蠱惑の森大団円ルート
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ダリウス達が凌雲閣の地下で梓に帝都の闇の真実とその諸悪の根源について話し終えた時だった
急に扉が開き、銃声が響き渡る
「わわっ・・・!」「っ・・・!」
「―― 此処で何をしているのかな」
「っ・・・!」
そこに居たのは帝国軍の頭である参謀総長片霧清四郎と彼が引き連れてきた親衛隊とその部下達だった
38.裏表
「事前調査と違いますね。こちらの動きは読まれていなかったはず・・・手違いでしょうか。ダリウス様、申し訳ありません」
事前に総長の動きを調べていたが、それが急に予定を変えたのか総長は親衛隊と部下達と共にこの場に居た
「大人しくしていろ! 次は外さん!」
「鬼共め、覚悟しろ!」
言うと高官達は銃を構えた
だが、
「―― 撃ってみろってんだよ」
そう言って自身のかぎ爪を見せてにやりと笑いながら虎は前に出る
「なっ・・・貴様、銃が怖くないのか!?」
「怖くねえよ。撃てば危ないのはお前等だからな」
「な、な、なんだと・・・!?」
「敵が怯んだ。―― ルード、コハク」
「心得ています」
「はーい!」
虎の迫力に圧倒され高官達は怯みその隙を見てダリウスはルードとコハクに合図を出すと二人は一斉に駆け出し銃を構えている高官の腕を叩き銃を叩き落とした
「っ・・・! 銃を叩き落とすとは・・・」
「なめるな! こちらにはまだ手勢が・・・」
「―― 甘えのはどっちだよ!」
「うわああっ!?」
直ぐに虎はその男に攻撃を仕掛け、男は怯んでその場に座り込んでしまう
「へっ、学習しねえなあ。オレ相手に兵が少なすぎだぜ」
「チッ、なら・・・っ!」
「・・・動くと、今度は本当に当てますよ?」
新たに手勢を呼び動き出した兵達を見てリアは即座にナイフを彼等の足下に数本投げ、鋭い目つきでそう言い放つ
先程までのリアとは違う目を見て梓は一瞬驚きもしたが、これで彼等が自分達に危害を加える事は無いと思い少しだけ息を吐き出した
「・・・っ!」
その隙にダリウスは空間移動で総長の下へ移動する
「片霧、此処を破壊した後で参謀本部にて、君の命をもらい受けるつもりだったけど―― 予定が早まったかな。覚悟するといい――」
「ふざけるな。たかが化物くずれの首領如きが・・・!」
「状況が分かっていないようだね」
言うとダリウスは自身の仕込み杖を構えた
「―――!」
言うとダリウスは参謀総長の喉元に仕込み杖の刃を当てた
「や、やめて・・・! ダリウス!!」
「・・・・っ!」
その様子を見て梓が叫ぶと、また扉が開く音と複数の足音が聞こえてきた
「これは・・・何事か!」
「父さん!?」
「・・・っ、梓。邸にいないので、まさかと思ったがやはり此処に居たのか」
「間に合って、良かった・・・」
駆け付けて来た人物は、有馬を初めとする精鋭分隊、そして九段と千代だった
「お前達・・・。それに、楓月、お前も何故鬼と共に・・・」
「・・・・」
皆今の状況が理解出来ていない事と、リアがダリウス達と一緒にいる事に驚いているのが見て取れる
だが、今はその質問に答えている時ではなかった
「残念だ。邪魔が入ったか」
「グッ・・・ゴホ、ゴホッ・・・!」
ダリウスの残念そうな声と共にダリウスから解放された参謀総長が咽せ返っている声が聞こえる
「精鋭分隊・・・、来てくれたか。お前達、賊徒共を討て!」
だが、直ぐに態勢を立て直し精鋭分隊に指示を出す
「は、はっ・・・」
総長の指示に精鋭分隊達は剣を構える
「鬼共、一体此処で何をしている? そして、リアさん、貴女も何故此処に?」
「ぬしも鬼だったのか・・・」
「・・・・」
「・・・答える気はないようだな」
黙っているリアを見て答える気はないと有馬は判断し剣を構え、リアはその剣を見据え、その様子に梓も千代も何か言おうとしたがそれはダリウスの言葉で掻き消される
「片霧の息子か。父親の犯した罪も知らず哀れな事だ」
「なに?」
「周りを良く見ろ」
「――!?」
「・・・なんだ、あの見慣れぬ機械は。花が浮いている様に見えるが・・・」
「押し込められているのは憑闇・・・? でも、普通の人も・・・」
ダリウスの言葉に皆、奥の機械へと目を向けその中に入っているものを見て驚いて言葉を無くしている者も居た
「父さん、これはどう言う事です?」
「・・・っ、どうも・・・こうも、黒龍の神子の手引きで賊が潜入した。目下の問題はそれだけの事だ。直ちに捕縛を」
「・・・・」
「・・・・」
だが、精鋭分隊達は動揺していて、誰一人その指示に従おうとしていなかった
「何をしている!!」
「少しでも自分の頭でものを考える事が出来るなら当然の態度でしょうね」
「・・・役立たず共めが。ならばまとめて処分してくれるわ」
「っ!」
「――強兵師団、注目!!」
その声と共に強兵達が培養液の中から出てきた
「目標ッ! 反逆者共! 迅速に制圧せよ! 突撃!!」
「制圧する」
「地に伏せろ」
「ダリウス様! リアさん!」
「強兵が・・・!?」
総長の指示に強兵達は武器を構え、自分達の方へ襲い掛かってくるのが見え、皆武器を構え直す
「リア、梓、此処は下がっていなさい。後は我々が相手を」
「・・・ううん、後ろになんて下がらない。私も戦う、この戦いを止める為に」
「梓ちゃんの言う通りですよ。それに、私がこの計画に参加するのは最後・・・今この時ですよね」
強い眼差しを向けて言う梓とリアを見てダリウスは小さく笑った
「・・・ふっ、そうだったね。では、二人とも準備は良いかい」
「はい!」「うん!」
梓とダリウスと連携を取りながら目の前にいる強兵を倒していく
梓を見ると本当に最初とそして有馬達と行動をして戦っていた時よりも更に強くなっていてリアはそれを見て小さく笑って体を屈めて強兵を攻撃を避ける
その隙に梓が銃で強兵の腕を狙いダリウスが最後に攻撃を仕掛け倒し、その後ろにいる強兵に向かってリアはナイフを投げ気絶させた
これで目の前の強兵達は倒せた
だが、倒しても倒しても切りが無く、精鋭分隊も押され始めていた
「・・・っ、これじゃ駄目。倒しても、倒しても切りが無い」
「強兵の数が多すぎるよ・・・! 防戦一方だ」
「・・・ざけんなよ。こいつ等の相手なんかしてられるか」
リアの大技を使えば強兵の動きを封じる事は出来るし倒す事も出来る
だがこれだけ狭い場所でこれだけの大人数がいるのだ
ダリウス達はともかく、リアの大技を知らない者も多いので使う事が出来なかった
「ダリウス、頭を抑えりゃ良い。総長狙いだ。それが一番早いだろ」
「そうしたいのは山々なんだけど・・・どうも嫌な音がする」
途端、警報のような嫌な音が響き渡る
「なんですか、この不協和音は・・・」
「総長閣下、これは一体・・・!?」
「・・・・」
(・・・、何? 何か、様子が可笑しい・・・)
総長を見ると小さく笑っていたが、何処か様子が可笑しかった
「戦え・・・もっと殺シアエ・・・。陰ノ気ヲ此処へ・・・黒龍ノ神子、オ前モ食イ尽クス・・・!」
そう総長から発せられた言葉と同時に辺りに瘴気が溢れ、それは総長の周りに集まった
「「――!!」」
「な、何!?」
「フハハハハハ、今コソ我ガ、目覚メノ時ダ・・・!!」
(・・・! 総長の顔が・・・それに、あの禍々しい赤い瞳は、何・・・?!)
「総長閣下!? ご乱心なされたか!」
「・・・ソノヨウナ名デ呼ブノハ、許サヌ。我ハ、禍津迦具土神」
続く
あとがき
此処で続くかw
やっとみんな帝都の闇が分かったけども、なんか最後怪しげな事になってるよー!!ww
その辺りも次回からじわじわとルートによって・・・(以下略w)
そして戦闘シーンの所ではリアちゃんも普段より違った感じで戦ってて梓も吃驚だったでしょうね
ま、あれでもまだ本気出してないけどね、うちの姫ww←え?w
さ、次回はいよいよ神子様方が大活躍しますよぉ!
お楽しみに!
2015.08.04
急に扉が開き、銃声が響き渡る
「わわっ・・・!」「っ・・・!」
「―― 此処で何をしているのかな」
「っ・・・!」
そこに居たのは帝国軍の頭である参謀総長片霧清四郎と彼が引き連れてきた親衛隊とその部下達だった
38.裏表
「事前調査と違いますね。こちらの動きは読まれていなかったはず・・・手違いでしょうか。ダリウス様、申し訳ありません」
事前に総長の動きを調べていたが、それが急に予定を変えたのか総長は親衛隊と部下達と共にこの場に居た
「大人しくしていろ! 次は外さん!」
「鬼共め、覚悟しろ!」
言うと高官達は銃を構えた
だが、
「―― 撃ってみろってんだよ」
そう言って自身のかぎ爪を見せてにやりと笑いながら虎は前に出る
「なっ・・・貴様、銃が怖くないのか!?」
「怖くねえよ。撃てば危ないのはお前等だからな」
「な、な、なんだと・・・!?」
「敵が怯んだ。―― ルード、コハク」
「心得ています」
「はーい!」
虎の迫力に圧倒され高官達は怯みその隙を見てダリウスはルードとコハクに合図を出すと二人は一斉に駆け出し銃を構えている高官の腕を叩き銃を叩き落とした
「っ・・・! 銃を叩き落とすとは・・・」
「なめるな! こちらにはまだ手勢が・・・」
「―― 甘えのはどっちだよ!」
「うわああっ!?」
直ぐに虎はその男に攻撃を仕掛け、男は怯んでその場に座り込んでしまう
「へっ、学習しねえなあ。オレ相手に兵が少なすぎだぜ」
「チッ、なら・・・っ!」
「・・・動くと、今度は本当に当てますよ?」
新たに手勢を呼び動き出した兵達を見てリアは即座にナイフを彼等の足下に数本投げ、鋭い目つきでそう言い放つ
先程までのリアとは違う目を見て梓は一瞬驚きもしたが、これで彼等が自分達に危害を加える事は無いと思い少しだけ息を吐き出した
「・・・っ!」
その隙にダリウスは空間移動で総長の下へ移動する
「片霧、此処を破壊した後で参謀本部にて、君の命をもらい受けるつもりだったけど―― 予定が早まったかな。覚悟するといい――」
「ふざけるな。たかが化物くずれの首領如きが・・・!」
「状況が分かっていないようだね」
言うとダリウスは自身の仕込み杖を構えた
「―――!」
言うとダリウスは参謀総長の喉元に仕込み杖の刃を当てた
「や、やめて・・・! ダリウス!!」
「・・・・っ!」
その様子を見て梓が叫ぶと、また扉が開く音と複数の足音が聞こえてきた
「これは・・・何事か!」
「父さん!?」
「・・・っ、梓。邸にいないので、まさかと思ったがやはり此処に居たのか」
「間に合って、良かった・・・」
駆け付けて来た人物は、有馬を初めとする精鋭分隊、そして九段と千代だった
「お前達・・・。それに、楓月、お前も何故鬼と共に・・・」
「・・・・」
皆今の状況が理解出来ていない事と、リアがダリウス達と一緒にいる事に驚いているのが見て取れる
だが、今はその質問に答えている時ではなかった
「残念だ。邪魔が入ったか」
「グッ・・・ゴホ、ゴホッ・・・!」
ダリウスの残念そうな声と共にダリウスから解放された参謀総長が咽せ返っている声が聞こえる
「精鋭分隊・・・、来てくれたか。お前達、賊徒共を討て!」
だが、直ぐに態勢を立て直し精鋭分隊に指示を出す
「は、はっ・・・」
総長の指示に精鋭分隊達は剣を構える
「鬼共、一体此処で何をしている? そして、リアさん、貴女も何故此処に?」
「ぬしも鬼だったのか・・・」
「・・・・」
「・・・答える気はないようだな」
黙っているリアを見て答える気はないと有馬は判断し剣を構え、リアはその剣を見据え、その様子に梓も千代も何か言おうとしたがそれはダリウスの言葉で掻き消される
「片霧の息子か。父親の犯した罪も知らず哀れな事だ」
「なに?」
「周りを良く見ろ」
「――!?」
「・・・なんだ、あの見慣れぬ機械は。花が浮いている様に見えるが・・・」
「押し込められているのは憑闇・・・? でも、普通の人も・・・」
ダリウスの言葉に皆、奥の機械へと目を向けその中に入っているものを見て驚いて言葉を無くしている者も居た
「父さん、これはどう言う事です?」
「・・・っ、どうも・・・こうも、黒龍の神子の手引きで賊が潜入した。目下の問題はそれだけの事だ。直ちに捕縛を」
「・・・・」
「・・・・」
だが、精鋭分隊達は動揺していて、誰一人その指示に従おうとしていなかった
「何をしている!!」
「少しでも自分の頭でものを考える事が出来るなら当然の態度でしょうね」
「・・・役立たず共めが。ならばまとめて処分してくれるわ」
「っ!」
「――強兵師団、注目!!」
その声と共に強兵達が培養液の中から出てきた
「目標ッ! 反逆者共! 迅速に制圧せよ! 突撃!!」
「制圧する」
「地に伏せろ」
「ダリウス様! リアさん!」
「強兵が・・・!?」
総長の指示に強兵達は武器を構え、自分達の方へ襲い掛かってくるのが見え、皆武器を構え直す
「リア、梓、此処は下がっていなさい。後は我々が相手を」
「・・・ううん、後ろになんて下がらない。私も戦う、この戦いを止める為に」
「梓ちゃんの言う通りですよ。それに、私がこの計画に参加するのは最後・・・今この時ですよね」
強い眼差しを向けて言う梓とリアを見てダリウスは小さく笑った
「・・・ふっ、そうだったね。では、二人とも準備は良いかい」
「はい!」「うん!」
梓とダリウスと連携を取りながら目の前にいる強兵を倒していく
梓を見ると本当に最初とそして有馬達と行動をして戦っていた時よりも更に強くなっていてリアはそれを見て小さく笑って体を屈めて強兵を攻撃を避ける
その隙に梓が銃で強兵の腕を狙いダリウスが最後に攻撃を仕掛け倒し、その後ろにいる強兵に向かってリアはナイフを投げ気絶させた
これで目の前の強兵達は倒せた
だが、倒しても倒しても切りが無く、精鋭分隊も押され始めていた
「・・・っ、これじゃ駄目。倒しても、倒しても切りが無い」
「強兵の数が多すぎるよ・・・! 防戦一方だ」
「・・・ざけんなよ。こいつ等の相手なんかしてられるか」
リアの大技を使えば強兵の動きを封じる事は出来るし倒す事も出来る
だがこれだけ狭い場所でこれだけの大人数がいるのだ
ダリウス達はともかく、リアの大技を知らない者も多いので使う事が出来なかった
「ダリウス、頭を抑えりゃ良い。総長狙いだ。それが一番早いだろ」
「そうしたいのは山々なんだけど・・・どうも嫌な音がする」
途端、警報のような嫌な音が響き渡る
「なんですか、この不協和音は・・・」
「総長閣下、これは一体・・・!?」
「・・・・」
(・・・、何? 何か、様子が可笑しい・・・)
総長を見ると小さく笑っていたが、何処か様子が可笑しかった
「戦え・・・もっと殺シアエ・・・。陰ノ気ヲ此処へ・・・黒龍ノ神子、オ前モ食イ尽クス・・・!」
そう総長から発せられた言葉と同時に辺りに瘴気が溢れ、それは総長の周りに集まった
「「――!!」」
「な、何!?」
「フハハハハハ、今コソ我ガ、目覚メノ時ダ・・・!!」
(・・・! 総長の顔が・・・それに、あの禍々しい赤い瞳は、何・・・?!)
「総長閣下!? ご乱心なされたか!」
「・・・ソノヨウナ名デ呼ブノハ、許サヌ。我ハ、禍津迦具土神」
続く
あとがき
此処で続くかw
やっとみんな帝都の闇が分かったけども、なんか最後怪しげな事になってるよー!!ww
その辺りも次回からじわじわとルートによって・・・(以下略w)
そして戦闘シーンの所ではリアちゃんも普段より違った感じで戦ってて梓も吃驚だったでしょうね
ま、あれでもまだ本気出してないけどね、うちの姫ww←え?w
さ、次回はいよいよ神子様方が大活躍しますよぉ!
お楽しみに!
2015.08.04