サイト10周年記念小説
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「同居ぉ!?」
言霊使いの本家の一室から、リアの驚く声が響いた
「そう。同居」
「・・・・え、あの、お母さん?」
目の前にいる人物、リアとセイの母、ミルレは手を合わせて嬉しそうにニコリと笑ってそう言い、いきなりの言葉にリアは呆然としていた
「今後のリアの事を考えたらそうなるだろう」
そして隣にいる父のヨイチもそう告げ、その場に居た数人の神将達も頷いていた
「え、ちょ、ちょっと、待って。話しが全然見えないんだけど」
「つまりだ、」
静かに両親とリアの話しを聞いていたセイが混乱しているリアに声を掛け、状況説明をした
「リア、ユーリと付き合いだして何年だ?」
「えーと・・、四年ちょっと?」
「細かい数を省いてももう四年だろ」
「うん」
「けど、進展はしてるようでしてない、だろ?」
「ぅ、・・・」
痛い所を突かれ小さな声が漏れ、少しだけ表情を崩していた
「お互いに仕事で会えないから仕方がないと言えば仕方がないが、リアもいずれ決めなければいけない事があるからな」
「決めるって、何を?」
ヨイチの言葉に疑問を持って小さく首を傾げるとミルレはまたニコリと嬉しそうに笑っていて、周りの空気も少しだけ変わった
「ふえ!?/// で、でも///」
「リア、一回大きく深呼吸しようかι」
その笑顔を見て此処に居る皆が言いたい言葉がなんとなく解ってしまい、更に混乱し、それを見かねたアスラがリアに深呼吸と声を掛け、その言葉通りに深呼吸し、少しだけ気持ちが落ち着いた
「それも含め、今後の事も考えて、これから二週間、リアにはユーリと同居して貰おうと思ってな」
「・・・・・」
「リア、湯飲み落としてるぞ!!」「おい、零れてるぞ!」
リアはハクスイから受け取ったお茶を飲んでいたが、その言葉を聞き停止してしまい、手に持っていた湯飲みを落とし更に中に入っていたお茶も零れてしまい、ケンクとフキが声を掛けるが返事がない
「リア、大丈夫?」
「火傷はしていませんか?」
「・・・え、・・あ、・・うん・・・」
「・・・完全に思考が停止してるな」
「・・・ですねι」
側に居たセンキとハクスイが直ぐにリアに駆け寄ったが、リンコウとナセアの言う通りリアは思考が停止状態になっていた
「で、でも、同居って・・・///」
「あら、お母さんはユーリちゃんなら安心してるし大歓迎よ」
「・・・・ι」
更にニコリとして言われリアは言葉を無くした
故郷でも外界でも仕事がなく下町にいる時にリアやセイと一緒にユーリやフレンの面倒を見ていた二人だからユーリの事も理解している
今は故郷からあまり離れる事がなくなったが、それでもリアやセイ、アスラ達から外の事やユーリやフレンの事も聞いていたし、あの旅での出来事の事も理解しているし、今現在のユーリとリアの関係も把握していた
「そういう事だから、下町に戻ったらユーリにも話すからな」
「ええっ!?」
「後の事はセイやアスラに任せてあるからな。頼んだぞ」
「「了解」」
「え、あの、お父さん?!」
「ゆっくりしてらっしゃいね」
「え、えええぇぇ!!!???」
両親のその言葉でこの話しは終わり、リアはセイやアスラ達に連れられそのまま両親の部屋を後にする事になった
そして二日後、
「セイ、何だ話しって」
下町に戻って来るとセイから手紙を貰っていたユーリが部屋に戻って着ていて、故郷での話しをする事になった
「・・ユーリ、あの、ね」
「?」
「・・・~~っ///。やっぱり無理! 兄さん」
「・・・はあ。はいはい」
ユーリの正面に座っていたリアは何処か落ち着かない様子で、何とか切り出そうとするも限度だったのかそのまま隣にいるセイに任せる事にした
「・・・と、言う訳だ」
「言う訳って・・・そんなあっさりι」
「まあセイからすればあっさりになるんじゃない?」
リアが恥ずかしくて言えなかった同居の話しをセイはあっさりとユーリに告げた
「ふーん、オレは別に構わねえけど」
「ゆ、ユーリ!?///」
「羽休めだと思って二週間過ごせば良いだろ」
「そ、そうだけど・・」
「それともリアはオレと一緒なのが嫌なのか?」
「い、嫌じゃ、ないよ。むしろ、嬉しい・・けど・・・///」
最後の方は顔を赤くして俯いてぼそりと言ったがその言葉はちゃんとユーリに聞こえていてユーリは微笑んだ
「でも、良いの? ギルドの仕事は?」
「ああ。カロル先生のお陰で安定してるからな」
確かに凛々の明星の依頼も軌道に乗っている事はユーリからも聞いているしカロル達からの手紙でもその事は知っていたが二週間もユーリが抜けると言う事で心配ではあったが、ユーリがこう言うのだから大丈夫なのだろうとリアも納得した
「それに俺からも一応軽く説明はしておくから安心しろ」
セイもそう付け足しユーリもリアも安堵した
「あ、そうそう、二週間過ごす家はこの宿の部屋じゃないからね」
「「え?」」
アスラの言葉を聞きユーリもリアも呆気に取られた顔をした
「・・・此処か?」
「うん。でも、此処って・・・」
翌日、なんだかんだで今日からユーリと同居する事になりユーリとリアは指示された場所にやって来た
二人が今いる場所、そこは普段ユーリとリア達が住んでいる所から離れた所、そして凄く見覚えのある場所だった
「此処って昔、リアとセイが住んでた家だよな?」
「うん・・・」
二人が指示された家、そこは以前リアとセイが住んでいた家だった
鍵はリアが持っていて鍵を開け扉を開けると家の中は綺麗に掃除されていて未だに使用出来るようになっていた
「オレ達が来る前に準備してたのか?」
「ううん。此処はまだ私達が使ってるから」
「?」
「住んでるのはあの部屋だけど、此処はまだお父さん達が使ってるの。時々故郷の外に出た時に使ってるし、こっちにいる他の言霊使いの人達と連絡を取る時に使ったりしてるの」
「へえ。じゃあリア達もたまに来てたのか」
「うん。あ、部屋は鍵が掛かってない所だったら何処でも使って良いから」
「了解」
そう言ってリアもユーリも自分の荷物を持ってユーリは空いている部屋に向かい、リアは自分の部屋に荷物を置きに行き、その後リビングに戻って来て二人でお茶を飲んでいた
「この家、昔となんも変わってないな」
「そりゃそうだよ。でもユーリはちょっと懐かしいんじゃない?」
「まあな。リアとセイが下町離れてからは来てなかったからな。・・それが久々に着たら暫くリアと同居する場所になるとはな」
「あ・・・そ、そう・・だった・・ね・・・///」
その言葉で本来の目的を思い出したのかリアは徐々に頬を染めていきだした
「もしかして忘れてたか?」
「・・・その事は考えないようにしてたのに・・・///」
「なんで?」
「だ、だって、恥ずかしいし///」
「今までだってオレと二人だけの時はいくらでもあっただろ?」
「そうだけど、今回みたいに長期間じゃなかったし・・・/// それに・・・」
「それに?」
「・・・・///」
そこでまた両親に言われた事を思い出しリアは俯いて小さく答えた
「・・・ううん。これはまだ言えない・・。ちゃんと自分の中で整理出来てから言うね・・・」
「・・・解ったよ」
そう言うとユーリはリアの隣に移動し、ポンと優しく頭を撫でた
「とりあえず、今日はこのままゆっくりするか」
「うん・・・」
こうしてユーリとリアの二週間限定の同居が始まったのだった
未来への想い(前編)
「・・・?」
翌朝、リアは香ばしい匂いに誘われ目が覚めた
ふと辺りを見渡すといつもと違う間取りに一瞬疑問に思ったが
(あ、そっか・・。今こっちの家に居るんだった・・・)
と思い出し、身支度を調えて下の階に降りると、キッチンで朝食を作っているユーリが見えた
「お、起きたか」
「うん。おはよう、ユーリ」
「おはようさん。ちょっと待ってな。もうちょいで出来るから」
「うん・・・」
と言うものの、リアは少し移動してじっとユーリを見ていた
「ん? どうかしたか?」
「ううん。ただ、ユーリがこの家で朝食作ってるって言うのが不思議な光景だなって思って」
普段ならリアかセイが使っているし、ユーリも子供の頃にこの家に遊びに来ていた時に何度か使った事があるだけだったのでリアが言った事も納得だった
「あ、私、飲み物準備するね」
「サンキュ」
そうして数分後、朝食の準備が出来、ユーリとリアは朝食を食べ始めた
「この家で朝飯食うのホントに久々だよな」
「うん、ユーリは結構前だもんね」
リアがこの家に住んでいたのは15歳の時まででその後は仕事が忙しくあまり下町にいる事がなくなったのでそれ以降は宿屋の女将さんの提案で二階の空き部屋に住まわせて貰っていた
「リアもさっき言ってたけどそう思うと何か変な感じだよな」
「ユーリでもそう思うんだ」
「まあな。それに、こうしてると新婚みたいだよな」
「うん、そうう・・・!?」
ユーリの言葉に最初は小さく笑っていたが次の言葉に頷きかけたが思いもしない言葉が出て来てリアは驚いてしまった
「え、ゆ、ユーリ、今なんっ・・・///」
「ぷっ、お前、動揺しすぎだろ」
「だ、だってっ!///」
顔を赤く染め更に恥ずかしくなったのかリアは俯いて視線を逸らしながらカップを取り飲み物を飲んだ
予想通りの反応だったのか、ユーリはリアを見て小さく笑っていた
「たく、そんなんでこの先も持つのかね」
「・・・ユーリが変な事言わなかったらね・・・///」
「はいはい。努力しますよ」
「・・そこ、努力って言う所かな・・?」
「なら、リアも色々と努力しろよ」
「う・・・ぜ、善処します・・・ι」
と、以前何処かで聞いたような言葉を言い、お互いに顔を見合わせて笑ったのだった
後編へ続く
10周年:2019.07.18
完成:2019.06.29
言霊使いの本家の一室から、リアの驚く声が響いた
「そう。同居」
「・・・・え、あの、お母さん?」
目の前にいる人物、リアとセイの母、ミルレは手を合わせて嬉しそうにニコリと笑ってそう言い、いきなりの言葉にリアは呆然としていた
「今後のリアの事を考えたらそうなるだろう」
そして隣にいる父のヨイチもそう告げ、その場に居た数人の神将達も頷いていた
「え、ちょ、ちょっと、待って。話しが全然見えないんだけど」
「つまりだ、」
静かに両親とリアの話しを聞いていたセイが混乱しているリアに声を掛け、状況説明をした
「リア、ユーリと付き合いだして何年だ?」
「えーと・・、四年ちょっと?」
「細かい数を省いてももう四年だろ」
「うん」
「けど、進展はしてるようでしてない、だろ?」
「ぅ、・・・」
痛い所を突かれ小さな声が漏れ、少しだけ表情を崩していた
「お互いに仕事で会えないから仕方がないと言えば仕方がないが、リアもいずれ決めなければいけない事があるからな」
「決めるって、何を?」
ヨイチの言葉に疑問を持って小さく首を傾げるとミルレはまたニコリと嬉しそうに笑っていて、周りの空気も少しだけ変わった
「ふえ!?/// で、でも///」
「リア、一回大きく深呼吸しようかι」
その笑顔を見て此処に居る皆が言いたい言葉がなんとなく解ってしまい、更に混乱し、それを見かねたアスラがリアに深呼吸と声を掛け、その言葉通りに深呼吸し、少しだけ気持ちが落ち着いた
「それも含め、今後の事も考えて、これから二週間、リアにはユーリと同居して貰おうと思ってな」
「・・・・・」
「リア、湯飲み落としてるぞ!!」「おい、零れてるぞ!」
リアはハクスイから受け取ったお茶を飲んでいたが、その言葉を聞き停止してしまい、手に持っていた湯飲みを落とし更に中に入っていたお茶も零れてしまい、ケンクとフキが声を掛けるが返事がない
「リア、大丈夫?」
「火傷はしていませんか?」
「・・・え、・・あ、・・うん・・・」
「・・・完全に思考が停止してるな」
「・・・ですねι」
側に居たセンキとハクスイが直ぐにリアに駆け寄ったが、リンコウとナセアの言う通りリアは思考が停止状態になっていた
「で、でも、同居って・・・///」
「あら、お母さんはユーリちゃんなら安心してるし大歓迎よ」
「・・・・ι」
更にニコリとして言われリアは言葉を無くした
故郷でも外界でも仕事がなく下町にいる時にリアやセイと一緒にユーリやフレンの面倒を見ていた二人だからユーリの事も理解している
今は故郷からあまり離れる事がなくなったが、それでもリアやセイ、アスラ達から外の事やユーリやフレンの事も聞いていたし、あの旅での出来事の事も理解しているし、今現在のユーリとリアの関係も把握していた
「そういう事だから、下町に戻ったらユーリにも話すからな」
「ええっ!?」
「後の事はセイやアスラに任せてあるからな。頼んだぞ」
「「了解」」
「え、あの、お父さん?!」
「ゆっくりしてらっしゃいね」
「え、えええぇぇ!!!???」
両親のその言葉でこの話しは終わり、リアはセイやアスラ達に連れられそのまま両親の部屋を後にする事になった
そして二日後、
「セイ、何だ話しって」
下町に戻って来るとセイから手紙を貰っていたユーリが部屋に戻って着ていて、故郷での話しをする事になった
「・・ユーリ、あの、ね」
「?」
「・・・~~っ///。やっぱり無理! 兄さん」
「・・・はあ。はいはい」
ユーリの正面に座っていたリアは何処か落ち着かない様子で、何とか切り出そうとするも限度だったのかそのまま隣にいるセイに任せる事にした
「・・・と、言う訳だ」
「言う訳って・・・そんなあっさりι」
「まあセイからすればあっさりになるんじゃない?」
リアが恥ずかしくて言えなかった同居の話しをセイはあっさりとユーリに告げた
「ふーん、オレは別に構わねえけど」
「ゆ、ユーリ!?///」
「羽休めだと思って二週間過ごせば良いだろ」
「そ、そうだけど・・」
「それともリアはオレと一緒なのが嫌なのか?」
「い、嫌じゃ、ないよ。むしろ、嬉しい・・けど・・・///」
最後の方は顔を赤くして俯いてぼそりと言ったがその言葉はちゃんとユーリに聞こえていてユーリは微笑んだ
「でも、良いの? ギルドの仕事は?」
「ああ。カロル先生のお陰で安定してるからな」
確かに凛々の明星の依頼も軌道に乗っている事はユーリからも聞いているしカロル達からの手紙でもその事は知っていたが二週間もユーリが抜けると言う事で心配ではあったが、ユーリがこう言うのだから大丈夫なのだろうとリアも納得した
「それに俺からも一応軽く説明はしておくから安心しろ」
セイもそう付け足しユーリもリアも安堵した
「あ、そうそう、二週間過ごす家はこの宿の部屋じゃないからね」
「「え?」」
アスラの言葉を聞きユーリもリアも呆気に取られた顔をした
「・・・此処か?」
「うん。でも、此処って・・・」
翌日、なんだかんだで今日からユーリと同居する事になりユーリとリアは指示された場所にやって来た
二人が今いる場所、そこは普段ユーリとリア達が住んでいる所から離れた所、そして凄く見覚えのある場所だった
「此処って昔、リアとセイが住んでた家だよな?」
「うん・・・」
二人が指示された家、そこは以前リアとセイが住んでいた家だった
鍵はリアが持っていて鍵を開け扉を開けると家の中は綺麗に掃除されていて未だに使用出来るようになっていた
「オレ達が来る前に準備してたのか?」
「ううん。此処はまだ私達が使ってるから」
「?」
「住んでるのはあの部屋だけど、此処はまだお父さん達が使ってるの。時々故郷の外に出た時に使ってるし、こっちにいる他の言霊使いの人達と連絡を取る時に使ったりしてるの」
「へえ。じゃあリア達もたまに来てたのか」
「うん。あ、部屋は鍵が掛かってない所だったら何処でも使って良いから」
「了解」
そう言ってリアもユーリも自分の荷物を持ってユーリは空いている部屋に向かい、リアは自分の部屋に荷物を置きに行き、その後リビングに戻って来て二人でお茶を飲んでいた
「この家、昔となんも変わってないな」
「そりゃそうだよ。でもユーリはちょっと懐かしいんじゃない?」
「まあな。リアとセイが下町離れてからは来てなかったからな。・・それが久々に着たら暫くリアと同居する場所になるとはな」
「あ・・・そ、そう・・だった・・ね・・・///」
その言葉で本来の目的を思い出したのかリアは徐々に頬を染めていきだした
「もしかして忘れてたか?」
「・・・その事は考えないようにしてたのに・・・///」
「なんで?」
「だ、だって、恥ずかしいし///」
「今までだってオレと二人だけの時はいくらでもあっただろ?」
「そうだけど、今回みたいに長期間じゃなかったし・・・/// それに・・・」
「それに?」
「・・・・///」
そこでまた両親に言われた事を思い出しリアは俯いて小さく答えた
「・・・ううん。これはまだ言えない・・。ちゃんと自分の中で整理出来てから言うね・・・」
「・・・解ったよ」
そう言うとユーリはリアの隣に移動し、ポンと優しく頭を撫でた
「とりあえず、今日はこのままゆっくりするか」
「うん・・・」
こうしてユーリとリアの二週間限定の同居が始まったのだった
未来への想い(前編)
「・・・?」
翌朝、リアは香ばしい匂いに誘われ目が覚めた
ふと辺りを見渡すといつもと違う間取りに一瞬疑問に思ったが
(あ、そっか・・。今こっちの家に居るんだった・・・)
と思い出し、身支度を調えて下の階に降りると、キッチンで朝食を作っているユーリが見えた
「お、起きたか」
「うん。おはよう、ユーリ」
「おはようさん。ちょっと待ってな。もうちょいで出来るから」
「うん・・・」
と言うものの、リアは少し移動してじっとユーリを見ていた
「ん? どうかしたか?」
「ううん。ただ、ユーリがこの家で朝食作ってるって言うのが不思議な光景だなって思って」
普段ならリアかセイが使っているし、ユーリも子供の頃にこの家に遊びに来ていた時に何度か使った事があるだけだったのでリアが言った事も納得だった
「あ、私、飲み物準備するね」
「サンキュ」
そうして数分後、朝食の準備が出来、ユーリとリアは朝食を食べ始めた
「この家で朝飯食うのホントに久々だよな」
「うん、ユーリは結構前だもんね」
リアがこの家に住んでいたのは15歳の時まででその後は仕事が忙しくあまり下町にいる事がなくなったのでそれ以降は宿屋の女将さんの提案で二階の空き部屋に住まわせて貰っていた
「リアもさっき言ってたけどそう思うと何か変な感じだよな」
「ユーリでもそう思うんだ」
「まあな。それに、こうしてると新婚みたいだよな」
「うん、そうう・・・!?」
ユーリの言葉に最初は小さく笑っていたが次の言葉に頷きかけたが思いもしない言葉が出て来てリアは驚いてしまった
「え、ゆ、ユーリ、今なんっ・・・///」
「ぷっ、お前、動揺しすぎだろ」
「だ、だってっ!///」
顔を赤く染め更に恥ずかしくなったのかリアは俯いて視線を逸らしながらカップを取り飲み物を飲んだ
予想通りの反応だったのか、ユーリはリアを見て小さく笑っていた
「たく、そんなんでこの先も持つのかね」
「・・・ユーリが変な事言わなかったらね・・・///」
「はいはい。努力しますよ」
「・・そこ、努力って言う所かな・・?」
「なら、リアも色々と努力しろよ」
「う・・・ぜ、善処します・・・ι」
と、以前何処かで聞いたような言葉を言い、お互いに顔を見合わせて笑ったのだった
後編へ続く
10周年:2019.07.18
完成:2019.06.29