ルードルート
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
凌雲閣の地下で禍津迦具土神が瘴気や人の憎しみなどを吸い取っていてその影響で揺れも風も増す一方で皆動く事すら出来ずにいた
「っ!」
だが、途端リアは何かを感じ体が少し震えていた
「リアさん・・? 大丈夫ですか・・・」
その事にルードも気付きリアの腕に手を伸ばすと冷たくなっていた
「ルードくん・・・解ったよ」
「え?」
「前に凌雲閣の裏通りでルードくんに助けて貰った事があったでしょ。あの時に感じてたあの嫌な感じ・・・。あれって、今あそこに居る、禍津迦具土神だったんだよ」
「!」
その言葉は近くにいた梓やダリウス達にも聞こえていて皆その言葉に目を瞠った
確かにこの禍々しくて嫌な気配、そして先程の九段の説明を聞けばそれがすべてあの禍津迦具土神が力を得る為にやっていた事だと解るし、あの時、たまたま陰の気に触れていたリアを新たな獲物としてその力を奪おうとして狙っていたと言う事も合点がいった
「っ!」
そう思っていると大きな揺れが置き、皆少しだけ体勢を崩してしまう
「っ、このままじゃ、凌雲閣が崩れる!」
「黒龍ノ神子、最後ニ、オ前ノ気、吞ミ込マセテモラウ!!」
「――!」
「梓ちゃん!」
「危ない・・・!」
禍津迦具土神は一声鳴くとそのまま梓の方へ向かって行くのが見え、リアとダリウスがそう声を発した
そして、
「め・・・ぐれ、天の声」
途端、千代のその声と共に鈴の音が辺りに響いた
「・・・白龍の神子?」
「千代っ!?」
「・・・響け、地の声」
「千代ちゃん!?」
また同じように鈴の音が響き、禍津迦具土神の動きも止まる
「何をしようと言うんだ?」
そして千代が何かをやろうとしている事が解り有馬がそう言う
「此処には哀しみが溢れかえっているもの。私が、全て浄化してしまうわ。そうしたら・・・」
「駄目です! 弱った体では危なすぎる!」
「私の体の事は気にしないで。私は龍神の神子、最後まで―― みんなを守りたいの」
「――・・・・千代っ!!!」
突然の出来事に梓もその場から動けずにいたが梓の必死な声を聞き千代はいつもの優しい笑みを梓に向ける
「・・・梓、私が消えたら、神子の役目、後は貴女が・・・」
「駄目だよ、千代っ!!」
「千代ちゃん、無理しちゃ駄目っ!!」
「リアさん・・・、貴女も、本当の力を信じて・・そして、大切な人と共に生きて。梓やみんなの事をお願い」
「え・・・?」
「・・・ありがとう、私、梓とリアさんに会えて、嬉しかった。泣かないで、・・・きっとまた会えるわ」
泣いている梓とそして千代の言葉に何かを思っている顔をしているリアを見て千代はそう言った後気を引き締め直して力を解放した
「龍神よ、哀しみを封じて―――」
途端眩くて温かい光が辺りを包み、瘴気やこの場に溢れていた業の固まりは綺麗に浄化された
「千代・・・・!」
そして、千代の姿もこの場から消えた
「・・・仕方アルマイ。今ハ外へ ――」
言うと禍津迦具土神は凌雲閣の壁を破り外へ昇って出ていってしまった
それを見ていると瓦礫が落ちてくるのが見えルードと九段が結界を張ろうとしたが、瓦礫は直ぐに弾かれた
そして何か力を感じ、何か光るものが見えた
「あれは・・・・」
「宝玉・・・! 千代、ぬしは・・・」
そう、そこにあったのは愛宕山でダリウスが黒麒麟に破壊させた龍の宝玉だった
「揺れが・・・止まった」
「これが・・・白龍の神子の力。けれど、彼女の姿は・・・」
途端、宝玉から光が発せられ、そこから八つの光が現れ、それはあっという間に分かれある8人の元へ向かって行った
42.崩落
「まさか・・・こんな形で、八葉が選ばれるなんて・・・」
龍の宝玉から発せられた新たな光、それは宝玉が龍神の神子の剣と盾となり守護する者の証である宝玉を発した
そしてそれはこの場に居る有馬、ダリウス、コハク、秋兵、ルード、虎、そして九段が八葉に選ばれていた
有馬は天の青龍、ダリウスは地の青龍、コハクは天の朱雀、秋兵は地の朱雀、ルードは天の白虎、虎は地の白虎、そして九段は天の玄武に選ばれていた
だが此処でリアはある事に気付く
(・・・この選ばれ方、あの時四神の神域に居た人達だよね・・・と言う事は、地の玄武は・・・っ!?)
そう思っていると宝玉はリアの元に来た
「・・・え・・?」
途端、リアの頭の中に何かが流れ込んできて何かが見えた
「リアさん、大丈夫ですか?」
「・・・・・」
「リア、さん・・・?」
リアは目を瞠ったままで梓が声を掛けると、リアは小さく笑った
「そっか、・・そう言う事だったんだ」
「え・・?」
リアは何かを確信していた
だが直ぐにいつもの優しい笑顔を見せる
「梓ちゃん、大丈夫」
「え?」
「千代ちゃんは別の時空に飛んでいるって」
「別の時空・・?」
「弱った千代ちゃんの体では今の帝都の気の乱れに耐えられないって龍神が判断したんだと思う。危害の及ばない安全な場所に移したって」
「・・・・」
それを聞き、梓も九段達も安堵する
「だが、何故リアはそのような事が・・・」
「話は後です。この光が守ってくれている間に、凌雲閣を出ましょう。この力も長くは持たないでしょうし。それに、早く禍津迦具土神を追わないと」
「そうですね」
真剣な表情をして言うリアを見て皆気を引き締め治して頷いた
「あの・・・総長閣下もお倒れになったまま意識が戻りません」
精鋭分隊隊員の一人がそう言い、総長を見ると確かに意識がないように見えた
「禍津迦具土神の支配からは解放されたようだが・・・」
「・・・」
途端、先程よりも揺れや軋みが激しくなった
「・・・っと! この場所、本格的にまずいんじゃねえの?」
「うん。もう、何時出口が塞がっても可笑しくない感じだ」
「それに・・・このままでは禍津迦具土神はどんどん上空へ昇っていきます」
「ルード、俺は――」
「はい、心得ています」
「リアも気を付けるんだよ」
「はい」
ルードとリアの返事を聞くとダリウスはそのまま空間移動で姿を消し、それを見た精鋭分隊の人達はざわめき始める
「・・・! 鬼の首領が消えたぞ!」
「ルードくん、リアさん、ダリウスは何処へ?」
「禍津迦具土神を追ったのでしょう」
「今この場で先手を打てるのはダリウスさんだけだからね」
「ええ。私達はひとまず此処を脱出しましょう。出口を無事に通る為には一刻を争います」
更に揺れや軋みが増していて天上や壁が崩れ始めている
「あー、こんなとこで死ぬのも癪だぜ。仕方ねえ。瓦礫どけて出口まで道を作ってやる。てめえ等も働けや」
「ルードと言ったな。剥落してくる欠片は、我等で防ごう。ぬしも結界を張れるのだろう」
「軍の人間から指示を受けるのは複雑ですが・・・緊急事態です。やむを得ませんね」
「あのさ、おれ、倒れてる強兵達を運んでっても良い? さっきの光に当てられたみたいなんだ」
「ああ。精鋭分隊も協働する」
「有馬隊長殿・・・」
コハクの言葉に有馬が頷くと精鋭分隊の隊員は驚いてしまうが秋兵も続けて言う
「父の犠牲になった人達です。一人でも多く救いたい」
「いや、秋兵、お前には総長閣下を背負ってもらおう」
「―― けれど・・・」
「隊長命令だ」
「・・・分かりました、ありがとう、有馬」
有馬の気遣いに感謝し秋兵は総長の下へ向かいそれを見ると有馬は指示を出した
「―― 精鋭分隊! 息のある負傷者を担ぎ速やかに出口へ」
「はっ、承知しました!」
「高塚、楓月、お前達は彼等の後に続け。しんがりは俺と秋兵で務める」
「はい、傷ついた人の運び出し・・・私にも手伝わせて下さい!」
「梓ちゃん一人じゃ大変だから、私も手伝うわ」
「ありがとう、リアさん」
「作業分担は決まりましたね?」
「とっとと行くぞ!」
「はい!」
ルードと虎の言葉に皆頷き、先頭を虎、続いて結界を張れるルードと九段が続き、その間と後ろに精鋭分隊達と共にコハクが続き、その後ろにリアと梓、そしてしんがりの有馬と秋兵が続いていく
「うらよ」
「なんとか、地上階まで出てこられましたね」
「後続の奴等は? 何、ちんたらしてんだ」
無事に地上階までの道を開いた虎は苛つきながら後ろを見る
「大丈夫、姿は見えてるよ」
丁度真ん中にいるコハクがそう言うと皆、外へと向かって走り出す
「はあ、はあ・・・外だ!」
「やったぞ・・・!」
何とか無事に外に出られた精鋭分隊は息を切らせながらそう言い、外に出られて一安心していた
「後は、しんがりの2人と梓とリアだけか」
「隊長殿、副隊長殿! 神子様ー! 早く此処までいらして下さい!」
外に出ている精鋭分隊の隊員がそう声を掛けルードも同じようにリアに声を掛ける
「リアさん、大丈夫ですか? 今、そちらへ戻って助力しましょう!」
「ううん、平気! もうすぐ、そっちまで―― っ・・・!」
途端、先程よりも大きな揺れを感じ足元が安定しなくなっていた
「リアさん! 早く外へ!」
ルードの声が聞こえ、何とか外へ向かおうとするも揺れが激しく立っていられない状態でリアも梓もお互いを支え合うようにしていた
が、
(っ! 天上が崩れる・・・! 駄目、避けられない! ルードくん! ―――)
そしてそのまま天上は崩れ落ちてしまった
――― 長きをもって
栄えし世にも、終末が来る
水を失い、月も消えれば
龍神の神子が舞い落ちる
神子は八つの葉を求め
龍の御世を望むが その願いは叶わない
昏くも明るき空の下 白光が時の外まで飛び
――― そして、龍神の裁きが下されるだろう
続く
あとがき
・・・え・・・・(°□°;)
・・・はい、ゲームやった時、こんな感じでしたw
や、ほんと此処は驚きましたね・・・
つか、どうなったよーーー!!
千代ちゃんもどうなったー!!って方に入るけども千代ちゃんは無事のようなので安心ではありますが・・・リアちゃん達は・・・?
そして禍津迦具土神は!?
色々と気になるところいっぱいですが、次回はいよいよあそこです!
お楽しみに!w
2015.08.13
「っ!」
だが、途端リアは何かを感じ体が少し震えていた
「リアさん・・? 大丈夫ですか・・・」
その事にルードも気付きリアの腕に手を伸ばすと冷たくなっていた
「ルードくん・・・解ったよ」
「え?」
「前に凌雲閣の裏通りでルードくんに助けて貰った事があったでしょ。あの時に感じてたあの嫌な感じ・・・。あれって、今あそこに居る、禍津迦具土神だったんだよ」
「!」
その言葉は近くにいた梓やダリウス達にも聞こえていて皆その言葉に目を瞠った
確かにこの禍々しくて嫌な気配、そして先程の九段の説明を聞けばそれがすべてあの禍津迦具土神が力を得る為にやっていた事だと解るし、あの時、たまたま陰の気に触れていたリアを新たな獲物としてその力を奪おうとして狙っていたと言う事も合点がいった
「っ!」
そう思っていると大きな揺れが置き、皆少しだけ体勢を崩してしまう
「っ、このままじゃ、凌雲閣が崩れる!」
「黒龍ノ神子、最後ニ、オ前ノ気、吞ミ込マセテモラウ!!」
「――!」
「梓ちゃん!」
「危ない・・・!」
禍津迦具土神は一声鳴くとそのまま梓の方へ向かって行くのが見え、リアとダリウスがそう声を発した
そして、
「め・・・ぐれ、天の声」
途端、千代のその声と共に鈴の音が辺りに響いた
「・・・白龍の神子?」
「千代っ!?」
「・・・響け、地の声」
「千代ちゃん!?」
また同じように鈴の音が響き、禍津迦具土神の動きも止まる
「何をしようと言うんだ?」
そして千代が何かをやろうとしている事が解り有馬がそう言う
「此処には哀しみが溢れかえっているもの。私が、全て浄化してしまうわ。そうしたら・・・」
「駄目です! 弱った体では危なすぎる!」
「私の体の事は気にしないで。私は龍神の神子、最後まで―― みんなを守りたいの」
「――・・・・千代っ!!!」
突然の出来事に梓もその場から動けずにいたが梓の必死な声を聞き千代はいつもの優しい笑みを梓に向ける
「・・・梓、私が消えたら、神子の役目、後は貴女が・・・」
「駄目だよ、千代っ!!」
「千代ちゃん、無理しちゃ駄目っ!!」
「リアさん・・・、貴女も、本当の力を信じて・・そして、大切な人と共に生きて。梓やみんなの事をお願い」
「え・・・?」
「・・・ありがとう、私、梓とリアさんに会えて、嬉しかった。泣かないで、・・・きっとまた会えるわ」
泣いている梓とそして千代の言葉に何かを思っている顔をしているリアを見て千代はそう言った後気を引き締め直して力を解放した
「龍神よ、哀しみを封じて―――」
途端眩くて温かい光が辺りを包み、瘴気やこの場に溢れていた業の固まりは綺麗に浄化された
「千代・・・・!」
そして、千代の姿もこの場から消えた
「・・・仕方アルマイ。今ハ外へ ――」
言うと禍津迦具土神は凌雲閣の壁を破り外へ昇って出ていってしまった
それを見ていると瓦礫が落ちてくるのが見えルードと九段が結界を張ろうとしたが、瓦礫は直ぐに弾かれた
そして何か力を感じ、何か光るものが見えた
「あれは・・・・」
「宝玉・・・! 千代、ぬしは・・・」
そう、そこにあったのは愛宕山でダリウスが黒麒麟に破壊させた龍の宝玉だった
「揺れが・・・止まった」
「これが・・・白龍の神子の力。けれど、彼女の姿は・・・」
途端、宝玉から光が発せられ、そこから八つの光が現れ、それはあっという間に分かれある8人の元へ向かって行った
42.崩落
「まさか・・・こんな形で、八葉が選ばれるなんて・・・」
龍の宝玉から発せられた新たな光、それは宝玉が龍神の神子の剣と盾となり守護する者の証である宝玉を発した
そしてそれはこの場に居る有馬、ダリウス、コハク、秋兵、ルード、虎、そして九段が八葉に選ばれていた
有馬は天の青龍、ダリウスは地の青龍、コハクは天の朱雀、秋兵は地の朱雀、ルードは天の白虎、虎は地の白虎、そして九段は天の玄武に選ばれていた
だが此処でリアはある事に気付く
(・・・この選ばれ方、あの時四神の神域に居た人達だよね・・・と言う事は、地の玄武は・・・っ!?)
そう思っていると宝玉はリアの元に来た
「・・・え・・?」
途端、リアの頭の中に何かが流れ込んできて何かが見えた
「リアさん、大丈夫ですか?」
「・・・・・」
「リア、さん・・・?」
リアは目を瞠ったままで梓が声を掛けると、リアは小さく笑った
「そっか、・・そう言う事だったんだ」
「え・・?」
リアは何かを確信していた
だが直ぐにいつもの優しい笑顔を見せる
「梓ちゃん、大丈夫」
「え?」
「千代ちゃんは別の時空に飛んでいるって」
「別の時空・・?」
「弱った千代ちゃんの体では今の帝都の気の乱れに耐えられないって龍神が判断したんだと思う。危害の及ばない安全な場所に移したって」
「・・・・」
それを聞き、梓も九段達も安堵する
「だが、何故リアはそのような事が・・・」
「話は後です。この光が守ってくれている間に、凌雲閣を出ましょう。この力も長くは持たないでしょうし。それに、早く禍津迦具土神を追わないと」
「そうですね」
真剣な表情をして言うリアを見て皆気を引き締め治して頷いた
「あの・・・総長閣下もお倒れになったまま意識が戻りません」
精鋭分隊隊員の一人がそう言い、総長を見ると確かに意識がないように見えた
「禍津迦具土神の支配からは解放されたようだが・・・」
「・・・」
途端、先程よりも揺れや軋みが激しくなった
「・・・っと! この場所、本格的にまずいんじゃねえの?」
「うん。もう、何時出口が塞がっても可笑しくない感じだ」
「それに・・・このままでは禍津迦具土神はどんどん上空へ昇っていきます」
「ルード、俺は――」
「はい、心得ています」
「リアも気を付けるんだよ」
「はい」
ルードとリアの返事を聞くとダリウスはそのまま空間移動で姿を消し、それを見た精鋭分隊の人達はざわめき始める
「・・・! 鬼の首領が消えたぞ!」
「ルードくん、リアさん、ダリウスは何処へ?」
「禍津迦具土神を追ったのでしょう」
「今この場で先手を打てるのはダリウスさんだけだからね」
「ええ。私達はひとまず此処を脱出しましょう。出口を無事に通る為には一刻を争います」
更に揺れや軋みが増していて天上や壁が崩れ始めている
「あー、こんなとこで死ぬのも癪だぜ。仕方ねえ。瓦礫どけて出口まで道を作ってやる。てめえ等も働けや」
「ルードと言ったな。剥落してくる欠片は、我等で防ごう。ぬしも結界を張れるのだろう」
「軍の人間から指示を受けるのは複雑ですが・・・緊急事態です。やむを得ませんね」
「あのさ、おれ、倒れてる強兵達を運んでっても良い? さっきの光に当てられたみたいなんだ」
「ああ。精鋭分隊も協働する」
「有馬隊長殿・・・」
コハクの言葉に有馬が頷くと精鋭分隊の隊員は驚いてしまうが秋兵も続けて言う
「父の犠牲になった人達です。一人でも多く救いたい」
「いや、秋兵、お前には総長閣下を背負ってもらおう」
「―― けれど・・・」
「隊長命令だ」
「・・・分かりました、ありがとう、有馬」
有馬の気遣いに感謝し秋兵は総長の下へ向かいそれを見ると有馬は指示を出した
「―― 精鋭分隊! 息のある負傷者を担ぎ速やかに出口へ」
「はっ、承知しました!」
「高塚、楓月、お前達は彼等の後に続け。しんがりは俺と秋兵で務める」
「はい、傷ついた人の運び出し・・・私にも手伝わせて下さい!」
「梓ちゃん一人じゃ大変だから、私も手伝うわ」
「ありがとう、リアさん」
「作業分担は決まりましたね?」
「とっとと行くぞ!」
「はい!」
ルードと虎の言葉に皆頷き、先頭を虎、続いて結界を張れるルードと九段が続き、その間と後ろに精鋭分隊達と共にコハクが続き、その後ろにリアと梓、そしてしんがりの有馬と秋兵が続いていく
「うらよ」
「なんとか、地上階まで出てこられましたね」
「後続の奴等は? 何、ちんたらしてんだ」
無事に地上階までの道を開いた虎は苛つきながら後ろを見る
「大丈夫、姿は見えてるよ」
丁度真ん中にいるコハクがそう言うと皆、外へと向かって走り出す
「はあ、はあ・・・外だ!」
「やったぞ・・・!」
何とか無事に外に出られた精鋭分隊は息を切らせながらそう言い、外に出られて一安心していた
「後は、しんがりの2人と梓とリアだけか」
「隊長殿、副隊長殿! 神子様ー! 早く此処までいらして下さい!」
外に出ている精鋭分隊の隊員がそう声を掛けルードも同じようにリアに声を掛ける
「リアさん、大丈夫ですか? 今、そちらへ戻って助力しましょう!」
「ううん、平気! もうすぐ、そっちまで―― っ・・・!」
途端、先程よりも大きな揺れを感じ足元が安定しなくなっていた
「リアさん! 早く外へ!」
ルードの声が聞こえ、何とか外へ向かおうとするも揺れが激しく立っていられない状態でリアも梓もお互いを支え合うようにしていた
が、
(っ! 天上が崩れる・・・! 駄目、避けられない! ルードくん! ―――)
そしてそのまま天上は崩れ落ちてしまった
――― 長きをもって
栄えし世にも、終末が来る
水を失い、月も消えれば
龍神の神子が舞い落ちる
神子は八つの葉を求め
龍の御世を望むが その願いは叶わない
昏くも明るき空の下 白光が時の外まで飛び
――― そして、龍神の裁きが下されるだろう
続く
あとがき
・・・え・・・・(°□°;)
・・・はい、ゲームやった時、こんな感じでしたw
や、ほんと此処は驚きましたね・・・
つか、どうなったよーーー!!
千代ちゃんもどうなったー!!って方に入るけども千代ちゃんは無事のようなので安心ではありますが・・・リアちゃん達は・・・?
そして禍津迦具土神は!?
色々と気になるところいっぱいですが、次回はいよいよあそこです!
お楽しみに!w
2015.08.13