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「・・・せいっ!」
コハクはそう言って狙いを定めて銃を景品に向けて撃つ
「やった! 当たり!」
「ほいよ、これで3個目かい? 兄ちゃん、器用だねえ」
「意外ですね。コハクに射的の才能があったとは・・・」
「ルードくん、一つおれに負けるものがあったからってそんな拗ねた顔しないでよ」
「なっ・・・」
「ほら、このフクロウの人形ルードくんにあげるから」
コハクは今射的屋のおじさんから受け取ったフクロウの人形をルードの前に差し出した
「そんなもの、嬉しくもなんとも・・・」
「そうは言いながら目が物欲しげだよ。ルード、素直になりなさい」
「ダ、ダリウス様・・・」
「ふふっ、ルードくん可愛い」
「リアさんまで・・・。それに、可愛いって・・・」
素直に年相応の反応をしているルードを見てリアは思わずいつものルードとのギャップを感じ可愛いと思って笑ってしまった
「あはは。あ、リアさんはどれが欲しい。取ってあげるよ」
「え? 良いの?」
「もっちろん、おれの聖母様のお願いなら何なりと~」
「・・じゃあ、・・・あのウサギ」
そう言われ少しだけ照れくささを感じたが素直にコハクの好意に甘える事にして、目がくりんとして可愛らしい表情をしているウサギの人形を指差した
「あれだね、任せて。おじさんもう1回!」
「ほいよ。彼女に良いとこ見せてやりな」
「なっ ――」
「彼女・・ねえ・・・」
「うん、もっちろん! じゃあ、いくよ!」
おじさんの言葉にルードは言葉を詰まらせダリウスも何かを思ったような顔をしたが、コハクは気にした様子もなくおじさんの言葉に頷いてリアが欲しいと思っているウサギの人形を狙い始めた
24.花は咲くも闇が迫 る
「コハクくん、ウサギの人形取ってくれてありがとう」
「どういたしまして。リアさんが気に入ってくれたなら嬉しいな」
あれからコハクは直ぐにリアが欲しいと思ったウサギの人形を取ってリアに手渡しそろそろ花火が上がる時間だろうと思い射的屋から離れた
「でもリアがそのウサギの人形を持っているととても可愛く見えるね」
「うん、凄く可愛い」
「ええ。この場にあの獣がいなくて良かったですね」
「え・・・?」
ダリウスの言葉にコハクもルードも頷き、リアはその言葉で少し顔が赤くなったが、ルードの言葉に疑問を持っていたがダリウスもコハクも同じ事を思っていた
「何でもありません。こちらの話ですので気にしないで下さい」
途端、ドーンと言う音と共に空に大輪の花が咲き辺りが明るくなった
「始まったようですね」
言うと皆一斉に体の向きを変えて花火を見始め、次々に花火が打ち上がり空に大輪の花が幾つも咲き誇る
「うわあ、綺麗だな~」
「・・・夜に咲く大輪の花、今年も美しいね」
「はい・・・」
その美しさに誰もが足を止め魅入っていた
「いやあ、花火は綺麗だしこりゃあ、今年の夏は景気が良さそうだ」
「早いところ、怨霊なんて物騒なものは消えてくれりゃなお、良いのに」
近くにいた男達の声が聞こえてきて一瞥するも、彼等もそして此処にいる誰もが自然と笑い合っていたり花火の美しさに見惚れ微笑んでいた
(これが、普通にあるべき光景でありあるべき姿、なんだよね)
その事を思いながら一瞬だけ目を閉じ微笑みながら胸の奥に大事に仕舞い込み、また次々と空に広がる綺麗な大輪の花を見ていた
*
「花火すっごく綺麗だったねえ」
「うん。本当に今年は綺麗だった」
花火大会も終わり見終わった人々はお互いに花火の感想を言いながら歩いていた
そしてそれはリア達も同じだった
「特に一番最後に上がった花火は一段と大きくて見応えがありましたね」
「ふふっ、やっぱりみんなで来て良かったね。じゃあ、俺達も帰ろうか」
ダリウスの言葉に頷き帰ろうとした時だった
「お、おい―― 何なんだ、あれは!?」
「誰か、誰かっ――!!」
途端男達の騒ぐ声が聞こえ始めた
「何・・?」
「解りません。ですが、気になりますね」
「とにかく行ってみよう。コハク、君は虎を探してきて。ただし、帝国軍に見つからないようにね」
「はい」
ダリウスの言葉に頷きコハクはダリウス達から離れ虎を探しに行き、リアはダリウスとルードと共に騒ぎが聞こえた方に向かう
「! 止まって」
先頭にいたダリウスの言葉で立ち止まり前を見ると、そこには既に帝国軍の制服を着た者がいた
「此方へ」
此処で見つかっては厄介な事になりかねないので近くの茂みに身を潜めた
「・・・梓ちゃん達も着たみたいですね」
「ええ・・ですが・・・」
茂みから様子を伺っていると梓達も先程の騒ぎを聞きつけたのかこの場にやって来た
だが、先程から軍人の一人が変な声を出していた
「どうやら彼は新兵のようだね・・・」
「・・・ぐ・・・ああ・・・!!!」
そう思っていると新兵は再び悲鳴に似た声を上げ、
「アアアアアアアア!!」
「!?」
辺りに陰の気に似たものが新兵の周りに集まったかと思ったら新兵は先程よりも恐ろしい声を上げ
「っ!?」
「これは・・・まさか!?」
「憑闇・・・!?」
憑闇へと変貌してしまった
梓達もリア達と同じくこの状況に驚いていたが憑闇となった新兵達が襲って来るのが見え戦う事になってしまった
有馬と秋兵の連携で新兵を一人を気絶させ、梓と九段も連携を取り新兵を気絶させ、最後の一人も有馬の素早い反応により動きを封じる事が出来た
だが、新兵を殺す事は梓にとっても有馬達にとっても出来ないだ
「・・・みんな下がって下さい。浄化をします!」
そう思っていると千代が前に出て来て憑闇となった新兵達を見る
そして、
「・・・さあ、もう大丈夫。落ち着いて、私に身を委ねて下さい。・・・・荒ぶる魂よ、どうか、鎮まって」
途端、白龍の浄化の力が溢れ憑闇となってる新兵達を包み込むようにし光が治まったと思ったら
「ア・・・ああ」
新兵は元の姿に戻ったがそのまま気を失ったまま倒れてしまった
(あれが、千代ちゃんの、・・白龍の神子の浄化の力・・・)
初めて見た千代の力にリアも魅入ってしまっていた
だが、一度憑闇となってしまった者は浄化しても心が戻らないままで、深い眠りについたままのようだった
「・・・・」
「リア、行くよ」
「・・・立てますか」
「うん・・ありがとう」
彼等の様子を一部始終見ていたダリウスは何かを思っている顔をしていた
リアも先程の新兵の・・憑闇になった姿を見て衝撃を受けてしまい顔色が悪く、ルードの手を借りて立ち上がった
「とにかく、コハクと虎と合流して帰ろう。話はそれからだ。良いね」
「はい・・・」「畏まりました」
楽しかった気持ちも先程の出来事であっという間になくなってしまった
リアも先程の光景を見て思う所が沢山あり、そして憑闇になってしまった新兵の姿がまだ目に焼き付いていて少しだけ唇を噛みしめていた
*
「で、オレ達はまだ大人しくしてろと」
あれからコハクと虎と合流して邸に戻って来た
そこであの後起きた出来事を話し、今後の事について話し合っていた
ダリウス達は愛宕山の一件以来、情報収集はしているものの表立った行動は取っていない
帝国側に動きが遭ったにも関わらず、まだ大人しく潜伏している、と言う答えだった
「それに今日の事で梓達も色々と気付き始めるだろう。リア、君はまだ梓達とは今まで通り接する事が出来る。もしその時に何か有益な情報があれば知らせて欲しい」
「はい」
「今はまだリアさんが頼み、と言う事ですね」
「ああ。けど、焦らずとも、もう少しだ。後は決定的な動きを待つだけ・・・海路の日和は、明日にも迫る。 ―― 真実への出航が楽しみだよ」
続く
あとがき
花火大会、みんなそれぞれ楽しんでましたね
そしてコハクに意外な才能がw 射的上手かったんだね!
てかフクロウの人形の所のルードくん可愛いんだけどww
因みにリアちゃんが言ったウサギの人形はとあるウサギをモデルにしてますw(今日ゲーセンでゲットしてきたぜっw)
それとコハクがリアちゃんの為に使った銭は勿論コハクが独楽回しで稼いだ銭から出してますw(自腹だったのかw)
綺麗な花火を満喫したのにまさかな憑闇が登場・・・
でもあの変貌で何かを掴んだ様子でもありましたが・・・それは後々ですね
なので今回のタイトルもそれに因んだような形にしてるので後々解るかと思います(ゲームプレイ済みの方は何となくそう言う意味か・・・と解ってくれていたら嬉しいな・・・壁]ω・)←ww)
次回はまたまた展開していきますよぉ!
ではまた
2015.06.30
コハクはそう言って狙いを定めて銃を景品に向けて撃つ
「やった! 当たり!」
「ほいよ、これで3個目かい? 兄ちゃん、器用だねえ」
「意外ですね。コハクに射的の才能があったとは・・・」
「ルードくん、一つおれに負けるものがあったからってそんな拗ねた顔しないでよ」
「なっ・・・」
「ほら、このフクロウの人形ルードくんにあげるから」
コハクは今射的屋のおじさんから受け取ったフクロウの人形をルードの前に差し出した
「そんなもの、嬉しくもなんとも・・・」
「そうは言いながら目が物欲しげだよ。ルード、素直になりなさい」
「ダ、ダリウス様・・・」
「ふふっ、ルードくん可愛い」
「リアさんまで・・・。それに、可愛いって・・・」
素直に年相応の反応をしているルードを見てリアは思わずいつものルードとのギャップを感じ可愛いと思って笑ってしまった
「あはは。あ、リアさんはどれが欲しい。取ってあげるよ」
「え? 良いの?」
「もっちろん、おれの聖母様のお願いなら何なりと~」
「・・じゃあ、・・・あのウサギ」
そう言われ少しだけ照れくささを感じたが素直にコハクの好意に甘える事にして、目がくりんとして可愛らしい表情をしているウサギの人形を指差した
「あれだね、任せて。おじさんもう1回!」
「ほいよ。彼女に良いとこ見せてやりな」
「なっ ――」
「彼女・・ねえ・・・」
「うん、もっちろん! じゃあ、いくよ!」
おじさんの言葉にルードは言葉を詰まらせダリウスも何かを思ったような顔をしたが、コハクは気にした様子もなくおじさんの言葉に頷いてリアが欲しいと思っているウサギの人形を狙い始めた
24.花は咲くも闇が
「コハクくん、ウサギの人形取ってくれてありがとう」
「どういたしまして。リアさんが気に入ってくれたなら嬉しいな」
あれからコハクは直ぐにリアが欲しいと思ったウサギの人形を取ってリアに手渡しそろそろ花火が上がる時間だろうと思い射的屋から離れた
「でもリアがそのウサギの人形を持っているととても可愛く見えるね」
「うん、凄く可愛い」
「ええ。この場にあの獣がいなくて良かったですね」
「え・・・?」
ダリウスの言葉にコハクもルードも頷き、リアはその言葉で少し顔が赤くなったが、ルードの言葉に疑問を持っていたがダリウスもコハクも同じ事を思っていた
「何でもありません。こちらの話ですので気にしないで下さい」
途端、ドーンと言う音と共に空に大輪の花が咲き辺りが明るくなった
「始まったようですね」
言うと皆一斉に体の向きを変えて花火を見始め、次々に花火が打ち上がり空に大輪の花が幾つも咲き誇る
「うわあ、綺麗だな~」
「・・・夜に咲く大輪の花、今年も美しいね」
「はい・・・」
その美しさに誰もが足を止め魅入っていた
「いやあ、花火は綺麗だしこりゃあ、今年の夏は景気が良さそうだ」
「早いところ、怨霊なんて物騒なものは消えてくれりゃなお、良いのに」
近くにいた男達の声が聞こえてきて一瞥するも、彼等もそして此処にいる誰もが自然と笑い合っていたり花火の美しさに見惚れ微笑んでいた
(これが、普通にあるべき光景でありあるべき姿、なんだよね)
その事を思いながら一瞬だけ目を閉じ微笑みながら胸の奥に大事に仕舞い込み、また次々と空に広がる綺麗な大輪の花を見ていた
*
「花火すっごく綺麗だったねえ」
「うん。本当に今年は綺麗だった」
花火大会も終わり見終わった人々はお互いに花火の感想を言いながら歩いていた
そしてそれはリア達も同じだった
「特に一番最後に上がった花火は一段と大きくて見応えがありましたね」
「ふふっ、やっぱりみんなで来て良かったね。じゃあ、俺達も帰ろうか」
ダリウスの言葉に頷き帰ろうとした時だった
「お、おい―― 何なんだ、あれは!?」
「誰か、誰かっ――!!」
途端男達の騒ぐ声が聞こえ始めた
「何・・?」
「解りません。ですが、気になりますね」
「とにかく行ってみよう。コハク、君は虎を探してきて。ただし、帝国軍に見つからないようにね」
「はい」
ダリウスの言葉に頷きコハクはダリウス達から離れ虎を探しに行き、リアはダリウスとルードと共に騒ぎが聞こえた方に向かう
「! 止まって」
先頭にいたダリウスの言葉で立ち止まり前を見ると、そこには既に帝国軍の制服を着た者がいた
「此方へ」
此処で見つかっては厄介な事になりかねないので近くの茂みに身を潜めた
「・・・梓ちゃん達も着たみたいですね」
「ええ・・ですが・・・」
茂みから様子を伺っていると梓達も先程の騒ぎを聞きつけたのかこの場にやって来た
だが、先程から軍人の一人が変な声を出していた
「どうやら彼は新兵のようだね・・・」
「・・・ぐ・・・ああ・・・!!!」
そう思っていると新兵は再び悲鳴に似た声を上げ、
「アアアアアアアア!!」
「!?」
辺りに陰の気に似たものが新兵の周りに集まったかと思ったら新兵は先程よりも恐ろしい声を上げ
「っ!?」
「これは・・・まさか!?」
「憑闇・・・!?」
憑闇へと変貌してしまった
梓達もリア達と同じくこの状況に驚いていたが憑闇となった新兵達が襲って来るのが見え戦う事になってしまった
有馬と秋兵の連携で新兵を一人を気絶させ、梓と九段も連携を取り新兵を気絶させ、最後の一人も有馬の素早い反応により動きを封じる事が出来た
だが、新兵を殺す事は梓にとっても有馬達にとっても出来ないだ
「・・・みんな下がって下さい。浄化をします!」
そう思っていると千代が前に出て来て憑闇となった新兵達を見る
そして、
「・・・さあ、もう大丈夫。落ち着いて、私に身を委ねて下さい。・・・・荒ぶる魂よ、どうか、鎮まって」
途端、白龍の浄化の力が溢れ憑闇となってる新兵達を包み込むようにし光が治まったと思ったら
「ア・・・ああ」
新兵は元の姿に戻ったがそのまま気を失ったまま倒れてしまった
(あれが、千代ちゃんの、・・白龍の神子の浄化の力・・・)
初めて見た千代の力にリアも魅入ってしまっていた
だが、一度憑闇となってしまった者は浄化しても心が戻らないままで、深い眠りについたままのようだった
「・・・・」
「リア、行くよ」
「・・・立てますか」
「うん・・ありがとう」
彼等の様子を一部始終見ていたダリウスは何かを思っている顔をしていた
リアも先程の新兵の・・憑闇になった姿を見て衝撃を受けてしまい顔色が悪く、ルードの手を借りて立ち上がった
「とにかく、コハクと虎と合流して帰ろう。話はそれからだ。良いね」
「はい・・・」「畏まりました」
楽しかった気持ちも先程の出来事であっという間になくなってしまった
リアも先程の光景を見て思う所が沢山あり、そして憑闇になってしまった新兵の姿がまだ目に焼き付いていて少しだけ唇を噛みしめていた
*
「で、オレ達はまだ大人しくしてろと」
あれからコハクと虎と合流して邸に戻って来た
そこであの後起きた出来事を話し、今後の事について話し合っていた
ダリウス達は愛宕山の一件以来、情報収集はしているものの表立った行動は取っていない
帝国側に動きが遭ったにも関わらず、まだ大人しく潜伏している、と言う答えだった
「それに今日の事で梓達も色々と気付き始めるだろう。リア、君はまだ梓達とは今まで通り接する事が出来る。もしその時に何か有益な情報があれば知らせて欲しい」
「はい」
「今はまだリアさんが頼み、と言う事ですね」
「ああ。けど、焦らずとも、もう少しだ。後は決定的な動きを待つだけ・・・海路の日和は、明日にも迫る。 ―― 真実への出航が楽しみだよ」
続く
あとがき
花火大会、みんなそれぞれ楽しんでましたね
そしてコハクに意外な才能がw 射的上手かったんだね!
てかフクロウの人形の所のルードくん可愛いんだけどww
因みにリアちゃんが言ったウサギの人形はとあるウサギをモデルにしてますw(今日ゲーセンでゲットしてきたぜっw)
それとコハクがリアちゃんの為に使った銭は勿論コハクが独楽回しで稼いだ銭から出してますw(自腹だったのかw)
綺麗な花火を満喫したのにまさかな憑闇が登場・・・
でもあの変貌で何かを掴んだ様子でもありましたが・・・それは後々ですね
なので今回のタイトルもそれに因んだような形にしてるので後々解るかと思います(ゲームプレイ済みの方は何となくそう言う意味か・・・と解ってくれていたら嬉しいな・・・壁]ω・)←ww)
次回はまたまた展開していきますよぉ!
ではまた
2015.06.30