ダリウスルート
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「失礼します」
ダリウスの部屋を訪れたリアは扉を開けて中に入るとダリウスは椅子に腰掛け本を読んでいた
「どうしたの。こっちにおいで」
「あ、はい」
入口で立ったままで居るリアを見て言うとダリウスは新しい椅子を用意してくれてリアはお礼を言って座った
「それで、どうしたの。何か変わった事でも遭った」
「いえ・・・。・・・・」
部屋を尋ねたのは良いが、いざ言おうとするとやはり緊張してしまう
「・・・それ、予言書ですか?」
「ああ。もうすぐだから読んでいたんだよ」
緊張を紛らわそうと思い視線を横に移すと丁度先程までダリウスが読んでいた本に目が止まった
もうすぐ、それはダリウス達の革命への計画が実行される日だった
その日程は数後日の秋の朔日、9月1日の夜に実行する事になっていた
この計画にはリアも本格的に参加する事になっているし、村雨達結実なき花もその日は動く事になっている
そしてこの計画にはもう一人、黒龍の神子である梓も関わる事になっている
「・・・緊張してる?」
「え・・」
「もうすぐ革命の日取りだろう」
「・・・そうですね、緊張してないって言ったら嘘にはなりますね」
ダリウスの言葉を聞きリアは微笑した
この計画はずっとダリウスが掲げていたものだった
「・・・リア、君は無理をしなくても良いんだよ」
それは革命の事に参加する事についてだとリアも直ぐに解った
「・・・いいえ。私の気持ちはあの時から変わっていません」
あの時、それはリアがまだ里で暮らしていた時にダリウスがルードと共に革命を起こす為に帝都に向かうと知った時の事だった
当時リアは既に今のミルクホールで働いていて、帝都での噂や怨霊、帝国軍のやり方についての事など多く耳にしていた
鬼の一族と関わりがあるリアは怨霊が出たのは鬼の所為だと言う噂が流れてもそれが彼等の所為ではないと言う事を知っていたし、帝都の異変にも気付き始めていた
そんな時、鬼の一族が海の向こうに避難すると言う事がリアの一族にも伝えられた
帝国軍にはリア達の一族の事は知られていなかったようで今まで通り里で暮らす事も出来たが、何人かは鬼の一族と共に海の向こうへ行く事になっていた
そしてダリウスとルードが革命を起こす為に帝都へ行くと聞きリアは二人の元へ向かった
「ダリウスさん、ルードくん!」
「リアさん、どうして此処に?」
「・・・ダリウスさんとルードくんが帝都に行くって聞いて・・」
走って来たのか少しだけ息を切らせながらリアはそう言ってダリウスとルードを見た
「俺は自分の犯した罪の償いをしなくてはならない」
ダリウスの言う罪の償い、それはダリウスが首領になったばかりの頃、帝国軍がある取引を持ちかけた
それは鬼の里に手出しをしない代わりに軍に協力してほしいと言われ、その取引に応じた
だがそれはダリウスが思っていた事と違っていた
参謀総長、片霧 清四郎はダリウスに禁じられた品種・アダバナを火山から見つけ出させ・・・強兵計画の片棒を担がせた
ダリウスが帝国軍の取引に乗り騙されたと気付いた頃には既に遅かった
アダバナの栽培を手伝っていた者達は鬼を含め、ダリウス以外は全員口封じの為に消されてしまった
リアもその事を多少は知っていたがこの時に自分が知らなかった事を聞き驚いて言葉を無くしていた
「これ以上帝国軍の好きにさせていては帝都は本当に腐りきってしまう。だからその為に帝都に行って革命を起こすよ。帝都が腐ってしまう前に」
「・・・・」
ダリウスの言葉を聞きそして二人の真剣な眼差しを見てリアは何かを思っている顔をした
「・・・なら、私も一緒に行きます」
「! 何を言うんですか。リアさんを危険な事に巻き込む訳にはいきません」
「俺もルードと同意見だよ。君を巻き込む訳にはいかない」
「・・・私も帝都で働いていてずっと思っていたんです。帝都に怨霊が出現した事、帝国軍のやり方や帝都に異変が起こってる事も。それがダリウスさんが言っていた事と関係しているなら私も協力したいです。私も戦う力があるし、何より帝都での鬼の一族への疑いを晴らしたいんです」
「リアさん・・・」
リアのその強い眼差しと決意を受け、ダリウスもルード言葉に詰まってしまう
「・・・本当に、君は眩しくて敵わないね」
だがダリウスはそう言って小さく笑った
普通の子なら危険が待っていると知れば一緒に来るなんて事は言わない
例え鬼の一族と関係のあると言っても里を守ったり他の人達と同じように避難する
だが目の前いるリアは自分達と知り合いだから、義理があるからと言うだけで言っている訳ではない
誰よりも強い眼差しをして強い意志を示していた
そしてリアが思っている事は帝都で働いているリアだからこそ感じ取れているものだろうと言う事がダリウスにもルードにも解った事だった
「解ったよ。リア、君も一緒においで」
「ダリウス様! 宜しいのですか・・?」
「リアの意志はルード、君にも伝わっただろう。それにリアが居れば心強いと言うのも事実だろう」
「・・・・」
ルードもリアと共に鍛錬をしていたし、ダリウスもリアの強さを知っているのでそう言うとルードは黙ってしまうが、確かにリアが側にいてくれる事やリアの力があれば心強いし、帝都で人間と接しているから自分達が知り得ない事も知る事が出来ると言うのも事実だった
ルードもそう言った事を含め納得したが、まだ腑に落ちない顔をしていた
「ただし、リアには条件を付けさせてもらうよ」
ダリウスが出した条件、それはダリウスとルードと共に暮らす事、そして家事全般をルードと熟す事だった
勿論仕事も今まで通りやる事も含まれている
「そして、俺達の革命に参加するのは最後だけ。それ以外は俺達の手伝いをしたり何か遭ったら俺に報告する事。ルード、これなら君も納得いくかな」
「はい。異論ありません」
条件を聞きルードもやっと納得した顔をし、ダリウスと共にリアを見た
「それじゃあリア、これからよろしくね」
「よろしくお願いします、リアさん」
「はい、これからよろしくお願いします」
そしてダリウスとルードと共に帝都に出て来てこの蠱惑の森の邸に住み始め、ダリウスの革命の為に色々と進めて行き、虎もダリウスに雇われ共に革命に参加する事になったのだった
「やっと此処まで辿り着いたんです。それに、私が本当の意味で参加するのは今度の作戦の時ですよね」
「そうだったね。それにリアがいれば梓も安心出来るだろうしね」
リア達は凌雲閣に隠されているものを知っている
まだ自分の目でそれを確認していないし、きっと危険が待っているだろうと言う事も感じ取っている
それでも帝都の闇は放っておいてはいけないものだった
梓も当日は参加する事になっている
彼女がこの真実を知れば動揺してしまうのは当然だ
それでも見知った人で一番心を許しているリアが居れば梓も落ち着く事は出来るだろうとリアもダリウス達も思っていた
「やっと緊張がほぐれた顔をしたね」
「え? あ、そう、ですね・・・話してたら落ち着きました」
ダリウスは優しく笑ってそう言うとリアもやっと緊張がなくなったのを確認して同じように笑った
「やっぱりリアはそうやって笑っている方が可愛いね」
「っ、ダリウスさん・・」
言うとダリウスはリアの頬に手を伸ばして触れるとリアの頬が少し赤くなる
「ダリウスさん・・・あの・・」
「俺に触れられるのは嫌?」
「いえ・・・あの、その・・・」
言うとリアは少しだけ視線を落とす
「ダリウスさん」
「ん?」
「私・・・」
そこで一旦言葉を切り、リアは意を決して言う
「私、ダリウスさんの事が好きです!」
「っ!」
リアの言葉にダリウスは驚いて目を瞠った
「・・・この前の、返事です・・。あれからずっと考えていたんです。ダリウスさんの気持ちは凄く嬉しかった。でも、自分の気持ちが分からなくて、ずっと答えが見つからなかったんです。・・そんな時、梓ちゃんと会って相談に乗って貰ってやっと自分の気持ちが分かったんです。私も、ダリウスさんの事が好きなんだって」
「リア・・・っ」
「っ!」
リアの言葉を聞くとダリウスはそのまま自分の方に引き寄せ抱きしめた
「やっと、リアからその言葉を聞けた。凄く、嬉しいよ」
「ダリウスさん・・・」
ダリウスの言葉を聞くとリアは視線をダリウスの方へ向ける
「俺は君が好きだよ。怖がらず俺に向かって来てくれる。君はとても可愛い子だ」
ダリウスはいつも以上に優しい笑みを向けて言いリアを抱きしめ、その言葉にリアは胸が高鳴っていた
それと同時にその言葉が胸に響き心地良さを感じた
「私も今凄く嬉しくて幸せです・・。今までこんな風に感じた事なかったから」
ダリウスの胸に顔を埋めそう言ってリアはダリウスの背中に腕を回した
「リアから抱擁してくれるなんて嬉しいね」
「ほ、抱擁って・・・///」
「ふふっ、けど俺もリアと同じで今凄く幸せだよ。君と同じ想いだったんだからね」
そうして見つめ合ってお互いに今までで一番幸せそうな顔をして微笑み合った
「大好きだよ、誰よりも」
「私もです」
そうしてお互いの距離が徐々に縮む
「っ・・///」
「ふふっ、口付けをする時は目を瞑るのがマナーだよ。さ、瞳を閉じて――」
じっと自分を見つめているリアを見てダリウスは優しく微笑んでそう言うとリアはゆっくりと瞳を閉じた
そして、
「・・・っ」
二人の距離が無くなり、お互いの唇が重なった
「・・・顔が真っ赤だね」
「っ・・・///」
「隠さないで」
真っ赤になっている顔を見られまいと視線を外そうとしたがダリウスの手が頬に触れそのままダリウスと向き合う形になる
「照れた顔も可愛いね。またキスしたくなってしまう」
「・・・えっ!///」
「ふふっ、冗談だよ」
「・・冗談に聞こえないです」
「冗談で言ってないからね」
「・・・///」
爽やかな笑顔で楽しそうに言うダリウスを見てリアは何も言えなくなってしまう
「けれどリアと同じ想いで嬉しいのは本当だよ。俺には君が必要だとずっと思っていたからね」
「ダリウスさん・・・」
「リア、大好きだよ」
そうしてダリウスはリアを自分の方に引き寄せそのまま唇を重ね、リアはそれに驚いたが直ぐに瞳を閉じ受け入れた
君の返事を聞けるのはまだ先だろうと思っていた
けれど君は答えを見つけ、俺の想いに答えてくれた
出逢った時から君に惹かれていて、俺には君が必要だとずっと思っていた
今、こうして君を抱きしめ唇を重ねている事を嬉しく思う
革命が終わった後もずっと君とこうしていたい
俺は、君が好きだよ、誰よりも ―――
38.I need you
続く
あとがき
はい、と言う事で、遂にリアちゃん、ダリウスさんに告白しちゃったーーー!!! きゃーーww←w
そして、やっっっぱり甘いの書くのすっっっっっっげーーーーー時間掛かったーーーー!!!!www
うん、ルードくんルートのあとがきでも同じ事言ってますが、ほんとに時間掛かったんですよ
ゲーム本編の台詞を入れつつ過去話も入れて・・・あ、でも過去語り過ぎちゃうとあそこがまた同じになっちゃうから・・・うーん・・・で、何処で告白の返事返そう・・・うーむーぅーー・・・てな感じで悩んで悩んでやっと仕上がりました(^_^;)w
そしてこの回もゲーム本編の台詞+自分で考えたもの+キャラ札手に入れてレベル上げた時に聞ける台詞を入れてみました
うん、だって、ダリウスさんのあの台詞甘くてヤバくて使いたかったんです←w
でも無事にお互い気持ちが通じて幸せそうにしていたので一安心ですね!
次回はまだ此処で書き足りなかった部分を加えて本編を進めて行こうと思います
それではまた次回!(つか、英語タイトル此処が初だなww)
I need you(君が必要)
2015.08.15
ダリウスの部屋を訪れたリアは扉を開けて中に入るとダリウスは椅子に腰掛け本を読んでいた
「どうしたの。こっちにおいで」
「あ、はい」
入口で立ったままで居るリアを見て言うとダリウスは新しい椅子を用意してくれてリアはお礼を言って座った
「それで、どうしたの。何か変わった事でも遭った」
「いえ・・・。・・・・」
部屋を尋ねたのは良いが、いざ言おうとするとやはり緊張してしまう
「・・・それ、予言書ですか?」
「ああ。もうすぐだから読んでいたんだよ」
緊張を紛らわそうと思い視線を横に移すと丁度先程までダリウスが読んでいた本に目が止まった
もうすぐ、それはダリウス達の革命への計画が実行される日だった
その日程は数後日の秋の朔日、9月1日の夜に実行する事になっていた
この計画にはリアも本格的に参加する事になっているし、村雨達結実なき花もその日は動く事になっている
そしてこの計画にはもう一人、黒龍の神子である梓も関わる事になっている
「・・・緊張してる?」
「え・・」
「もうすぐ革命の日取りだろう」
「・・・そうですね、緊張してないって言ったら嘘にはなりますね」
ダリウスの言葉を聞きリアは微笑した
この計画はずっとダリウスが掲げていたものだった
「・・・リア、君は無理をしなくても良いんだよ」
それは革命の事に参加する事についてだとリアも直ぐに解った
「・・・いいえ。私の気持ちはあの時から変わっていません」
あの時、それはリアがまだ里で暮らしていた時にダリウスがルードと共に革命を起こす為に帝都に向かうと知った時の事だった
当時リアは既に今のミルクホールで働いていて、帝都での噂や怨霊、帝国軍のやり方についての事など多く耳にしていた
鬼の一族と関わりがあるリアは怨霊が出たのは鬼の所為だと言う噂が流れてもそれが彼等の所為ではないと言う事を知っていたし、帝都の異変にも気付き始めていた
そんな時、鬼の一族が海の向こうに避難すると言う事がリアの一族にも伝えられた
帝国軍にはリア達の一族の事は知られていなかったようで今まで通り里で暮らす事も出来たが、何人かは鬼の一族と共に海の向こうへ行く事になっていた
そしてダリウスとルードが革命を起こす為に帝都へ行くと聞きリアは二人の元へ向かった
「ダリウスさん、ルードくん!」
「リアさん、どうして此処に?」
「・・・ダリウスさんとルードくんが帝都に行くって聞いて・・」
走って来たのか少しだけ息を切らせながらリアはそう言ってダリウスとルードを見た
「俺は自分の犯した罪の償いをしなくてはならない」
ダリウスの言う罪の償い、それはダリウスが首領になったばかりの頃、帝国軍がある取引を持ちかけた
それは鬼の里に手出しをしない代わりに軍に協力してほしいと言われ、その取引に応じた
だがそれはダリウスが思っていた事と違っていた
参謀総長、片霧 清四郎はダリウスに禁じられた品種・アダバナを火山から見つけ出させ・・・強兵計画の片棒を担がせた
ダリウスが帝国軍の取引に乗り騙されたと気付いた頃には既に遅かった
アダバナの栽培を手伝っていた者達は鬼を含め、ダリウス以外は全員口封じの為に消されてしまった
リアもその事を多少は知っていたがこの時に自分が知らなかった事を聞き驚いて言葉を無くしていた
「これ以上帝国軍の好きにさせていては帝都は本当に腐りきってしまう。だからその為に帝都に行って革命を起こすよ。帝都が腐ってしまう前に」
「・・・・」
ダリウスの言葉を聞きそして二人の真剣な眼差しを見てリアは何かを思っている顔をした
「・・・なら、私も一緒に行きます」
「! 何を言うんですか。リアさんを危険な事に巻き込む訳にはいきません」
「俺もルードと同意見だよ。君を巻き込む訳にはいかない」
「・・・私も帝都で働いていてずっと思っていたんです。帝都に怨霊が出現した事、帝国軍のやり方や帝都に異変が起こってる事も。それがダリウスさんが言っていた事と関係しているなら私も協力したいです。私も戦う力があるし、何より帝都での鬼の一族への疑いを晴らしたいんです」
「リアさん・・・」
リアのその強い眼差しと決意を受け、ダリウスもルード言葉に詰まってしまう
「・・・本当に、君は眩しくて敵わないね」
だがダリウスはそう言って小さく笑った
普通の子なら危険が待っていると知れば一緒に来るなんて事は言わない
例え鬼の一族と関係のあると言っても里を守ったり他の人達と同じように避難する
だが目の前いるリアは自分達と知り合いだから、義理があるからと言うだけで言っている訳ではない
誰よりも強い眼差しをして強い意志を示していた
そしてリアが思っている事は帝都で働いているリアだからこそ感じ取れているものだろうと言う事がダリウスにもルードにも解った事だった
「解ったよ。リア、君も一緒においで」
「ダリウス様! 宜しいのですか・・?」
「リアの意志はルード、君にも伝わっただろう。それにリアが居れば心強いと言うのも事実だろう」
「・・・・」
ルードもリアと共に鍛錬をしていたし、ダリウスもリアの強さを知っているのでそう言うとルードは黙ってしまうが、確かにリアが側にいてくれる事やリアの力があれば心強いし、帝都で人間と接しているから自分達が知り得ない事も知る事が出来ると言うのも事実だった
ルードもそう言った事を含め納得したが、まだ腑に落ちない顔をしていた
「ただし、リアには条件を付けさせてもらうよ」
ダリウスが出した条件、それはダリウスとルードと共に暮らす事、そして家事全般をルードと熟す事だった
勿論仕事も今まで通りやる事も含まれている
「そして、俺達の革命に参加するのは最後だけ。それ以外は俺達の手伝いをしたり何か遭ったら俺に報告する事。ルード、これなら君も納得いくかな」
「はい。異論ありません」
条件を聞きルードもやっと納得した顔をし、ダリウスと共にリアを見た
「それじゃあリア、これからよろしくね」
「よろしくお願いします、リアさん」
「はい、これからよろしくお願いします」
そしてダリウスとルードと共に帝都に出て来てこの蠱惑の森の邸に住み始め、ダリウスの革命の為に色々と進めて行き、虎もダリウスに雇われ共に革命に参加する事になったのだった
「やっと此処まで辿り着いたんです。それに、私が本当の意味で参加するのは今度の作戦の時ですよね」
「そうだったね。それにリアがいれば梓も安心出来るだろうしね」
リア達は凌雲閣に隠されているものを知っている
まだ自分の目でそれを確認していないし、きっと危険が待っているだろうと言う事も感じ取っている
それでも帝都の闇は放っておいてはいけないものだった
梓も当日は参加する事になっている
彼女がこの真実を知れば動揺してしまうのは当然だ
それでも見知った人で一番心を許しているリアが居れば梓も落ち着く事は出来るだろうとリアもダリウス達も思っていた
「やっと緊張がほぐれた顔をしたね」
「え? あ、そう、ですね・・・話してたら落ち着きました」
ダリウスは優しく笑ってそう言うとリアもやっと緊張がなくなったのを確認して同じように笑った
「やっぱりリアはそうやって笑っている方が可愛いね」
「っ、ダリウスさん・・」
言うとダリウスはリアの頬に手を伸ばして触れるとリアの頬が少し赤くなる
「ダリウスさん・・・あの・・」
「俺に触れられるのは嫌?」
「いえ・・・あの、その・・・」
言うとリアは少しだけ視線を落とす
「ダリウスさん」
「ん?」
「私・・・」
そこで一旦言葉を切り、リアは意を決して言う
「私、ダリウスさんの事が好きです!」
「っ!」
リアの言葉にダリウスは驚いて目を瞠った
「・・・この前の、返事です・・。あれからずっと考えていたんです。ダリウスさんの気持ちは凄く嬉しかった。でも、自分の気持ちが分からなくて、ずっと答えが見つからなかったんです。・・そんな時、梓ちゃんと会って相談に乗って貰ってやっと自分の気持ちが分かったんです。私も、ダリウスさんの事が好きなんだって」
「リア・・・っ」
「っ!」
リアの言葉を聞くとダリウスはそのまま自分の方に引き寄せ抱きしめた
「やっと、リアからその言葉を聞けた。凄く、嬉しいよ」
「ダリウスさん・・・」
ダリウスの言葉を聞くとリアは視線をダリウスの方へ向ける
「俺は君が好きだよ。怖がらず俺に向かって来てくれる。君はとても可愛い子だ」
ダリウスはいつも以上に優しい笑みを向けて言いリアを抱きしめ、その言葉にリアは胸が高鳴っていた
それと同時にその言葉が胸に響き心地良さを感じた
「私も今凄く嬉しくて幸せです・・。今までこんな風に感じた事なかったから」
ダリウスの胸に顔を埋めそう言ってリアはダリウスの背中に腕を回した
「リアから抱擁してくれるなんて嬉しいね」
「ほ、抱擁って・・・///」
「ふふっ、けど俺もリアと同じで今凄く幸せだよ。君と同じ想いだったんだからね」
そうして見つめ合ってお互いに今までで一番幸せそうな顔をして微笑み合った
「大好きだよ、誰よりも」
「私もです」
そうしてお互いの距離が徐々に縮む
「っ・・///」
「ふふっ、口付けをする時は目を瞑るのがマナーだよ。さ、瞳を閉じて――」
じっと自分を見つめているリアを見てダリウスは優しく微笑んでそう言うとリアはゆっくりと瞳を閉じた
そして、
「・・・っ」
二人の距離が無くなり、お互いの唇が重なった
「・・・顔が真っ赤だね」
「っ・・・///」
「隠さないで」
真っ赤になっている顔を見られまいと視線を外そうとしたがダリウスの手が頬に触れそのままダリウスと向き合う形になる
「照れた顔も可愛いね。またキスしたくなってしまう」
「・・・えっ!///」
「ふふっ、冗談だよ」
「・・冗談に聞こえないです」
「冗談で言ってないからね」
「・・・///」
爽やかな笑顔で楽しそうに言うダリウスを見てリアは何も言えなくなってしまう
「けれどリアと同じ想いで嬉しいのは本当だよ。俺には君が必要だとずっと思っていたからね」
「ダリウスさん・・・」
「リア、大好きだよ」
そうしてダリウスはリアを自分の方に引き寄せそのまま唇を重ね、リアはそれに驚いたが直ぐに瞳を閉じ受け入れた
君の返事を聞けるのはまだ先だろうと思っていた
けれど君は答えを見つけ、俺の想いに答えてくれた
出逢った時から君に惹かれていて、俺には君が必要だとずっと思っていた
今、こうして君を抱きしめ唇を重ねている事を嬉しく思う
革命が終わった後もずっと君とこうしていたい
俺は、君が好きだよ、誰よりも ―――
38.I need you
続く
あとがき
はい、と言う事で、遂にリアちゃん、ダリウスさんに告白しちゃったーーー!!! きゃーーww←w
そして、やっっっぱり甘いの書くのすっっっっっっげーーーーー時間掛かったーーーー!!!!www
うん、ルードくんルートのあとがきでも同じ事言ってますが、ほんとに時間掛かったんですよ
ゲーム本編の台詞を入れつつ過去話も入れて・・・あ、でも過去語り過ぎちゃうとあそこがまた同じになっちゃうから・・・うーん・・・で、何処で告白の返事返そう・・・うーむーぅーー・・・てな感じで悩んで悩んでやっと仕上がりました(^_^;)w
そしてこの回もゲーム本編の台詞+自分で考えたもの+キャラ札手に入れてレベル上げた時に聞ける台詞を入れてみました
うん、だって、ダリウスさんのあの台詞甘くてヤバくて使いたかったんです←w
でも無事にお互い気持ちが通じて幸せそうにしていたので一安心ですね!
次回はまだ此処で書き足りなかった部分を加えて本編を進めて行こうと思います
それではまた次回!(つか、英語タイトル此処が初だなww)
I need you(君が必要)
2015.08.15