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あれから出発し芝公園までやってきた
「――― ・・・・」
「梓さん?」
急に歩みを止め少し表情を変えた梓を見てルードは疑問を持つ
「この辺り・・・空気が重い」
「へえ、眉唾じゃねえらしいな・・・ご登場だぜ」
その途端辺りの重たい空気が瘴気へと変わり怨霊が現れた
「梓ちゃん、大丈夫。昨日やった通りにやれば良いから。それに今日はルードくんと政虎さんも一緒だから」
梓を安心させるようにリアが言うとルードと虎も自身の武器を構え梓も頷き銃を構えた
「行きますよ」
怨霊は3体、そう確認し1体に狙いを定めようとしていると虎が駆け出しあっという間に倒し、更にその横をすり抜けルードが1体を倒す
あっという間の出来事に驚いていると最後の1体が動くのが見え銃を構え直す
その隙にリアがナイフで一撃を与え隙が出来た所へ狙いを定めて引き金を引き怨霊を倒した
「・・・倒せた」
「以前よりもすんなりいきましたね」
「そう・・かな、ありがとう」
「いえ、これに甘んじずより一層の精進を」
「リアさんもサポートありがとう」
「うん。でも本当に昨日よりすんなり戦えてたよ」
昨日ダリウスと共に怨霊退治に出た時にだいぶ戦いに慣れたと言う事は聞いていたがそれを実感し梓自身も少しは自信が付いてきたようにも感じていた
「あー、くそ、動くと余計に腹が減る・・・」
戦っている時はそう感じなかったが、虎は朝食を食べ損ねていた
これは後で何か買っておくべきかなとリアが思っていると梓が虎の強さに関心していたが、まだ虎の事を恐がっているのか丁寧語で話していた
「おい、女、その言葉遣い、やめろ。ルードが二人いるみてえで鼻につくんだよ」
「では、虎の物言いに寄せろと? 粗雑すぎると思いますが」
「気取ってるよかマシだろ」
「・・・・」
また不穏な雰囲気になり梓がおどおどしているのが解りリアが宥めに入る
「もう二人とも、直ぐに言い合わないで下さい。梓ちゃんが困ってるじゃないですか」
「えっとじゃあ虎ともタメ口で話すね」
「タメ口だ?」
「つまり、これからは普通に話す」
「そうしな」
「・・・まあ、良いんじゃないですか。敬意を払うべき相手でもないですし」
「じゃあ話しが纏まった所でそろそろ次の場所に行きましょうか。歩きながらこの辺りの説明もしてあげるね」
何とか話しも纏まり次の場所に行く事になり歩みを進める
その間にリアやルードからこの辺りの説明を聞きながら次の目的地へと向かい出した
04.精鋭分隊
あれから暫くして昼食を取り帝都の案内をして銀座煉瓦街へと辿り着いた
梓は今までと違う街並みに驚きもしていたが直ぐに表情を緩め周りの景色や人々を見ていた
これだけ人がいると賑やかではあるが怨霊の気配を探るとなると困難だろうなと思っていると虎が何かに気付き声を掛けた
「・・・おい、あれ」
「虎?」
「まずいですね。煉瓦街には巡回が多いと聞いていましたが早速鉢合わせるとは」
「うん・・・」
「ルードくん? リアさん?」
少しだけ渋い表情を浮かべる三人を見て梓は疑問を出す
「梓さん、帰りますよ」
「帰る? でも、まだ怨霊が見つかってないんだけど・・・」
「物事には優先順位というものがあります。いいから、直ぐに此処を離れて―― ・・・っ!」
「リア、先に行け」
「はい」
虎の言葉に頷いたと同時にリアは先頭を走りルード、虎と続き三人は人並みの中へ消えていき一人残された梓は疑問符を浮かべていた
「うわあああ!」
が、突然近くに居た男性が悲鳴を上げそこを見ると怨霊が現れていた
「助けてくれ、誰か・・・!」
此処から感じていた怨霊の気配はあの怨霊からだと解ったが先程まで共にいたルード、虎、リアは人波に混じって姿を隠し今この場で戦えるのは梓一人だけだった
(こうなったら、私一人でなんとかするしか・・・)
そう思い駆け出そうとしていると
「―― そこの者、下がれ」
「えっ?」
その声と共に二つの足音が近付いて来ていた
「突撃する。秋兵、援護を」
「はい」
「わあああああ、もう・・・駄目だ!」
男性が尻餅を着き諦めかけた時だった
「はあああっ!」
先程駆け出した二人の男の内の一人が助走を付け飛び上がり男性の前に居た怨霊を自身の剣で薙ぎ払い、怨霊は悲鳴を上げて消えていった
「電光石火・・・まさに神業ですね。怪我はないですか、ご老人」
「ええ、た、助かりました・・・有り難う御座います」
もう一人の男性は口笛を吹き前線で戦っていた男性を褒め尻餅を付いている老人に声を掛けゆっくり立ち上がらせていた
怨霊が倒され辺りがいつもの雰囲気を取り戻すと周りに居た人々から歓声が上がる
「精鋭分隊・・・来てくれたのね」
「流石有馬隊長だ。これで安心だな」
「いよっ、有馬隊長! 鮮やかなお手並み!」
梓が後ろや周りを見るといつの間にか人集りが出来て彼等に声援を送っていた
その間を抜け一人の軍人が彼等に駆け寄った
「有馬隊長殿、お疲れ様です!」
「遅いぞ、友部。既に処理は済んでいる。次の巡回地では――」
「ああ・・・どうしようかねえ」
「・・・待て」
商店の一角から聞こえた声の方を見ると有馬隊長と呼ばれた軍人がその店に近寄っていく
「怨霊の仕業か・・・店の柱にひびが入ったらしい。倒壊したら、危ないな。 ――友部、修繕を手伝ってやれ」
「はい、了解致しました!」
「なんと・・・有り難う御座います」
有馬の指示を聞くと友部と呼ばれた男は店の側に行き修繕を始め、更に有馬は他の人々にも声をかけ困った事があれば申し出て欲しいと言っていた
ダリウス達から聞いていた軍人のイメージと全然違う彼等を見て梓が疑問を抱いていると先程秋兵と呼ばれていたもう一人の男が梓の方へ向かって着ているのが見えた
(え!? こっちへ来る?)
「お嬢さん、失礼しますよ」
「え・・・」
そう言い秋兵は一枚の紙を取り出しうーん・・・と唸りながらちらりと梓と紙を見比べていた
それに疑問を持っていると有馬も秋兵の所へやってきて数言話すと先程と同じように紙と梓を見比べる
小声だが自分を見て何か怪しんでいると言うのは視線を外していても解った
だが此処で変に疑いを掛けられても困るので目を逸らし黙ってやり過ごしていた・・・
(所々失礼な物言いが聞こえてくるけど・・・早く解放されたいよ・・・)
と思っていると有馬が何か判断し話を切り上げた
「・・・秋兵、やはりこの女は違うと思うが」
「そうですかね、残念」
「そもそも、九段殿には悪いがこの人相書では・・・。・・・いや、これは失言だな。忘れてくれ。では、時間を取らせた。我々は失礼する」
「ご協力有り難う御座いました。麗しいお嬢さん。また、何れお会い出来れば嬉しいです」
そう言い残し彼等は踵を返し歩いて行った
「へえ、初めて見たが・・・精鋭分隊ってのも悪くない動きするじゃねえか」
「あ、虎」
「機動性は高そうですね。特に、隊長は申し分ない働きぶりです」
「ルードくんも」
いきなり現れた二人の物言いを見て物陰から先程の経緯を見ていたんだろうと思った
「あれ? リアさんは・・?」
先程まで一緒にいたリアがルードと虎と一緒にいない事に梓は疑問を持つとルードが答えた
「少し先の所で待ってもらっています」
「そうなんだ。あの、教えてほしいんだけど、精鋭分隊ってなに?」
「数名からなる帝国軍の少数精鋭組織ですよ。軍内の試験にて、怨霊と戦う潜在能力があると認められた者が所属しています。特に精鋭分隊隊長、有馬 一はその能力の高さを評価され若くして大尉の座に就いたとか」
「へえ・・・凄い人達なんだね」
「―― ですが、あくまで帝国軍人・・・精鋭分隊とは鉢合わせないよう重々注意を。必ず、龍神の神子を探し出すつもりでしょうから」
「まあ、それが利口だな。軍人なんざ、関わってもろくな事にならねえ。・・そろそろ行くぞ」
「そうですね、リアさんを待たせる訳には行きません」
「うん・・・」
梓は先程の精鋭分隊の事を気にしつつルードと虎の後に続いていった
続く
あとがき
やっと精鋭分隊と出逢いましたね~
せっかく人相書の話しが出てきたので今後使おうかと思ってますww
そしてリアちゃんだけ先に逃がしてもらったけどこれは追々解ると思いますw(ほんとはこの後の心境とかも書いてたけど今後に回しますww←)
さて次は何処まで進むかな~
ではー
2015.06.19
「――― ・・・・」
「梓さん?」
急に歩みを止め少し表情を変えた梓を見てルードは疑問を持つ
「この辺り・・・空気が重い」
「へえ、眉唾じゃねえらしいな・・・ご登場だぜ」
その途端辺りの重たい空気が瘴気へと変わり怨霊が現れた
「梓ちゃん、大丈夫。昨日やった通りにやれば良いから。それに今日はルードくんと政虎さんも一緒だから」
梓を安心させるようにリアが言うとルードと虎も自身の武器を構え梓も頷き銃を構えた
「行きますよ」
怨霊は3体、そう確認し1体に狙いを定めようとしていると虎が駆け出しあっという間に倒し、更にその横をすり抜けルードが1体を倒す
あっという間の出来事に驚いていると最後の1体が動くのが見え銃を構え直す
その隙にリアがナイフで一撃を与え隙が出来た所へ狙いを定めて引き金を引き怨霊を倒した
「・・・倒せた」
「以前よりもすんなりいきましたね」
「そう・・かな、ありがとう」
「いえ、これに甘んじずより一層の精進を」
「リアさんもサポートありがとう」
「うん。でも本当に昨日よりすんなり戦えてたよ」
昨日ダリウスと共に怨霊退治に出た時にだいぶ戦いに慣れたと言う事は聞いていたがそれを実感し梓自身も少しは自信が付いてきたようにも感じていた
「あー、くそ、動くと余計に腹が減る・・・」
戦っている時はそう感じなかったが、虎は朝食を食べ損ねていた
これは後で何か買っておくべきかなとリアが思っていると梓が虎の強さに関心していたが、まだ虎の事を恐がっているのか丁寧語で話していた
「おい、女、その言葉遣い、やめろ。ルードが二人いるみてえで鼻につくんだよ」
「では、虎の物言いに寄せろと? 粗雑すぎると思いますが」
「気取ってるよかマシだろ」
「・・・・」
また不穏な雰囲気になり梓がおどおどしているのが解りリアが宥めに入る
「もう二人とも、直ぐに言い合わないで下さい。梓ちゃんが困ってるじゃないですか」
「えっとじゃあ虎ともタメ口で話すね」
「タメ口だ?」
「つまり、これからは普通に話す」
「そうしな」
「・・・まあ、良いんじゃないですか。敬意を払うべき相手でもないですし」
「じゃあ話しが纏まった所でそろそろ次の場所に行きましょうか。歩きながらこの辺りの説明もしてあげるね」
何とか話しも纏まり次の場所に行く事になり歩みを進める
その間にリアやルードからこの辺りの説明を聞きながら次の目的地へと向かい出した
04.精鋭分隊
あれから暫くして昼食を取り帝都の案内をして銀座煉瓦街へと辿り着いた
梓は今までと違う街並みに驚きもしていたが直ぐに表情を緩め周りの景色や人々を見ていた
これだけ人がいると賑やかではあるが怨霊の気配を探るとなると困難だろうなと思っていると虎が何かに気付き声を掛けた
「・・・おい、あれ」
「虎?」
「まずいですね。煉瓦街には巡回が多いと聞いていましたが早速鉢合わせるとは」
「うん・・・」
「ルードくん? リアさん?」
少しだけ渋い表情を浮かべる三人を見て梓は疑問を出す
「梓さん、帰りますよ」
「帰る? でも、まだ怨霊が見つかってないんだけど・・・」
「物事には優先順位というものがあります。いいから、直ぐに此処を離れて―― ・・・っ!」
「リア、先に行け」
「はい」
虎の言葉に頷いたと同時にリアは先頭を走りルード、虎と続き三人は人並みの中へ消えていき一人残された梓は疑問符を浮かべていた
「うわあああ!」
が、突然近くに居た男性が悲鳴を上げそこを見ると怨霊が現れていた
「助けてくれ、誰か・・・!」
此処から感じていた怨霊の気配はあの怨霊からだと解ったが先程まで共にいたルード、虎、リアは人波に混じって姿を隠し今この場で戦えるのは梓一人だけだった
(こうなったら、私一人でなんとかするしか・・・)
そう思い駆け出そうとしていると
「―― そこの者、下がれ」
「えっ?」
その声と共に二つの足音が近付いて来ていた
「突撃する。秋兵、援護を」
「はい」
「わあああああ、もう・・・駄目だ!」
男性が尻餅を着き諦めかけた時だった
「はあああっ!」
先程駆け出した二人の男の内の一人が助走を付け飛び上がり男性の前に居た怨霊を自身の剣で薙ぎ払い、怨霊は悲鳴を上げて消えていった
「電光石火・・・まさに神業ですね。怪我はないですか、ご老人」
「ええ、た、助かりました・・・有り難う御座います」
もう一人の男性は口笛を吹き前線で戦っていた男性を褒め尻餅を付いている老人に声を掛けゆっくり立ち上がらせていた
怨霊が倒され辺りがいつもの雰囲気を取り戻すと周りに居た人々から歓声が上がる
「精鋭分隊・・・来てくれたのね」
「流石有馬隊長だ。これで安心だな」
「いよっ、有馬隊長! 鮮やかなお手並み!」
梓が後ろや周りを見るといつの間にか人集りが出来て彼等に声援を送っていた
その間を抜け一人の軍人が彼等に駆け寄った
「有馬隊長殿、お疲れ様です!」
「遅いぞ、友部。既に処理は済んでいる。次の巡回地では――」
「ああ・・・どうしようかねえ」
「・・・待て」
商店の一角から聞こえた声の方を見ると有馬隊長と呼ばれた軍人がその店に近寄っていく
「怨霊の仕業か・・・店の柱にひびが入ったらしい。倒壊したら、危ないな。 ――友部、修繕を手伝ってやれ」
「はい、了解致しました!」
「なんと・・・有り難う御座います」
有馬の指示を聞くと友部と呼ばれた男は店の側に行き修繕を始め、更に有馬は他の人々にも声をかけ困った事があれば申し出て欲しいと言っていた
ダリウス達から聞いていた軍人のイメージと全然違う彼等を見て梓が疑問を抱いていると先程秋兵と呼ばれていたもう一人の男が梓の方へ向かって着ているのが見えた
(え!? こっちへ来る?)
「お嬢さん、失礼しますよ」
「え・・・」
そう言い秋兵は一枚の紙を取り出しうーん・・・と唸りながらちらりと梓と紙を見比べていた
それに疑問を持っていると有馬も秋兵の所へやってきて数言話すと先程と同じように紙と梓を見比べる
小声だが自分を見て何か怪しんでいると言うのは視線を外していても解った
だが此処で変に疑いを掛けられても困るので目を逸らし黙ってやり過ごしていた・・・
(所々失礼な物言いが聞こえてくるけど・・・早く解放されたいよ・・・)
と思っていると有馬が何か判断し話を切り上げた
「・・・秋兵、やはりこの女は違うと思うが」
「そうですかね、残念」
「そもそも、九段殿には悪いがこの人相書では・・・。・・・いや、これは失言だな。忘れてくれ。では、時間を取らせた。我々は失礼する」
「ご協力有り難う御座いました。麗しいお嬢さん。また、何れお会い出来れば嬉しいです」
そう言い残し彼等は踵を返し歩いて行った
「へえ、初めて見たが・・・精鋭分隊ってのも悪くない動きするじゃねえか」
「あ、虎」
「機動性は高そうですね。特に、隊長は申し分ない働きぶりです」
「ルードくんも」
いきなり現れた二人の物言いを見て物陰から先程の経緯を見ていたんだろうと思った
「あれ? リアさんは・・?」
先程まで一緒にいたリアがルードと虎と一緒にいない事に梓は疑問を持つとルードが答えた
「少し先の所で待ってもらっています」
「そうなんだ。あの、教えてほしいんだけど、精鋭分隊ってなに?」
「数名からなる帝国軍の少数精鋭組織ですよ。軍内の試験にて、怨霊と戦う潜在能力があると認められた者が所属しています。特に精鋭分隊隊長、有馬 一はその能力の高さを評価され若くして大尉の座に就いたとか」
「へえ・・・凄い人達なんだね」
「―― ですが、あくまで帝国軍人・・・精鋭分隊とは鉢合わせないよう重々注意を。必ず、龍神の神子を探し出すつもりでしょうから」
「まあ、それが利口だな。軍人なんざ、関わってもろくな事にならねえ。・・そろそろ行くぞ」
「そうですね、リアさんを待たせる訳には行きません」
「うん・・・」
梓は先程の精鋭分隊の事を気にしつつルードと虎の後に続いていった
続く
あとがき
やっと精鋭分隊と出逢いましたね~
せっかく人相書の話しが出てきたので今後使おうかと思ってますww
そしてリアちゃんだけ先に逃がしてもらったけどこれは追々解ると思いますw(ほんとはこの後の心境とかも書いてたけど今後に回しますww←)
さて次は何処まで進むかな~
ではー
2015.06.19