星喰み編
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「あれか!?」
「凄い土煙だよ。あれ全部魔物!?」
ヒピオニア大陸に着くと、異常な光景が目に入った
「アスタルが死んで統制を失った反動らしいわ。大陸中の魔物が殺到しているみたい」
ジュディスの言う通り、大陸中の魔物が大陸の一部を覆い尽くしているようだった
「本当にあの何処かにフレンがいるんです?」
「多分な」
「どうするのよ? まさか全部倒してくつもり?」
「平気なのじゃ、二日程あれば、全部倒せるのじゃ、多分」
「二日って、そんな呑気なι」
「リタ、例のリタ製宙の戒典、使えないか?」
「星喰みぶっ飛ばすみたいに魔物蹴散らすってか?」
「そうね・・・」
リタはそう言って数歩歩き、腕を組んで考え出した
「精霊の力に指向性を持たせて結界状のフィールドを展開し、魔物だけを排除、か・・・出来るはずよ」
「でも、それは星喰みに対する為のものでしょう?」
「けどそれしか何とかする方法が思い付かないよ」
「今使うか、後で使うか、悩ましい所じゃの」
「使わせてくれないか。頼む」
「わたしからもお願いします。宙の戒典は・・・人を救えるものって信じたいから・・・」
リタは私達一人一人の顔を見てゆっくりと頷き、リタ製宙の戒典を持ってきてユーリに渡す
「そうね。これぐらいバーンと出来ちゃわないと星喰みになんて通用しないわ」
「そう。ならそうしましょうか」
「ユーリのあんちゃんが我が儘言うのも珍しいしな」
「確かに」
「たまには聞いてあげないとね!」
「ったく。茶化すんじゃねぇっての」
「それで、具体的にどうするの?」
ユーリはみんなの言葉に苦笑して、私も苦笑した後リタに使い方を聞いた
「魔物が一番集まってる所で起動、これだけ。簡単でしょ?」
「簡単だな」
「おいおい・・・」
「ねえ、せっかくだからその装置、名前付けようよ。リタ製宙の戒典じゃあんまりだし」
「はあ? ・・・まあ好きにすれば」
「うーん、うんとね、うん! 明星壱号! どう!?」
「・・・やめればよかった」
リタはカロルの言葉を聞いてはあ・・・と大きな溜息を吐いて手に持っている明星壱号を見つめた
「まあ良いんじゃないか? シンプルで」
「バウルでも下手に近付くと危険だね。少し離れた所で降りて行った方が良いよ」
「良し。いっちょ行くか」
111.GUMBiT
バウルから降りて向かった先には、魔物の大量の群れと逃げる人が数人と騎士団の姿があった
「すごい状態・・・」
「あの中に突っ込むんだ・・・」
カロルの言葉に皆、緊張が走る
「見て、あそこ!」
エステルが言う方を見ると、魔物群れの少し先にフレンと数人の兵士の姿が見えた
「「フレン!」」
「おいおい。相当追い込まれてるぜ」
「見えなくなってしまったのじゃ」
「急いだ方がよさそうね。思い切って突っ切りましょう」
「だな、行くぞ!」
「はぐれるなよ!」
「うん!」
ユーリと兄さんの言葉に私達は頷き、武器を構えて目の前の光景の中へ向かって行った
「騎士団の名に掛けて踏み止まるんだ!!」
「こ、これはもう駄目なのであーる」
「限界なのだ~」
「ばかも~ん! 弱音を吐くんじゃない! ぐぉ!!」
ルブラン達の前を目の前を魔物通り過ぎたが、それは体当たりと言ってもいいだろう
ルブラン達はそれをもろに受けてしまい、そのまま後ろに蹌踉めいて倒れ、そして魔物は避難している民間人の方へと向かって行った
「しまった!!」
フレンは慌てて振り返るが、その魔物は何処からか飛んできた複数の矢によって射られ倒された
そしてフレンの周りに武器を持った複数の男女がやって来る
「フレン!」
「生きてるか?」
「無事みたいだな」
「ユーリ! リア! セイ! どうして此処に!?」
「上官思いの副官に感謝しろよ」
「ソディアが!? そうか・・・だが、こんな状況だ。このままではいつかやられてしまう」
フレンはそう言いながら、襲い掛かって来る魔物を斬り付ける
「切り札は我にありってね」
「なんだって?」
「こいつを、敵の真っ直中でスイッチポン」
ユーリはそう言って明星壱号をフレンに見せる
「するとボン! って訳だ」
「敵の中心で、か。この数だ。簡単じゃないよ」
「簡単さ、オレ達とお前がやるんだぜ?」
「俺等幼馴染み組が、な」
「「うん」」
そう言ってユーリと兄さんは私とアスラ見て言うと、私もアスラもにこりと笑い、ラピードも「ワォン!」と鳴いた
「フッ。分かった、やってみよう!」
フレンは私達を見て小さく笑い、ユーリも満足そうに笑ってエステル達に声を掛けた
「みんな、こいつの起動はオレ達がやる。此処は頼んだぜ!」
「あんた等だけで行く気!? 無茶でしょ!」
「此処の守りを手薄にする訳にはいかない。此処を守り抜かなければ僕達が魔物を退ける意味すらなくなるんだ」
「魔物を倒す為じゃなくてみんなを守る為だもんね」
「そゆこと」
「分かりました。此処は任せて下さい!」
「うちらは適当に頑張るのじゃ」
「ありがたい」
「頑張ってね」
「ええ」
「行くぜ!」
「「ああ!」」「「うん!」」「ワン!」
そして合図をすると私達は一気に走り出し、魔物の群れの中に入った
「そこ、くたばんないように気を付けろよ!」
数匹の魔物を倒すとユーリがフレンにそう言う
「心配無用。君こそよそ見してたら足下掬われるよ!」
「ハハッ、お前があまりにもイイ男だから見とれちまってよっ」
「何、馬鹿な冗談を!」
「ほら、動揺してる場合じゃねぇぞ!」
「動揺なんてしていない!」
「隠すな、隠すな」
「真面目に戦えよ」
「これでも真面目だぜ?」
「話し掛けられると集中出来ないんだ!」
「オレ、話してないと集中出来ないんだけどな・・・」
「楽しそうだね、あの二人」
ユーリとフレンのやり取りを魔物を倒して行きながら横目で見てアスラはそう言い、兄さんも私も同じよう笑った
「こんだけの魔物相手にあれだけ軽口叩けりゃまだいけるな」
「ホント、みんな楽しそうよね」
「そういうリアだって楽しそうな顔してるよ」
アスラの言葉を聞き微笑んでいると兄さんがある事を言った
「なんだ、リアも戦闘狂の仲間入りか?」
「兄さん、何言い出すの!? 私はユーリみたいに」
「オレがどうしたって?」
「ユーリみたいに戦闘狂じゃないって言っただけ」
「戦闘狂って、お前ι」
「良くリタが言ってるじゃない」
「そう言えば、僕もリタに戦闘バカって言われたな」
「え? フレンも?ι」
「なんだかんだでこのパーティは結構暴れてる気がするけど」
「戦闘狂集団か?」
「セイ、変な名前を付けないでくれι」
「数人違う気もするけど・・・。沢山戦ってるのは事実かなι」
「そこは認めるんだねι と、そろそろ群れの中心だよ!」
アスラの言葉を聞き前を見ると後少しで群れの中心に着きそうだった
「まだ戦い足りねぇけどな!」
「フッ、こんな時だというのに君は楽しそうだな」
「へッ、お前こそ」
「やっぱ楽しんでたんじゃないか」
「セイもリアも、でしょ」
「ふふっ。うん、ちょっと楽しかったかも、ね」
「ワン!」
私達は走りながらお互いの顔を見て自然と笑い合っていた
それは戦いを楽しんでなのか、それとも子供の頃みたいに四人一緒にいる事に対してなのかは解らない
けど、
(両方のような気もするけどね)
小さく笑って正面を見た
群れの中心まであとわずか
だけど数匹の魔物が私達を阻むように立ち塞がっていた
「一気に行くわ! ホーリーランス!」
私達の目の前にいた魔物に見事当り、ユーリ達からナイスと言う視線を貰い微笑み返し、一気に駆け抜け群れの中心に着いた
そしてユーリを中心に私達はユーリの周りに立った
「さぁ! ユーリ!」
「今ならいけるよ!」
「おう!」
ユーリはフレンと私の言葉を聞き、明星壱号を取り出しスイッチを押し、それを地面に突き刺した
「くらいな!」
すると明星壱号の間にある聖核が光り出し、地面に宙の戒典の円陣が浮かび上がり円陣から更に光が溢れ、蒼い眩い光が辺りを包み、あっという間に魔物の群れは消えていった
続く
あとがき
ほっ、やっと此処まで書けた
と言っても会話変わっただけなんですけどねι
でも戦闘狂って言う所は本編でも言ってる通りフレンもリタにそう言われてましたしね
ま、結局はユーリの友達だしねww ← リアちゃんとセイ兄ちゃんも含めww
余談ですが、リアちゃんが使うホーリーランスはシンフォニア版のホーリーランスでww(これ綺麗で一番好きだからww)
タイトルは・・・曲と最初の歌詞重視でww
よーしじゃあ次書くぞ~!
GRANRODEO 7thシングル 「NOT for SALE」 C/W&GRANRODEO 曲名でお題 21.GUMBiT より
2011.07.18
「凄い土煙だよ。あれ全部魔物!?」
ヒピオニア大陸に着くと、異常な光景が目に入った
「アスタルが死んで統制を失った反動らしいわ。大陸中の魔物が殺到しているみたい」
ジュディスの言う通り、大陸中の魔物が大陸の一部を覆い尽くしているようだった
「本当にあの何処かにフレンがいるんです?」
「多分な」
「どうするのよ? まさか全部倒してくつもり?」
「平気なのじゃ、二日程あれば、全部倒せるのじゃ、多分」
「二日って、そんな呑気なι」
「リタ、例のリタ製宙の戒典、使えないか?」
「星喰みぶっ飛ばすみたいに魔物蹴散らすってか?」
「そうね・・・」
リタはそう言って数歩歩き、腕を組んで考え出した
「精霊の力に指向性を持たせて結界状のフィールドを展開し、魔物だけを排除、か・・・出来るはずよ」
「でも、それは星喰みに対する為のものでしょう?」
「けどそれしか何とかする方法が思い付かないよ」
「今使うか、後で使うか、悩ましい所じゃの」
「使わせてくれないか。頼む」
「わたしからもお願いします。宙の戒典は・・・人を救えるものって信じたいから・・・」
リタは私達一人一人の顔を見てゆっくりと頷き、リタ製宙の戒典を持ってきてユーリに渡す
「そうね。これぐらいバーンと出来ちゃわないと星喰みになんて通用しないわ」
「そう。ならそうしましょうか」
「ユーリのあんちゃんが我が儘言うのも珍しいしな」
「確かに」
「たまには聞いてあげないとね!」
「ったく。茶化すんじゃねぇっての」
「それで、具体的にどうするの?」
ユーリはみんなの言葉に苦笑して、私も苦笑した後リタに使い方を聞いた
「魔物が一番集まってる所で起動、これだけ。簡単でしょ?」
「簡単だな」
「おいおい・・・」
「ねえ、せっかくだからその装置、名前付けようよ。リタ製宙の戒典じゃあんまりだし」
「はあ? ・・・まあ好きにすれば」
「うーん、うんとね、うん! 明星壱号! どう!?」
「・・・やめればよかった」
リタはカロルの言葉を聞いてはあ・・・と大きな溜息を吐いて手に持っている明星壱号を見つめた
「まあ良いんじゃないか? シンプルで」
「バウルでも下手に近付くと危険だね。少し離れた所で降りて行った方が良いよ」
「良し。いっちょ行くか」
111.GUMBiT
バウルから降りて向かった先には、魔物の大量の群れと逃げる人が数人と騎士団の姿があった
「すごい状態・・・」
「あの中に突っ込むんだ・・・」
カロルの言葉に皆、緊張が走る
「見て、あそこ!」
エステルが言う方を見ると、魔物群れの少し先にフレンと数人の兵士の姿が見えた
「「フレン!」」
「おいおい。相当追い込まれてるぜ」
「見えなくなってしまったのじゃ」
「急いだ方がよさそうね。思い切って突っ切りましょう」
「だな、行くぞ!」
「はぐれるなよ!」
「うん!」
ユーリと兄さんの言葉に私達は頷き、武器を構えて目の前の光景の中へ向かって行った
「騎士団の名に掛けて踏み止まるんだ!!」
「こ、これはもう駄目なのであーる」
「限界なのだ~」
「ばかも~ん! 弱音を吐くんじゃない! ぐぉ!!」
ルブラン達の前を目の前を魔物通り過ぎたが、それは体当たりと言ってもいいだろう
ルブラン達はそれをもろに受けてしまい、そのまま後ろに蹌踉めいて倒れ、そして魔物は避難している民間人の方へと向かって行った
「しまった!!」
フレンは慌てて振り返るが、その魔物は何処からか飛んできた複数の矢によって射られ倒された
そしてフレンの周りに武器を持った複数の男女がやって来る
「フレン!」
「生きてるか?」
「無事みたいだな」
「ユーリ! リア! セイ! どうして此処に!?」
「上官思いの副官に感謝しろよ」
「ソディアが!? そうか・・・だが、こんな状況だ。このままではいつかやられてしまう」
フレンはそう言いながら、襲い掛かって来る魔物を斬り付ける
「切り札は我にありってね」
「なんだって?」
「こいつを、敵の真っ直中でスイッチポン」
ユーリはそう言って明星壱号をフレンに見せる
「するとボン! って訳だ」
「敵の中心で、か。この数だ。簡単じゃないよ」
「簡単さ、オレ達とお前がやるんだぜ?」
「俺等幼馴染み組が、な」
「「うん」」
そう言ってユーリと兄さんは私とアスラ見て言うと、私もアスラもにこりと笑い、ラピードも「ワォン!」と鳴いた
「フッ。分かった、やってみよう!」
フレンは私達を見て小さく笑い、ユーリも満足そうに笑ってエステル達に声を掛けた
「みんな、こいつの起動はオレ達がやる。此処は頼んだぜ!」
「あんた等だけで行く気!? 無茶でしょ!」
「此処の守りを手薄にする訳にはいかない。此処を守り抜かなければ僕達が魔物を退ける意味すらなくなるんだ」
「魔物を倒す為じゃなくてみんなを守る為だもんね」
「そゆこと」
「分かりました。此処は任せて下さい!」
「うちらは適当に頑張るのじゃ」
「ありがたい」
「頑張ってね」
「ええ」
「行くぜ!」
「「ああ!」」「「うん!」」「ワン!」
そして合図をすると私達は一気に走り出し、魔物の群れの中に入った
「そこ、くたばんないように気を付けろよ!」
数匹の魔物を倒すとユーリがフレンにそう言う
「心配無用。君こそよそ見してたら足下掬われるよ!」
「ハハッ、お前があまりにもイイ男だから見とれちまってよっ」
「何、馬鹿な冗談を!」
「ほら、動揺してる場合じゃねぇぞ!」
「動揺なんてしていない!」
「隠すな、隠すな」
「真面目に戦えよ」
「これでも真面目だぜ?」
「話し掛けられると集中出来ないんだ!」
「オレ、話してないと集中出来ないんだけどな・・・」
「楽しそうだね、あの二人」
ユーリとフレンのやり取りを魔物を倒して行きながら横目で見てアスラはそう言い、兄さんも私も同じよう笑った
「こんだけの魔物相手にあれだけ軽口叩けりゃまだいけるな」
「ホント、みんな楽しそうよね」
「そういうリアだって楽しそうな顔してるよ」
アスラの言葉を聞き微笑んでいると兄さんがある事を言った
「なんだ、リアも戦闘狂の仲間入りか?」
「兄さん、何言い出すの!? 私はユーリみたいに」
「オレがどうしたって?」
「ユーリみたいに戦闘狂じゃないって言っただけ」
「戦闘狂って、お前ι」
「良くリタが言ってるじゃない」
「そう言えば、僕もリタに戦闘バカって言われたな」
「え? フレンも?ι」
「なんだかんだでこのパーティは結構暴れてる気がするけど」
「戦闘狂集団か?」
「セイ、変な名前を付けないでくれι」
「数人違う気もするけど・・・。沢山戦ってるのは事実かなι」
「そこは認めるんだねι と、そろそろ群れの中心だよ!」
アスラの言葉を聞き前を見ると後少しで群れの中心に着きそうだった
「まだ戦い足りねぇけどな!」
「フッ、こんな時だというのに君は楽しそうだな」
「へッ、お前こそ」
「やっぱ楽しんでたんじゃないか」
「セイもリアも、でしょ」
「ふふっ。うん、ちょっと楽しかったかも、ね」
「ワン!」
私達は走りながらお互いの顔を見て自然と笑い合っていた
それは戦いを楽しんでなのか、それとも子供の頃みたいに四人一緒にいる事に対してなのかは解らない
けど、
(両方のような気もするけどね)
小さく笑って正面を見た
群れの中心まであとわずか
だけど数匹の魔物が私達を阻むように立ち塞がっていた
「一気に行くわ! ホーリーランス!」
私達の目の前にいた魔物に見事当り、ユーリ達からナイスと言う視線を貰い微笑み返し、一気に駆け抜け群れの中心に着いた
そしてユーリを中心に私達はユーリの周りに立った
「さぁ! ユーリ!」
「今ならいけるよ!」
「おう!」
ユーリはフレンと私の言葉を聞き、明星壱号を取り出しスイッチを押し、それを地面に突き刺した
「くらいな!」
すると明星壱号の間にある聖核が光り出し、地面に宙の戒典の円陣が浮かび上がり円陣から更に光が溢れ、蒼い眩い光が辺りを包み、あっという間に魔物の群れは消えていった
続く
あとがき
ほっ、やっと此処まで書けた
と言っても会話変わっただけなんですけどねι
でも戦闘狂って言う所は本編でも言ってる通りフレンもリタにそう言われてましたしね
ま、結局はユーリの友達だしねww ← リアちゃんとセイ兄ちゃんも含めww
余談ですが、リアちゃんが使うホーリーランスはシンフォニア版のホーリーランスでww(これ綺麗で一番好きだからww)
タイトルは・・・曲と最初の歌詞重視でww
よーしじゃあ次書くぞ~!
GRANRODEO 7thシングル 「NOT for SALE」 C/W&GRANRODEO 曲名でお題 21.GUMBiT より
2011.07.18