戦国無双(トリップ夢)
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「ん~、今日も良い天気」
天気の良い昼下がり、もう城内にもだいぶ慣れてきたのであまり自室から遠くなければ出歩いても良いと許可が出たので今はお茶を貰いに行こうかと思い炊事場に向かっていると
「あっれ、もしかして君が噂の姫様?」
「え?」
そう声が聞こえ振り返るが誰もいない
「?」
「此処だよ~」
きょろきょろと辺りを見回しているとふと向かいの屋根の上に猫と戯れながら手を振っている人が居た
04.猫と両半兵衛
「よっと」
中庭に降りて向かいに行くと私を呼んだ彼は軽々と屋根から降りて私の前に着た
「初めまして、だよね? 俺、竹中半兵衛、よろしく~」
そう名乗ったのはあの天才軍師の竹中 半兵衛だった
見た目は少年っぽい感じで人懐っこいけど、この人も有名な武将の一人
此処に来てから6人目の有名武将と遭遇です
「私は璃唖です。姫って言うのあんまり慣れないのでリアって気軽に呼んで下さい」
「え? 良いの?」
「はい。敬語もなしで気軽にして頂けると助かります」
ねねさんの遠縁で一応姫と言う立場だからなのか、周りの人達はやっぱりそう言ってもなかなか慣れてくれない
「じゃあそうさせてもらうね」
私の表情を見て思っている事が解ったのか半兵衛さんはそう言ってくれた
「君の事噂になってたから一度は会ってみたかったんだよね~」
「噂、ですか?」
「うん、おねね様の遠縁の姫君が来たって」
確かに此処に来てから数日は経っているから城内でそう言う噂が流れるのも当然で、城下町にもそろそろそう言った噂は流れ始める頃だろうと思った
「それにしても噂通りの人物だね」
「噂通り・・?」
他にも何か噂が流れているのかと思い半兵衛さんを見ると屋根から降りてきた猫を抱えながら言った
「俺達とはちょっと違う不思議な雰囲気を持ってるって」
「良く、言われます・・・」
半兵衛さんの答えを聞き苦笑した
それは現代にいた頃にも良く言われていた言葉だったからだ
家業が家業だからそう言われるのだろうと家族も笑いながら話していたのを思い出す
「それに、」
「にゃあん」
「?」
猫の鳴き声が聞こえ足下を見るとさっきまで半兵衛さんと一緒にいた猫が私に擦り寄っていた
「どうしたの?」
そのまましゃがんで抱えて撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めた
「へえ、俺以外に懐くなんて珍しい。リアって猫好きだったりする?」
「はい。基本的には動物なら何でも好きですよ。この子半兵衛さんが飼ってるんですか?」
「いや、たまーに一緒に戯れて昼寝してるだけ」
それで日当たり良さそうな所にいたのかと思っていると他の猫達もこっちに来たそうにしていた
「おいで」
屋根の上にいた猫達に声を掛けると猫達はピョンと降りてきて私と半兵衛さんの周りに集まった
「うわあ、直ぐに手懐けちゃった・・・」
「猫が人懐っこいのって珍しいですね・・・」
「リアって凄いんだね・・・」
「いえ、私も吃驚してますよ・・・」
まさか全部の猫が降りてきて懐くとは思ってもみなくて私も半兵衛さんもお互いに驚いた顔をしていたが、猫達はそんな事はお構いなくと言う感じで私達にじゃれて来る
暫くじゃれ合っている様子を見ていた半兵衛だが何かを思い付きニっと笑った
そして、
「にゃあ~ん」
「わっ!? は、半兵衛さん?!」
猫の鳴き真似をして私に擦り寄った
「な、何してるんですか?///」
「何って、猫達と同じようにリアに擦り寄っただけだよ」
また猫の鳴き真似をして擦り寄ると自分でも解るくらいさっきよりも顔が赤くなった
「あれ、顔赤いよ?」
「誰の所為ですか///」
「え~、誰だろう~?」
俺わかんなーい、と言っているとふと縁側の方から別の声が聞こえた
「何をしている、半兵衛」
「あ、官兵衛殿。何か用?」
半兵衛さんはそのまま私から離れ縁側の方に向かって行き、私はやっと解放された事に安堵し大きな息を吐き胸を撫で下ろした
「リア」
「あ、はい」
呼ばれて振り返ると半兵衛さんが手招きしていたのでそのまま縁側の方に向かう
「まだ官兵衛殿に会った事なかったよね?」
半兵衛さんの言葉を聞き私は目の前の人物を見た
この人があの黒田官兵衛
半兵衛さんと両兵衛と称され様々な軍略で豊臣の勝利を導いたと云われるもう一人の軍師
「半兵衛、姫に対して口が軽すぎるのではないか」
「あ、気にしないで下さい。私が気軽にっと言ったので」
「そうそう、リアが良いって言ったんだし」
半兵衛さんの反応を見て官兵衛さんは呆れたような顔をしたが直ぐに私に視線を移す
「私は黒田官兵衛。以後お見知り置きを」
「璃唖です。私の事は気軽に呼んで下さい。敬語もなしでお願いします」
にこりと微笑んで言うと少しだけ半兵衛さんも官兵衛さんも驚いたような顔をした気がした
「・・? あの、何か?」
「ああ、いや、何でもないよ。じゃあ俺達これから秀吉様の所に行くからまたね」
「はい。お二人とお話出来て良かったです」
「では」
二人が立ち去って行くのを見送るとさっきの猫がにゃあんと小さな声を出して擦り寄ってきた
「まさか一日であの両兵衛に会えるなんてね」
「にゃぁん?」
猫を抱き抱えそう呟くと猫は不思議そうな目をして私を見て小さく鳴き、微笑んで撫でながら空へと視線を移した
此処に来た時はどうなるかと思ったけど、会う人達みんな自分が思っていたよりいい人達ばかりでなんだか子供の頃のように毎日が真新しく感じていた
そして今後も色んな人達と会えると思うと自然と笑みが零れていた
「さっきのが噂の姫、か」
「うん。思ってたより普通の子、って感じだったよね」
リアが居た所から離れると官兵衛と半兵衛は先程までの事を話し出した
「だが、やはり我々と違うものを感じる」
「人や動物を惹き付ける何かを持ってるって感じだよね」
「何故そこで動物が出てくるのだ?」
「官兵衛殿が来る前にあの猫達がさリアに懐いたんだよね。初対面なのに」
「ほう・・・」
「それにあの噂も、ね」
少し意味深い感じで言うと官兵衛は少し黙った後半兵衛を見る
「くだらぬ事を言っていないで早く秀吉様の元へ行くぞ」
先に歩いて行く官兵衛を見て半兵衛は小さく笑った
「官兵衛殿も気になってるくせに」
そう言うと半兵衛もスタスタと歩いて行った
続く
あとがき
ほい、今回は両兵衛の半兵衛官兵衛の登場でした!
豊臣にいるからこの二人とは今後も絡んで来るのでそろそろ会わせようかとw
と言っても官兵衛の出番少ないけどね・・・ι
まあ半兵衛と言えば猫で、猫と一緒にいるって言うのも忘れちゃいけないので猫達も登場して貰いましたw
リアちゃんに擦り寄るってとこはクロセカやった人なら解るあそこですw
あの半兵衛は絶対に乙女心解ってるよな、と思ってちょっとこっちに持って来たww
んで両名が言っていた噂ですが・・・これは今後、かなww
さて、次回はいよいよあの子に登場してもらおう!
2013.02.10
天気の良い昼下がり、もう城内にもだいぶ慣れてきたのであまり自室から遠くなければ出歩いても良いと許可が出たので今はお茶を貰いに行こうかと思い炊事場に向かっていると
「あっれ、もしかして君が噂の姫様?」
「え?」
そう声が聞こえ振り返るが誰もいない
「?」
「此処だよ~」
きょろきょろと辺りを見回しているとふと向かいの屋根の上に猫と戯れながら手を振っている人が居た
04.猫と両半兵衛
「よっと」
中庭に降りて向かいに行くと私を呼んだ彼は軽々と屋根から降りて私の前に着た
「初めまして、だよね? 俺、竹中半兵衛、よろしく~」
そう名乗ったのはあの天才軍師の竹中 半兵衛だった
見た目は少年っぽい感じで人懐っこいけど、この人も有名な武将の一人
此処に来てから6人目の有名武将と遭遇です
「私は璃唖です。姫って言うのあんまり慣れないのでリアって気軽に呼んで下さい」
「え? 良いの?」
「はい。敬語もなしで気軽にして頂けると助かります」
ねねさんの遠縁で一応姫と言う立場だからなのか、周りの人達はやっぱりそう言ってもなかなか慣れてくれない
「じゃあそうさせてもらうね」
私の表情を見て思っている事が解ったのか半兵衛さんはそう言ってくれた
「君の事噂になってたから一度は会ってみたかったんだよね~」
「噂、ですか?」
「うん、おねね様の遠縁の姫君が来たって」
確かに此処に来てから数日は経っているから城内でそう言う噂が流れるのも当然で、城下町にもそろそろそう言った噂は流れ始める頃だろうと思った
「それにしても噂通りの人物だね」
「噂通り・・?」
他にも何か噂が流れているのかと思い半兵衛さんを見ると屋根から降りてきた猫を抱えながら言った
「俺達とはちょっと違う不思議な雰囲気を持ってるって」
「良く、言われます・・・」
半兵衛さんの答えを聞き苦笑した
それは現代にいた頃にも良く言われていた言葉だったからだ
家業が家業だからそう言われるのだろうと家族も笑いながら話していたのを思い出す
「それに、」
「にゃあん」
「?」
猫の鳴き声が聞こえ足下を見るとさっきまで半兵衛さんと一緒にいた猫が私に擦り寄っていた
「どうしたの?」
そのまましゃがんで抱えて撫でてあげると気持ちよさそうに目を細めた
「へえ、俺以外に懐くなんて珍しい。リアって猫好きだったりする?」
「はい。基本的には動物なら何でも好きですよ。この子半兵衛さんが飼ってるんですか?」
「いや、たまーに一緒に戯れて昼寝してるだけ」
それで日当たり良さそうな所にいたのかと思っていると他の猫達もこっちに来たそうにしていた
「おいで」
屋根の上にいた猫達に声を掛けると猫達はピョンと降りてきて私と半兵衛さんの周りに集まった
「うわあ、直ぐに手懐けちゃった・・・」
「猫が人懐っこいのって珍しいですね・・・」
「リアって凄いんだね・・・」
「いえ、私も吃驚してますよ・・・」
まさか全部の猫が降りてきて懐くとは思ってもみなくて私も半兵衛さんもお互いに驚いた顔をしていたが、猫達はそんな事はお構いなくと言う感じで私達にじゃれて来る
暫くじゃれ合っている様子を見ていた半兵衛だが何かを思い付きニっと笑った
そして、
「にゃあ~ん」
「わっ!? は、半兵衛さん?!」
猫の鳴き真似をして私に擦り寄った
「な、何してるんですか?///」
「何って、猫達と同じようにリアに擦り寄っただけだよ」
また猫の鳴き真似をして擦り寄ると自分でも解るくらいさっきよりも顔が赤くなった
「あれ、顔赤いよ?」
「誰の所為ですか///」
「え~、誰だろう~?」
俺わかんなーい、と言っているとふと縁側の方から別の声が聞こえた
「何をしている、半兵衛」
「あ、官兵衛殿。何か用?」
半兵衛さんはそのまま私から離れ縁側の方に向かって行き、私はやっと解放された事に安堵し大きな息を吐き胸を撫で下ろした
「リア」
「あ、はい」
呼ばれて振り返ると半兵衛さんが手招きしていたのでそのまま縁側の方に向かう
「まだ官兵衛殿に会った事なかったよね?」
半兵衛さんの言葉を聞き私は目の前の人物を見た
この人があの黒田官兵衛
半兵衛さんと両兵衛と称され様々な軍略で豊臣の勝利を導いたと云われるもう一人の軍師
「半兵衛、姫に対して口が軽すぎるのではないか」
「あ、気にしないで下さい。私が気軽にっと言ったので」
「そうそう、リアが良いって言ったんだし」
半兵衛さんの反応を見て官兵衛さんは呆れたような顔をしたが直ぐに私に視線を移す
「私は黒田官兵衛。以後お見知り置きを」
「璃唖です。私の事は気軽に呼んで下さい。敬語もなしでお願いします」
にこりと微笑んで言うと少しだけ半兵衛さんも官兵衛さんも驚いたような顔をした気がした
「・・? あの、何か?」
「ああ、いや、何でもないよ。じゃあ俺達これから秀吉様の所に行くからまたね」
「はい。お二人とお話出来て良かったです」
「では」
二人が立ち去って行くのを見送るとさっきの猫がにゃあんと小さな声を出して擦り寄ってきた
「まさか一日であの両兵衛に会えるなんてね」
「にゃぁん?」
猫を抱き抱えそう呟くと猫は不思議そうな目をして私を見て小さく鳴き、微笑んで撫でながら空へと視線を移した
此処に来た時はどうなるかと思ったけど、会う人達みんな自分が思っていたよりいい人達ばかりでなんだか子供の頃のように毎日が真新しく感じていた
そして今後も色んな人達と会えると思うと自然と笑みが零れていた
「さっきのが噂の姫、か」
「うん。思ってたより普通の子、って感じだったよね」
リアが居た所から離れると官兵衛と半兵衛は先程までの事を話し出した
「だが、やはり我々と違うものを感じる」
「人や動物を惹き付ける何かを持ってるって感じだよね」
「何故そこで動物が出てくるのだ?」
「官兵衛殿が来る前にあの猫達がさリアに懐いたんだよね。初対面なのに」
「ほう・・・」
「それにあの噂も、ね」
少し意味深い感じで言うと官兵衛は少し黙った後半兵衛を見る
「くだらぬ事を言っていないで早く秀吉様の元へ行くぞ」
先に歩いて行く官兵衛を見て半兵衛は小さく笑った
「官兵衛殿も気になってるくせに」
そう言うと半兵衛もスタスタと歩いて行った
続く
あとがき
ほい、今回は両兵衛の半兵衛官兵衛の登場でした!
豊臣にいるからこの二人とは今後も絡んで来るのでそろそろ会わせようかとw
と言っても官兵衛の出番少ないけどね・・・ι
まあ半兵衛と言えば猫で、猫と一緒にいるって言うのも忘れちゃいけないので猫達も登場して貰いましたw
リアちゃんに擦り寄るってとこはクロセカやった人なら解るあそこですw
あの半兵衛は絶対に乙女心解ってるよな、と思ってちょっとこっちに持って来たww
んで両名が言っていた噂ですが・・・これは今後、かなww
さて、次回はいよいよあの子に登場してもらおう!
2013.02.10