帝都バレンタイン騒動
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「リアくん」
「あ、片霧さん」
ハイカラヤを出て暫く空を仰いでいると聞き慣れた声が聞こえ視線を地上に戻すと秋兵がいた
「パーティーお疲れ様でした」
「いえ。皆さんに楽しんで貰えたなら、私達は嬉しいですから」
「ええ、とても楽しかったですよ」
秋兵の様子を見て言葉を聞く限り、本当に充実したパーティーを過ごせたのだとリアも感じ微笑んでいた
「ところでリアくんは今から帰る所ですか?」
「はい。片霧さんもですか?」
「ええ。でもリアくんが来るのを待っていたんです」
「私を・・・?」
「今日の主催者である姫君に夜道を一人歩かせるのは危険ですから。よければ途中まで送らせて貰えませんか?」
「はい」
その申し出にリアが素直に頷くと秋兵はすっと手を差し伸べた
「では姫君、お手をどうぞ」
「え」
「姫のエスコートをするのは紳士として当然ですよ」
「えっと、・・じゃ、じゃあ・・・///」
差し伸べられた手に自分の手を重ねると秋兵は優しくその手を握ってくれた
「では行きましょうか」
「っ///」
その笑顔と今こうやって手を握られている事が恥ずかしくリアは顔を赤く染め視線を逸らしていた
「ふふっ、そんな君もとても可愛いですね」
「っ、片霧さん、からかうなら手を離して下さい///」
「別にからかっていませんよ。僕は本当の事しか言いませんから」
いつものように言われこれ以上は何を言っても無駄だろうと思いそのまま歩き出した
「それにしても、このバレンタインと言う行事は面白いものですね」
「はい。ダリウスさんから聞いたんですけど、異国でもバレンタインはあるそうですよ」
帰り道、普段とは違い人通りの少ない道を選んでくれているお陰か変に人目に付く事がないと解りリアは緊張が和らいでいた
「僕も異国でこの行事があるのは知っていましたが、内容までは知らなかったので今回行事の内容を教えてくれた梓くんに感謝しないといけませんね」
「あの記事の情報提供者が梓ちゃんだって知っていたんですか?」
「いえ。あの記事を見てそう思ったんですよ」
確かに神子様と言えば白龍の神子である千代と黒龍の神子である梓の事だが、千代はこの世界の人間でリアと同じくバレンタインの事を知らなかった
そう言った事も含め秋兵はあの記事の情報提供者が梓と思ったのだろう
「パーティーもとても楽しかったですし、何より梓くんや駒野くん、そしてリアくんの手料理が味わえたのが良かったですね」
「お口に合ったのなら良かったです」
今回のメインはチョコ料理だったがそればかりでは飽きてしまうし、甘い物が苦手な人もいたので軽食や各々の好物も作っていたのだ
「ええ、本当に美味しかったですよ。・・シベリアまであったのには驚きましたけど」
「シベリアは片霧さんの好みでしたので、店から一つ持って来ていたんです」
「有り難う御座います。リアくんは本当に気の利く良い女性ですね」
「そうですか?」
「ええ。料理も上手ですし、・・・本当に、お嫁さんに欲しいくらいです」
「えっ!/// な、何言っているんですか///」
秋兵のその言葉にリアは驚いて顔を赤く染め歩みが止まる
「おや、そんなに意外でしたか?」
「いや、あの、だって・・・」
「そう思っているのは僕だけではないと思いますけどね」
「え・・・? えっと・・・」
その言葉に思い当たる所があるのかリアは視線を彷徨わせていた
「リアくん、君はとても優しくて気の利く素敵な女性です。僕達だけでなく梓くんや千代くんも君を気に入っています」
人柄もあるからかミルクホールでも看板娘と言われいるし、男女問わずに人目を惹いていた
それは秋兵も例外ではないし、何より男なら誰しもリアに対し同じ気持ちを抱いているだろう
「そして、皆、手の届かない月の姫に想いを抱いているんですよ。勿論、僕もね」
「片霧さん・・・」
そう言われリアは言い切れない思いが溢れそれがリアの瞳に映っていていた
「リアくんが持っているチョコレイトウ、それが誰の手に委ねられるのかが気になる所ですが」
「っ!」
その言葉でリアの瞳が先程よりも大きく見開かれた
その言葉の指すチョコレイトウ、それはリアが好きな相手に贈る本命のチョコレイトウの事だ
確かにあのパーティーの時にリアも梓もチョコレイトウを誰かに渡している所を皆見ていない
そうなるとパーティーが終わった後に贈るつもりなのだろうと、検討が付いていた
「・・・片霧さんは、・・本命チョコを貰うと、やっぱり嬉しいですか・・?」
「ええ、それが目の前にいる月の姫からなら尚嬉しいですけどね」
「っ・・・///」
いつも以上に近い距離で優しい笑顔を向けてそう言われリアは視線を落とし、小さく深呼吸をして一つの包みを出した
「・・・じゃあ、受け取って下さい///」
そしてその包みを秋兵に差し出した
それを見て今度は秋兵が驚いた顔をした
「・・まさか本当にチョコレイトウが入った包みが出てくるとは」
意表を突かれたような顔をしていたがリアが顔を赤くしてその包みを差し出したのを見てこれが彼女の本命チョコなのだと秋兵は思いその包みを受け取った
「少し意地悪が過ぎた気もしますが、リアくんからチョコレイトウを貰えたので満足ですよ」
「片霧さん・・・。って、やっぱり意地悪が過ぎたって思っていたんですね」
「すみません。けれど、これは僕に向けてくれたものですよね」
「っ、は、はい・・・///」
そう言うとリアはまた顔を赤くしたが素直に言い、その姿がまた愛おしく感じていた
「有り難う御座います。ねえ、リアくん、この後まだ時間はありますか?」
「はい、特に予定はありませんけど・・・」
「では、このチョコレイトウのお礼に素敵な夜のデエトにお誘いしても?」
「ええ!?///」
「いけませんか?」
「・・・い、いえ・・・///」
驚いた顔をもするも否定ではないのを見て秋兵は微笑んで改めてリアの手を取った
「では夜のデエトに赴きましょう、月の姫君」
君と初めて出逢った時からとても素敵な女性だと思っていた
あの事件で色々と遭ったけれど、君は前向きであの頃よりも僕を惹き付けて放さなかった
本気で女性を好きになったのは君が初めてだったから、今こうやって僕の隣で愛おしい姿を見せてくれているのが嬉しい
これからもっと君の愛おしい姿を見せてくれると嬉しいですね
秋兵はそう思いながらリアを見て微笑んでいた
帝都バレンタイン騒動(後編) ~月と星のレビュウ(秋兵編)~
終わり
あとがき
あれ? なんか帝国軍側の皆さん甘さ多めじゃねえ!?!?ww
うん、書いててほんとそう思いましたww
けどほら、バレンタイン企画だし、たまには甘いのもあって良いよねww←
つー事で秋兵の回でしたが、秋兵らしくなっていたでしょうか?
ちょっと押しては引いて~みたいな感じで書いていたのでやり取りとしてはさくっと書けました
この後はきっと素敵なレビュウを過ごしたんでしょねww
秋兵は色々と甘いものがあるのでw、今回もそんな感じで書いたのできっと夜のデエトも甘い感じだったんでしょうねぇ~ww
で、有馬もサブタイトルにキャラソン使ったので秋兵もキャラソン使ってキャラソン聞いてイメージしてこんな感じなりました
さて、秋兵編はこの辺りにしてw、残りの皆さんも楽しんで貰えたら嬉しいです!
それでは!
遙かなる時空の中で6 片霧 秋兵 キャラクターソング 月と星のレビュウ より
2016.02.08
「あ、片霧さん」
ハイカラヤを出て暫く空を仰いでいると聞き慣れた声が聞こえ視線を地上に戻すと秋兵がいた
「パーティーお疲れ様でした」
「いえ。皆さんに楽しんで貰えたなら、私達は嬉しいですから」
「ええ、とても楽しかったですよ」
秋兵の様子を見て言葉を聞く限り、本当に充実したパーティーを過ごせたのだとリアも感じ微笑んでいた
「ところでリアくんは今から帰る所ですか?」
「はい。片霧さんもですか?」
「ええ。でもリアくんが来るのを待っていたんです」
「私を・・・?」
「今日の主催者である姫君に夜道を一人歩かせるのは危険ですから。よければ途中まで送らせて貰えませんか?」
「はい」
その申し出にリアが素直に頷くと秋兵はすっと手を差し伸べた
「では姫君、お手をどうぞ」
「え」
「姫のエスコートをするのは紳士として当然ですよ」
「えっと、・・じゃ、じゃあ・・・///」
差し伸べられた手に自分の手を重ねると秋兵は優しくその手を握ってくれた
「では行きましょうか」
「っ///」
その笑顔と今こうやって手を握られている事が恥ずかしくリアは顔を赤く染め視線を逸らしていた
「ふふっ、そんな君もとても可愛いですね」
「っ、片霧さん、からかうなら手を離して下さい///」
「別にからかっていませんよ。僕は本当の事しか言いませんから」
いつものように言われこれ以上は何を言っても無駄だろうと思いそのまま歩き出した
「それにしても、このバレンタインと言う行事は面白いものですね」
「はい。ダリウスさんから聞いたんですけど、異国でもバレンタインはあるそうですよ」
帰り道、普段とは違い人通りの少ない道を選んでくれているお陰か変に人目に付く事がないと解りリアは緊張が和らいでいた
「僕も異国でこの行事があるのは知っていましたが、内容までは知らなかったので今回行事の内容を教えてくれた梓くんに感謝しないといけませんね」
「あの記事の情報提供者が梓ちゃんだって知っていたんですか?」
「いえ。あの記事を見てそう思ったんですよ」
確かに神子様と言えば白龍の神子である千代と黒龍の神子である梓の事だが、千代はこの世界の人間でリアと同じくバレンタインの事を知らなかった
そう言った事も含め秋兵はあの記事の情報提供者が梓と思ったのだろう
「パーティーもとても楽しかったですし、何より梓くんや駒野くん、そしてリアくんの手料理が味わえたのが良かったですね」
「お口に合ったのなら良かったです」
今回のメインはチョコ料理だったがそればかりでは飽きてしまうし、甘い物が苦手な人もいたので軽食や各々の好物も作っていたのだ
「ええ、本当に美味しかったですよ。・・シベリアまであったのには驚きましたけど」
「シベリアは片霧さんの好みでしたので、店から一つ持って来ていたんです」
「有り難う御座います。リアくんは本当に気の利く良い女性ですね」
「そうですか?」
「ええ。料理も上手ですし、・・・本当に、お嫁さんに欲しいくらいです」
「えっ!/// な、何言っているんですか///」
秋兵のその言葉にリアは驚いて顔を赤く染め歩みが止まる
「おや、そんなに意外でしたか?」
「いや、あの、だって・・・」
「そう思っているのは僕だけではないと思いますけどね」
「え・・・? えっと・・・」
その言葉に思い当たる所があるのかリアは視線を彷徨わせていた
「リアくん、君はとても優しくて気の利く素敵な女性です。僕達だけでなく梓くんや千代くんも君を気に入っています」
人柄もあるからかミルクホールでも看板娘と言われいるし、男女問わずに人目を惹いていた
それは秋兵も例外ではないし、何より男なら誰しもリアに対し同じ気持ちを抱いているだろう
「そして、皆、手の届かない月の姫に想いを抱いているんですよ。勿論、僕もね」
「片霧さん・・・」
そう言われリアは言い切れない思いが溢れそれがリアの瞳に映っていていた
「リアくんが持っているチョコレイトウ、それが誰の手に委ねられるのかが気になる所ですが」
「っ!」
その言葉でリアの瞳が先程よりも大きく見開かれた
その言葉の指すチョコレイトウ、それはリアが好きな相手に贈る本命のチョコレイトウの事だ
確かにあのパーティーの時にリアも梓もチョコレイトウを誰かに渡している所を皆見ていない
そうなるとパーティーが終わった後に贈るつもりなのだろうと、検討が付いていた
「・・・片霧さんは、・・本命チョコを貰うと、やっぱり嬉しいですか・・?」
「ええ、それが目の前にいる月の姫からなら尚嬉しいですけどね」
「っ・・・///」
いつも以上に近い距離で優しい笑顔を向けてそう言われリアは視線を落とし、小さく深呼吸をして一つの包みを出した
「・・・じゃあ、受け取って下さい///」
そしてその包みを秋兵に差し出した
それを見て今度は秋兵が驚いた顔をした
「・・まさか本当にチョコレイトウが入った包みが出てくるとは」
意表を突かれたような顔をしていたがリアが顔を赤くしてその包みを差し出したのを見てこれが彼女の本命チョコなのだと秋兵は思いその包みを受け取った
「少し意地悪が過ぎた気もしますが、リアくんからチョコレイトウを貰えたので満足ですよ」
「片霧さん・・・。って、やっぱり意地悪が過ぎたって思っていたんですね」
「すみません。けれど、これは僕に向けてくれたものですよね」
「っ、は、はい・・・///」
そう言うとリアはまた顔を赤くしたが素直に言い、その姿がまた愛おしく感じていた
「有り難う御座います。ねえ、リアくん、この後まだ時間はありますか?」
「はい、特に予定はありませんけど・・・」
「では、このチョコレイトウのお礼に素敵な夜のデエトにお誘いしても?」
「ええ!?///」
「いけませんか?」
「・・・い、いえ・・・///」
驚いた顔をもするも否定ではないのを見て秋兵は微笑んで改めてリアの手を取った
「では夜のデエトに赴きましょう、月の姫君」
君と初めて出逢った時からとても素敵な女性だと思っていた
あの事件で色々と遭ったけれど、君は前向きであの頃よりも僕を惹き付けて放さなかった
本気で女性を好きになったのは君が初めてだったから、今こうやって僕の隣で愛おしい姿を見せてくれているのが嬉しい
これからもっと君の愛おしい姿を見せてくれると嬉しいですね
秋兵はそう思いながらリアを見て微笑んでいた
帝都バレンタイン騒動(後編) ~月と星のレビュウ(秋兵編)~
終わり
あとがき
あれ? なんか帝国軍側の皆さん甘さ多めじゃねえ!?!?ww
うん、書いててほんとそう思いましたww
けどほら、バレンタイン企画だし、たまには甘いのもあって良いよねww←
つー事で秋兵の回でしたが、秋兵らしくなっていたでしょうか?
ちょっと押しては引いて~みたいな感じで書いていたのでやり取りとしてはさくっと書けました
この後はきっと素敵なレビュウを過ごしたんでしょねww
秋兵は色々と甘いものがあるのでw、今回もそんな感じで書いたのできっと夜のデエトも甘い感じだったんでしょうねぇ~ww
で、有馬もサブタイトルにキャラソン使ったので秋兵もキャラソン使ってキャラソン聞いてイメージしてこんな感じなりました
さて、秋兵編はこの辺りにしてw、残りの皆さんも楽しんで貰えたら嬉しいです!
それでは!
遙かなる時空の中で6 片霧 秋兵 キャラクターソング 月と星のレビュウ より
2016.02.08