帝都バレンタイン騒動
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ハイカラヤを出た後、リアはある場所へと向かった
そこは浅草だった
そのまま仲見世を抜け、ある場所へと向かって行くと人集りが出来ていて賑わっていた
「それじゃあもう一回!」
そう元気な声が聞こえた後、見物客は「「おお!!」」と感嘆の声を漏らした
「すっごーい!」
「あんなに高く飛んだのに綺麗に受け止めたわ」
「兄ちゃん良いぞー!」
その声が上がる見物客達の中に入り中心に居る人物を見てリアは微笑んだ
そこに居たのはコハクだった
コハクはあの後少しだけ独楽回しに行ってくると言っていたのでリアはコハクの独楽回しを見に来ていた
「兄ちゃん、また今度孫と一緒に見に来るよ」
「ありがとう。おれも待ってるよ」
あれから暫くして独楽回しは終わり見物客はコハクにお駄賃を渡してそう声を掛けて行っていた
「コハクくん、お疲れ様」
「あ、リアさん。見に来てくれたんだ」
人集りが去った後リアは優しく微笑みながらコハクの側に行った
「さっき見せてくれた技ってこの前言ってた新しい技?」
「うん。今日の為に練習してたんだ」
このバレンタインの日に新しい技を披露出来たらと思っていたようで少し前から独楽回しの新しい技の練習を庭でやっていた
リアもその事を聞いていたし、練習をしている所を何度か見掛けていた
そして一昨日、丁度その技が完成したとコハクが言っていたのでパーティー後にリアも見に行こうと思っていたので見に来たのだった
「独楽があんなに高く飛んでたのに、綺麗に受け止められて本当に凄かったよ」
「おれも最初は失敗ばかりしたけど、やってて楽しくて」
その楽しさは見ている人達にも自然と伝わっていたしリアもそれを感じていた
「みんな、本当に楽しそうにしてたよ。コハクくんのお陰でね」
「えへへ、そうかな」
「うん。また見に来るって言ってた人も多かったし」
歩きながら先程見に来ていた人達の事を思い出す
見に来ていた人々はコハクに声を掛けていた時に「また見に来る」と言っていた人が本当に多かった
コハクの独楽回しはこの界隈でも帝都でも有名になっていたので前に比べると本当に見に来ている人は増えた
そして今回また新しい技を披露し、また見に来てくれる人が増えた事にリアも喜びを感じ微笑んでいた
そう話しているうちに境内に辿り着いた
「あ、そうだ。リアさん、今日のパーティーすっごく楽しかったよ」
少し前までやっていたパーティーの感想を言うとリアは優しく微笑んでくれた
「なら良かった。私もみんなと過ごせて楽しかったし」
「なかなか有馬さんや秋兵さん達と一緒に集まる事ってないもんね」
「コハクくんも楽しそうにしてたしね」
コハクは誰とでも打ち解けられる方だからあの事件の時もそれ以降も有馬や秋兵達とも直ぐに打ち解けて話をしていたし、今回のパーティーでも楽しそうにしているのを見てリアも安堵していた
「チョコレイトウの料理ってあんなにあったんだね」
「私も梓ちゃんに色々と聞いて知ったのが多いけど、美味しく仕上がって良かったな。コハクくんはどれが一番好きだった?」
「えーと、スプーンチョコも美味しかったけど、チョコレイトフォンデュだっけ? あれは面白かったなぁ~」
「あれは私も吃驚したな。フルーツをチョコに付けて食べるんだもんね」
パーティーの時に出て来たチョコフォンデュを思い出して言うとリアは何か思い出した顔をした
「でも梓ちゃんの世界ではチョコフォンデュは今日私達がやった方法とはちょっと違うんだって」
「そうなの?」
「うん。どう言う仕組みなのかは解らないけど、噴水のような形をした入れ物にチョコを溶かしたものを入れたらそこからチョコが出てくるんだって」
「じゃあそのチョコに付けて食べるんだ」
「そうなんだって」
今回リア達がやったチョコフォンデュは梓の世界で使われているチョコフォンデュの機械がなかったのでチーズフォンデュのように温かい鍋の中にチョコを入れその溶けたチョコにフルーツなどを付けて食べていた
「でもどの料理もすっごく美味しかったから、また食べたいなぁ」
パーティーの時に出て来たチョコレイトウの料理やリア達が作った料理を思い出して言うコハクを見てリアは優しく微笑みながら言う
「・・・コハクくん、甘いもの大丈夫だったよね?」
「え? うん、平気だよ」
「なら・・・これ、あげる」
「え・・・?」
言うとリアは一つの包みをコハクに差し出した
「・・・え、これって・・・チョコレイトウ・・?」
コハクはリアから包みを受け取り中を開けるとチョコレイトウが入っていた
「・・・リアさん、これって、もしかして・・・」
「・・・///」
「っ!///」
コハクはあの記事に書いてあった事を思い出してリアに確認するように聞くとリアは少しだけ視線を外しながら頷いて答え、それを見てコハクも一気に顔が熱くなった
「え、えっ!? ほ、本当に、おれが貰って・・良い、の?」
未だにこの状況に驚きと戸惑いつつリアにもう一度確認を取る
「・・・うん。コハクくんに、受け取って欲しい・・///」
「っ!/// 夢じゃ、ないんだよね・・・ほんとに本当、・・なんだよね」
その言葉にリアは顔を赤くしたままコクりと頷き、コハクは更に驚きと嬉しさで気持ちが溢れていた
「っ! コ、コハクくん!?///」
そしてコハクはそのままリアを抱きしめた
「有り難う、リアさん。おれ、今、すっごく嬉しくて幸せだよ・・・」
コハクは嬉しさを感じながらリアを抱きしめそう言った
邸に来た頃からリアさんは凄く温かくて優しくて、本当に聖母様みたいな人だって思ってた
おれが記憶を取り戻した時もおれの痛みと辛さを感じて優しく抱きしめてくれた
何度もリアさんに救われて、リアさんの優しさに触れておれはリアさんの事が好きになって、それが特別な好きに変わっていた事にも気付いていた
でもリアさんは優しいから誰にでも好かれてみんなリアさんの事が好きだって解っていたからこの気持ちは、悠久の恋みたいだって思っていたし、リアさんは聖母様だから本当に手の届かない存在だって思ってた
だけど、それは違ってたみたいだ
「リアさん、本当に有り難う。おれ、リアさんの事、大好きだよ」
「っ///」
そう言うとコハクに抱きしめられているリアの顔が赤くなったような気がした
それをコハクも感じると小さく笑ったが、そのコハクの笑顔もいつも以上に嬉しそうにしていた
やっぱり、おれは貴女が好きだ
手の届かない存在だって思っても、今貴女の側でこうやって温もりを感じている
おれの大切な聖母様、
おれは、貴女が大好きだよ ―――
帝都バレンタイン騒動(後編) ~悠久ノ恋(コハク編)~
終わり
あとがき
はい、コハク編も何とか無事に完成しました!
この子も書きやすいし、キャラソンをすこーしお借りしてwイメージして書いたので、こんな感じに仕上がりました
うん、やっぱコハクはこう微笑ましい感じが良いよね!
なので、お互い微笑ましい初恋が実った(?)感じに仕上げたかったのでそうなっていたら嬉しいです←
なんかあとがきかなり短いですが・・・ι、えーと、それでは残りの皆さんも楽しくニヤニヤして読んでくれたら嬉しいです
ほんと微笑ましい感じを有り難う、コハク(v ̄ω ̄)♪
では!
遙かなる時空の中で6 コハク キャラクターソング 時空ノ旅 悠久ノ恋 より
2016.02.08
そこは浅草だった
そのまま仲見世を抜け、ある場所へと向かって行くと人集りが出来ていて賑わっていた
「それじゃあもう一回!」
そう元気な声が聞こえた後、見物客は「「おお!!」」と感嘆の声を漏らした
「すっごーい!」
「あんなに高く飛んだのに綺麗に受け止めたわ」
「兄ちゃん良いぞー!」
その声が上がる見物客達の中に入り中心に居る人物を見てリアは微笑んだ
そこに居たのはコハクだった
コハクはあの後少しだけ独楽回しに行ってくると言っていたのでリアはコハクの独楽回しを見に来ていた
「兄ちゃん、また今度孫と一緒に見に来るよ」
「ありがとう。おれも待ってるよ」
あれから暫くして独楽回しは終わり見物客はコハクにお駄賃を渡してそう声を掛けて行っていた
「コハクくん、お疲れ様」
「あ、リアさん。見に来てくれたんだ」
人集りが去った後リアは優しく微笑みながらコハクの側に行った
「さっき見せてくれた技ってこの前言ってた新しい技?」
「うん。今日の為に練習してたんだ」
このバレンタインの日に新しい技を披露出来たらと思っていたようで少し前から独楽回しの新しい技の練習を庭でやっていた
リアもその事を聞いていたし、練習をしている所を何度か見掛けていた
そして一昨日、丁度その技が完成したとコハクが言っていたのでパーティー後にリアも見に行こうと思っていたので見に来たのだった
「独楽があんなに高く飛んでたのに、綺麗に受け止められて本当に凄かったよ」
「おれも最初は失敗ばかりしたけど、やってて楽しくて」
その楽しさは見ている人達にも自然と伝わっていたしリアもそれを感じていた
「みんな、本当に楽しそうにしてたよ。コハクくんのお陰でね」
「えへへ、そうかな」
「うん。また見に来るって言ってた人も多かったし」
歩きながら先程見に来ていた人達の事を思い出す
見に来ていた人々はコハクに声を掛けていた時に「また見に来る」と言っていた人が本当に多かった
コハクの独楽回しはこの界隈でも帝都でも有名になっていたので前に比べると本当に見に来ている人は増えた
そして今回また新しい技を披露し、また見に来てくれる人が増えた事にリアも喜びを感じ微笑んでいた
そう話しているうちに境内に辿り着いた
「あ、そうだ。リアさん、今日のパーティーすっごく楽しかったよ」
少し前までやっていたパーティーの感想を言うとリアは優しく微笑んでくれた
「なら良かった。私もみんなと過ごせて楽しかったし」
「なかなか有馬さんや秋兵さん達と一緒に集まる事ってないもんね」
「コハクくんも楽しそうにしてたしね」
コハクは誰とでも打ち解けられる方だからあの事件の時もそれ以降も有馬や秋兵達とも直ぐに打ち解けて話をしていたし、今回のパーティーでも楽しそうにしているのを見てリアも安堵していた
「チョコレイトウの料理ってあんなにあったんだね」
「私も梓ちゃんに色々と聞いて知ったのが多いけど、美味しく仕上がって良かったな。コハクくんはどれが一番好きだった?」
「えーと、スプーンチョコも美味しかったけど、チョコレイトフォンデュだっけ? あれは面白かったなぁ~」
「あれは私も吃驚したな。フルーツをチョコに付けて食べるんだもんね」
パーティーの時に出て来たチョコフォンデュを思い出して言うとリアは何か思い出した顔をした
「でも梓ちゃんの世界ではチョコフォンデュは今日私達がやった方法とはちょっと違うんだって」
「そうなの?」
「うん。どう言う仕組みなのかは解らないけど、噴水のような形をした入れ物にチョコを溶かしたものを入れたらそこからチョコが出てくるんだって」
「じゃあそのチョコに付けて食べるんだ」
「そうなんだって」
今回リア達がやったチョコフォンデュは梓の世界で使われているチョコフォンデュの機械がなかったのでチーズフォンデュのように温かい鍋の中にチョコを入れその溶けたチョコにフルーツなどを付けて食べていた
「でもどの料理もすっごく美味しかったから、また食べたいなぁ」
パーティーの時に出て来たチョコレイトウの料理やリア達が作った料理を思い出して言うコハクを見てリアは優しく微笑みながら言う
「・・・コハクくん、甘いもの大丈夫だったよね?」
「え? うん、平気だよ」
「なら・・・これ、あげる」
「え・・・?」
言うとリアは一つの包みをコハクに差し出した
「・・・え、これって・・・チョコレイトウ・・?」
コハクはリアから包みを受け取り中を開けるとチョコレイトウが入っていた
「・・・リアさん、これって、もしかして・・・」
「・・・///」
「っ!///」
コハクはあの記事に書いてあった事を思い出してリアに確認するように聞くとリアは少しだけ視線を外しながら頷いて答え、それを見てコハクも一気に顔が熱くなった
「え、えっ!? ほ、本当に、おれが貰って・・良い、の?」
未だにこの状況に驚きと戸惑いつつリアにもう一度確認を取る
「・・・うん。コハクくんに、受け取って欲しい・・///」
「っ!/// 夢じゃ、ないんだよね・・・ほんとに本当、・・なんだよね」
その言葉にリアは顔を赤くしたままコクりと頷き、コハクは更に驚きと嬉しさで気持ちが溢れていた
「っ! コ、コハクくん!?///」
そしてコハクはそのままリアを抱きしめた
「有り難う、リアさん。おれ、今、すっごく嬉しくて幸せだよ・・・」
コハクは嬉しさを感じながらリアを抱きしめそう言った
邸に来た頃からリアさんは凄く温かくて優しくて、本当に聖母様みたいな人だって思ってた
おれが記憶を取り戻した時もおれの痛みと辛さを感じて優しく抱きしめてくれた
何度もリアさんに救われて、リアさんの優しさに触れておれはリアさんの事が好きになって、それが特別な好きに変わっていた事にも気付いていた
でもリアさんは優しいから誰にでも好かれてみんなリアさんの事が好きだって解っていたからこの気持ちは、悠久の恋みたいだって思っていたし、リアさんは聖母様だから本当に手の届かない存在だって思ってた
だけど、それは違ってたみたいだ
「リアさん、本当に有り難う。おれ、リアさんの事、大好きだよ」
「っ///」
そう言うとコハクに抱きしめられているリアの顔が赤くなったような気がした
それをコハクも感じると小さく笑ったが、そのコハクの笑顔もいつも以上に嬉しそうにしていた
やっぱり、おれは貴女が好きだ
手の届かない存在だって思っても、今貴女の側でこうやって温もりを感じている
おれの大切な聖母様、
おれは、貴女が大好きだよ ―――
帝都バレンタイン騒動(後編) ~悠久ノ恋(コハク編)~
終わり
あとがき
はい、コハク編も何とか無事に完成しました!
この子も書きやすいし、キャラソンをすこーしお借りしてwイメージして書いたので、こんな感じに仕上がりました
うん、やっぱコハクはこう微笑ましい感じが良いよね!
なので、お互い微笑ましい初恋が実った(?)感じに仕上げたかったのでそうなっていたら嬉しいです←
なんかあとがきかなり短いですが・・・ι、えーと、それでは残りの皆さんも楽しくニヤニヤして読んでくれたら嬉しいです
ほんと微笑ましい感じを有り難う、コハク(v ̄ω ̄)♪
では!
遙かなる時空の中で6 コハク キャラクターソング 時空ノ旅 悠久ノ恋 より
2016.02.08