星喰み編
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
何処からか暖かい光を感じる
それは徐々に身体に伝わっていき、疲れや痛みが和らいでいっている
(・・・これ、ハクスイ達の癒しの術・・?)
子供の頃から怪我をした時に良くハクスイやミズハ、カムイからこうやって怪我を治して貰っていた
「・・・・ん・・っ・・」
「「「「!」」」」
小さく聞こえた言葉にその場にいたイサキ、ハクスイ、ミズハ、カムイは目を瞠ってリアを見た
102.You who that is strong and gentle
「リア!!」「リア様!!」「「姫!!」」
ゆっくりと目を開けるとイサキ達の声が聞こえ、ゆっくりと視線を持って行く
「・・・イサキ、ハクスイ、ミズハ、カムイ・・・?」
「リアっ!! 良かった、目が覚めてっ!!」
イサキはそのまま私に抱きついた
ぼうっとする頭を少しずつ働かせ今の状況を理解する
「・・・私・・・、確かアレクセイに刺されて・・・。それから・・・」
それから・・・?
今まで何処かにいた気がするが、まだ頭がはっきりと働いていない為思い出す事が出来ない
そう思っているとイサキ達が事の説明をしてくれた
「その後色々と遭ってセイ達がリアを運んで来たの」
「連絡が来た時は私達も焦って・・・」
「急いで準備をして、ずっと此処で怪我の手当をしていたんです」
「運ばれて来た時は流石に僕達も焦ったけど」
「タイリンとユイカなんてずっと泣いてて、」
そこまで言うとイサキも我慢していたものが途切れたのか泣き出してしまい、ミズハもカムイも少しだけ目に涙が溜まっていた
「・・・ごめんね、イサキ、みんな、心配かけて」
私は優しく微笑んでイサキを抱きしめ、ハクスイ達も安堵して微笑んでいた
*
「セイ、リアが目を覚ましたそうだ」
「・・・そうか」
「・・・良かったぁ」
場所は変わってセイサイド
セイは故郷に戻って着てからは部屋にいたり、故郷でお気に入りである裏山に着ていた
彼等はリアの一番身近にいて、言霊使いの姫であるリアを護っていく任を担っていた
それは子供の頃に言霊使いの本当の役割を聞いた時、そしてリアを大事に思っている事を含め、リアを護っていく事を誓ったのだった
が、一番触れてはならないものにアレクセイが触れ、リアを危険にさらしてしまった
その事を誰よりも悔やみ、セイとアスラとフキはあまり他の人達と接触せずにいた
イサキもセイ達の様子を見に着てはいたが、セイ達の気持ちを解っているから様子を見に行く程度で話しもそんなにせずにいた
リンコウ達もそれを感じ取っていたからこそ、距離を置いていたのだった
そして今も裏山に着ていて、ハクスイ達からリアが目を覚ましたと連絡を貰ったフキがセイとアスラに伝えた所だった
「後で様子見に行くか」
「そうだね。まだ動けないだろうし」
「ああ。それに、リアにちゃんと話さなきゃいけない事もあるしな」
「そう、だね」「そうだな」
セイの言葉にアスラもフキも表情を曇らせた
事が起きてしまった以上、言霊使いと姫の本当の役割の事を話さなくてはならない
「けど、事実を受け入れられない程リアは弱くないよ」
「ああ。今まで見てきた中で一番度胸あると思うぜ、リアは」
「色んな意味で大物だからな、リアは」
フキの言葉を聞きセイは小さく笑った
アスラの言った通り、リアはそう言った面でも弱くはない
それを理解しているからこそ、今こうやって微笑んでいられる
「とりあえず、ユーリ達にリアが無事な事報せるか」
「そうだね。ずっと心配してるだろうからね」
「特にあいつ等は、な」
ザウデで行方知れずになっていたユーリとは下町で再会したと連絡があり、ユーリからもセイの元に手紙が届いていた
リアの事があるから故郷の外に出ていない事はユーリ達も知っているから、手紙のみで連絡を取り合っていた
「タイリンとユイカがリアんとこで騒ぎ出す前に俺達も戻るか」
「うん」「ああ」
言ってセイは立ち上がりアスラとフキもセイの後を追って歩き出した
*
リアが目覚めてから数日が経った
目が覚めた日は流石にまだ傷も完全に癒えてなく、リア自身もまだ起き上がる事が出来なかった為、面会謝絶になっていたが、傷も癒えリアも起き上がれるようになりセイ達も神将達もリアに会いに行っていた
「「リアぁ~~!!」」
「わっとっ! ユイカ、タイリン」
「リア、良かったぁ~」
「目が覚めて本当に良かったぁ~」
ユイカとタイリンは部屋に入るなり直ぐにリアに抱きつき、嬉しさでまた泣き出してしまいそんな二人を見てリアは苦笑した
「お前達、あんまリアに負担掛けるなよ」
「そうよ、まだ起きたばっかりなんだから」
「大丈夫よ、ケンク、センキ」
「とりあえず、食事にするからどいてくれない?」
「「ええ~」」
「えぇ~、じゃねえ!」
「そう言う事なので」
「そこをどけ」
軽く食べられる物を運んできたカムイがそう言うと二人は非難の声を上げたが、ゲツレイがツッコみ、その二人をナセアとリンコウがリアから引き剥がした
「相変わらず賑やかだな、此処は」
「あ、セイ様、アスラ、フキ」
聞こえた声に聞き覚えがあり、入り口を見ると部屋の様子を見て呆れて溜息を吐いているセイ達がいた
「兄さん、アスラ、フキ」
「よお」
「顔色もだいぶ良いみたいだね」
「うん。兄さん、みんな、心配かけてごめんなさい」
「謝らなくていいって」
リアが謝ったのを見てセイはリアの頭を優しく撫でると、心地良かったのかリアは嬉しそうに微笑んだ
(謝らないといけないのは俺達の方、だからな・・・)
セイの思っている事はアスラ達神将も解り、少しだけ表情を曇らせた
が、セイもアスラ達もそれを直ぐに消し、セイはハクスイを見た
「起き上がれるようになってもまだ体力は回復してないんだろ」
「はい。後数日は」
「数日か・・。ならその時にでもユーリ達に報せるか」
「そう言えば、星喰みは・・? みんな無事なの?」
「え?」
その言葉を聞きアスラは驚いてリアを見た
「リア、どうして星喰みの事・・・」
フキはハクスイ達に話したのか? と目で聞くがハクスイ達は首を横に振った
「気を失う前に星喰みみたいなものが見えて・・・」
「そうか。 ・・・ならその話は飯食った後にしてやる」
「今は食べて体力付けないとね」
「うん。じゃあ戴きます」
リアは目の前に置かれた食事を見て行儀良く手を合わせそう言って食事を食べ出した
食事を終わらせた後、部屋にはセイ、アスラ、フキだけが残った
「リア、ザウデの時の事、何処まで覚えてる?」
「途切れ途切れだけど・・。でも星喰みが見えた事やフレンにユーリの事を頼んだ事は覚えてる」
敢えてユーリといた事、そしてその時の出来事は口にせず、覚えている事を話した
「星喰みの復活、それには言霊使いの姫の力と血が必要だったんだ」
「・・・・うん」
フキの言葉にリアは小さく頷き、それを見てセイ達は驚いて目を瞠った
「だから、兄さんもアスラ達も私の側を離れないでずっと護っててくれたんだよね」
「リア、お前どうしてその事」
「ちょっとね」
リアはこの数日で、目覚める前にシエラと言う言霊使いの女性と会話した事や言霊使いの役割などを思い出していた
リアの言葉に更に驚きセイ達はリアを見るとリアは静かに微笑んでいた
「・・・ごめんね、ちゃんと護ってあげられなくて」
「ううん。兄さんもアスラもフキも、みんなもずっと私の事護っててくれたよ」
「けど、」
「みんな優しいから、私にこれ以上重荷を背負わせないようにしててくれたんでしょ」
ニコリと微笑んで言うリアを見てセイ達は何も言えなくなってしまった
「・・・ホント、リアは強いよな」
「兄さん?」
言うとセイは微笑してリアを優しく抱きしめた
一番傷ついてるのはリアのはずなのに、その事実を受け入れ、セイ達の事を気遣い、優しい笑みを向ける
その笑顔を見るだけで悔やんでいた気持ちも和らぎ何処かへ行ってしまう
「リアにはどうやったって勝てっこないよ」
「私だって兄さんに勝てない事、一杯あるよ?」
「そうだな」
リアの言葉を聞きセイは小さく笑ってリアの頭を撫でた
そんな二人の姿を見てアスラもフキも自然と微笑んでいた
「じゃあその後の話しでもするか」
フキの言葉を聞きアスラは頷きリアは二人を見た
「とりあえずアレクセイとはケリを付ける事は出来たよ。みんなも無事だよ」
「リアが心配してたユーリも、な」
アスラとセイにそう言われ安堵した
シエラからユーリの無事を聞いてはいたが、此処で再確認し更に安堵した
「みんなには後でリアが目を覚ました事を伝える」
「うん。お願いね」
まだ動けない為、みんなの顔を見たくても見れないし、手紙も色々と書きたい事があって書けないだろうと思いリアはフキに任せたのだった
「じゃ、リアは無理せずまた寝てろよ」
「暇なら本持って来てあげるよ」
「あ、じゃあお願い」
「了解」
その返事を聞きセイ達はリアの部屋を後にしたのだった
そして、フキはユーリ達にリアの無事を知らせる手紙を出したのだった
「リアちゃん、無事だってよ」
「良かったぁ・・・」
「ええ。本当に」
「リア・・」
「良かったのじゃ」
「ええ」
レイヴンの元にセイ達から仕事で連絡を取り合う時と同じように手紙が届き目を通したレイヴンがユーリ達にそう告げると、皆安堵した顔をしていた
「ワフ、」
「ああ。 ・・・無事で良かった」
ラピードの言葉を聞きユーリは空を見て安堵した顔をしていた
「リア・・・無事で、良かった」
同じく手紙を貰ったフレンも、空を見つめリアの無事に安堵していた
続く
あとがき
ほお~~何とか無事に完成!
そしてやっとリアちゃん現世に戻って来れた! お帰り!!
でもこの言葉はまだ取っておくよww
だってそれは次回言わせたいからww
けどホントリアちゃんは強くて優しい子だよね
こんな子いたら凄いですよね・・・ちょっと憧れるよ←
えー、次回までちょっとオリジナルになると思います
その後は・・・ちゃんと本編に戻したいと思ってます
ただ、進行上、かなり時間枠が擦れるのでそこは激しく突っ込まないで下さいι
それでは!
You who that is strong and gentle:強くて優しい君
2011.06.05
それは徐々に身体に伝わっていき、疲れや痛みが和らいでいっている
(・・・これ、ハクスイ達の癒しの術・・?)
子供の頃から怪我をした時に良くハクスイやミズハ、カムイからこうやって怪我を治して貰っていた
「・・・・ん・・っ・・」
「「「「!」」」」
小さく聞こえた言葉にその場にいたイサキ、ハクスイ、ミズハ、カムイは目を瞠ってリアを見た
102.You who that is strong and gentle
「リア!!」「リア様!!」「「姫!!」」
ゆっくりと目を開けるとイサキ達の声が聞こえ、ゆっくりと視線を持って行く
「・・・イサキ、ハクスイ、ミズハ、カムイ・・・?」
「リアっ!! 良かった、目が覚めてっ!!」
イサキはそのまま私に抱きついた
ぼうっとする頭を少しずつ働かせ今の状況を理解する
「・・・私・・・、確かアレクセイに刺されて・・・。それから・・・」
それから・・・?
今まで何処かにいた気がするが、まだ頭がはっきりと働いていない為思い出す事が出来ない
そう思っているとイサキ達が事の説明をしてくれた
「その後色々と遭ってセイ達がリアを運んで来たの」
「連絡が来た時は私達も焦って・・・」
「急いで準備をして、ずっと此処で怪我の手当をしていたんです」
「運ばれて来た時は流石に僕達も焦ったけど」
「タイリンとユイカなんてずっと泣いてて、」
そこまで言うとイサキも我慢していたものが途切れたのか泣き出してしまい、ミズハもカムイも少しだけ目に涙が溜まっていた
「・・・ごめんね、イサキ、みんな、心配かけて」
私は優しく微笑んでイサキを抱きしめ、ハクスイ達も安堵して微笑んでいた
*
「セイ、リアが目を覚ましたそうだ」
「・・・そうか」
「・・・良かったぁ」
場所は変わってセイサイド
セイは故郷に戻って着てからは部屋にいたり、故郷でお気に入りである裏山に着ていた
彼等はリアの一番身近にいて、言霊使いの姫であるリアを護っていく任を担っていた
それは子供の頃に言霊使いの本当の役割を聞いた時、そしてリアを大事に思っている事を含め、リアを護っていく事を誓ったのだった
が、一番触れてはならないものにアレクセイが触れ、リアを危険にさらしてしまった
その事を誰よりも悔やみ、セイとアスラとフキはあまり他の人達と接触せずにいた
イサキもセイ達の様子を見に着てはいたが、セイ達の気持ちを解っているから様子を見に行く程度で話しもそんなにせずにいた
リンコウ達もそれを感じ取っていたからこそ、距離を置いていたのだった
そして今も裏山に着ていて、ハクスイ達からリアが目を覚ましたと連絡を貰ったフキがセイとアスラに伝えた所だった
「後で様子見に行くか」
「そうだね。まだ動けないだろうし」
「ああ。それに、リアにちゃんと話さなきゃいけない事もあるしな」
「そう、だね」「そうだな」
セイの言葉にアスラもフキも表情を曇らせた
事が起きてしまった以上、言霊使いと姫の本当の役割の事を話さなくてはならない
「けど、事実を受け入れられない程リアは弱くないよ」
「ああ。今まで見てきた中で一番度胸あると思うぜ、リアは」
「色んな意味で大物だからな、リアは」
フキの言葉を聞きセイは小さく笑った
アスラの言った通り、リアはそう言った面でも弱くはない
それを理解しているからこそ、今こうやって微笑んでいられる
「とりあえず、ユーリ達にリアが無事な事報せるか」
「そうだね。ずっと心配してるだろうからね」
「特にあいつ等は、な」
ザウデで行方知れずになっていたユーリとは下町で再会したと連絡があり、ユーリからもセイの元に手紙が届いていた
リアの事があるから故郷の外に出ていない事はユーリ達も知っているから、手紙のみで連絡を取り合っていた
「タイリンとユイカがリアんとこで騒ぎ出す前に俺達も戻るか」
「うん」「ああ」
言ってセイは立ち上がりアスラとフキもセイの後を追って歩き出した
*
リアが目覚めてから数日が経った
目が覚めた日は流石にまだ傷も完全に癒えてなく、リア自身もまだ起き上がる事が出来なかった為、面会謝絶になっていたが、傷も癒えリアも起き上がれるようになりセイ達も神将達もリアに会いに行っていた
「「リアぁ~~!!」」
「わっとっ! ユイカ、タイリン」
「リア、良かったぁ~」
「目が覚めて本当に良かったぁ~」
ユイカとタイリンは部屋に入るなり直ぐにリアに抱きつき、嬉しさでまた泣き出してしまいそんな二人を見てリアは苦笑した
「お前達、あんまリアに負担掛けるなよ」
「そうよ、まだ起きたばっかりなんだから」
「大丈夫よ、ケンク、センキ」
「とりあえず、食事にするからどいてくれない?」
「「ええ~」」
「えぇ~、じゃねえ!」
「そう言う事なので」
「そこをどけ」
軽く食べられる物を運んできたカムイがそう言うと二人は非難の声を上げたが、ゲツレイがツッコみ、その二人をナセアとリンコウがリアから引き剥がした
「相変わらず賑やかだな、此処は」
「あ、セイ様、アスラ、フキ」
聞こえた声に聞き覚えがあり、入り口を見ると部屋の様子を見て呆れて溜息を吐いているセイ達がいた
「兄さん、アスラ、フキ」
「よお」
「顔色もだいぶ良いみたいだね」
「うん。兄さん、みんな、心配かけてごめんなさい」
「謝らなくていいって」
リアが謝ったのを見てセイはリアの頭を優しく撫でると、心地良かったのかリアは嬉しそうに微笑んだ
(謝らないといけないのは俺達の方、だからな・・・)
セイの思っている事はアスラ達神将も解り、少しだけ表情を曇らせた
が、セイもアスラ達もそれを直ぐに消し、セイはハクスイを見た
「起き上がれるようになってもまだ体力は回復してないんだろ」
「はい。後数日は」
「数日か・・。ならその時にでもユーリ達に報せるか」
「そう言えば、星喰みは・・? みんな無事なの?」
「え?」
その言葉を聞きアスラは驚いてリアを見た
「リア、どうして星喰みの事・・・」
フキはハクスイ達に話したのか? と目で聞くがハクスイ達は首を横に振った
「気を失う前に星喰みみたいなものが見えて・・・」
「そうか。 ・・・ならその話は飯食った後にしてやる」
「今は食べて体力付けないとね」
「うん。じゃあ戴きます」
リアは目の前に置かれた食事を見て行儀良く手を合わせそう言って食事を食べ出した
食事を終わらせた後、部屋にはセイ、アスラ、フキだけが残った
「リア、ザウデの時の事、何処まで覚えてる?」
「途切れ途切れだけど・・。でも星喰みが見えた事やフレンにユーリの事を頼んだ事は覚えてる」
敢えてユーリといた事、そしてその時の出来事は口にせず、覚えている事を話した
「星喰みの復活、それには言霊使いの姫の力と血が必要だったんだ」
「・・・・うん」
フキの言葉にリアは小さく頷き、それを見てセイ達は驚いて目を瞠った
「だから、兄さんもアスラ達も私の側を離れないでずっと護っててくれたんだよね」
「リア、お前どうしてその事」
「ちょっとね」
リアはこの数日で、目覚める前にシエラと言う言霊使いの女性と会話した事や言霊使いの役割などを思い出していた
リアの言葉に更に驚きセイ達はリアを見るとリアは静かに微笑んでいた
「・・・ごめんね、ちゃんと護ってあげられなくて」
「ううん。兄さんもアスラもフキも、みんなもずっと私の事護っててくれたよ」
「けど、」
「みんな優しいから、私にこれ以上重荷を背負わせないようにしててくれたんでしょ」
ニコリと微笑んで言うリアを見てセイ達は何も言えなくなってしまった
「・・・ホント、リアは強いよな」
「兄さん?」
言うとセイは微笑してリアを優しく抱きしめた
一番傷ついてるのはリアのはずなのに、その事実を受け入れ、セイ達の事を気遣い、優しい笑みを向ける
その笑顔を見るだけで悔やんでいた気持ちも和らぎ何処かへ行ってしまう
「リアにはどうやったって勝てっこないよ」
「私だって兄さんに勝てない事、一杯あるよ?」
「そうだな」
リアの言葉を聞きセイは小さく笑ってリアの頭を撫でた
そんな二人の姿を見てアスラもフキも自然と微笑んでいた
「じゃあその後の話しでもするか」
フキの言葉を聞きアスラは頷きリアは二人を見た
「とりあえずアレクセイとはケリを付ける事は出来たよ。みんなも無事だよ」
「リアが心配してたユーリも、な」
アスラとセイにそう言われ安堵した
シエラからユーリの無事を聞いてはいたが、此処で再確認し更に安堵した
「みんなには後でリアが目を覚ました事を伝える」
「うん。お願いね」
まだ動けない為、みんなの顔を見たくても見れないし、手紙も色々と書きたい事があって書けないだろうと思いリアはフキに任せたのだった
「じゃ、リアは無理せずまた寝てろよ」
「暇なら本持って来てあげるよ」
「あ、じゃあお願い」
「了解」
その返事を聞きセイ達はリアの部屋を後にしたのだった
そして、フキはユーリ達にリアの無事を知らせる手紙を出したのだった
「リアちゃん、無事だってよ」
「良かったぁ・・・」
「ええ。本当に」
「リア・・」
「良かったのじゃ」
「ええ」
レイヴンの元にセイ達から仕事で連絡を取り合う時と同じように手紙が届き目を通したレイヴンがユーリ達にそう告げると、皆安堵した顔をしていた
「ワフ、」
「ああ。 ・・・無事で良かった」
ラピードの言葉を聞きユーリは空を見て安堵した顔をしていた
「リア・・・無事で、良かった」
同じく手紙を貰ったフレンも、空を見つめリアの無事に安堵していた
続く
あとがき
ほお~~何とか無事に完成!
そしてやっとリアちゃん現世に戻って来れた! お帰り!!
でもこの言葉はまだ取っておくよww
だってそれは次回言わせたいからww
けどホントリアちゃんは強くて優しい子だよね
こんな子いたら凄いですよね・・・ちょっと憧れるよ←
えー、次回までちょっとオリジナルになると思います
その後は・・・ちゃんと本編に戻したいと思ってます
ただ、進行上、かなり時間枠が擦れるのでそこは激しく突っ込まないで下さいι
それでは!
You who that is strong and gentle:強くて優しい君
2011.06.05