帝都バレンタイン騒動
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バレンタインの記事が載っている号外が出て数日が経った
やはり異国の行事であり帝都を救った神子様の世界での行事であると言うだけあってバレンタインは世間の注目をかなり集めていた
そして思っていた通り、世間では女性はいつも以上にバレンタインに食いつきときめきやはしゃぎなどを持っていて、少なからず想いを寄せている人がいる男性も期待をしていた
各店でもチョコの売れ行きが良く、どの店も品切れになったり仕入れが大変な状態になっている
勿論西洋菓子を扱うリアの店を含む他のミルクホールもそれは例外ではなかった
現在リアが働くミルクホールでもバレンタインに因んだメニュウを考えたり試作品なども出していて当日も何かをやるようだった
この光景は梓の世界で例外ではなく、同じような光景をこの世界で目にしてどの世界でもこう言った事は変わらないのだな、と梓は思っていた
そして、肝心のリアと梓と千代とハイカラヤのマスターがあの時話していたバレンタインパーティーだが、こちらの話し合いも順調に進んでいた
「じゃあリアさん、梓、当日は頑張りましょうね」
あれから長い時間を使い大まかな事が決まり今日も解散の時間となった
勿論バレンタインの事とパーティーの事を知っているのはリア達だけなので、当日までは有馬やダリウス達にも秘密と言う事になっている
バレンタインの事を知っているのは勿論あの時バレンタインの事を聞いてきたあの記者達もだが、彼等はバレンタインの事を知りメモをすると即ハイカラヤを出て行ったので勿論このパーティーの計画の事も知らない
そのパーティーの招待状は各々帰ったら有馬やダリウス達に渡す事になっていた
「千代も進さんを呼ぶんだったよね?」
「ええ、もう返事が来ていて、パーティーに着てくれるって」
「良かったね、千代ちゃん」
「ええ。でも、リアさんと梓も勿論用意しているのよね?」
「「え?」」
進さんが着てくれる事になった事に皆で喜んでいたが千代にそう言われリアと梓は首を傾げた
「用意って・・・」
「何の・・・?」
「もう、梓、貴女がこのバレンタインの話をしていた時に言っていたでしょ」
「友チョコの事?」
「それもだけれど、貴女達が好きな殿方に贈る本命のチョコレイトウの事よ」
「「・・・え!///」」
千代の言葉に驚いてリアも梓も少し顔を赤くした
確かにバレンタインの話をした時に友チョコの事やお世話になっている人、そして好きな人にチョコを贈ると言う事を言った
そして好きな相手にだけ贈る、想いのこもった特別な本命チョコの事も・・・
「いや、あの、私は・・・///」
「別に、誰かに本命をあげるって事は・・・///」
「ふふっ、二人とも素直じゃないのね」
どもった感じで言うリアと梓を見て千代は楽しそうに笑っていた
「せっかくの機会なのだもの。リアさんも梓も本命の殿方に贈ってみたら? マスターも同じ事を言っていたのよ」
どうやらリアと梓が知らないうちに千代とマスターは二人が未だに本命の相手にチョコを渡すか渡さないか迷っている事に気が付いていてお互いに同じ事を言っていたようだった
「「・・・・」」
その言葉にリアと梓はお互いを見て何かを思っている顔をしていた
「とにかく、前日までには決めておかないとね。それじゃあリアさん、私と梓は此処で」
「あ、うん。じゃあ二人ともまたね」
いつも分かれる所まで着いていたようでそのまま互いに手を振ってリアは蠱惑の森を目指した
そして、
「あ、そうだった。ダリウスさん、ルードくん、政虎さん、コハクくん」
「ん? なあに?」
帰宅して夕食を済ませ席を立とうとしているダリウス達を見てリアはポケットから一枚の封筒を差し出した
「これ、今日ハイカラヤに行った時にマスターから預かってきたものです」
「マスターから?」
「はい」
そこにはバレンタイン当日にパーティーをやるので参加して欲しい、と言うもので手紙の後に人数分の招待状が入っていたのだった
「バレンタインパーティー、・・ですか」
「なんでまたハイカラヤでんな事やるんだ」
「あの記事をマスターも目にしたんだろうね」
「あれ? でもこの招待状、おれ達の分しかないよ」
確かにダリウスが開けた封筒に入っていたのはダリウス達の分だけだった
「リアさんは参加されないのですか?」
「うん・・・店の方が忙しいから・・・」
現在進行形で店が忙しいがやはりバレンタイン当日となるともっと忙しくなるようだった
「でも、仕事が終わってから私もパーティーの方に行くから大丈夫だよ」
自分達だけ参加する事になると言う事を雰囲気で察したのかリアはそう言って皆を安心させるように微笑んだ
「・・・そう言う事なら、参加させてもらおうか」
「はい」「うん、そうだね」
「オレは飯が食えりゃあ文句ねえしな」
いつも通りのやり取りや雰囲気に戻り皆安堵し、リアもまず最初の段取りを終えて安堵していた
そして2月14日、バレンタイン当日
「・・・お宅等が何か企んでるとは思ったが、こう言う事だったのか」
朝早くからハイカラヤにやって来たリア達を見て村雨は壁に寄り掛かり珈琲を飲みながらリア達を見ていた
「その企みにこれからあんたも参加するのよ、村雨」
マスターの言う通り、村雨も事前にこの日は開けておくように、とマスターから言われていたので予定は入れていなかった
そして村雨はこの数日、リア達が集まってマスターと何かを話している所を見ていたので先程の言葉が出たのだった
「まあ、パーティーに参加するのは構わんさ。時間になったら出て来てやるからお宅等は好きにやってな」
「はい、ありがとう御座います」
「じゃあ、私達はチョコやチョコを使った料理を作ろうか」
「ええ、頑張りましょう」
パーティーに参加してくれる事に安堵し、リア達はお互いに頷いて事前に話していた料理やチョコ料理、そしてチョコ作りが始まったのだった
それから数刻後 ――
「・・・これは、偶然ですね」
「・・・まさかとは思うが、お前達もマスターから招待されているのか」
「そのまさか、だよ」
ハイカラヤの前には有馬、秋兵、そしてダリウス、コハク、ルード、虎がいた
「秋兵さん達も招待されてたんだね」
「ええ。数日前に梓くんからマスターから招待状を預かって着ましたと言われましてね」
「我等は千代から貰ったぞ」
「星の一族・・・と、貴方は」
「皆さん、ど、どうも。お久し振りです」
どうやら有馬と秋兵は梓から貰ったようで、そしてその話をしていると聞き慣れた声が聞こえ振り返ると九段と九段と共に千代の想い人である進さんこと原田進之助がいた
「お前等も呼ばれてたんだな」
「ええ、千代さんから招待を受けまして」
どうやら進之助も千代から事前にこのパーティーの事を聞かされていたようで当日は九段と共にハイカラヤに来ると言う事になっていたようだ
此処に集まっている面々はこのハイカラヤの常連だから今回バレンタインパーティーに呼ばれたのだろう
だが、バレンタインと言うのは女性が男性にチョコを贈るもの、と言うのを皆号外記事で読んでいるのだが、今回の主催はこのハイカラヤ
当然企画をしたのはマスターだろうが・・・
気になるのはこの店の常連であるリアや梓、そして千代だった
彼女達はこの場にいない
リアは店の仕事があると言う事を知っているが梓と千代がこの場に一緒にいなかった
「梓達はどうしたんだい?」
「梓と千代なら今朝早く出掛けて行ったぞ。パーティーの時間になったらハイカラヤに行くと言っていたが」
どうやら梓と千代もリアと同じくパーティーに呼ばれているようだった
この場にいないとなるとまだ着ていないのか既に中に入っているのか
「梓くんや駒野さんの事も気になりますが、そろそろ時間のようですよ」
秋兵が時間を確認するともうそろそろパーティーの始まる時間だった
「では中へ入りましょう」
ルードの言葉に頷き扉の近くにいた有馬が扉を開け続けて皆中へ入る
そして、
「いらっしゃ~い」
「やっぱりお宅等も呼ばれてたか」
店に入るといつものようにマスターが迎えてくれて村雨も珈琲を飲みながら入って来た面々を見ていた
「その言い方だと、村雨も参加って事か」
「まあな。主催者達が俺達全員が参加する事を望んでいるようだしな」
「・・・主催者達?」
「マスターが主催者ではないのですか」
「あたしも一枚噛んではいるけれど、主催者はこの子達なのよね」
マスターの言葉を聞くと店の奥からリアと梓と千代が出て来た
「え、リアさん!?」
「それに梓と千代も・・!?」
「皆さん、驚かせてしまってごめんなさい。でも、皆さんには秘密にしておきたかったんです」
「バレンタインは日頃の感謝の気持ちを込めて、って言う意味でもあるから」
「だから進さん以外には秘密にしておきたかったんです」
バレンタインの事は皆あの号外記事を読んでいたから知っていたが、まさか彼女達からこんな贈り物をされるとは思っていなかったので皆驚いていた
「・・・本当に、君達には驚かされてばかりだね」
「ああ、本当にな」
そんな彼女達の気持ちを受け取り、そしてその優しさにまたあの時のように驚きを感じたがそれが嬉しさに変わっている事に此処に集まっている面々は気付いていた
「それじゃあ、そろそろリアちゃんと梓ちゃんと千代ちゃん主催のバレンタインパーティーを始めましょうか」
マスターの言葉に頷き、パーティーは始まった
料理はリア達が用意していてテーブルにはサンドウィッチやサラダなどの軽食の他にホットチョコやスプーンチョコやチョコフォンデュなど様々なチョコ料理があった
皆、それぞれ食事を楽しみながら沢山話もしていてパーティーは夕方頃終わった
片付けは皆でやる事になったのであっという間に片付いた
そして、
「梓、リアさん、いよいよね」
「う、うん・・・」
梓と千代とリアがお互いに友チョコを渡し終えた後、千代はそう言って梓とリアに声を掛けたが二人の面持ちは何処か緊張と不安の混ざり合った顔だった
「大丈夫よ、ちゃんと梓ちゃんとリアちゃんの気持ちを受け取ってくれるわよ」
「マスター・・・」
マスターも千代と同じく二人を応援するように声を掛けてくれリアと梓は顔を見合わせて微笑んだ
「じゃあ千代、マスター、行ってくるね」
「ええ、頑張ってね」
「あたしも応援してるわ」
「はい」
そう言ってリアと梓は微笑んで頷き、厨房から店内へと移動した
***
さて、長かった前置きは此処までにしてww←えw
此処からいよいよ選択肢になります!!
ええ、今回は蠱惑の森の皆さんだけじゃないんです
帝国軍側の皆さんも選択肢に入っております!!!
なので、今回はメインキャラ8人、もとい、八葉の皆さんの中から貴女が本命チョコを渡したい相手を選んで下さい!
今回は各キャラ別ページを用意しておりますので、お手数ですがそこから各キャラのお話を読んで下さい!
*****
各キャラの後編の話へ続くw
2016.02.08
やはり異国の行事であり帝都を救った神子様の世界での行事であると言うだけあってバレンタインは世間の注目をかなり集めていた
そして思っていた通り、世間では女性はいつも以上にバレンタインに食いつきときめきやはしゃぎなどを持っていて、少なからず想いを寄せている人がいる男性も期待をしていた
各店でもチョコの売れ行きが良く、どの店も品切れになったり仕入れが大変な状態になっている
勿論西洋菓子を扱うリアの店を含む他のミルクホールもそれは例外ではなかった
現在リアが働くミルクホールでもバレンタインに因んだメニュウを考えたり試作品なども出していて当日も何かをやるようだった
この光景は梓の世界で例外ではなく、同じような光景をこの世界で目にしてどの世界でもこう言った事は変わらないのだな、と梓は思っていた
そして、肝心のリアと梓と千代とハイカラヤのマスターがあの時話していたバレンタインパーティーだが、こちらの話し合いも順調に進んでいた
「じゃあリアさん、梓、当日は頑張りましょうね」
あれから長い時間を使い大まかな事が決まり今日も解散の時間となった
勿論バレンタインの事とパーティーの事を知っているのはリア達だけなので、当日までは有馬やダリウス達にも秘密と言う事になっている
バレンタインの事を知っているのは勿論あの時バレンタインの事を聞いてきたあの記者達もだが、彼等はバレンタインの事を知りメモをすると即ハイカラヤを出て行ったので勿論このパーティーの計画の事も知らない
そのパーティーの招待状は各々帰ったら有馬やダリウス達に渡す事になっていた
「千代も進さんを呼ぶんだったよね?」
「ええ、もう返事が来ていて、パーティーに着てくれるって」
「良かったね、千代ちゃん」
「ええ。でも、リアさんと梓も勿論用意しているのよね?」
「「え?」」
進さんが着てくれる事になった事に皆で喜んでいたが千代にそう言われリアと梓は首を傾げた
「用意って・・・」
「何の・・・?」
「もう、梓、貴女がこのバレンタインの話をしていた時に言っていたでしょ」
「友チョコの事?」
「それもだけれど、貴女達が好きな殿方に贈る本命のチョコレイトウの事よ」
「「・・・え!///」」
千代の言葉に驚いてリアも梓も少し顔を赤くした
確かにバレンタインの話をした時に友チョコの事やお世話になっている人、そして好きな人にチョコを贈ると言う事を言った
そして好きな相手にだけ贈る、想いのこもった特別な本命チョコの事も・・・
「いや、あの、私は・・・///」
「別に、誰かに本命をあげるって事は・・・///」
「ふふっ、二人とも素直じゃないのね」
どもった感じで言うリアと梓を見て千代は楽しそうに笑っていた
「せっかくの機会なのだもの。リアさんも梓も本命の殿方に贈ってみたら? マスターも同じ事を言っていたのよ」
どうやらリアと梓が知らないうちに千代とマスターは二人が未だに本命の相手にチョコを渡すか渡さないか迷っている事に気が付いていてお互いに同じ事を言っていたようだった
「「・・・・」」
その言葉にリアと梓はお互いを見て何かを思っている顔をしていた
「とにかく、前日までには決めておかないとね。それじゃあリアさん、私と梓は此処で」
「あ、うん。じゃあ二人ともまたね」
いつも分かれる所まで着いていたようでそのまま互いに手を振ってリアは蠱惑の森を目指した
そして、
「あ、そうだった。ダリウスさん、ルードくん、政虎さん、コハクくん」
「ん? なあに?」
帰宅して夕食を済ませ席を立とうとしているダリウス達を見てリアはポケットから一枚の封筒を差し出した
「これ、今日ハイカラヤに行った時にマスターから預かってきたものです」
「マスターから?」
「はい」
そこにはバレンタイン当日にパーティーをやるので参加して欲しい、と言うもので手紙の後に人数分の招待状が入っていたのだった
「バレンタインパーティー、・・ですか」
「なんでまたハイカラヤでんな事やるんだ」
「あの記事をマスターも目にしたんだろうね」
「あれ? でもこの招待状、おれ達の分しかないよ」
確かにダリウスが開けた封筒に入っていたのはダリウス達の分だけだった
「リアさんは参加されないのですか?」
「うん・・・店の方が忙しいから・・・」
現在進行形で店が忙しいがやはりバレンタイン当日となるともっと忙しくなるようだった
「でも、仕事が終わってから私もパーティーの方に行くから大丈夫だよ」
自分達だけ参加する事になると言う事を雰囲気で察したのかリアはそう言って皆を安心させるように微笑んだ
「・・・そう言う事なら、参加させてもらおうか」
「はい」「うん、そうだね」
「オレは飯が食えりゃあ文句ねえしな」
いつも通りのやり取りや雰囲気に戻り皆安堵し、リアもまず最初の段取りを終えて安堵していた
そして2月14日、バレンタイン当日
「・・・お宅等が何か企んでるとは思ったが、こう言う事だったのか」
朝早くからハイカラヤにやって来たリア達を見て村雨は壁に寄り掛かり珈琲を飲みながらリア達を見ていた
「その企みにこれからあんたも参加するのよ、村雨」
マスターの言う通り、村雨も事前にこの日は開けておくように、とマスターから言われていたので予定は入れていなかった
そして村雨はこの数日、リア達が集まってマスターと何かを話している所を見ていたので先程の言葉が出たのだった
「まあ、パーティーに参加するのは構わんさ。時間になったら出て来てやるからお宅等は好きにやってな」
「はい、ありがとう御座います」
「じゃあ、私達はチョコやチョコを使った料理を作ろうか」
「ええ、頑張りましょう」
パーティーに参加してくれる事に安堵し、リア達はお互いに頷いて事前に話していた料理やチョコ料理、そしてチョコ作りが始まったのだった
それから数刻後 ――
「・・・これは、偶然ですね」
「・・・まさかとは思うが、お前達もマスターから招待されているのか」
「そのまさか、だよ」
ハイカラヤの前には有馬、秋兵、そしてダリウス、コハク、ルード、虎がいた
「秋兵さん達も招待されてたんだね」
「ええ。数日前に梓くんからマスターから招待状を預かって着ましたと言われましてね」
「我等は千代から貰ったぞ」
「星の一族・・・と、貴方は」
「皆さん、ど、どうも。お久し振りです」
どうやら有馬と秋兵は梓から貰ったようで、そしてその話をしていると聞き慣れた声が聞こえ振り返ると九段と九段と共に千代の想い人である進さんこと原田進之助がいた
「お前等も呼ばれてたんだな」
「ええ、千代さんから招待を受けまして」
どうやら進之助も千代から事前にこのパーティーの事を聞かされていたようで当日は九段と共にハイカラヤに来ると言う事になっていたようだ
此処に集まっている面々はこのハイカラヤの常連だから今回バレンタインパーティーに呼ばれたのだろう
だが、バレンタインと言うのは女性が男性にチョコを贈るもの、と言うのを皆号外記事で読んでいるのだが、今回の主催はこのハイカラヤ
当然企画をしたのはマスターだろうが・・・
気になるのはこの店の常連であるリアや梓、そして千代だった
彼女達はこの場にいない
リアは店の仕事があると言う事を知っているが梓と千代がこの場に一緒にいなかった
「梓達はどうしたんだい?」
「梓と千代なら今朝早く出掛けて行ったぞ。パーティーの時間になったらハイカラヤに行くと言っていたが」
どうやら梓と千代もリアと同じくパーティーに呼ばれているようだった
この場にいないとなるとまだ着ていないのか既に中に入っているのか
「梓くんや駒野さんの事も気になりますが、そろそろ時間のようですよ」
秋兵が時間を確認するともうそろそろパーティーの始まる時間だった
「では中へ入りましょう」
ルードの言葉に頷き扉の近くにいた有馬が扉を開け続けて皆中へ入る
そして、
「いらっしゃ~い」
「やっぱりお宅等も呼ばれてたか」
店に入るといつものようにマスターが迎えてくれて村雨も珈琲を飲みながら入って来た面々を見ていた
「その言い方だと、村雨も参加って事か」
「まあな。主催者達が俺達全員が参加する事を望んでいるようだしな」
「・・・主催者達?」
「マスターが主催者ではないのですか」
「あたしも一枚噛んではいるけれど、主催者はこの子達なのよね」
マスターの言葉を聞くと店の奥からリアと梓と千代が出て来た
「え、リアさん!?」
「それに梓と千代も・・!?」
「皆さん、驚かせてしまってごめんなさい。でも、皆さんには秘密にしておきたかったんです」
「バレンタインは日頃の感謝の気持ちを込めて、って言う意味でもあるから」
「だから進さん以外には秘密にしておきたかったんです」
バレンタインの事は皆あの号外記事を読んでいたから知っていたが、まさか彼女達からこんな贈り物をされるとは思っていなかったので皆驚いていた
「・・・本当に、君達には驚かされてばかりだね」
「ああ、本当にな」
そんな彼女達の気持ちを受け取り、そしてその優しさにまたあの時のように驚きを感じたがそれが嬉しさに変わっている事に此処に集まっている面々は気付いていた
「それじゃあ、そろそろリアちゃんと梓ちゃんと千代ちゃん主催のバレンタインパーティーを始めましょうか」
マスターの言葉に頷き、パーティーは始まった
料理はリア達が用意していてテーブルにはサンドウィッチやサラダなどの軽食の他にホットチョコやスプーンチョコやチョコフォンデュなど様々なチョコ料理があった
皆、それぞれ食事を楽しみながら沢山話もしていてパーティーは夕方頃終わった
片付けは皆でやる事になったのであっという間に片付いた
そして、
「梓、リアさん、いよいよね」
「う、うん・・・」
梓と千代とリアがお互いに友チョコを渡し終えた後、千代はそう言って梓とリアに声を掛けたが二人の面持ちは何処か緊張と不安の混ざり合った顔だった
「大丈夫よ、ちゃんと梓ちゃんとリアちゃんの気持ちを受け取ってくれるわよ」
「マスター・・・」
マスターも千代と同じく二人を応援するように声を掛けてくれリアと梓は顔を見合わせて微笑んだ
「じゃあ千代、マスター、行ってくるね」
「ええ、頑張ってね」
「あたしも応援してるわ」
「はい」
そう言ってリアと梓は微笑んで頷き、厨房から店内へと移動した
***
さて、長かった前置きは此処までにしてww←えw
此処からいよいよ選択肢になります!!
ええ、今回は蠱惑の森の皆さんだけじゃないんです
帝国軍側の皆さんも選択肢に入っております!!!
なので、今回はメインキャラ8人、もとい、八葉の皆さんの中から貴女が本命チョコを渡したい相手を選んで下さい!
今回は各キャラ別ページを用意しておりますので、お手数ですがそこから各キャラのお話を読んで下さい!
*****
各キャラの後編の話へ続くw
2016.02.08