救出編
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イエガーが最後に言った言葉が離れずその事を思っていると急に頭に警鐘が響きその直後身体に痛みが走った
「っ! きゃああっ!!」
「「「「リア!?」」」」
私の悲鳴を聞き、ユーリ、フレン、兄さん、アスラが戻って来る
「これは!?」
「術式結界!?」
「リア、っ!?」
身体に痛みが走った直後、突然光の術式結界に捕らえられ、それを振り解こうとユーリが結界に触れるが阻むように結界から光が発せられる
「ユーリ!? う、・・くぅっっ・・・」
段々と息苦しくなり、身体を抱きしめるようにして荒い息を吐き出す
「リア!!」
結界の外でユーリ達やこの異変に気付いたエステル達も戻って来て必死に私の名前を呼んでいるのが聞こえる
けれど、その声も段々と遠くなって行く
「・・・アレクセイ・・まさか・・・此処、まで・・・きゃああっ!!」
「「「「っ!」」」」
更に息苦しくなった所にまた痛みが走り悲鳴を上げると、術式結界の周りにあった光が爆発するように辺りに散らばりユーリ達にも直撃してしまった
「ユーリ! フレン! 兄さん! アスラ! みんなっ! あっ、っつ・・・」
それが目に入り叫ぶとまた息苦しくなってしまい段々と視界がぼやけてきた
「・・・はぁ・・はぁ・・・(イエガーが言ってた事って・・・この、事?)」
息を整えながらイエガーが言っていた言葉を思い出していると更に視界がぼやけた
「そろ、そろ・・・限界・・? ・・・私の力も此処まで・・みたい、ね・・・」
「「リ、ア・・・?」」
最後の方はぽつりと呟いたつもりだったけど微笑している私に疑問を持ったのかユーリとフレンは私の方を見ていた
「・・・ごめん、なさい・・・」
「「!」」
もう力の制御が利かなくなってしまい身体の力が抜けて行くのが解り最後の力を振り絞ってそうぽつりと呟いた後、リアは糸が切れたように術式結界の中に倒れ、術式結界から発せられる光と共に光に包まれて消えてしまった
97.Body of catching
イエガーを倒し扉を開けて進もうとしていると、リアがイエガーの前にいるのが見えオレ達はリアの元に向かおうとした
「きゃああっ!!」
「「「「!? リア!?」」」」
途端リアの悲鳴が聞こえリアの方を見るといつの間にかエステルを捕らえていた時と同じような術式結界がリアを包んでいた
「これは!?」
「術式結界!?」
「いつの間に・・・」
「リア、っ!?」
術式結界からリアを引っ張り出そうと手を伸ばしたが、それを阻むように電流のようなものが身体に走り思わず手を引っ込めるとリアが悲痛な声を上げ更に苦しそうな声が聞こえた
「リア!?」
「これって!?」
「どうなってるの!?」
この異変に気付いたのか先に進んだエステル達も戻って来てリアの様子を見て目を瞠っていた
「きゃああっ!!」
「うわっ!」「「「きゃ!」」」「「「「っ!!」」」」」
術式結界の中で苦しそうに息を吐いていたリアが耐えきれず悲鳴を上げると、術式結界の周りにあった光が爆発するように辺りに散らばりオレ達に直撃しその場に倒れてしまった
「ユーリ! フレン! 兄さん! アスラ! みんなっ! あっ、っつ・・・」
オレ達の様子が目に入り叫ぶとまた息苦しくなったのかリアは言葉を詰まらせ更に荒い息を吐き、ゆっくりと整え出していた
「・・・私の力も此処まで・・みたい、ね・・・」
何とか顔だけリアの方に向けると何か言っているのが聞こえ見てみると微笑しているのが目に入った
「「リ、ア・・・?」」
それはフレンも同じだったのかリアの名前を呼ぶと、
「・・・ごめん、なさい・・・」
「「!」」
何処か遠くを見つめそうぽつりと呟いた後リアは意識を無くし糸が切れたように術式結界の中に倒れ、術式結界から発せられる光と共に光に包まれて消えてしまった
「・・・アスラ、解るか」
「・・・ダメ、完全に遮断されちゃってる」
リアを包んだ術式結界がこの場から消えオレ達も何とか立ち上がれるようになるとセイは直ぐにフキ達にリアが消えた先を追わせたがどうやらザーフィアス城の時と同じように遮断されてしまっているようだった
「くそっ。一体何だってんだ」
「アレクセイの仕業なのか」
「けど、どうやったってのよ?」
「やっぱりイエガーの罠だったんじゃ・・・」
「けど彼に何かする力も時間もなかったはずよ」
「それにイエガーの最期の言葉にウソは感じませんでした」
「可能性があるとするならザウデの力ね」
みんなこの事態に疑問を持っているとずっと考え込んでいたリタがそう答えた
「ザウデの?」
「前にエステルから聞いたけど、アレクセイ、力のコントロールを遠くからでも出来るようにしてたみたいじゃない」
「それはザーフィアスの時の事かの?」
「ええ。それにあの時のあいつの言葉と態度覚えてない」
エステルを助けに行った時、アレクセイにリアがオレ達の所に戻って来ている事を言うとその言葉を予想していたような口振りで小さく笑った
その態度には何処か余裕があったのを今でも覚えている
「つまりあん時にリアを逃がしてもザウデさえ復活させれば、ザウデの力を使ってまた捕らえる事が出来るって事か?」
「そうなるでしょうね」
「結局は奴の計画にリアちゃんは必要不可欠って事・・・」
「くっ・・・」
そう思った途端、オレ達は嫌な汗と予感を感じた
「とにかく先へ急ぎましょう」
「のじゃ。このままじゃ世界もリアも危ないのじゃ」
「うん、行こう!」
ジュディ達の言葉にオレ達は一斉に駆け出した
*
何処からか何かを操作する音と水の音が聞こえる
「・・・っ」
「お目覚めかな、言霊使いの姫」
「!?」
そう声が聞こえ目を開けると術式結界の外にアレクセイがいた
「アレクセイ!? ・・・此処、何処?」
そしていつの間にか見知らぬ場所にいた
術式結界の向こうにはアレクセイと親衛隊が二人、そしてこの結界や他のものを制御したり操作したりするモニターが何個か目に入った
けど、一番の疑問は今居る場所だった
辺りは水が流れ、四方にある柱の天辺に大きな魔刻が付いているのが見えた
「此処はザウデ不落宮の最深部だ」
「ザウデ、不落宮・・?」
聞き慣れない言葉に疑問を持ち眉を寄せる
(私、確かザーフィアス城の貴族達が住む部屋の一室にいたはず・・・いつの間に此処に来たの?)
ふとそんな疑問が浮かんでいると視線を感じその方向を見るとアレクセイが私を見ていた
「長い夢から覚めたような目をしている」
「・・・長い夢。そう、かもしれないわね」
実際にそんな感覚が身体にあるし、意識が途絶えていたからなのか余計にそう感じる
「これで準備は整った。後は君の力が必要だ」
「!」
アレクセイはそう言って私を見て不敵に笑った
その途端背中に嫌な汗が流れた
「閣下!」
一人の親衛隊がアレクセイの元に掛けより、前に来て姿勢を正しアレクセイに何か伝えていた
術式結界の中にいるから親衛隊が話している言葉は聞こえないがアレクセイはちらりと私を見て面白そうに笑い、親衛隊はそのまま立ち去って行った
「どうやら君の騎士 とお仲間が来たようだ」
「騎士・・・?」
仲間と言うのは直ぐに理解出来たけど、アレクセイが言っている騎士という言葉に疑問を持っていると面白そうに笑って答えた
「ローウェル君とフレンだよ」
「!」
ユーリとフレンの名前に反応して目を見開いていると、アレクセイは目の前にある淡く光る術式のモニターを操作し始める
「やはり騎士は姫君を救いに来る、か。良い騎士を持ったものだね」
「ユーリとフレンは騎士じゃ・・・」
「君がそう思っていなくても彼等はそう思っているだろう」
「え?」
訳が解らずに疑問符を出しているとアレクセイは少し驚いた顔をして私を見た
「成る程、君は気付いていないようだな。彼等も可哀想に・・・」
アレクセイは一人で納得すると、首を小さく横に振った
「どういう意味?」
「いや、気付いていないのなら、それで良い」
私の質問はそのまま流されたが、アレクセイは口角を上げたまま笑っていた
*
「これで片付いたな」
「隊長、無事ですか!」
アレクセイがいるであろうと思われる部屋の前に親衛隊がいた
ユーリ達が親衛隊を倒し終え、フキとアスラがもう親衛隊がいない事を確認しているとソディアの声が聞こえ、振り向くとソディアとウィチルがフレンの元に駆け付けて来た
「ソディア! ウィチル! ザウデの攻撃は大丈夫だったのか」
「船は離れた位置に泊めました。我々は先発隊です。後続は少数に分かれて上陸を進めています」
「用心してるんだね」
「賢明よ。下手に大勢で近付いて気付かれたら一巻の終わりってね」
「此処からは我々の務めだ。お前達は下がっていろ」
「相変わらずだな。悪ぃがそりゃ聞けねえ」
「そんな事したら、うちらの此処までの道のりは全部パーなのじゃ」
「ああ。それに大事な妹の命が掛かってんだからな」
パティとセイの言葉を遮るようにソディアはユーリを軽く睨み剣を抜こうとするが、フレンが首を横に振って止める
「此処は協力した方が良いに決まってると思うんだけど」
「そうじゃ。アレクセイやっつけに来たのはみんな同じなのじゃ」
「彼女の言う通りだ。我々のすべき事はアレクセイの打倒」
「それと世界を救う事。そして・・・」
「「「「「リアを助け出す」」」」」
ユーリ、フレン、セイ、アスラ、フキの声が綺麗に被りその言葉に皆、頷いた
「良し、それじゃ仲良く殴り込むとすっか!」
続く
あとがき
いよいよ佳境に入ってきました!
が、色々と噛み合ってなかったり疑問に思ったりという事が出て来てますねぇ~
あとちょっとで救出編終わるので頑張って書くぞ~!!
Body of catching:囚われの身
2011.05.25
「っ! きゃああっ!!」
「「「「リア!?」」」」
私の悲鳴を聞き、ユーリ、フレン、兄さん、アスラが戻って来る
「これは!?」
「術式結界!?」
「リア、っ!?」
身体に痛みが走った直後、突然光の術式結界に捕らえられ、それを振り解こうとユーリが結界に触れるが阻むように結界から光が発せられる
「ユーリ!? う、・・くぅっっ・・・」
段々と息苦しくなり、身体を抱きしめるようにして荒い息を吐き出す
「リア!!」
結界の外でユーリ達やこの異変に気付いたエステル達も戻って来て必死に私の名前を呼んでいるのが聞こえる
けれど、その声も段々と遠くなって行く
「・・・アレクセイ・・まさか・・・此処、まで・・・きゃああっ!!」
「「「「っ!」」」」
更に息苦しくなった所にまた痛みが走り悲鳴を上げると、術式結界の周りにあった光が爆発するように辺りに散らばりユーリ達にも直撃してしまった
「ユーリ! フレン! 兄さん! アスラ! みんなっ! あっ、っつ・・・」
それが目に入り叫ぶとまた息苦しくなってしまい段々と視界がぼやけてきた
「・・・はぁ・・はぁ・・・(イエガーが言ってた事って・・・この、事?)」
息を整えながらイエガーが言っていた言葉を思い出していると更に視界がぼやけた
「そろ、そろ・・・限界・・? ・・・私の力も此処まで・・みたい、ね・・・」
「「リ、ア・・・?」」
最後の方はぽつりと呟いたつもりだったけど微笑している私に疑問を持ったのかユーリとフレンは私の方を見ていた
「・・・ごめん、なさい・・・」
「「!」」
もう力の制御が利かなくなってしまい身体の力が抜けて行くのが解り最後の力を振り絞ってそうぽつりと呟いた後、リアは糸が切れたように術式結界の中に倒れ、術式結界から発せられる光と共に光に包まれて消えてしまった
97.Body of catching
イエガーを倒し扉を開けて進もうとしていると、リアがイエガーの前にいるのが見えオレ達はリアの元に向かおうとした
「きゃああっ!!」
「「「「!? リア!?」」」」
途端リアの悲鳴が聞こえリアの方を見るといつの間にかエステルを捕らえていた時と同じような術式結界がリアを包んでいた
「これは!?」
「術式結界!?」
「いつの間に・・・」
「リア、っ!?」
術式結界からリアを引っ張り出そうと手を伸ばしたが、それを阻むように電流のようなものが身体に走り思わず手を引っ込めるとリアが悲痛な声を上げ更に苦しそうな声が聞こえた
「リア!?」
「これって!?」
「どうなってるの!?」
この異変に気付いたのか先に進んだエステル達も戻って来てリアの様子を見て目を瞠っていた
「きゃああっ!!」
「うわっ!」「「「きゃ!」」」「「「「っ!!」」」」」
術式結界の中で苦しそうに息を吐いていたリアが耐えきれず悲鳴を上げると、術式結界の周りにあった光が爆発するように辺りに散らばりオレ達に直撃しその場に倒れてしまった
「ユーリ! フレン! 兄さん! アスラ! みんなっ! あっ、っつ・・・」
オレ達の様子が目に入り叫ぶとまた息苦しくなったのかリアは言葉を詰まらせ更に荒い息を吐き、ゆっくりと整え出していた
「・・・私の力も此処まで・・みたい、ね・・・」
何とか顔だけリアの方に向けると何か言っているのが聞こえ見てみると微笑しているのが目に入った
「「リ、ア・・・?」」
それはフレンも同じだったのかリアの名前を呼ぶと、
「・・・ごめん、なさい・・・」
「「!」」
何処か遠くを見つめそうぽつりと呟いた後リアは意識を無くし糸が切れたように術式結界の中に倒れ、術式結界から発せられる光と共に光に包まれて消えてしまった
「・・・アスラ、解るか」
「・・・ダメ、完全に遮断されちゃってる」
リアを包んだ術式結界がこの場から消えオレ達も何とか立ち上がれるようになるとセイは直ぐにフキ達にリアが消えた先を追わせたがどうやらザーフィアス城の時と同じように遮断されてしまっているようだった
「くそっ。一体何だってんだ」
「アレクセイの仕業なのか」
「けど、どうやったってのよ?」
「やっぱりイエガーの罠だったんじゃ・・・」
「けど彼に何かする力も時間もなかったはずよ」
「それにイエガーの最期の言葉にウソは感じませんでした」
「可能性があるとするならザウデの力ね」
みんなこの事態に疑問を持っているとずっと考え込んでいたリタがそう答えた
「ザウデの?」
「前にエステルから聞いたけど、アレクセイ、力のコントロールを遠くからでも出来るようにしてたみたいじゃない」
「それはザーフィアスの時の事かの?」
「ええ。それにあの時のあいつの言葉と態度覚えてない」
エステルを助けに行った時、アレクセイにリアがオレ達の所に戻って来ている事を言うとその言葉を予想していたような口振りで小さく笑った
その態度には何処か余裕があったのを今でも覚えている
「つまりあん時にリアを逃がしてもザウデさえ復活させれば、ザウデの力を使ってまた捕らえる事が出来るって事か?」
「そうなるでしょうね」
「結局は奴の計画にリアちゃんは必要不可欠って事・・・」
「くっ・・・」
そう思った途端、オレ達は嫌な汗と予感を感じた
「とにかく先へ急ぎましょう」
「のじゃ。このままじゃ世界もリアも危ないのじゃ」
「うん、行こう!」
ジュディ達の言葉にオレ達は一斉に駆け出した
*
何処からか何かを操作する音と水の音が聞こえる
「・・・っ」
「お目覚めかな、言霊使いの姫」
「!?」
そう声が聞こえ目を開けると術式結界の外にアレクセイがいた
「アレクセイ!? ・・・此処、何処?」
そしていつの間にか見知らぬ場所にいた
術式結界の向こうにはアレクセイと親衛隊が二人、そしてこの結界や他のものを制御したり操作したりするモニターが何個か目に入った
けど、一番の疑問は今居る場所だった
辺りは水が流れ、四方にある柱の天辺に大きな魔刻が付いているのが見えた
「此処はザウデ不落宮の最深部だ」
「ザウデ、不落宮・・?」
聞き慣れない言葉に疑問を持ち眉を寄せる
(私、確かザーフィアス城の貴族達が住む部屋の一室にいたはず・・・いつの間に此処に来たの?)
ふとそんな疑問が浮かんでいると視線を感じその方向を見るとアレクセイが私を見ていた
「長い夢から覚めたような目をしている」
「・・・長い夢。そう、かもしれないわね」
実際にそんな感覚が身体にあるし、意識が途絶えていたからなのか余計にそう感じる
「これで準備は整った。後は君の力が必要だ」
「!」
アレクセイはそう言って私を見て不敵に笑った
その途端背中に嫌な汗が流れた
「閣下!」
一人の親衛隊がアレクセイの元に掛けより、前に来て姿勢を正しアレクセイに何か伝えていた
術式結界の中にいるから親衛隊が話している言葉は聞こえないがアレクセイはちらりと私を見て面白そうに笑い、親衛隊はそのまま立ち去って行った
「どうやら君の
「騎士・・・?」
仲間と言うのは直ぐに理解出来たけど、アレクセイが言っている騎士という言葉に疑問を持っていると面白そうに笑って答えた
「ローウェル君とフレンだよ」
「!」
ユーリとフレンの名前に反応して目を見開いていると、アレクセイは目の前にある淡く光る術式のモニターを操作し始める
「やはり騎士は姫君を救いに来る、か。良い騎士を持ったものだね」
「ユーリとフレンは騎士じゃ・・・」
「君がそう思っていなくても彼等はそう思っているだろう」
「え?」
訳が解らずに疑問符を出しているとアレクセイは少し驚いた顔をして私を見た
「成る程、君は気付いていないようだな。彼等も可哀想に・・・」
アレクセイは一人で納得すると、首を小さく横に振った
「どういう意味?」
「いや、気付いていないのなら、それで良い」
私の質問はそのまま流されたが、アレクセイは口角を上げたまま笑っていた
*
「これで片付いたな」
「隊長、無事ですか!」
アレクセイがいるであろうと思われる部屋の前に親衛隊がいた
ユーリ達が親衛隊を倒し終え、フキとアスラがもう親衛隊がいない事を確認しているとソディアの声が聞こえ、振り向くとソディアとウィチルがフレンの元に駆け付けて来た
「ソディア! ウィチル! ザウデの攻撃は大丈夫だったのか」
「船は離れた位置に泊めました。我々は先発隊です。後続は少数に分かれて上陸を進めています」
「用心してるんだね」
「賢明よ。下手に大勢で近付いて気付かれたら一巻の終わりってね」
「此処からは我々の務めだ。お前達は下がっていろ」
「相変わらずだな。悪ぃがそりゃ聞けねえ」
「そんな事したら、うちらの此処までの道のりは全部パーなのじゃ」
「ああ。それに大事な妹の命が掛かってんだからな」
パティとセイの言葉を遮るようにソディアはユーリを軽く睨み剣を抜こうとするが、フレンが首を横に振って止める
「此処は協力した方が良いに決まってると思うんだけど」
「そうじゃ。アレクセイやっつけに来たのはみんな同じなのじゃ」
「彼女の言う通りだ。我々のすべき事はアレクセイの打倒」
「それと世界を救う事。そして・・・」
「「「「「リアを助け出す」」」」」
ユーリ、フレン、セイ、アスラ、フキの声が綺麗に被りその言葉に皆、頷いた
「良し、それじゃ仲良く殴り込むとすっか!」
続く
あとがき
いよいよ佳境に入ってきました!
が、色々と噛み合ってなかったり疑問に思ったりという事が出て来てますねぇ~
あとちょっとで救出編終わるので頑張って書くぞ~!!
Body of catching:囚われの身
2011.05.25