帝都バレンタイン騒動
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ハイカラヤを出た後、リアはそのまま蠱惑の森にあるダリウスの邸に戻った
そしてそのまま居間を通り部屋へ向かおうとしていると厨房の灯りが付いていた
ルードが明日の仕込みでもやっているのかと思っていると何かを漁っている音が聞こえた
「・・・?」
不審に思いそのまま厨房の入口から中を覗くと
「チッ、相変わらず食えそうなもんがねえな」
と呟いてる虎がいた
「・・・政虎さん、何してるんですか・・?」
「あ、何だお前か。見りゃ解るだろ、食えそうなもんがねえか漁ってんだよ」
声を掛けたのがリアだと解ると虎は更に食べられそうな物を探し始めた
「政虎さん、ルードくんに怒られますよ。と言うか、さっきいっぱい食べてましたよね?」
先程までやっていたパーティーで沢山色々な物を食べたはずだが虎はまだ食べ物を探していた
「あんだけで足りるわけねえだろ」
「結構作ったと思うんですけど・・・ι」
リアも梓と千代とマスターと共に人数分と少し多めに作ったが確かに料理はあっという間になくなりその後も追加でマスターが作っていた
が、それでも虎には物足りなかったようだ
「ん?」
「・・あの、何か・・・?」
そう思っていると虎はリアを見てそれが気になりリアは首を傾げた
「お前、何か良い匂いするな」
「え? そうですか?」
「ああ」
「えっ、ま、政虎さん!?///」
言うと虎はリアを自分の方に引き寄せ虎はリアを抱きしめる形になった
「・・・美味そうな匂いがすんな」
「え? えっと・・・料理を作ったりしていたから・・ですか・・・?」
チョコや軽食などを作っていたからその匂いが服や髪などに付いているのだろうと思いそう言うと虎は納得したような顔をした
「ああ。けど、そんだけじゃねえだろ?」
「きゃっ!/// ちょっ、ま、政虎、さん!///」
「ジタバタ暴れんじゃねえよ」
虎はそのままリアの体に触れ、リアはその事に驚きビクリと体を震わせ、その行動から何とか逃れようとしていたが、力の差がありすぎてビクともしない上に虎はそんな事はお構いなしと言うようにまだ何かを探していた
「匂いの元はこれか」
「え? ・・・あっ!」
虎はリアのポケットから包みを取り出すとリアはそれを見て慌てた様子を見せた
「政虎さん、それ、返して下さい」
「大事なもんか」
「っ、そうです・・。だから返して下さい」
そんなリアを見て虎はにやりと笑い手に持っている包みをリアの手が届かないように高く掲げた
「っ~~~!」
必死にその包みを取ろうとするも虎との身長差がありすぎて届かない
「・・・そんなに必死になるって事は、お前が誰かに渡すチョコってやつか・・?」
「っ!」
その言葉にリアの手が止まり更に顔が赤くなった
「・・・当たりかよ」
冗談交じりで言った言葉だったが、リアの反応を見て虎は何処か面白くなさそうな顔をした
「ほら」
「え・・・?」
言うと虎はその包みをリアに返した
「・・・ありがとう、御座います」
だが素直に包みを返した虎を見て今度はリアが不思議そうな目をしていた
「・・・なんだよ」
「・・いえ・・・」
だが未だにこの距離で抱きしめられいる状態だ
その事も気になるがお互い気まずい雰囲気になっていた
「・・・政虎さん、・・まだ、お腹、空いてます?」
「あ? そりゃな」
唐突に聞いてきたリアの返事に虎が答えるとリアは何かを思った顔をしたが直ぐに視線を上げた
「・・・なら、これ受け取って下さい」
「・・・は?」
リアが虎に言って差し出しものは今リアが取り返したばかりのあのチョコが入った包みだった
「それはお前が大事にしてるもんだろ」
「だからです」
更に意味が解らないと言う顔をする虎を見てリアは視線を少しだけ落としながら言う
「・・・特別なチョコだから、自分からあげたかったんです・・///」
「・・・・・」
その言葉に虎は驚いて目を瞠った
まさかリアからそんな言葉を聞く事になるとは思ってもいなかったし、しかもリアが本命チョコを贈りたいと思っていた相手が自分だった事にも驚いていた
「・・・お前、本気で言ってんのか?」
「っ、ほ、本気ですよ!/// 私だって、今凄く恥ずかしいんですからっ///」
リアの性格を思えば確かにこんな事を言ったり行動する事自体珍しいし、本人にとってもかなり勇気のいる事だろう
が、梓達に背中を押された事もあるので今こうやって行動に移していた
「へえ、お前がオレにねえ・・・」
「な、なんですか・・?」
「いや、別に」
何処か意味深げに言う虎に疑問を抱くも何処か満更でもないと言う顔を虎はしていた
「んじゃ、ありがたくこれは受け取っておくよ」
「はい」
「それと、こっちも貰っておくぜ」
「ひゃっ!?///」
言うと虎はリアの首筋に顔を埋めぺろりと舐めた
「・・・甘 いな。今日は特にな」
「っ~!///」
耳元でそう言うとリアはギュッと目を瞑り顔を赤く染めた
そして、
「え!? ま、政虎さん!?」
急に体が浮く感じがしてリアは目を開けると虎が自分を担ぎ上げていた
「あ、なんだ?」
「なんだ、じゃなくて・・・。あの、どうして私、担ぎ上げられているんですか・・?」
リアがそう言って虎を見ると虎はにやりと笑って答えた
「そりゃ、お前を部屋に持ち帰るからに決まってんだろ」
「え・・、部屋に・・って!?///」
そこで虎が言う意味を理解したのかリアは先程よりも顔を赤く染めた
「あ、あの、降ろして下さい!///」
「今更何言ってやがんだ」
「だって、そのっ!///」
「ま、お前が何言っても部屋に着くまで降ろす気はねえけどな」
「ぅんっ!///」
言うと虎はリアが騒がないように空いた手で口を塞いだ
そして、
「・・・たっぷり可愛がってやるから、覚悟しとけよ?」
「っ~~~~!!!!///」
にやりと笑って言う虎とその言葉にリアは一気に顔が赤くなった
正直、お前からそんな言葉が出るとは思ってもみなかった
色んな男やダリウス達がお前に好意を抱いていようが鈍いお前は気付いていねえし、オレ達が態度に出せば慌てたり固まったりする一方だった
けど、神子様の提案のお陰もあってか、お前はオレに気持ちを伝えてきた
ガラじゃねえ事やってたが、それでもお前が愛おしいと思ってる自分がいたからお前の想いを受け取ってやったんだよ
けど、オレにとってはチョコとやらよりももっとお前の態度や口から気持ちが聞きてえ
だから、
今夜は大人しくオレに食われろや
そして、お前の口からちゃんと聞かせろ
オレの名を呼んで、好きだ、ってな ―――
帝都バレンタイン騒動(後編) ~TiGER(虎編)~
終わり
あとがき
はい! 虎編、頑張って甘さ&エロさで書いたよっ!!www
うん、だって甘さは他の人達でも書けるけど、お持ち帰り・・とか、ぺろり、とかは虎じゃないと絶対に出来ないと思うんですよねえww
なので、虎は他の人達とはちょっと違った要素をプラスして書いたのでタイトルも勿論キャラソンから頂きましたw
たまにはこう言うパターンも書いてて楽しかったよww(リアちゃん、乙!ww←)
・・・でも、これを知った後のダリウスさんとルードくんが絶対にコワイと思うww←
あと、やっぱり虎と言えば名前を呼ぶってのも重要なワードだったので最後にちょこっと入れてみましたww
さて虎編も終わったので後は九段さんと村雨さんの玄武コンビを書いたら終わりだ
そっちも頑張ります
そしてまだ読んでない人達も読んでくれたら嬉しいです
それでは!
遙かなる時空の中で6 本条 政虎 キャラクターソング TiGER より
2016.02.08
そしてそのまま居間を通り部屋へ向かおうとしていると厨房の灯りが付いていた
ルードが明日の仕込みでもやっているのかと思っていると何かを漁っている音が聞こえた
「・・・?」
不審に思いそのまま厨房の入口から中を覗くと
「チッ、相変わらず食えそうなもんがねえな」
と呟いてる虎がいた
「・・・政虎さん、何してるんですか・・?」
「あ、何だお前か。見りゃ解るだろ、食えそうなもんがねえか漁ってんだよ」
声を掛けたのがリアだと解ると虎は更に食べられそうな物を探し始めた
「政虎さん、ルードくんに怒られますよ。と言うか、さっきいっぱい食べてましたよね?」
先程までやっていたパーティーで沢山色々な物を食べたはずだが虎はまだ食べ物を探していた
「あんだけで足りるわけねえだろ」
「結構作ったと思うんですけど・・・ι」
リアも梓と千代とマスターと共に人数分と少し多めに作ったが確かに料理はあっという間になくなりその後も追加でマスターが作っていた
が、それでも虎には物足りなかったようだ
「ん?」
「・・あの、何か・・・?」
そう思っていると虎はリアを見てそれが気になりリアは首を傾げた
「お前、何か良い匂いするな」
「え? そうですか?」
「ああ」
「えっ、ま、政虎さん!?///」
言うと虎はリアを自分の方に引き寄せ虎はリアを抱きしめる形になった
「・・・美味そうな匂いがすんな」
「え? えっと・・・料理を作ったりしていたから・・ですか・・・?」
チョコや軽食などを作っていたからその匂いが服や髪などに付いているのだろうと思いそう言うと虎は納得したような顔をした
「ああ。けど、そんだけじゃねえだろ?」
「きゃっ!/// ちょっ、ま、政虎、さん!///」
「ジタバタ暴れんじゃねえよ」
虎はそのままリアの体に触れ、リアはその事に驚きビクリと体を震わせ、その行動から何とか逃れようとしていたが、力の差がありすぎてビクともしない上に虎はそんな事はお構いなしと言うようにまだ何かを探していた
「匂いの元はこれか」
「え? ・・・あっ!」
虎はリアのポケットから包みを取り出すとリアはそれを見て慌てた様子を見せた
「政虎さん、それ、返して下さい」
「大事なもんか」
「っ、そうです・・。だから返して下さい」
そんなリアを見て虎はにやりと笑い手に持っている包みをリアの手が届かないように高く掲げた
「っ~~~!」
必死にその包みを取ろうとするも虎との身長差がありすぎて届かない
「・・・そんなに必死になるって事は、お前が誰かに渡すチョコってやつか・・?」
「っ!」
その言葉にリアの手が止まり更に顔が赤くなった
「・・・当たりかよ」
冗談交じりで言った言葉だったが、リアの反応を見て虎は何処か面白くなさそうな顔をした
「ほら」
「え・・・?」
言うと虎はその包みをリアに返した
「・・・ありがとう、御座います」
だが素直に包みを返した虎を見て今度はリアが不思議そうな目をしていた
「・・・なんだよ」
「・・いえ・・・」
だが未だにこの距離で抱きしめられいる状態だ
その事も気になるがお互い気まずい雰囲気になっていた
「・・・政虎さん、・・まだ、お腹、空いてます?」
「あ? そりゃな」
唐突に聞いてきたリアの返事に虎が答えるとリアは何かを思った顔をしたが直ぐに視線を上げた
「・・・なら、これ受け取って下さい」
「・・・は?」
リアが虎に言って差し出しものは今リアが取り返したばかりのあのチョコが入った包みだった
「それはお前が大事にしてるもんだろ」
「だからです」
更に意味が解らないと言う顔をする虎を見てリアは視線を少しだけ落としながら言う
「・・・特別なチョコだから、自分からあげたかったんです・・///」
「・・・・・」
その言葉に虎は驚いて目を瞠った
まさかリアからそんな言葉を聞く事になるとは思ってもいなかったし、しかもリアが本命チョコを贈りたいと思っていた相手が自分だった事にも驚いていた
「・・・お前、本気で言ってんのか?」
「っ、ほ、本気ですよ!/// 私だって、今凄く恥ずかしいんですからっ///」
リアの性格を思えば確かにこんな事を言ったり行動する事自体珍しいし、本人にとってもかなり勇気のいる事だろう
が、梓達に背中を押された事もあるので今こうやって行動に移していた
「へえ、お前がオレにねえ・・・」
「な、なんですか・・?」
「いや、別に」
何処か意味深げに言う虎に疑問を抱くも何処か満更でもないと言う顔を虎はしていた
「んじゃ、ありがたくこれは受け取っておくよ」
「はい」
「それと、こっちも貰っておくぜ」
「ひゃっ!?///」
言うと虎はリアの首筋に顔を埋めぺろりと舐めた
「・・・
「っ~!///」
耳元でそう言うとリアはギュッと目を瞑り顔を赤く染めた
そして、
「え!? ま、政虎さん!?」
急に体が浮く感じがしてリアは目を開けると虎が自分を担ぎ上げていた
「あ、なんだ?」
「なんだ、じゃなくて・・・。あの、どうして私、担ぎ上げられているんですか・・?」
リアがそう言って虎を見ると虎はにやりと笑って答えた
「そりゃ、お前を部屋に持ち帰るからに決まってんだろ」
「え・・、部屋に・・って!?///」
そこで虎が言う意味を理解したのかリアは先程よりも顔を赤く染めた
「あ、あの、降ろして下さい!///」
「今更何言ってやがんだ」
「だって、そのっ!///」
「ま、お前が何言っても部屋に着くまで降ろす気はねえけどな」
「ぅんっ!///」
言うと虎はリアが騒がないように空いた手で口を塞いだ
そして、
「・・・たっぷり可愛がってやるから、覚悟しとけよ?」
「っ~~~~!!!!///」
にやりと笑って言う虎とその言葉にリアは一気に顔が赤くなった
正直、お前からそんな言葉が出るとは思ってもみなかった
色んな男やダリウス達がお前に好意を抱いていようが鈍いお前は気付いていねえし、オレ達が態度に出せば慌てたり固まったりする一方だった
けど、神子様の提案のお陰もあってか、お前はオレに気持ちを伝えてきた
ガラじゃねえ事やってたが、それでもお前が愛おしいと思ってる自分がいたからお前の想いを受け取ってやったんだよ
けど、オレにとってはチョコとやらよりももっとお前の態度や口から気持ちが聞きてえ
だから、
今夜は大人しくオレに食われろや
そして、お前の口からちゃんと聞かせろ
オレの名を呼んで、好きだ、ってな ―――
帝都バレンタイン騒動(後編) ~TiGER(虎編)~
終わり
あとがき
はい! 虎編、頑張って甘さ&エロさで書いたよっ!!www
うん、だって甘さは他の人達でも書けるけど、お持ち帰り・・とか、ぺろり、とかは虎じゃないと絶対に出来ないと思うんですよねえww
なので、虎は他の人達とはちょっと違った要素をプラスして書いたのでタイトルも勿論キャラソンから頂きましたw
たまにはこう言うパターンも書いてて楽しかったよww(リアちゃん、乙!ww←)
・・・でも、これを知った後のダリウスさんとルードくんが絶対にコワイと思うww←
あと、やっぱり虎と言えば名前を呼ぶってのも重要なワードだったので最後にちょこっと入れてみましたww
さて虎編も終わったので後は九段さんと村雨さんの玄武コンビを書いたら終わりだ
そっちも頑張ります
そしてまだ読んでない人達も読んでくれたら嬉しいです
それでは!
遙かなる時空の中で6 本条 政虎 キャラクターソング TiGER より
2016.02.08