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「はい、どうぞ」
「ありがとう御座います」
あれから数日後の朝、リアは仕事前に珈琲を飲んで行こうと思いハイカラヤに立ち寄っていた
「今日はこれからお仕事なの?」
「はい。でもその前に珈琲を飲んでおきたくて」
「仕事前の一杯って美味しいものね。アタシもそのうちリアちゃんのお店で何か頼もうかしら」
「マスターがミルクホウルに行くって違和感ありすぎますよ」
「そうそう、浮きまくりですよ」
「あんた達失礼ね!」
その言葉に周りの客達はあははっ、と笑いリアも小さく笑っていると入り口の扉が開き新たな客が入って来たが・・・
「いらっしゃい・・・あら、梓ちゃん達」
「おはよう、梓ちゃん、皆さん」
「おはよう御座います、マスター、リアさん」
「今日は仕事が休みなのか」
「いえ、仕事前の一杯を飲みたくて」
そう言ってリアは自分が手に持っているカップを見せると皆納得したようだった
「それで、勢揃いしてどうしたの?」
「実は村雨さんに用があって・・・」
「あっちゃあ、間が悪かったわね。村雨なら、さっき編集者に引き摺られて出てったわよ。多分、どっかの宿に缶詰にされて小説を書くんでしょ。締め切りを破ってたようだったから」
「・・・そうでしたか」
「徹夜作業か・・・自業自得とはいえ、不憫だ」
「けれど、その苦労によって村雨先生の傑作が世に出る訳ですから」
「・・・仕方がない。須崎の方から先に当たる。では、我々はこれで」
「あ、梓ちゃん」
有馬達と共に店を出ようとしていた梓を見てリアは他の人達に聞こえない声で梓を呼び止めた
「・・・何か、遭ったの・・?」
「・・・実は」
梓も一旦どうするか考えたが、直ぐに同じように小声で今朝の出来事を話した
今朝、陸軍参謀本部に怪文書が届いたそうだ
その内容は、『強兵計画を撤廃しなければ計画の拠点となる参謀本部を襲撃する』と言うものだった
確かにそんな物騒なものが届けば騒ぎになりかねない
だが軍上層部の反応はただの悪戯の類いとしか見ていないそうだ
有馬達も念の為と思い動くも精鋭分隊を動かす訳にはいかないので神子達の協力を得て村雨に何か知らないか聞きに来たようだった
「・・そうだったの。でもさっき言ってた須崎は」
「そっちは怪文書とは関係ないかもしれないけど、一応調査してみる事になって」
その話はリアも初耳だったようで、そう・・と言っていた
「じゃあ私そろそろ行くね」
「うん、頑張ってね。また千代ちゃんと一緒に店にいらっしゃいね」
「うん」
あまり遅くなっては有馬に問いただされてしまうかもしれないと思いリアもそこで話を切り上げ、マスターと共に梓を見送った
「・・・楓月、お前本当に策士だろ」
そこで聞き慣れた声が聞こえ振り返ると村雨が奥の部屋から出て来た所だった
「・・・村雨さん、だから策士は酷いですって」
「どう見ても今のは策士にしか見えなかったぞ」
どうやら村雨は先程のリアと梓の会話を聞いていたようだった
小声で話していても村雨の部屋に続く場所に近い席に座っているのだから多少は聞こえてしまっていたのかもしれない
「・・・怪文書、もう出していたんですね」
そして先程よりももっと小さめの声で話し出す
「ああ、後は予定通りやるだけだ」
怪文書、それは反体制派―― 結実なき花が陸軍参謀本部に送ったものだった
その事はこの前の話し合いで聞いていた事だったのでリアも知っていたが今朝出した事は知らなかった
だが、怪文書を送ったと言う事はあの計画が動くのも数日のうちだろうとリアも思っていた
「村雨はこれから出掛けるのかしら」
「ああ。情報屋と会ったら編集者のとこに戻って小説を書き上げなきゃならんのでね」
どうやら先程マスターが言っていた事は嘘ではなかったらしい
午前中は用があると編集者の人に伝えて出て来ていたようで、本当に用事が終われば小説家の仕事に戻るようだった
「ダリウスと会う日までには終わるから安心しろ」
「解りました。じゃあダリウスさんにも伝えておきますね」
後日、またダリウスと会う約束をしているので一応この事は伝えておこうと思った
そして数日後、
「村雨達との計画は明日実行する事になっている。俺達も予定通り動くよ」
「畏まりました」
「へっ、久々に腕が鳴るねえ」
「二人とも、好戦的だなあ・・けど、おれも頑張ります」
虎とコハクもやっとダリウスからの仕事を請け負えるようになり、今度の計画に参加する事になっていた
そしてそれぞれ返事を返し明日に備える為、解散となったが、
「ああリア、ちょっと良いかな」
「はい」
ダリウスに呼び止められリアはその場に残った
「明日、別々に行動する事になったら、君はコハクの側にいて欲しい」
「コハクくん、ですか」
「ああ。・・その方が、一番安全を確保しやすいからね」
その言葉は何かを確信しているように聞こえた
26.デモンストレイション
8月14日、それは朝に起こった
「結実なき花が動いた!?」
千代から聞いた言葉に梓は驚いてしまった
つい先程、軍から電話が入り結実なき花が動き、押し出し、つまりデモンストレイションを始めたと連絡が着たようだ
彼等は今参謀本部に向かっていて主張もしていた
それはやはり強兵計画の撤廃を訴えているそうだ
デモが起きれば血が流れる事態にもなりかねない
梓達はそう思い急いで参謀本部へと向かった
「ダリウス様、村雨達結実なき花が動き始めました」
「では俺達も待機しておこうか」
街の様子を見に行っていたルードが戻って来てダリウスはそう言って歩き出しその後ろをリア達も続く
「でも、本当にえっと・・強兵師団だっけ? その人達出て来るのかな?」
「これだけ派手に動けば奴等も動くだろうよ。お偉方は高みの見物だろうがな」
「・・・・」
その考えはリアも思っていた事だった
だが、リアが気にしているのは今そこではなかった
「俺も押し出しに参加する!」
「何を言っているんだ! 軍があってこそ今の平和が保たれているんだろうが!」
「そんな事言っても、最近の軍はやり過ぎだろう!」
「ああ、もう。お願いだから、みんな落ち着いて!」
「話し合いで済む雰囲気じゃないな。これは・・・」
「神田の方でも店の取り壊しや、乱闘で怪我人が出たって ――」
既に市民達の間でも反発を起こしていたり乱闘になっているようだった
一度火が付けば徐々に押さえていたものが爆発しその火が燃えさかり違うもの同士が反発しあってしまう
それが、今のこの状況だ
だが、その事を気にしていても今彼等を止めに入る事は出来ない
自分達もやるべき事があるのだから
*
その頃、梓達は参謀本部の前へと着き群衆をかき分けデモを起こしている者達を押さえる為に参謀本部の前にいる精鋭分隊と有馬と秋兵の元へ辿り着いていた
「私達にも、何かさせて下さい。この騒ぎを止めないと・・・」
「おい! 嬢ちゃん達、軍の仲間なのか」
「なんで、俺達群衆の中に混じってるんだ。邪魔だよ!」
突然有馬達の前に着た梓と千代、そして九段を見て近くにいた群衆の男達からそう声が上がる
「―― その者達に乱暴をしてみろ。後悔するぞ」
有馬が睨むようにしてそう言うと、群衆達は少しだけビクリと肩を振るわせた
が、
「へえ、民間人相手に神々の力でも使うかい?」
「・・・!? その声――」
突然聞こえた声に、梓は信じられないと言う様な目をして群衆の間を抜けてきた人物を見て目を瞠った
それは梓だけでなく、有馬も、そして秋兵や九段、千代もだった
「ま、それこそが帝国軍の構えだものな」
「村雨さん・・・! どうして此処に」
「どうしても、こうしても」
「あの・・・村雨先生?」
「ちと、下がっててくれ」
言うと村雨はその群衆達の先頭に出る
「・・・村雨先生。僕からも伺いましょう。何故、此処にいらっしゃるんです?」
「軍の親和派ではないのは知っていたがもしや、この運動に加わって・・・何時からだ。怪文書の件を調べていくうちに同調したのか。それとも――」
「調べる必要なんざない。お宅等の前では演技せざるを得なかったが、あの文書は、俺の作だ」
「・・・!」
「村雨・・・」
「―― 皆、声を上げろ! 今こそ、権威にものを申す時!」
皆、村雨の登場とその言葉に驚いていた
そしてその隙を見てある人物がそう声を上げ、また周りから反対する!と言う声が上がった
「あの、先導の方はもしかして・・・」
「・・・ハイカラヤのマスター?」
そう、そこにはハイカラヤのマスターを始めハイカラヤの店員や常連客の姿もあり、村雨の事でも驚いていたのに、彼等を見て驚きを隠せなくなっていた
「村雨、ぬしらは・・・」
「・・・・・」
「散れ! 今直ぐにだ! さもなくば全員捕縛する!」
「・・・!」
いつの間にか軍の者達が辺りを囲んでいた
「そんな脅しに屈するか! 引っ込め!」
「総長を出せ!」
「出て来ないなら俺達の方から乗り込んでやるぞ!」
「なっ・・・貴様等――!」
群衆の人々から次々に声が上がり先頭にいた隊長と思われる男はその言葉に頭に血が上ったようだった
「・・・頃合いだな」
言うと村雨は自身の武器である流星刀を構えた
続く
あとがき
いよいよ結実なき花が動きました!
そしてダリウス達も何かを確信して密かに動いてますww
此処書くかどうか悩んだけどやっぱり大事な場面でもあるので、リアちゃん側と梓ちゃん側でそれぞれ書いてみました
次回も同じように書きますけどねw
でも次回は・・・大変な事になります!
じゃ、続き書いてくるのであとがきは此処まで!ww
では!
2015.07.01
「ありがとう御座います」
あれから数日後の朝、リアは仕事前に珈琲を飲んで行こうと思いハイカラヤに立ち寄っていた
「今日はこれからお仕事なの?」
「はい。でもその前に珈琲を飲んでおきたくて」
「仕事前の一杯って美味しいものね。アタシもそのうちリアちゃんのお店で何か頼もうかしら」
「マスターがミルクホウルに行くって違和感ありすぎますよ」
「そうそう、浮きまくりですよ」
「あんた達失礼ね!」
その言葉に周りの客達はあははっ、と笑いリアも小さく笑っていると入り口の扉が開き新たな客が入って来たが・・・
「いらっしゃい・・・あら、梓ちゃん達」
「おはよう、梓ちゃん、皆さん」
「おはよう御座います、マスター、リアさん」
「今日は仕事が休みなのか」
「いえ、仕事前の一杯を飲みたくて」
そう言ってリアは自分が手に持っているカップを見せると皆納得したようだった
「それで、勢揃いしてどうしたの?」
「実は村雨さんに用があって・・・」
「あっちゃあ、間が悪かったわね。村雨なら、さっき編集者に引き摺られて出てったわよ。多分、どっかの宿に缶詰にされて小説を書くんでしょ。締め切りを破ってたようだったから」
「・・・そうでしたか」
「徹夜作業か・・・自業自得とはいえ、不憫だ」
「けれど、その苦労によって村雨先生の傑作が世に出る訳ですから」
「・・・仕方がない。須崎の方から先に当たる。では、我々はこれで」
「あ、梓ちゃん」
有馬達と共に店を出ようとしていた梓を見てリアは他の人達に聞こえない声で梓を呼び止めた
「・・・何か、遭ったの・・?」
「・・・実は」
梓も一旦どうするか考えたが、直ぐに同じように小声で今朝の出来事を話した
今朝、陸軍参謀本部に怪文書が届いたそうだ
その内容は、『強兵計画を撤廃しなければ計画の拠点となる参謀本部を襲撃する』と言うものだった
確かにそんな物騒なものが届けば騒ぎになりかねない
だが軍上層部の反応はただの悪戯の類いとしか見ていないそうだ
有馬達も念の為と思い動くも精鋭分隊を動かす訳にはいかないので神子達の協力を得て村雨に何か知らないか聞きに来たようだった
「・・そうだったの。でもさっき言ってた須崎は」
「そっちは怪文書とは関係ないかもしれないけど、一応調査してみる事になって」
その話はリアも初耳だったようで、そう・・と言っていた
「じゃあ私そろそろ行くね」
「うん、頑張ってね。また千代ちゃんと一緒に店にいらっしゃいね」
「うん」
あまり遅くなっては有馬に問いただされてしまうかもしれないと思いリアもそこで話を切り上げ、マスターと共に梓を見送った
「・・・楓月、お前本当に策士だろ」
そこで聞き慣れた声が聞こえ振り返ると村雨が奥の部屋から出て来た所だった
「・・・村雨さん、だから策士は酷いですって」
「どう見ても今のは策士にしか見えなかったぞ」
どうやら村雨は先程のリアと梓の会話を聞いていたようだった
小声で話していても村雨の部屋に続く場所に近い席に座っているのだから多少は聞こえてしまっていたのかもしれない
「・・・怪文書、もう出していたんですね」
そして先程よりももっと小さめの声で話し出す
「ああ、後は予定通りやるだけだ」
怪文書、それは反体制派―― 結実なき花が陸軍参謀本部に送ったものだった
その事はこの前の話し合いで聞いていた事だったのでリアも知っていたが今朝出した事は知らなかった
だが、怪文書を送ったと言う事はあの計画が動くのも数日のうちだろうとリアも思っていた
「村雨はこれから出掛けるのかしら」
「ああ。情報屋と会ったら編集者のとこに戻って小説を書き上げなきゃならんのでね」
どうやら先程マスターが言っていた事は嘘ではなかったらしい
午前中は用があると編集者の人に伝えて出て来ていたようで、本当に用事が終われば小説家の仕事に戻るようだった
「ダリウスと会う日までには終わるから安心しろ」
「解りました。じゃあダリウスさんにも伝えておきますね」
後日、またダリウスと会う約束をしているので一応この事は伝えておこうと思った
そして数日後、
「村雨達との計画は明日実行する事になっている。俺達も予定通り動くよ」
「畏まりました」
「へっ、久々に腕が鳴るねえ」
「二人とも、好戦的だなあ・・けど、おれも頑張ります」
虎とコハクもやっとダリウスからの仕事を請け負えるようになり、今度の計画に参加する事になっていた
そしてそれぞれ返事を返し明日に備える為、解散となったが、
「ああリア、ちょっと良いかな」
「はい」
ダリウスに呼び止められリアはその場に残った
「明日、別々に行動する事になったら、君はコハクの側にいて欲しい」
「コハクくん、ですか」
「ああ。・・その方が、一番安全を確保しやすいからね」
その言葉は何かを確信しているように聞こえた
26.デモンストレイション
8月14日、それは朝に起こった
「結実なき花が動いた!?」
千代から聞いた言葉に梓は驚いてしまった
つい先程、軍から電話が入り結実なき花が動き、押し出し、つまりデモンストレイションを始めたと連絡が着たようだ
彼等は今参謀本部に向かっていて主張もしていた
それはやはり強兵計画の撤廃を訴えているそうだ
デモが起きれば血が流れる事態にもなりかねない
梓達はそう思い急いで参謀本部へと向かった
「ダリウス様、村雨達結実なき花が動き始めました」
「では俺達も待機しておこうか」
街の様子を見に行っていたルードが戻って来てダリウスはそう言って歩き出しその後ろをリア達も続く
「でも、本当にえっと・・強兵師団だっけ? その人達出て来るのかな?」
「これだけ派手に動けば奴等も動くだろうよ。お偉方は高みの見物だろうがな」
「・・・・」
その考えはリアも思っていた事だった
だが、リアが気にしているのは今そこではなかった
「俺も押し出しに参加する!」
「何を言っているんだ! 軍があってこそ今の平和が保たれているんだろうが!」
「そんな事言っても、最近の軍はやり過ぎだろう!」
「ああ、もう。お願いだから、みんな落ち着いて!」
「話し合いで済む雰囲気じゃないな。これは・・・」
「神田の方でも店の取り壊しや、乱闘で怪我人が出たって ――」
既に市民達の間でも反発を起こしていたり乱闘になっているようだった
一度火が付けば徐々に押さえていたものが爆発しその火が燃えさかり違うもの同士が反発しあってしまう
それが、今のこの状況だ
だが、その事を気にしていても今彼等を止めに入る事は出来ない
自分達もやるべき事があるのだから
*
その頃、梓達は参謀本部の前へと着き群衆をかき分けデモを起こしている者達を押さえる為に参謀本部の前にいる精鋭分隊と有馬と秋兵の元へ辿り着いていた
「私達にも、何かさせて下さい。この騒ぎを止めないと・・・」
「おい! 嬢ちゃん達、軍の仲間なのか」
「なんで、俺達群衆の中に混じってるんだ。邪魔だよ!」
突然有馬達の前に着た梓と千代、そして九段を見て近くにいた群衆の男達からそう声が上がる
「―― その者達に乱暴をしてみろ。後悔するぞ」
有馬が睨むようにしてそう言うと、群衆達は少しだけビクリと肩を振るわせた
が、
「へえ、民間人相手に神々の力でも使うかい?」
「・・・!? その声――」
突然聞こえた声に、梓は信じられないと言う様な目をして群衆の間を抜けてきた人物を見て目を瞠った
それは梓だけでなく、有馬も、そして秋兵や九段、千代もだった
「ま、それこそが帝国軍の構えだものな」
「村雨さん・・・! どうして此処に」
「どうしても、こうしても」
「あの・・・村雨先生?」
「ちと、下がっててくれ」
言うと村雨はその群衆達の先頭に出る
「・・・村雨先生。僕からも伺いましょう。何故、此処にいらっしゃるんです?」
「軍の親和派ではないのは知っていたがもしや、この運動に加わって・・・何時からだ。怪文書の件を調べていくうちに同調したのか。それとも――」
「調べる必要なんざない。お宅等の前では演技せざるを得なかったが、あの文書は、俺の作だ」
「・・・!」
「村雨・・・」
「―― 皆、声を上げろ! 今こそ、権威にものを申す時!」
皆、村雨の登場とその言葉に驚いていた
そしてその隙を見てある人物がそう声を上げ、また周りから反対する!と言う声が上がった
「あの、先導の方はもしかして・・・」
「・・・ハイカラヤのマスター?」
そう、そこにはハイカラヤのマスターを始めハイカラヤの店員や常連客の姿もあり、村雨の事でも驚いていたのに、彼等を見て驚きを隠せなくなっていた
「村雨、ぬしらは・・・」
「・・・・・」
「散れ! 今直ぐにだ! さもなくば全員捕縛する!」
「・・・!」
いつの間にか軍の者達が辺りを囲んでいた
「そんな脅しに屈するか! 引っ込め!」
「総長を出せ!」
「出て来ないなら俺達の方から乗り込んでやるぞ!」
「なっ・・・貴様等――!」
群衆の人々から次々に声が上がり先頭にいた隊長と思われる男はその言葉に頭に血が上ったようだった
「・・・頃合いだな」
言うと村雨は自身の武器である流星刀を構えた
続く
あとがき
いよいよ結実なき花が動きました!
そしてダリウス達も何かを確信して密かに動いてますww
此処書くかどうか悩んだけどやっぱり大事な場面でもあるので、リアちゃん側と梓ちゃん側でそれぞれ書いてみました
次回も同じように書きますけどねw
でも次回は・・・大変な事になります!
じゃ、続き書いてくるのであとがきは此処まで!ww
では!
2015.07.01