ダリウスルート
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「リアさん・・・、っ、湖が見えた」
口を結んでいるリアを見て梓は心配そうな顔をしていたがコハクが湖が見えたのを教えてくれて梓は黒麒麟に降ろして、と伝えていた
「・・・二人とも、降りる時も警戒を――!! っ・・!?」
途端、茂みが揺れる音が聞こえ皆一斉にそこを見る
「・・・・」
茂みが揺れる音が聞こえた後、足音が聞こえ、そして目の前の人物を見て息を詰めた
「ダリウスさん・・・」
「あれが、ダリウス・・・か?」
「ああ・・・想像はしていたが改めて見ると絶望的だな。あの仮面が、外れてねえ」
禍々しい力を漂わせていて、そしてあの仮面が外れていない事に皆更に息を詰め固唾を吞む
「どうしますか? 有馬」
「・・・ダリウスは、まだ攻撃の構えを見せていない。ぎりぎりまで仕掛けるな」
その言葉を聞くとリアは一歩前に出てダリウスを見る
「ダリウスさん・・・私の声が、聞こえてますか? みんな、ダリウスさんを心配して会いに来たんです・・・」
「・・・ウ・・・ゥ・・ゥウッ!! リア」
(ダリウスさん・・・仮面に抗ってる!?)
リアの声を聞くとダリウスは反応し、仮面に抗い始める
「ダリウスさんは絶対に仮面や邪神に負けたりなんて――」
「ガアァァ!!」
「リアさん!」
「危ない!!」
途端、ダリウスが攻撃を仕掛けて来るのが見えルードと梓が叫び梓はリアの腕を引き身を守ろうとし、ルードと九段も結界を張ろうとした
「え・・・?」
だが、二人の前に何か大きなものが現れその攻撃を受け止めた
「黒、麒麟・・・」
二人の前に着たのは黒麒麟だった
どうやら黒麒麟はダリウスの攻撃を庇ってくれたようだった
「・・・! 消えていく・・・」
「おいおい、あのでかい獣を一撃かよ・・・信じられねえ・・・」
だがその攻撃を食らい徐々に黒麒麟の姿が薄れていき消えてしまった
「・・・ッ・・・」
「え・・?」
ダリウスはそのまま地面に膝を突き仮面を抑えたままそう声を上げだ
(ダリウスさん――、泣いているの・・・?)
だが、それはまるで泣いているかのようだった
「・・・リア、俺は、君に刃を向けた」
(! 意識が・・・)
途端、いつものダリウスの声が聞こえダリウスの意識が戻ったのだと判断する
「もう・・・駄目なんだ。苦しい・・・とっくに俺の意識は仮面を媒介に禍津迦具土神と融合している・・・。・・・・・・だから、もう・・・・」
そこで一度言葉を切りダリウスは立ち上がって梓とリアを見て言う
「結界を強めたのは俺だ。梓が黒麒麟を従えるくらいでなければ無理だと判断したから・・・」
「っ、待って、それって・・・ダリウス、貴方まさか・・・」
ダリウスの言葉を聞き梓はある事を思い驚いた顔をしてダリウスを見た
「八葉もいてくれる。・・それに、歴代の神子の力を受け継いでいる今のリアなら・・・梓と共に俺を破壊出来る」
「!」
ダリウスはいつの間にかリアの力の事を知っていたようだった
その事に驚いて目を瞠っているリアを横目にダリウスは言葉を続ける
「・・・分かるね。俺の意識が持っている間にどうか・・・お願いだ、破壊してれ、俺を――」
「「!」」
その言葉にリアも梓も目を瞠り、ルードもリアと梓の元へ走ってきてダリウスを見て叫んだ
「ダリウス様――!!」
「・・・ルード」
「何故ダリウス様だけが犠牲になるんですか!! そんなの、私は認めません! 絶対に、絶対に嫌です! 他の方法を探します!」
ルードも悔しさや悲しさ、そして涙を堪えながら必死にダリウスに言う
「・・・優しい子だね、ルード。俺の為に悲しんでくれるの? でも・・・時間が無いんだよ。このままでは禍津迦具土神が復活してしまう。数多の命を呑み込み俺は世界を闇に葬る事になる。・・・それだけはごめんだ」
「・・・っ・・・ダリウス・・・様・・・」
「ダリウスさん、そんな・・・」
「チッ・・・」
ダリウスと共に暮らしていたルード、そしてコハクと虎も悲しみや悔しさを感じていた
「・・・リア、梓、君達にこんな事を強いて、すまない」
「・・・っ、そんなの、無理だよ。だってそんな事をしたら、ダリウスの事を好きなリアさんが一番悲しい思いをするんだよ!」
「・・・っ」
「・・それでも、俺を救えるのは・・・君達だけなんだ」
「ダリウスさん・・・そんなの、・・・そんなの、ズルすぎっます・・・っ・・・」
リアは涙を流しながら、それでもそれを見せまいと涙と震える声と悲しさを必死に堪えながら言う
「泣かないでリア・・・俺は、俺の一番大切で大好きな君に救われたいと思っているんだよ。だから、君の手で、どうか――」
「・・・そんな事、言われたら・・・」
「―― ゥウ・・ッ、アアアア!!」
「っ、ダリウスさん!!」
「時間切れか・・・」
「くそ・・・っ、戦闘態勢を取れ!!」
仮面を押さえて叫んだダリウスを見てもう意識が禍津迦具土神へと変わってしまったのだと解り、村雨も悔しそうにそう呟き有馬の言葉でリア達の後ろに控えている者達は武器を構える
「・・・・。梓ちゃん、お願い、私に貴女の力を貸して!」
「リアさん・・・!? ・・・決めたんだね」
リアは涙を拭い一気に真剣な眼差しをして梓にそう言うと梓はリアの意志を組み取り同じく真剣な眼差しをして聞きリアは頷いて答える
「うん・・・。梓ちゃんの闇を払う力。そして、私が引き継いできたこの力で、絶対に、ダリウスさんを救う!」
「・・・っ」
「・・・リア、梓・・」
言うとリアも梓も自身の武器であるナイフと銃を構えた
「ルードくん、政虎さん、コハクくん、私達と一緒に戦って下さい。絶対に私達の大切な人を救いましょう!」
「・・・・リアさん・・。・・はい、必ずダリウス様を救いましょう!」
「そうだね、絶対にダリウスさんを助けよう!」
「帰ったら飯、いつもの倍作って貰うぜっ!」
「虎、緊張感なさ過ぎ・・・」
「ふふ、解りました」
リアの言葉を聞きルードもコハクも虎も武器を構えた
「皆、準備は良いようだな。行くぞっ!」
全員が武器を構え戦闘態勢を取ったのを確認すると有馬の掛け声と共に皆一斉に地を蹴って駆け出した
45.この思いが消えゆく前に、
あれから戦闘が始まり、皆いつも以上に力を出して戦っていた
それでもリア達の願いである“ダリウスを救う”を言う事を叶える為に皆戦っていた
有馬と秋兵、九段と村雨が連携を取りそれにリア達も続いていく
「コハク、行くぞっ!」
「うん! やあっ!」
「うらあっ!」
「ルードくん!」
「はい。はっ!」
「梓ちゃん!」
「うん! っ!」
リアのナイフ捌きを見て虎とコハクが連携を取り、リアがルードと梓に声を掛け次々に攻撃を仕掛ける
「っ! これで、最後っ!!」
「アアッ!」
そしてリアは地を蹴って持っていたナイフを一気に投げ、ダリウスの動きを封じた
「動きが止まった・・・」
「それで・・・これからどうするの!?」
動きが止まったダリウスを見てコハクや皆から一斉にリアに視線が注がれる
リアは着地した後じっとダリウスを見据えていた
「私と梓ちゃんで・・・決着を付けるよ」
リアは梓の方を見て言うと梓もリアの意志をくみ取り、お互い頷いてナイフと銃を構えた
「っ・・・!」
そして、
「行くよ、梓ちゃん」
「うん」
リアはナイフを投げ、同時に梓は引き金を引き、森の中に銃声が響き渡った
「ダリウス・・・ッ!」
「・・・ッ!」
「ダリウス様・・・ッ!」
「リアさん!」
梓の言葉に頷きリアはそのまま倒れそうになっていたダリウスの元へ駆け寄り抱き留めた
「梓さん、何故ですか? どうして撃ち抜いたんです! それに、リアさんも・・!」
「・・・大丈夫だよ、ルードくん。私もリアさんもダリウスを破壊してない。―― ダリウスは生きてるよ」
「え・・・?」
食って掛かっていたルードだったが梓の言葉にゆっくりとダリウスとダリウスを抱き留めているリアを見ると、そこからカランと音を立てて何かが落ちた
「仮面が外れて・・・」
「私も梓ちゃんも同じ事を願ったんです。私達に特別な力があるなら仮面と禍津迦具土神だけを破壊してって――。私だって、大好きな人と一生離れてるなんて嫌だもの」
言うと温かい光が溢れ出し森全体を包み込んだ
「これは、リアさんの治癒の力・・・」
「浄化の力も混ざっているようだな・・・」
「俺達の傷も、治っていく・・・」
その光は本当に今まで以上に温かいもので触れていてリアの温かさと優しさが伝わってきた
「禍津迦具土神と融合していたから、直ぐに目を覚まさないと思う。でも、今だけでもこの力で疲れや傷が癒えてくれれば良い」
言うとリアはダリウスを優しく包み込み、そこから聞こえるダリウスの心臓の音と、ダリウスの温もりを感じ、そしてダリウスを救えた事に安堵して微笑んでいた
続く
あとがき
はい、何とか戦いは終わりました・・・
うん、ホントにね、此処は何回見ても泣きそうになるくらい切ないよね・・・(´;ω;`)
でも無事にダリウスさんを救えて良かったよ・・・(´;ω;`)
個人的に梓ちゃんを含む蠱惑の森チームのちょっとした会話も戦闘前に入れられたので満足してますw
そしてダリウスさんルートも次回遂にエピローグです!
ちょこっとオリジナルのエピローグも加えつつ本編の最後までいきたいと思いますので次回もお付き合いよろしくお願いします
それではまた次回
2015.08.16
口を結んでいるリアを見て梓は心配そうな顔をしていたがコハクが湖が見えたのを教えてくれて梓は黒麒麟に降ろして、と伝えていた
「・・・二人とも、降りる時も警戒を――!! っ・・!?」
途端、茂みが揺れる音が聞こえ皆一斉にそこを見る
「・・・・」
茂みが揺れる音が聞こえた後、足音が聞こえ、そして目の前の人物を見て息を詰めた
「ダリウスさん・・・」
「あれが、ダリウス・・・か?」
「ああ・・・想像はしていたが改めて見ると絶望的だな。あの仮面が、外れてねえ」
禍々しい力を漂わせていて、そしてあの仮面が外れていない事に皆更に息を詰め固唾を吞む
「どうしますか? 有馬」
「・・・ダリウスは、まだ攻撃の構えを見せていない。ぎりぎりまで仕掛けるな」
その言葉を聞くとリアは一歩前に出てダリウスを見る
「ダリウスさん・・・私の声が、聞こえてますか? みんな、ダリウスさんを心配して会いに来たんです・・・」
「・・・ウ・・・ゥ・・ゥウッ!! リア」
(ダリウスさん・・・仮面に抗ってる!?)
リアの声を聞くとダリウスは反応し、仮面に抗い始める
「ダリウスさんは絶対に仮面や邪神に負けたりなんて――」
「ガアァァ!!」
「リアさん!」
「危ない!!」
途端、ダリウスが攻撃を仕掛けて来るのが見えルードと梓が叫び梓はリアの腕を引き身を守ろうとし、ルードと九段も結界を張ろうとした
「え・・・?」
だが、二人の前に何か大きなものが現れその攻撃を受け止めた
「黒、麒麟・・・」
二人の前に着たのは黒麒麟だった
どうやら黒麒麟はダリウスの攻撃を庇ってくれたようだった
「・・・! 消えていく・・・」
「おいおい、あのでかい獣を一撃かよ・・・信じられねえ・・・」
だがその攻撃を食らい徐々に黒麒麟の姿が薄れていき消えてしまった
「・・・ッ・・・」
「え・・?」
ダリウスはそのまま地面に膝を突き仮面を抑えたままそう声を上げだ
(ダリウスさん――、泣いているの・・・?)
だが、それはまるで泣いているかのようだった
「・・・リア、俺は、君に刃を向けた」
(! 意識が・・・)
途端、いつものダリウスの声が聞こえダリウスの意識が戻ったのだと判断する
「もう・・・駄目なんだ。苦しい・・・とっくに俺の意識は仮面を媒介に禍津迦具土神と融合している・・・。・・・・・・だから、もう・・・・」
そこで一度言葉を切りダリウスは立ち上がって梓とリアを見て言う
「結界を強めたのは俺だ。梓が黒麒麟を従えるくらいでなければ無理だと判断したから・・・」
「っ、待って、それって・・・ダリウス、貴方まさか・・・」
ダリウスの言葉を聞き梓はある事を思い驚いた顔をしてダリウスを見た
「八葉もいてくれる。・・それに、歴代の神子の力を受け継いでいる今のリアなら・・・梓と共に俺を破壊出来る」
「!」
ダリウスはいつの間にかリアの力の事を知っていたようだった
その事に驚いて目を瞠っているリアを横目にダリウスは言葉を続ける
「・・・分かるね。俺の意識が持っている間にどうか・・・お願いだ、破壊してれ、俺を――」
「「!」」
その言葉にリアも梓も目を瞠り、ルードもリアと梓の元へ走ってきてダリウスを見て叫んだ
「ダリウス様――!!」
「・・・ルード」
「何故ダリウス様だけが犠牲になるんですか!! そんなの、私は認めません! 絶対に、絶対に嫌です! 他の方法を探します!」
ルードも悔しさや悲しさ、そして涙を堪えながら必死にダリウスに言う
「・・・優しい子だね、ルード。俺の為に悲しんでくれるの? でも・・・時間が無いんだよ。このままでは禍津迦具土神が復活してしまう。数多の命を呑み込み俺は世界を闇に葬る事になる。・・・それだけはごめんだ」
「・・・っ・・・ダリウス・・・様・・・」
「ダリウスさん、そんな・・・」
「チッ・・・」
ダリウスと共に暮らしていたルード、そしてコハクと虎も悲しみや悔しさを感じていた
「・・・リア、梓、君達にこんな事を強いて、すまない」
「・・・っ、そんなの、無理だよ。だってそんな事をしたら、ダリウスの事を好きなリアさんが一番悲しい思いをするんだよ!」
「・・・っ」
「・・それでも、俺を救えるのは・・・君達だけなんだ」
「ダリウスさん・・・そんなの、・・・そんなの、ズルすぎっます・・・っ・・・」
リアは涙を流しながら、それでもそれを見せまいと涙と震える声と悲しさを必死に堪えながら言う
「泣かないでリア・・・俺は、俺の一番大切で大好きな君に救われたいと思っているんだよ。だから、君の手で、どうか――」
「・・・そんな事、言われたら・・・」
「―― ゥウ・・ッ、アアアア!!」
「っ、ダリウスさん!!」
「時間切れか・・・」
「くそ・・・っ、戦闘態勢を取れ!!」
仮面を押さえて叫んだダリウスを見てもう意識が禍津迦具土神へと変わってしまったのだと解り、村雨も悔しそうにそう呟き有馬の言葉でリア達の後ろに控えている者達は武器を構える
「・・・・。梓ちゃん、お願い、私に貴女の力を貸して!」
「リアさん・・・!? ・・・決めたんだね」
リアは涙を拭い一気に真剣な眼差しをして梓にそう言うと梓はリアの意志を組み取り同じく真剣な眼差しをして聞きリアは頷いて答える
「うん・・・。梓ちゃんの闇を払う力。そして、私が引き継いできたこの力で、絶対に、ダリウスさんを救う!」
「・・・っ」
「・・・リア、梓・・」
言うとリアも梓も自身の武器であるナイフと銃を構えた
「ルードくん、政虎さん、コハクくん、私達と一緒に戦って下さい。絶対に私達の大切な人を救いましょう!」
「・・・・リアさん・・。・・はい、必ずダリウス様を救いましょう!」
「そうだね、絶対にダリウスさんを助けよう!」
「帰ったら飯、いつもの倍作って貰うぜっ!」
「虎、緊張感なさ過ぎ・・・」
「ふふ、解りました」
リアの言葉を聞きルードもコハクも虎も武器を構えた
「皆、準備は良いようだな。行くぞっ!」
全員が武器を構え戦闘態勢を取ったのを確認すると有馬の掛け声と共に皆一斉に地を蹴って駆け出した
45.この思いが消えゆく前に、
あれから戦闘が始まり、皆いつも以上に力を出して戦っていた
それでもリア達の願いである“ダリウスを救う”を言う事を叶える為に皆戦っていた
有馬と秋兵、九段と村雨が連携を取りそれにリア達も続いていく
「コハク、行くぞっ!」
「うん! やあっ!」
「うらあっ!」
「ルードくん!」
「はい。はっ!」
「梓ちゃん!」
「うん! っ!」
リアのナイフ捌きを見て虎とコハクが連携を取り、リアがルードと梓に声を掛け次々に攻撃を仕掛ける
「っ! これで、最後っ!!」
「アアッ!」
そしてリアは地を蹴って持っていたナイフを一気に投げ、ダリウスの動きを封じた
「動きが止まった・・・」
「それで・・・これからどうするの!?」
動きが止まったダリウスを見てコハクや皆から一斉にリアに視線が注がれる
リアは着地した後じっとダリウスを見据えていた
「私と梓ちゃんで・・・決着を付けるよ」
リアは梓の方を見て言うと梓もリアの意志をくみ取り、お互い頷いてナイフと銃を構えた
「っ・・・!」
そして、
「行くよ、梓ちゃん」
「うん」
リアはナイフを投げ、同時に梓は引き金を引き、森の中に銃声が響き渡った
「ダリウス・・・ッ!」
「・・・ッ!」
「ダリウス様・・・ッ!」
「リアさん!」
梓の言葉に頷きリアはそのまま倒れそうになっていたダリウスの元へ駆け寄り抱き留めた
「梓さん、何故ですか? どうして撃ち抜いたんです! それに、リアさんも・・!」
「・・・大丈夫だよ、ルードくん。私もリアさんもダリウスを破壊してない。―― ダリウスは生きてるよ」
「え・・・?」
食って掛かっていたルードだったが梓の言葉にゆっくりとダリウスとダリウスを抱き留めているリアを見ると、そこからカランと音を立てて何かが落ちた
「仮面が外れて・・・」
「私も梓ちゃんも同じ事を願ったんです。私達に特別な力があるなら仮面と禍津迦具土神だけを破壊してって――。私だって、大好きな人と一生離れてるなんて嫌だもの」
言うと温かい光が溢れ出し森全体を包み込んだ
「これは、リアさんの治癒の力・・・」
「浄化の力も混ざっているようだな・・・」
「俺達の傷も、治っていく・・・」
その光は本当に今まで以上に温かいもので触れていてリアの温かさと優しさが伝わってきた
「禍津迦具土神と融合していたから、直ぐに目を覚まさないと思う。でも、今だけでもこの力で疲れや傷が癒えてくれれば良い」
言うとリアはダリウスを優しく包み込み、そこから聞こえるダリウスの心臓の音と、ダリウスの温もりを感じ、そしてダリウスを救えた事に安堵して微笑んでいた
続く
あとがき
はい、何とか戦いは終わりました・・・
うん、ホントにね、此処は何回見ても泣きそうになるくらい切ないよね・・・(´;ω;`)
でも無事にダリウスさんを救えて良かったよ・・・(´;ω;`)
個人的に梓ちゃんを含む蠱惑の森チームのちょっとした会話も戦闘前に入れられたので満足してますw
そしてダリウスさんルートも次回遂にエピローグです!
ちょこっとオリジナルのエピローグも加えつつ本編の最後までいきたいと思いますので次回もお付き合いよろしくお願いします
それではまた次回
2015.08.16