ・・・それを攻撃に使うつもり?」
「人間全ての命と引き換えに星喰みを倒すってのはこういう事だったのね」
「術式は段階的に拡大している。放っておいたら確実に全世界に効力が及ぶな・・・」
「そんな・・・!」
「ウダウダしてらんねえな」
「ええ」
「でも、思った通りこのままだと精霊の力が足りないわ。明星一号を修理してもそれだけじゃ駄目ね」
「ええ? あんなすごい威力なのに!?」
「星喰みの大きさからすると、あれの何百倍もの力が必要になるわね」
「何百倍~? そりゃまた・・・」
「やっぱり災厄相手ともなると途方もない力がいるんじゃの」
「・・・やっぱ魔刻を精霊に変えるしかないか」
「待ってくれ、僕等にも分かるよう説明してくれないか」
そこで蚊帳の外状態だったフレンが口を挟んで私達を見た
「そうだな。ちゃんと話そうと思ってた事だ」
ユーリの言葉に私も頷くとユーリはフレンを見た
「なぁ、フレン。ヨーデル殿下やギルドの人間にも聞いてもらいたいんだ。此処に呼べねぇか?」
フレンは一瞬きょとんとして直ぐに笑い出した
「フフ、ハハハハ」
「も~、ユーリ。皇帝をこんな所に呼びつけようって言うの?」
「君はホントに君のままだね」
「変わってないよね」
「それでこそ、ユーリなのじゃ」
「ま、そこがお前らしいんだけどな」
「なんだってんだ?」
「フフ、ううん。なんでも」
「リアも・・・アスラ達までかよ・・・」
カロル達は呆れていたが、ユーリのこういう所は昔から全然変わっていなくて、私もフレンも兄さんもアスラ達式神もつい笑ってしまった
「フフ。分かった。なんとかしてみるよ。その代わり、ユニオンや戦士の殿堂の人達には君が話を付けてくれ」
「分かった」
「なら、ダングレストとノードポリカね?」
「ああ。またひとっ飛び頼む」
112.Small one step
「ユーリ・・・殿」
ダングレストに向かおうとしていると、後ろからソディアさんの声が聞こえ私達はゆっくりと振り返った
「隊長を助けてくれて、その・・・感謝している・・・」
そしてソディアさんは顔を俯けてしまう
「・・・みんな、先行こうぜ」
「そうね、行きましょうか」
「リア殿!」
「はい?」
兄さんは小さく溜息を吐きエステル達を促し、私も先に行こうとしているとソディアさんに呼び止められた
「貴女にも話が・・・」
「・・・行ってきなよ、ボクも先に行ってるから」
「・・・うん」
アスラも雰囲気的に何か悟ったのか兄さん達と一緒に先に歩いて行き、みんながいなくなると私もユーリもソディアさんの近くに行き、兄さん達の姿が見えなくなると先に口を開いたのはユーリだった
「別に誰にも話しゃしねえよ」
「・・・何故?」
「あんたがあの時何故オレを殺そうとしたのか、解っちまうからだよ。自分の手を汚してでも守りたいものがある。激しい感情に囚われて自分でも思いがけない事をしちまう」
「・・・許されない事をしたのは分かっている。罪になんの咎めもないなんて、いっそ恨まれた方が・・・」
「甘ったれんな!」
ユーリはさっきより強い口調で言うとソディアさんは肩をビクリとさせ顔を上げてユーリを見た
「オレは別にあんたの為に恨まれない訳じゃなし、あんたを楽にしてやる為に恨むつもりもねえ」
「私は・・・どうすれば・・・」
「オレはあんたにけじめを付ける事なんざ何もねぇからな。てめえで考えな」
「・・・・」
ユーリの言葉にソディアさんはまた黙ってしまう
「分かんねぇなら・・・オレじゃなくて全てを話せる仲間と考えてみな。その上でフレンを守るってんならダチとして感謝するさ」
「あ・・・」
ユーリはそう言って踵を返して歩き出した
「貴女の気持ち、良く分かるわ」
「?」
急にそう振られソディアさんはユーリから私に視線を移し疑問符を出していた
「何も出来なくて悔しい思いをしてる。そして何よりユーリにした事を悔やみ続けて重荷になってる。だけど話そうにも話せない・・・それって凄く辛い事よね・・・」
「・・・・」
私の言葉にソディアさんは少しだけ視線を落とした
「でも、それは大切な人を守りたいって気持ちがあったからでしょう?」
「ああ・・・」
「なら、その気持ちを大事にして下さい」
「?」
ニコリと笑ってそう言うとソディアさんは少し疑問を持ったような顔をした
「私、アレクセイに刺されて意識を失った後、気付いたら暗闇の中にいました。そしてずっとその暗闇の中を歩き続けていたんです。だけど、途中でみんなが私の事を呼ぶ声が聞こえて・・・。その後もずっと呼び続けてくれた」
そこで言葉を切りソディアさんの方を向いた
「それでもその中でもユーリとフレンの声が一番聞こえたから、私は此処に戻って来る事が出来た」
「貴女にとって、ユーリ殿と隊長が大切な人だから、・・?」
その先の言葉が解ったのかソディアさんは私にそう言い、私は頷いた
「大切な人を護りたいって気持ち、誰でもあると思うし、その形も人それぞれだと思うんです。私もユーリやフレンや兄さんやみんなが凄く大切だから護りたいんです。だから、」
そこでまた言葉を切りソディアさんの前に移動してニコリとして言った
「私もフレンを守ってくれるなら感謝します。フレン、貴女の事本当に信頼してるみたいだから」
「!」
そう言って私はソディアさんの前に手を出すとソディアさんは驚いた顔をして私を見た
「・・・」
ニコリと笑っている私を見てソディアさんは少しだけ考えた後、ゆっくりと私の手を握ってお互いに握手を交わした
「これからもフレンの助けになって下さいね」
「・・ああ」
そしてやっと周りの空気が変わり、お互いに表情を緩めた
「・・・貴女は凄い人だ」
「え?」
「何に対しても優しくて、強くて」
「そう、ですか?」
「ああ。・・・隊長やユーリ殿が・・貴女の事を好きになるのも解る気がする」
「? ソディアさん?」
ソディアさんの言葉に疑問を持っているとまた何か言っていたがそれは小声だったから私には聞こえなかった
「何でもない。そろそろ仲間の所に行かないと心配されてしまう」
「そうですね。じゃあ行って来ます」
ソディアさんの言葉を聞きかなり時間が経っている事に気付き、そう告げて踵を返しフィエルティア号へ向かった
「本当に、彼女には敵わないな」
リアが立ち去り姿が見えなくなると、ソディアは今までの事と先程の事や色々な事を思い出し微笑して呟き踵を返し戻って行った
続く
あとがき
今回はソディアとちゃんと和解?するパターンで行きました
リアちゃんはそんなに毛嫌いされてる方じゃなかったけど、やっぱりあの事があったからソディアも接しにくくなってたんだよね
でもリアちゃんの言葉を聞いて少しでもお互いに歩み寄れたらなって思ってたから最後は握手、ってなったんだよね
ソディアもなんだかんだでユーリとフレンがリアちゃんの事必要以上に大事に思ってる事は知ってたし、それ以上の感情があるのも知ってたから最後は小声でああ言った・・けど、当の本人であるリアちゃんには聞こえてないし気付いてないからねι
ま、今後も色々と仲良くなって行けたら良いね!
さ、次回はいよいよあのシーンだぁぁ~!!
あの曲をBGMにして書こうかなぁ~♪
Small one step:小さな一歩
2011.07.18