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――― 長きをもって
栄えし世にも、終末が来る
水を失い、月も消えれば
龍神の神子が舞い落ちる
神子は八つの葉を求め
龍の御世を望むが その願いは叶わない
昏くも明るき空の下 白光が時の外まで飛び
――― そして、龍神の裁きが下されるだろう
パタンと音を立て一冊の本が閉じられる
その本を机の上に置き椅子から立ち上がる音と足音が響きその人物は窓際に移動し片手を窓に置く
「・・・『水を失い、月も消えれば 龍神の神子が舞い落ちる』、つまり水無月の新月」
そう呟き空を見上げると月明かりのない夜空が広がっていた
「それは、今日」
窓を少し開けると夜風が頬に当たり目を閉じ、少し涼しくなったのを感じ季節が変わったんだと実感する
「・・・・・・・・。此処から、始まるんだよね」
暫く風を感じ誰に言う訳でもなく、自分に言い聞かせるように言うとその言葉に答えるかのように森の木々が揺れ風に乗りその人物の頬と長い髪に当たり、それを感じながらゆっくり目を開ける
「もう、みんな始めてる頃よね」
その言葉にまた答えるかのように木々が揺れ風に乗ってくる
少しだけ視線を後ろに移し時計を見ると彼等が邸を出てから時間が経ち予定の時刻を過ぎている事に気付く
「大丈夫、みんななら・・・。・・、私もそろそろ準備しなくちゃね」
更に自分に言い聞かせ一呼吸置き気持ちを切り替え部屋を出た
01.新月の邂逅
大正12年6月18日、午後9時、帝都・東京の帝国軍参謀本部にて龍神の神子の召喚の儀式が行われた
しかし神子が降臨した束の間、
その神子は鬼の手により奪還 われてしまった ――
*
「っ!(一瞬で景色が変わった!?)」
先程まで暗くて大勢の軍人がいた部屋から一転し一瞬で今度は何処かの川辺らしき場所へと変わっていた
金髪で群青色の瞳をした男に横抱きされていた少女は一瞬の出来事に驚いていると誰かが走ってくる音が聞こえた
「ダリウス様!」
「ご苦労だったね、ルード。もう引き上げの時間だ」
「何か遭った時の為、控えておりましたが・・・順調に運んだようですね」
「順調すぎるだろ。あれっぽっちじゃ暴れたりねえなあ」
「まあ、そう言うな、虎。―― ごらん、目的はこの通り果たしたんだから」
少女を横抱きにしている男、ダリウスは横にいた政虎にたしなめるように言うと腕の中にいる少女に目を向け、政虎とルードと呼ばれた少年も少女に目を向けた
その少女の髪は赤く、短い癖っ毛のような髪に蝶の髪飾りを付け、この帝都では見慣れない衣服を纏っていて不安げに身体を縮こませていた
「・・・・ん」
「・・・なるほど、それが龍神の神子・・・ですか」
小さく唸る少女を横目にルードハーネは小さく溜め息を吐いた
「・・・・・失望しました」
「何故?」
「・・・だって見れば見る程何の特徴もありません。どちらかと言えば“彼女”の方が神子らしい様に思いますが」
「まあ確かにな」
「ふっ、手厳しいね。ルードは」
そうは言うもののダリウスも政虎もルードハーネが誰の事を言ってるのか解ったようで少しだけ小さく笑っていた
少女は彼等が言う“彼女”と言う所に引っかかりを覚えるが、今はその事より自分の身の方が心配だった
「・・・・んんんっ!」
「・・・っと、そうだ、そろそろ離してあげないと」
「は・・・っ」
横抱きにしていた少女の口を押さえたままだった事を思い出し地面に降ろして手を離してやると少女は思いっきり息を吐き息を整えだした
(窒息するかと思った・・・)
やっと解放され安堵するも
(ううん、それより今は・・・)
今の状況を考える
自分はつい先程まで祖母の見舞いに病院に行っていて祖母が屋上に居ると聞き、屋上に向かった先で鈴の音と声が聞こえた
途端ブラックホールのようなものに吸い込まれ気付いたら知らない場所にいて、軍人らしき人々が自分の周りにいた
だが、今目の前にいる男達が自分を此処に連れて着た
それも、ワープしたかのように、一瞬で・・・
「それで、この後は邸にすぐ戻ると思っていいのでしょうか」
彼等を見ると何か話していた
「ああ、遅めの晩餐会としようかな。あの子も待っている事だしね」
今なら彼等から逃げられる
そう思い、
(えいっ・・・!!)
「・・・!?」
(手が離れた。今だ!)
少女は自分の肩に手を乗せていたダリウスの手を噛み、その手が離れた隙を見て一気に走り去った
「あっ・・・」
「逃げたぜ」
「なんという・・・すぐに追跡しましょう」
「・・・噛みつくとはね。なかなかお転婆な猫だ。けれど、自分の目で現実を解らせるのも悪くない。少し・・・泳がせようか」
*
「・・・良し、これで良いかな」
辺りを見渡し綺麗になったかを確認する
「うん、これで大丈夫ね。一応シンプルで可愛くしてみたけど・・・気に入ってくれるかな・・?」
これからこの部屋を使うであろう人物がまだどんな人なのかは解らないが気に入ってくれると良いなと思いながら部屋を綺麗にしていた
「後は花を飾ったら良いかもだけど、流石にこの時間に採りに行けないし、そろそろみんなも帰って来るだろうしね」
時計を見るともう午後10時半を回ろうとしていた
少し予定より遅いような気もするがと思いながら部屋を出て階段を降りようとしているとガチャリと玄関が開く音が聞こえ視線を向けると一人の男性と一人の少女が入って来た
「あ・・」
その姿を見て少し早足で階段を降りると丁度二人もその人物に目が止まり居間で立ち止まる
「ただいま、リア」
「ダリウスさん、お帰りなさい。ルードくんと政虎さんは一緒じゃないんですか?」
「ああ、俺達だけ先に帰って来たんだ」
「そうですか」
彼等も無事だと言う事が解りホッと安堵の息を吐いているとダリウスの隣にいる赤い髪の少女の視線に気付きにこりと優しく微笑むと少女は少し驚いた目をした
(わっ! 凄く綺麗な人! それに笑顔も凄く綺麗・・!?)
「この子が龍神の神子、ですか?」
そんな少女の心境を知ってなのか知らずなのかリアと呼ばれた女性はダリウスにそう尋ねていた
「ああ。早速で悪いけど彼女を部屋に案内してあげてくれないかな」
「解りました」
言うとダリウスはそのまま彼女達から離れて行き、リアはまだ何処か不安そうにして憔悴している少女へと向き合う
「初めまして、私は楓月璃唖。ダリウスさん達からはリアって呼ばれてるわ。貴女の名前、聞いても良いかしら?」
「あっ、私は高塚 梓と言います・・・」
また優しい笑顔を向けられ驚きながらも自分の名前を答える
「梓ちゃんね。急に色々と遭って驚いたでしょう?」
「は、はい・・・あの、」
「聞きたい事、知りたい事はいっぱいあるでしょうけど、今日はもうゆっくり休んで、ね?」
「・・は、はい」
自分の思っている事を解ってくれたのかそれとも本当に今の自分が疲れているのが見て取れるか・・・
そのどちらかもしれないが、
(・・・この人は、何だか安心出来る。さっきの人達とは何処か違う感じがするし・・・今はお言葉に甘えて着いて行こう)
ダリウス達とは何処か違うものを感じ、梓はリアの言葉に甘えて部屋に案内してもらった
その部屋は、先程までリアが手入れしていたあの部屋だった
続く
あとがき
つー事で、遙かなる時空の中で6の夢小説書いちゃいました!!ww
ネオロマでちゃんと連載もの書くの初めてかもしれないww
6は発売当時買えなくて友達から借りるか~って思ってたんですけど、この前Vitaで体験版やって見事にハマってしまい購入しちゃいましたw
現状だとメイン8人はクリアーしてますのでちょこちょこ書いてみたいなーって思って書いちゃいましたよ!
個人的には蠱惑の森チームと村雨さんが好きです!!!
なので、連載は蠱惑の森チームの鬼側で進めていきます!
勿論神子様である梓ちゃんも出ているのでどちらの視点でも書くつもりですが、まだリアちゃんも梓ちゃんも誰落ちになるかは決めてませんw←え?
そこは追々決めていくと言うことで・・・
一話は梓ちゃんが現代から異世界の帝都・東京に召喚されてダリウスの邸に来る所まででした
しかし夢主であるリアちゃんはまさかの邸に残っている方でした
何故残っていたかは次に明かします
・・・かなり久々に小説書いたから文章可笑しいかもだけど、これから出来るだけ遙か6夢も書いていきますっ!
ではっ!!!
2015.06.18(書き上げた日がまさかの6月18日www)
栄えし世にも、終末が来る
水を失い、月も消えれば
龍神の神子が舞い落ちる
神子は八つの葉を求め
龍の御世を望むが その願いは叶わない
昏くも明るき空の下 白光が時の外まで飛び
――― そして、龍神の裁きが下されるだろう
パタンと音を立て一冊の本が閉じられる
その本を机の上に置き椅子から立ち上がる音と足音が響きその人物は窓際に移動し片手を窓に置く
「・・・『水を失い、月も消えれば 龍神の神子が舞い落ちる』、つまり水無月の新月」
そう呟き空を見上げると月明かりのない夜空が広がっていた
「それは、今日」
窓を少し開けると夜風が頬に当たり目を閉じ、少し涼しくなったのを感じ季節が変わったんだと実感する
「・・・・・・・・。此処から、始まるんだよね」
暫く風を感じ誰に言う訳でもなく、自分に言い聞かせるように言うとその言葉に答えるかのように森の木々が揺れ風に乗りその人物の頬と長い髪に当たり、それを感じながらゆっくり目を開ける
「もう、みんな始めてる頃よね」
その言葉にまた答えるかのように木々が揺れ風に乗ってくる
少しだけ視線を後ろに移し時計を見ると彼等が邸を出てから時間が経ち予定の時刻を過ぎている事に気付く
「大丈夫、みんななら・・・。・・、私もそろそろ準備しなくちゃね」
更に自分に言い聞かせ一呼吸置き気持ちを切り替え部屋を出た
01.新月の邂逅
大正12年6月18日、午後9時、帝都・東京の帝国軍参謀本部にて龍神の神子の召喚の儀式が行われた
しかし神子が降臨した束の間、
その神子は鬼の手により
*
「っ!(一瞬で景色が変わった!?)」
先程まで暗くて大勢の軍人がいた部屋から一転し一瞬で今度は何処かの川辺らしき場所へと変わっていた
金髪で群青色の瞳をした男に横抱きされていた少女は一瞬の出来事に驚いていると誰かが走ってくる音が聞こえた
「ダリウス様!」
「ご苦労だったね、ルード。もう引き上げの時間だ」
「何か遭った時の為、控えておりましたが・・・順調に運んだようですね」
「順調すぎるだろ。あれっぽっちじゃ暴れたりねえなあ」
「まあ、そう言うな、虎。―― ごらん、目的はこの通り果たしたんだから」
少女を横抱きにしている男、ダリウスは横にいた政虎にたしなめるように言うと腕の中にいる少女に目を向け、政虎とルードと呼ばれた少年も少女に目を向けた
その少女の髪は赤く、短い癖っ毛のような髪に蝶の髪飾りを付け、この帝都では見慣れない衣服を纏っていて不安げに身体を縮こませていた
「・・・・ん」
「・・・なるほど、それが龍神の神子・・・ですか」
小さく唸る少女を横目にルードハーネは小さく溜め息を吐いた
「・・・・・失望しました」
「何故?」
「・・・だって見れば見る程何の特徴もありません。どちらかと言えば“彼女”の方が神子らしい様に思いますが」
「まあ確かにな」
「ふっ、手厳しいね。ルードは」
そうは言うもののダリウスも政虎もルードハーネが誰の事を言ってるのか解ったようで少しだけ小さく笑っていた
少女は彼等が言う“彼女”と言う所に引っかかりを覚えるが、今はその事より自分の身の方が心配だった
「・・・・んんんっ!」
「・・・っと、そうだ、そろそろ離してあげないと」
「は・・・っ」
横抱きにしていた少女の口を押さえたままだった事を思い出し地面に降ろして手を離してやると少女は思いっきり息を吐き息を整えだした
(窒息するかと思った・・・)
やっと解放され安堵するも
(ううん、それより今は・・・)
今の状況を考える
自分はつい先程まで祖母の見舞いに病院に行っていて祖母が屋上に居ると聞き、屋上に向かった先で鈴の音と声が聞こえた
途端ブラックホールのようなものに吸い込まれ気付いたら知らない場所にいて、軍人らしき人々が自分の周りにいた
だが、今目の前にいる男達が自分を此処に連れて着た
それも、ワープしたかのように、一瞬で・・・
「それで、この後は邸にすぐ戻ると思っていいのでしょうか」
彼等を見ると何か話していた
「ああ、遅めの晩餐会としようかな。あの子も待っている事だしね」
今なら彼等から逃げられる
そう思い、
(えいっ・・・!!)
「・・・!?」
(手が離れた。今だ!)
少女は自分の肩に手を乗せていたダリウスの手を噛み、その手が離れた隙を見て一気に走り去った
「あっ・・・」
「逃げたぜ」
「なんという・・・すぐに追跡しましょう」
「・・・噛みつくとはね。なかなかお転婆な猫だ。けれど、自分の目で現実を解らせるのも悪くない。少し・・・泳がせようか」
*
「・・・良し、これで良いかな」
辺りを見渡し綺麗になったかを確認する
「うん、これで大丈夫ね。一応シンプルで可愛くしてみたけど・・・気に入ってくれるかな・・?」
これからこの部屋を使うであろう人物がまだどんな人なのかは解らないが気に入ってくれると良いなと思いながら部屋を綺麗にしていた
「後は花を飾ったら良いかもだけど、流石にこの時間に採りに行けないし、そろそろみんなも帰って来るだろうしね」
時計を見るともう午後10時半を回ろうとしていた
少し予定より遅いような気もするがと思いながら部屋を出て階段を降りようとしているとガチャリと玄関が開く音が聞こえ視線を向けると一人の男性と一人の少女が入って来た
「あ・・」
その姿を見て少し早足で階段を降りると丁度二人もその人物に目が止まり居間で立ち止まる
「ただいま、リア」
「ダリウスさん、お帰りなさい。ルードくんと政虎さんは一緒じゃないんですか?」
「ああ、俺達だけ先に帰って来たんだ」
「そうですか」
彼等も無事だと言う事が解りホッと安堵の息を吐いているとダリウスの隣にいる赤い髪の少女の視線に気付きにこりと優しく微笑むと少女は少し驚いた目をした
(わっ! 凄く綺麗な人! それに笑顔も凄く綺麗・・!?)
「この子が龍神の神子、ですか?」
そんな少女の心境を知ってなのか知らずなのかリアと呼ばれた女性はダリウスにそう尋ねていた
「ああ。早速で悪いけど彼女を部屋に案内してあげてくれないかな」
「解りました」
言うとダリウスはそのまま彼女達から離れて行き、リアはまだ何処か不安そうにして憔悴している少女へと向き合う
「初めまして、私は楓月璃唖。ダリウスさん達からはリアって呼ばれてるわ。貴女の名前、聞いても良いかしら?」
「あっ、私は高塚 梓と言います・・・」
また優しい笑顔を向けられ驚きながらも自分の名前を答える
「梓ちゃんね。急に色々と遭って驚いたでしょう?」
「は、はい・・・あの、」
「聞きたい事、知りたい事はいっぱいあるでしょうけど、今日はもうゆっくり休んで、ね?」
「・・は、はい」
自分の思っている事を解ってくれたのかそれとも本当に今の自分が疲れているのが見て取れるか・・・
そのどちらかもしれないが、
(・・・この人は、何だか安心出来る。さっきの人達とは何処か違う感じがするし・・・今はお言葉に甘えて着いて行こう)
ダリウス達とは何処か違うものを感じ、梓はリアの言葉に甘えて部屋に案内してもらった
その部屋は、先程までリアが手入れしていたあの部屋だった
続く
あとがき
つー事で、遙かなる時空の中で6の夢小説書いちゃいました!!ww
ネオロマでちゃんと連載もの書くの初めてかもしれないww
6は発売当時買えなくて友達から借りるか~って思ってたんですけど、この前Vitaで体験版やって見事にハマってしまい購入しちゃいましたw
現状だとメイン8人はクリアーしてますのでちょこちょこ書いてみたいなーって思って書いちゃいましたよ!
個人的には蠱惑の森チームと村雨さんが好きです!!!
なので、連載は蠱惑の森チームの鬼側で進めていきます!
勿論神子様である梓ちゃんも出ているのでどちらの視点でも書くつもりですが、まだリアちゃんも梓ちゃんも誰落ちになるかは決めてませんw←え?
そこは追々決めていくと言うことで・・・
一話は梓ちゃんが現代から異世界の帝都・東京に召喚されてダリウスの邸に来る所まででした
しかし夢主であるリアちゃんはまさかの邸に残っている方でした
何故残っていたかは次に明かします
・・・かなり久々に小説書いたから文章可笑しいかもだけど、これから出来るだけ遙か6夢も書いていきますっ!
ではっ!!!
2015.06.18(書き上げた日がまさかの6月18日www)