ダリウスルート
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「これは・・・何事か!」
「父さん!?」
「・・・っ、梓。邸にいないので、まさかと思ったがやはり此処に居たのか」
「間に合って、良かった・・・」
駆け付けて来た人物は、有馬を始とする精鋭分隊、そして九段と千代だった
「お前達・・・。それに、楓月、お前も何故鬼と共に・・・」
「・・・・」
皆今の状況が理解出来ていない事と、リアがダリウス達と一緒にいる事に驚いているのが見て取れる
だが、今はその質問に答えている時ではなかった
「残念だ。邪魔が入ったか」
「グッ・・・ゴホ、ゴホッ・・・!」
ダリウスの残念そうな声と共にダリウスから解放された参謀総長が咽せ返っている声が聞こえる
「精鋭分隊・・・、来てくれたか。お前達、賊徒共を討て!」
だが、直ぐに態勢を立て直し精鋭分隊に指示を出す
「は、はっ・・・」
「鬼共、一体此処で何をしている? そして、リアさん、貴女も何故此処に?」
「ぬしも鬼だったのか・・・」
「・・・・」
「・・・答える気はないようだな」
黙っているリアを見て答える気はないと有馬は判断し、剣を構えると空間移動してきたダリウスがリアを自分の方に引き寄せた
「リアに手出しはさせないよ」
「・・・・」
その言葉を聞き有馬はダリウスを睨め付け、その様子に梓も千代も何か言おうとしたが、それはダリウスの言葉で掻き消される
「片霧の息子か。父親の犯した罪も知らず哀れな事だ」
「なに?」
「周りを良く見て下さい」
ダリウスとリアの言葉に皆、奥の機械へと目を向けた
41.真実
「――!?」
「・・・なんだ、あの見慣れぬ機械は。花が浮いている様に見えるが・・・」
「押し込められているのは憑闇・・・? でも、普通の人も・・・」
皆その機械とその中に入っているものを見て驚いて言葉を無くしている者も居た
「父さん、これはどう言う事です?」
秋兵は何とか平常心を保ちながら総長を見て言うが総長は気にした様子もなく言う
「・・・っ、どうも・・・こうも、黒龍の神子の手引きで賊が潜入した。目下の問題はそれだけの事だ。直ちに捕縛を」
「・・・・」
「・・・・」
だが、精鋭分隊の者達は動揺しているのが見ていてもはっきりと分かった
「何をしている!!」
「少しでも自分の頭でものを考える事が出来るなら当然の態度でしょうね」
「・・・役立たず共めが。ならばまとめて処分してくれるわ」
「っ!」
「――強兵師団、注目!!」
その声と共に強兵達が培養液の中から出てきた
「目標ッ! 反逆者共! 迅速に制圧せよ! 突撃!!」
「制圧する」
「地に伏せろ」
「ダリウス様! リアさん!」
「強兵が・・・!?」
総長の指示に強兵達は武器を構え、自分達の方へ襲い掛かってくるのが見え、皆武器を構え直す
「リア、梓、此処は下がっていなさい。後は我々が相手を」
「・・・ううん、後ろになんて下がらない。私も戦う、この戦いを止める為に」
「梓ちゃんの言う通りですよ。それに、この計画の最後は何が遭っても最後まで参加する。そう言う約束でしたよね」
「・・・ふっ、そうだったね。では、二人とも準備は良いかな」
「はい!」「うん!」
梓とダリウスと連携を取りながら目の前にいる強兵を倒していく
梓を見ると本当に最初とそして有馬達と行動をして戦っていた時よりも更に強くなっていてリアはそれを見て小さく笑って体を屈めて強兵を攻撃を避ける
その隙に梓が銃で強兵の腕を狙いダリウスが最後に攻撃を仕掛け倒し、その後ろにいる強兵に向かってリアはナイフを投げ気絶させた
これで目の前の強兵達は倒せた
だが、倒しても倒しても切りが無く、精鋭分隊も押され始めていた
「・・・っ、これじゃ駄目。倒しても、倒しても切りが無い」
「強兵の数が多すぎるよ・・・! 防戦一方だ」
「・・・ざけんなよ。こいつ等の相手なんかしてられるか」
リアの大技を使えば強兵の動きを封じる事は出来るし倒す事も出来る
だがこれだけ狭い場所でこれだけの大人数がいるのだ
ダリウス達はともかく、リアの大技を知らない者も多いので使う事が出来なかった
「ダリウス、頭を抑えりゃ良い。総長狙いだ。それが一番早いだろ」
「そうしたいのは山々なんだけど・・・どうも嫌な音がする」
途端、警報のような嫌な音が響き渡る
「なんですか、この不協和音は・・・」
「総長閣下、これは一体・・・!?」
総長と共に居た高官達もこの音に不信を抱き、総長に尋ねたが総長は小さく笑っていたが、何処か様子が可笑しかった
「戦え・・・もっと殺シアエ・・・。陰ノ気ヲ此処へ・・・黒龍ノ神子、オ前モ食イ尽クス・・・!」
そう総長から発せられた言葉と同時に辺りに瘴気が溢れ、それは総長の周りに集まった
「「――!」」
「な、何!?」
「フハハハハハ、今コソ我ガ、目覚メノ時ダ・・・!!」
(・・・! 総長の顔が・・・それに、あの禍々しい赤い瞳は、何・・・?!)
「総長閣下!? ご乱心なされたか!」
「・・・ソノヨウナ名デ呼ブノハ、許サヌ。我ハ、禍津迦具土神」
「カグツチ?」
「それって、確か、アダバナを育てるのに必要な土壌の名前・・・」
その名前にリア達もそして梓と九段も聞き覚えがあった
「・・・まさか。そうか、今、分かった。古文書の解読を誤ったのか。カグツチは土の名ではない。本来は、禍津迦具土神・・・火の邪神を指すのだろう」
「邪神・・・ですって?」
「どう言う事です? 栽培禁止の花で父は邪神を呼び寄せていたと?」
「総長自身、知らぬうちにな。本来のアダバナは邪神の力を養分として咲く花。だが、アダバナを増やし人の闘争心を増幅する事で逆に・・・今度は、この凌雲閣の地下自体が邪神の力を増す養分に変わってしまった。普段は火山の下に眠る禍津迦具土神が帝都の真ん中に這って来るまで」
「・・・なるほど。では、総長閣下はもはや――」
言うと有馬は剣を構えた
「有馬、何を・・・!」
「秋兵、怯むな! 総長閣下の体に禍津迦具土神が居るんだ。今、止めなければ・・・」
「・・・今更、遅イ」
(・・・! 総長の体から禍津迦具土神が離れて・・・、人の憎しみや悪意を呑み込んでいく――!?)
総長の体から禍津迦具土神が離れ、ガラスの上へ移動すると、瘴気などを吸い込んでいった
「「きゃあっ!」」
その吸い込みで辺りに風が舞い、その風に吹かれリアも千代も小さく悲鳴を上げダリウスはリアを更に引き寄せ風に煽られないようにした
「ハハハハ、愚カナ人ヨ、惑イ、叫ブガ良イ!」
「っ、このままじゃ、凌雲閣が崩れる!」
「黒龍ノ神子、最後ニ、オ前ノ気、吞ミ込マセテモラウ!!」
「――!!」
「梓ちゃん!!」
「危ない・・・!!」
禍津迦具土神は一声鳴くと梓の方を向き口を開けて梓の方に向かって着ているのが見え、リアとダリウスがそう叫ぶ
「め・・・ぐれ、天の声」
途端、千代のその声と共に鈴の音が辺りに響いた
「・・・白龍の神子?」
「千代っ!?」
「・・・響け、地の声」
「千代ちゃん!?」
また同じように鈴の音が響き、禍津迦具土神の動きも止まる
「何をしようと言うんだ?」
そして千代が何かをやろうとしている事が解り有馬がそう言う
「此処には哀しみが溢れかえっているもの。私が、全て浄化してしまうわ。そうしたら・・・」
「駄目です! 弱った体では危なすぎる!」
「私の体の事は気にしないで。私は龍神の神子、最後まで―― みんなを守りたいの」
「――・・・・千代っ!!!」
突然の出来事に梓もその場から動けずにいたが梓の必死な声を聞き千代はいつもの優しい笑みを梓に向ける
「・・・梓、私が消えたら、神子の役目、後は貴女が・・・」
「駄目だよ、千代っ!!」
「千代ちゃん、無理しちゃ駄目っ!!」
「リアさん・・・、貴女も、本当の力を信じて・・そして、大切な人と共に生きて。梓やみんなの事をお願い」
「え・・・?」
「・・・ありがとう、私、梓とリアさんに会えて、嬉しかった。泣かないで、・・・きっとまた会えるわ」
泣いている梓とそして千代の言葉に何かを思っている顔をしているリアを見て千代はそう言った後気を引き締め直して力を解放した
「龍神よ、哀しみを封じて―――」
途端眩くて温かい光が辺りを包み、瘴気やこの場に溢れていた業の固まりは綺麗に浄化された
「千代・・・・!」
そして、千代の姿もこの場から消えた
「・・・仕方アルマイ。今ハ外へ――」
言うと禍津迦具土神は凌雲閣の壁を破り外へ昇って出ていってしまった
それを見ていると瓦礫が落ちてくるのが見えルードと九段が結界を張ろうとしたが、瓦礫は直ぐに弾かれた
そして何か力を感じ、何か光るものが見えた
「あれは・・・・」
「宝玉・・・! 千代、ぬしは・・・」
そう、そこにあったのは愛宕山でダリウスが黒麒麟に破壊させた龍の宝玉だった
「揺れが・・・止まった」
「これが・・・白龍の神子の力。けれど、彼女の姿は・・・」
途端、宝玉から光が発せられ、そこから八つの光が現れ、それはあっという間に分かれある8人の元へ向かって行った
続く
あとがき
さてさて色んな事が真実になりましたが、ち、千代ちゃん・・・(´;ω;`)
悲しいけれども最後にまた何やら・・・
そしてダリウスさんルートも佳境に入って来ました!
次回は・・・うん、かなり驚きと切なさ・・・ですね・・・うん・・(´;ω;`) ←w
えーでは次回もお楽しみに・・・
2015.08.15
「父さん!?」
「・・・っ、梓。邸にいないので、まさかと思ったがやはり此処に居たのか」
「間に合って、良かった・・・」
駆け付けて来た人物は、有馬を始とする精鋭分隊、そして九段と千代だった
「お前達・・・。それに、楓月、お前も何故鬼と共に・・・」
「・・・・」
皆今の状況が理解出来ていない事と、リアがダリウス達と一緒にいる事に驚いているのが見て取れる
だが、今はその質問に答えている時ではなかった
「残念だ。邪魔が入ったか」
「グッ・・・ゴホ、ゴホッ・・・!」
ダリウスの残念そうな声と共にダリウスから解放された参謀総長が咽せ返っている声が聞こえる
「精鋭分隊・・・、来てくれたか。お前達、賊徒共を討て!」
だが、直ぐに態勢を立て直し精鋭分隊に指示を出す
「は、はっ・・・」
「鬼共、一体此処で何をしている? そして、リアさん、貴女も何故此処に?」
「ぬしも鬼だったのか・・・」
「・・・・」
「・・・答える気はないようだな」
黙っているリアを見て答える気はないと有馬は判断し、剣を構えると空間移動してきたダリウスがリアを自分の方に引き寄せた
「リアに手出しはさせないよ」
「・・・・」
その言葉を聞き有馬はダリウスを睨め付け、その様子に梓も千代も何か言おうとしたが、それはダリウスの言葉で掻き消される
「片霧の息子か。父親の犯した罪も知らず哀れな事だ」
「なに?」
「周りを良く見て下さい」
ダリウスとリアの言葉に皆、奥の機械へと目を向けた
41.真実
「――!?」
「・・・なんだ、あの見慣れぬ機械は。花が浮いている様に見えるが・・・」
「押し込められているのは憑闇・・・? でも、普通の人も・・・」
皆その機械とその中に入っているものを見て驚いて言葉を無くしている者も居た
「父さん、これはどう言う事です?」
秋兵は何とか平常心を保ちながら総長を見て言うが総長は気にした様子もなく言う
「・・・っ、どうも・・・こうも、黒龍の神子の手引きで賊が潜入した。目下の問題はそれだけの事だ。直ちに捕縛を」
「・・・・」
「・・・・」
だが、精鋭分隊の者達は動揺しているのが見ていてもはっきりと分かった
「何をしている!!」
「少しでも自分の頭でものを考える事が出来るなら当然の態度でしょうね」
「・・・役立たず共めが。ならばまとめて処分してくれるわ」
「っ!」
「――強兵師団、注目!!」
その声と共に強兵達が培養液の中から出てきた
「目標ッ! 反逆者共! 迅速に制圧せよ! 突撃!!」
「制圧する」
「地に伏せろ」
「ダリウス様! リアさん!」
「強兵が・・・!?」
総長の指示に強兵達は武器を構え、自分達の方へ襲い掛かってくるのが見え、皆武器を構え直す
「リア、梓、此処は下がっていなさい。後は我々が相手を」
「・・・ううん、後ろになんて下がらない。私も戦う、この戦いを止める為に」
「梓ちゃんの言う通りですよ。それに、この計画の最後は何が遭っても最後まで参加する。そう言う約束でしたよね」
「・・・ふっ、そうだったね。では、二人とも準備は良いかな」
「はい!」「うん!」
梓とダリウスと連携を取りながら目の前にいる強兵を倒していく
梓を見ると本当に最初とそして有馬達と行動をして戦っていた時よりも更に強くなっていてリアはそれを見て小さく笑って体を屈めて強兵を攻撃を避ける
その隙に梓が銃で強兵の腕を狙いダリウスが最後に攻撃を仕掛け倒し、その後ろにいる強兵に向かってリアはナイフを投げ気絶させた
これで目の前の強兵達は倒せた
だが、倒しても倒しても切りが無く、精鋭分隊も押され始めていた
「・・・っ、これじゃ駄目。倒しても、倒しても切りが無い」
「強兵の数が多すぎるよ・・・! 防戦一方だ」
「・・・ざけんなよ。こいつ等の相手なんかしてられるか」
リアの大技を使えば強兵の動きを封じる事は出来るし倒す事も出来る
だがこれだけ狭い場所でこれだけの大人数がいるのだ
ダリウス達はともかく、リアの大技を知らない者も多いので使う事が出来なかった
「ダリウス、頭を抑えりゃ良い。総長狙いだ。それが一番早いだろ」
「そうしたいのは山々なんだけど・・・どうも嫌な音がする」
途端、警報のような嫌な音が響き渡る
「なんですか、この不協和音は・・・」
「総長閣下、これは一体・・・!?」
総長と共に居た高官達もこの音に不信を抱き、総長に尋ねたが総長は小さく笑っていたが、何処か様子が可笑しかった
「戦え・・・もっと殺シアエ・・・。陰ノ気ヲ此処へ・・・黒龍ノ神子、オ前モ食イ尽クス・・・!」
そう総長から発せられた言葉と同時に辺りに瘴気が溢れ、それは総長の周りに集まった
「「――!」」
「な、何!?」
「フハハハハハ、今コソ我ガ、目覚メノ時ダ・・・!!」
(・・・! 総長の顔が・・・それに、あの禍々しい赤い瞳は、何・・・?!)
「総長閣下!? ご乱心なされたか!」
「・・・ソノヨウナ名デ呼ブノハ、許サヌ。我ハ、禍津迦具土神」
「カグツチ?」
「それって、確か、アダバナを育てるのに必要な土壌の名前・・・」
その名前にリア達もそして梓と九段も聞き覚えがあった
「・・・まさか。そうか、今、分かった。古文書の解読を誤ったのか。カグツチは土の名ではない。本来は、禍津迦具土神・・・火の邪神を指すのだろう」
「邪神・・・ですって?」
「どう言う事です? 栽培禁止の花で父は邪神を呼び寄せていたと?」
「総長自身、知らぬうちにな。本来のアダバナは邪神の力を養分として咲く花。だが、アダバナを増やし人の闘争心を増幅する事で逆に・・・今度は、この凌雲閣の地下自体が邪神の力を増す養分に変わってしまった。普段は火山の下に眠る禍津迦具土神が帝都の真ん中に這って来るまで」
「・・・なるほど。では、総長閣下はもはや――」
言うと有馬は剣を構えた
「有馬、何を・・・!」
「秋兵、怯むな! 総長閣下の体に禍津迦具土神が居るんだ。今、止めなければ・・・」
「・・・今更、遅イ」
(・・・! 総長の体から禍津迦具土神が離れて・・・、人の憎しみや悪意を呑み込んでいく――!?)
総長の体から禍津迦具土神が離れ、ガラスの上へ移動すると、瘴気などを吸い込んでいった
「「きゃあっ!」」
その吸い込みで辺りに風が舞い、その風に吹かれリアも千代も小さく悲鳴を上げダリウスはリアを更に引き寄せ風に煽られないようにした
「ハハハハ、愚カナ人ヨ、惑イ、叫ブガ良イ!」
「っ、このままじゃ、凌雲閣が崩れる!」
「黒龍ノ神子、最後ニ、オ前ノ気、吞ミ込マセテモラウ!!」
「――!!」
「梓ちゃん!!」
「危ない・・・!!」
禍津迦具土神は一声鳴くと梓の方を向き口を開けて梓の方に向かって着ているのが見え、リアとダリウスがそう叫ぶ
「め・・・ぐれ、天の声」
途端、千代のその声と共に鈴の音が辺りに響いた
「・・・白龍の神子?」
「千代っ!?」
「・・・響け、地の声」
「千代ちゃん!?」
また同じように鈴の音が響き、禍津迦具土神の動きも止まる
「何をしようと言うんだ?」
そして千代が何かをやろうとしている事が解り有馬がそう言う
「此処には哀しみが溢れかえっているもの。私が、全て浄化してしまうわ。そうしたら・・・」
「駄目です! 弱った体では危なすぎる!」
「私の体の事は気にしないで。私は龍神の神子、最後まで―― みんなを守りたいの」
「――・・・・千代っ!!!」
突然の出来事に梓もその場から動けずにいたが梓の必死な声を聞き千代はいつもの優しい笑みを梓に向ける
「・・・梓、私が消えたら、神子の役目、後は貴女が・・・」
「駄目だよ、千代っ!!」
「千代ちゃん、無理しちゃ駄目っ!!」
「リアさん・・・、貴女も、本当の力を信じて・・そして、大切な人と共に生きて。梓やみんなの事をお願い」
「え・・・?」
「・・・ありがとう、私、梓とリアさんに会えて、嬉しかった。泣かないで、・・・きっとまた会えるわ」
泣いている梓とそして千代の言葉に何かを思っている顔をしているリアを見て千代はそう言った後気を引き締め直して力を解放した
「龍神よ、哀しみを封じて―――」
途端眩くて温かい光が辺りを包み、瘴気やこの場に溢れていた業の固まりは綺麗に浄化された
「千代・・・・!」
そして、千代の姿もこの場から消えた
「・・・仕方アルマイ。今ハ外へ――」
言うと禍津迦具土神は凌雲閣の壁を破り外へ昇って出ていってしまった
それを見ていると瓦礫が落ちてくるのが見えルードと九段が結界を張ろうとしたが、瓦礫は直ぐに弾かれた
そして何か力を感じ、何か光るものが見えた
「あれは・・・・」
「宝玉・・・! 千代、ぬしは・・・」
そう、そこにあったのは愛宕山でダリウスが黒麒麟に破壊させた龍の宝玉だった
「揺れが・・・止まった」
「これが・・・白龍の神子の力。けれど、彼女の姿は・・・」
途端、宝玉から光が発せられ、そこから八つの光が現れ、それはあっという間に分かれある8人の元へ向かって行った
続く
あとがき
さてさて色んな事が真実になりましたが、ち、千代ちゃん・・・(´;ω;`)
悲しいけれども最後にまた何やら・・・
そしてダリウスさんルートも佳境に入って来ました!
次回は・・・うん、かなり驚きと切なさ・・・ですね・・・うん・・(´;ω;`) ←w
えーでは次回もお楽しみに・・・
2015.08.15