私の為のミッション
夢主名変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
とある日の事、部屋でガラシャと直秀と話しをしていると
ブオオオオオ~~
「え? なに?」
何処からか気の抜けた法螺貝の音が聞こえた
「これって、ミッションの時の法螺貝の音・・だよな?」
「む? 何か落ちてきたのじゃ」
するとひらひらと一枚の紙が落ちてきてガラシャがそれを拾い私に手渡し、そこに書かれている文字を読み上げる
「・・・貴女へのミッション、其の壱。目の前にいるガラシャに抱きつけ・・・」
「ほむ? わらわか?」
「因みに難易度の星は二つ、だな」
「これって、私用のミッションだったり?」
「みたいだな」
今ので大体の把握が出来た
どうやらこのミッションは私専用のミッションのようで、此処に書かれている事をやらないとクリアーにはならないようだった
「ほら、この子の頭の上にターゲットアイコンが出てるだろ。これが出てる相手に抱きつけばクリアーって事だな」
直秀の言う通り、さっきからガラシャの頭の上にアイコンのようなものが表示されていた
「ほむ。なら早くミッションを終わらせるのじゃ、リア!」
ガラシャにそう言われ抱きつくと頭の上にあったアイコンが消えた
「ほい、ミッションクリアー。ほら、ボーナスの玉手箱だ」
ガラシャに抱きつき直秀がそう言った途端、ポンっと音を立て小さめの玉手箱が現れ直秀がキャッチし、中身を開けて私達の方へ向けた
「・・・桜餅?」
「此処は戦場じゃないし、相手がリアなら菓子ってのも納得だな」
「うむ、そうじゃな」
「しかしこうして見るとほんとお前等姉妹みたいだよな」
「わらわとリアは仲良しじゃからの」
「ええ、そうね」
二人の言葉になんだか嬉しくなってガラシャの頭を優しく撫でると心地良かったのか嬉しそうに微笑んでいた
「丁度三人分あるし、食っちまおうぜ」
直秀から桜餅を受け取り食べてみると、少し甘めの味付けで美味しかった
食べ終わると同時に玉手箱が消え、また法螺貝の音が聞こえひらひらと紙が落ちてくる
「お、ミッションの続きか?」
今度は直秀が受け取り、私とガラシャがその紙を覗き込む
ミッション 其の弐
女性武将全員に抱きつけ!
難易度 ★★★★★★★☆☆☆
と書かれていた
「一気に難易度が上がったのお」
「女性武将全員って事は・・・ねねさんや濃姫様、お市さんや甲斐ちゃん達って事?」
「そうなるだろうな」
自分が知っている限りの人達を思い浮かべてみる
「ま、ターゲットにはアイコンが表示されてるんだし、そう難しく考えないでやっていこうぜ」
「そうじゃぞリア。わらわ達も手伝うのじゃ」
「有り難う、二人とも」
どうやら直秀もガラシャも私の手伝いをしてくれるようでお礼を言ってターゲット捜しに向かう事にした
私の為のミッション ~女性武将に抱きつけ!編~(前編)
部屋を出て廊下を歩いているが未だにターゲットらしい人とは遭遇していない
この時間だからみんな執務をやっていたり何かしら作業をしているから見つけるものちょっと時間が掛かるかもしれない
「ああ、そうだ」
そう思っていると直秀が何か思い出したような顔をして私を見た
「ミッションだが、間違えて男に抱きついたり抱きつかれたりしたらミッションクリアーにならないから気を付けろよ」
「・・・そうならない事を祈るよι」
もしもそうなってしまうと変な誤解が生まれ後々大変な事になる事が浮かび、そんな事にならない事を節に願った
「その時はわらわがリアを守るのじゃ!」
「勿論俺もな」
「ありがとう、ガラシャ。直秀も」
「・・何か俺だけ、付け足しみたいに聞こえたんだが・・・」
「お!」
直秀がちょっとショックを受けた感じになっているのを見ているとガラシャが何かを発見したような声を上げ中庭を見るとくのちゃんと甲斐ちゃんがいた
そして二人の頭の上にはターゲットアイコンが表示されていた
「ターゲット発見なのじゃ!」
「くのちゃん、甲斐ちゃん」
ガラシャの言葉に頷き二人に声を掛けてガラシャと一緒に二人の所へ向かう
「リアちん、どしたの?」
「あ、あんた達。と、直秀」
「・・・何で俺だけ付け足しなんだよ、お前等まで・・」
「うーん、女の友情の差?」
「あーそうかい・・・」
くのちゃんの言葉に甲斐ちゃんとガラシャも頷き、直秀は少し呆れたような顔をし私は苦笑していた
「で、どうしたの?」
「実はね」
「抱きつかせて欲しいのじゃ!」
「は!?」「はい?」
ガラシャの言葉に甲斐ちゃんとくのちゃんは驚いた顔をした
「おい、唐突すぎだろ、それι」
「あははι えっとね、今私のミッション中で・・・」
苦笑した後二人にミッションの説明をすると納得してくれた
「ふんふん、そういう事ですか」
「なら、あたしも構わないわよ」
言うと二人はいつでもどうぞと言う笑顔を向けてくれて、二人同時に抱きついた
「ちょ、リア!」
「同時に抱きつくとは・・・リアちん、やるぅ~」
「この方が早いかなって思って」
「まあ、いいけどね」
言って私達は顔を見合わせて笑い合った
「何か微笑ましい光景だな」
「むむ・・、わらわも仲間に入りたいのじゃ・・・」
「ミッション終わった後なら入っても良いんじゃないか?」
目の前にいるリア達を見て直秀は微笑ましく見ていてガラシャは羨ましそうに見ていた
「とりあえず、クリアーってとこか?」
「うん、そうみたいね」
笑い合った後二人から放れて頭上を見るとターゲットアイコンは消えていた
「とりあえずって事はまだ残ってるの?」
「うん、まだ始めたばっかりなの」
「そっか。なら頑張ってね」
「リアちんなら大丈夫っすよ。この子と直秀もお供にいるんだし」
「うん、二人ともありがとう。じゃあまたね」
二人に応援され私達はまたターゲット捜しに出掛けた
「あらリアじゃないですか」
「あ、お市さん」
城内を歩き回っていると優しい女性の声が聞こえ振り返るとお市さんと長政さんと高虎さんがいた
「そなた達久し振りだな。元気であったか?」
「はい、長政さんもお市さんも高虎さんもお元気そうで何よりです」
お三方に会うのは本当に久し振りでニコリと笑って返事を返すと微笑み返してくれた
やっぱりお市さんと長政さんの笑顔は素敵だなと思っていると高虎さんに声を掛けられた
「お前達、揃って何をしていた。何か捜し物をしていたようだったが?」
「今、リアのミッション中なのじゃ」
「ミッション、ですか?」
「はい」
そしてお三方にもミッションの内容を説明し、今ターゲットアイコンがお市さんの頭上に表示されている事も伝えた
「そうなのですか。なら、私も構いませんよ」
言うとお市さんはニコリと微笑んで腕を広げてくれた
その優しい笑顔を見てちょっと緊張してしまったけど、抱きつかないとミッションクリアーにならないのでゆっくりと抱きついた
「ふふ、なんだか子供を抱きしめている気分になりますね」
「そう言われると、もっと緊張しちゃいます・・・///」
ちょっと顔を赤くした私を見てお市さんは笑っていた
「なんだか微笑ましい光景だな」
「はい」
「あれじゃリアが子供みたいだな」
「あ、アイコンが消えたのじゃ」
皆素直な感想を述べているとお市さんの頭上に表示されているアイコンが消えた
「これでミッションはクリアーですね」
「はい、ありがとう御座いました」
ぺこりと頭を下げてお礼を言うとお市さんはまた優しく微笑んでくれた
「だが、まだクリアーの曲は聞こえないようだな」
「そうじゃのお。まだ全員に抱きついておらぬからの」
高虎さんの言葉にガラシャも頷く
確かに女性武将となるとまだ数人は残っている
「だがリアならクリアー出来るぞ」
「ええ。私達も応援します」
「頑張ってこい」
「はい!」
お三方に応援され、笑顔で返事を返しまたターゲット捜しに向かった
「で、次は城下町か?」
「うん、多分此処にいるだろうと思って」
城内で会えると思われる人達は今お仕事中なので先に此処にいるだろうと思われる人物の元へ向かっていた
「リア、いたのじゃ!」
ガラシャは私が探している人物が誰なのか解っているようで正面の人集りを指さした
そこには笛の音と三味線の音と共に舞っている阿国さんの姿があった
踊りが終わるまで待機し、人集りがなくなると阿国さんともう一人の人物が私達に気付いた
「あらぁ、リアはんやないですか」
「久し振りだな、リア。それに光秀の娘と直秀」
「久し振りだな、元親」
阿国さんと一緒にいたのは元親さんだった
「元親、どうして此処におるのじゃ?」
「凄絶な笛の音と舞に惹かれてな」
確かにさっきの演奏と舞は魂に響く物があった
それは勿論元親さんの三味線の音色も含めてだった
聞き惚れているものあるけど、そろそろ本題に入らなくてはならない
「あの、阿国さん」
「なんどす?」
そして阿国さんと元親さんにミッションの内容を話した
「そういう事でしたら、うちも歓迎しますえ」
言うと阿国さんはニコリと微笑んで腕を広げてくれた
「さ、遠慮せんで飛び込んできておくれやす」
「あ・・ぅ、・・はい///」
面と向かって言われなんだか恥ずかしくなりおずおずと近付いて抱きつくと阿国さんも抱きしめ返してくれた
「お、阿国さん///」
「ふふ、真っ赤になって可愛らしいわあ」
ちょっと恥ずかしくなって声を上げると阿国さんは私の頭を撫でまた微笑んでいた
「なんか面白い光景だなあ」
「凄絶だな」
「・・・そうか?」
元親さんの言葉に直秀はツッコみ、アイコンが消えた事をガラシャが教えてくれ阿国さんは私を放した
「これでミッションクリアーだな」
「はい。阿国さん、ご協力ありがとう御座いました」
「うちもリアはんの可愛い姿見れて良かったわ」
「俺もな」
「も、元親さんまで・・・///」
フッと妖艶な笑みを向けられ思わず顔が赤くなってしまう
「では俺は土佐へ帰る。リア、またな」
そう言うと元親さんは川に飛び込んだ
「はわわ! 元親が川に飛び込んだのじゃ!」
「・・・あれで流れて土佐まで帰る気かι」
「・・・でも元親さんなら無事に帰れそうって思えちゃうから不思議だよね」
「・・・まあ、な」
暫く元親さんが流れていった川を見つめていたけど、まだミッションが残っている事を思い出し阿国さんに挨拶をしてお城へと戻り始めた
続く
あとがき
昨日寝る前に思い付いたものを書いてみました~!
男性陣となると凄く・・色んな意味でも大変な事になりそうだったので、ならまだ安全ラインで人数が少ない女性陣に抱きついちゃえ!って事で書いてみました(むしろ俺が抱きつかせてくださっ・・・げふw)
大半の人が初登場って感じだからちょっと言葉遣い違うかもって言うのもありますが、まあそこは多めに見てやって下さい!
阿国さんとちかちゃんの所はクロセカのあのシーンww
あそこ好きなので使って見ましたww
ちかちゃんならアレで絶対に無事に帰れるだろうねww←
さて、後編ではまだ残っている六人に抱きつきに行きますよぉ!←
2013.02.19
ブオオオオオ~~
「え? なに?」
何処からか気の抜けた法螺貝の音が聞こえた
「これって、ミッションの時の法螺貝の音・・だよな?」
「む? 何か落ちてきたのじゃ」
するとひらひらと一枚の紙が落ちてきてガラシャがそれを拾い私に手渡し、そこに書かれている文字を読み上げる
「・・・貴女へのミッション、其の壱。目の前にいるガラシャに抱きつけ・・・」
「ほむ? わらわか?」
「因みに難易度の星は二つ、だな」
「これって、私用のミッションだったり?」
「みたいだな」
今ので大体の把握が出来た
どうやらこのミッションは私専用のミッションのようで、此処に書かれている事をやらないとクリアーにはならないようだった
「ほら、この子の頭の上にターゲットアイコンが出てるだろ。これが出てる相手に抱きつけばクリアーって事だな」
直秀の言う通り、さっきからガラシャの頭の上にアイコンのようなものが表示されていた
「ほむ。なら早くミッションを終わらせるのじゃ、リア!」
ガラシャにそう言われ抱きつくと頭の上にあったアイコンが消えた
「ほい、ミッションクリアー。ほら、ボーナスの玉手箱だ」
ガラシャに抱きつき直秀がそう言った途端、ポンっと音を立て小さめの玉手箱が現れ直秀がキャッチし、中身を開けて私達の方へ向けた
「・・・桜餅?」
「此処は戦場じゃないし、相手がリアなら菓子ってのも納得だな」
「うむ、そうじゃな」
「しかしこうして見るとほんとお前等姉妹みたいだよな」
「わらわとリアは仲良しじゃからの」
「ええ、そうね」
二人の言葉になんだか嬉しくなってガラシャの頭を優しく撫でると心地良かったのか嬉しそうに微笑んでいた
「丁度三人分あるし、食っちまおうぜ」
直秀から桜餅を受け取り食べてみると、少し甘めの味付けで美味しかった
食べ終わると同時に玉手箱が消え、また法螺貝の音が聞こえひらひらと紙が落ちてくる
「お、ミッションの続きか?」
今度は直秀が受け取り、私とガラシャがその紙を覗き込む
ミッション 其の弐
女性武将全員に抱きつけ!
難易度 ★★★★★★★☆☆☆
と書かれていた
「一気に難易度が上がったのお」
「女性武将全員って事は・・・ねねさんや濃姫様、お市さんや甲斐ちゃん達って事?」
「そうなるだろうな」
自分が知っている限りの人達を思い浮かべてみる
「ま、ターゲットにはアイコンが表示されてるんだし、そう難しく考えないでやっていこうぜ」
「そうじゃぞリア。わらわ達も手伝うのじゃ」
「有り難う、二人とも」
どうやら直秀もガラシャも私の手伝いをしてくれるようでお礼を言ってターゲット捜しに向かう事にした
私の為のミッション ~女性武将に抱きつけ!編~(前編)
部屋を出て廊下を歩いているが未だにターゲットらしい人とは遭遇していない
この時間だからみんな執務をやっていたり何かしら作業をしているから見つけるものちょっと時間が掛かるかもしれない
「ああ、そうだ」
そう思っていると直秀が何か思い出したような顔をして私を見た
「ミッションだが、間違えて男に抱きついたり抱きつかれたりしたらミッションクリアーにならないから気を付けろよ」
「・・・そうならない事を祈るよι」
もしもそうなってしまうと変な誤解が生まれ後々大変な事になる事が浮かび、そんな事にならない事を節に願った
「その時はわらわがリアを守るのじゃ!」
「勿論俺もな」
「ありがとう、ガラシャ。直秀も」
「・・何か俺だけ、付け足しみたいに聞こえたんだが・・・」
「お!」
直秀がちょっとショックを受けた感じになっているのを見ているとガラシャが何かを発見したような声を上げ中庭を見るとくのちゃんと甲斐ちゃんがいた
そして二人の頭の上にはターゲットアイコンが表示されていた
「ターゲット発見なのじゃ!」
「くのちゃん、甲斐ちゃん」
ガラシャの言葉に頷き二人に声を掛けてガラシャと一緒に二人の所へ向かう
「リアちん、どしたの?」
「あ、あんた達。と、直秀」
「・・・何で俺だけ付け足しなんだよ、お前等まで・・」
「うーん、女の友情の差?」
「あーそうかい・・・」
くのちゃんの言葉に甲斐ちゃんとガラシャも頷き、直秀は少し呆れたような顔をし私は苦笑していた
「で、どうしたの?」
「実はね」
「抱きつかせて欲しいのじゃ!」
「は!?」「はい?」
ガラシャの言葉に甲斐ちゃんとくのちゃんは驚いた顔をした
「おい、唐突すぎだろ、それι」
「あははι えっとね、今私のミッション中で・・・」
苦笑した後二人にミッションの説明をすると納得してくれた
「ふんふん、そういう事ですか」
「なら、あたしも構わないわよ」
言うと二人はいつでもどうぞと言う笑顔を向けてくれて、二人同時に抱きついた
「ちょ、リア!」
「同時に抱きつくとは・・・リアちん、やるぅ~」
「この方が早いかなって思って」
「まあ、いいけどね」
言って私達は顔を見合わせて笑い合った
「何か微笑ましい光景だな」
「むむ・・、わらわも仲間に入りたいのじゃ・・・」
「ミッション終わった後なら入っても良いんじゃないか?」
目の前にいるリア達を見て直秀は微笑ましく見ていてガラシャは羨ましそうに見ていた
「とりあえず、クリアーってとこか?」
「うん、そうみたいね」
笑い合った後二人から放れて頭上を見るとターゲットアイコンは消えていた
「とりあえずって事はまだ残ってるの?」
「うん、まだ始めたばっかりなの」
「そっか。なら頑張ってね」
「リアちんなら大丈夫っすよ。この子と直秀もお供にいるんだし」
「うん、二人ともありがとう。じゃあまたね」
二人に応援され私達はまたターゲット捜しに出掛けた
「あらリアじゃないですか」
「あ、お市さん」
城内を歩き回っていると優しい女性の声が聞こえ振り返るとお市さんと長政さんと高虎さんがいた
「そなた達久し振りだな。元気であったか?」
「はい、長政さんもお市さんも高虎さんもお元気そうで何よりです」
お三方に会うのは本当に久し振りでニコリと笑って返事を返すと微笑み返してくれた
やっぱりお市さんと長政さんの笑顔は素敵だなと思っていると高虎さんに声を掛けられた
「お前達、揃って何をしていた。何か捜し物をしていたようだったが?」
「今、リアのミッション中なのじゃ」
「ミッション、ですか?」
「はい」
そしてお三方にもミッションの内容を説明し、今ターゲットアイコンがお市さんの頭上に表示されている事も伝えた
「そうなのですか。なら、私も構いませんよ」
言うとお市さんはニコリと微笑んで腕を広げてくれた
その優しい笑顔を見てちょっと緊張してしまったけど、抱きつかないとミッションクリアーにならないのでゆっくりと抱きついた
「ふふ、なんだか子供を抱きしめている気分になりますね」
「そう言われると、もっと緊張しちゃいます・・・///」
ちょっと顔を赤くした私を見てお市さんは笑っていた
「なんだか微笑ましい光景だな」
「はい」
「あれじゃリアが子供みたいだな」
「あ、アイコンが消えたのじゃ」
皆素直な感想を述べているとお市さんの頭上に表示されているアイコンが消えた
「これでミッションはクリアーですね」
「はい、ありがとう御座いました」
ぺこりと頭を下げてお礼を言うとお市さんはまた優しく微笑んでくれた
「だが、まだクリアーの曲は聞こえないようだな」
「そうじゃのお。まだ全員に抱きついておらぬからの」
高虎さんの言葉にガラシャも頷く
確かに女性武将となるとまだ数人は残っている
「だがリアならクリアー出来るぞ」
「ええ。私達も応援します」
「頑張ってこい」
「はい!」
お三方に応援され、笑顔で返事を返しまたターゲット捜しに向かった
「で、次は城下町か?」
「うん、多分此処にいるだろうと思って」
城内で会えると思われる人達は今お仕事中なので先に此処にいるだろうと思われる人物の元へ向かっていた
「リア、いたのじゃ!」
ガラシャは私が探している人物が誰なのか解っているようで正面の人集りを指さした
そこには笛の音と三味線の音と共に舞っている阿国さんの姿があった
踊りが終わるまで待機し、人集りがなくなると阿国さんともう一人の人物が私達に気付いた
「あらぁ、リアはんやないですか」
「久し振りだな、リア。それに光秀の娘と直秀」
「久し振りだな、元親」
阿国さんと一緒にいたのは元親さんだった
「元親、どうして此処におるのじゃ?」
「凄絶な笛の音と舞に惹かれてな」
確かにさっきの演奏と舞は魂に響く物があった
それは勿論元親さんの三味線の音色も含めてだった
聞き惚れているものあるけど、そろそろ本題に入らなくてはならない
「あの、阿国さん」
「なんどす?」
そして阿国さんと元親さんにミッションの内容を話した
「そういう事でしたら、うちも歓迎しますえ」
言うと阿国さんはニコリと微笑んで腕を広げてくれた
「さ、遠慮せんで飛び込んできておくれやす」
「あ・・ぅ、・・はい///」
面と向かって言われなんだか恥ずかしくなりおずおずと近付いて抱きつくと阿国さんも抱きしめ返してくれた
「お、阿国さん///」
「ふふ、真っ赤になって可愛らしいわあ」
ちょっと恥ずかしくなって声を上げると阿国さんは私の頭を撫でまた微笑んでいた
「なんか面白い光景だなあ」
「凄絶だな」
「・・・そうか?」
元親さんの言葉に直秀はツッコみ、アイコンが消えた事をガラシャが教えてくれ阿国さんは私を放した
「これでミッションクリアーだな」
「はい。阿国さん、ご協力ありがとう御座いました」
「うちもリアはんの可愛い姿見れて良かったわ」
「俺もな」
「も、元親さんまで・・・///」
フッと妖艶な笑みを向けられ思わず顔が赤くなってしまう
「では俺は土佐へ帰る。リア、またな」
そう言うと元親さんは川に飛び込んだ
「はわわ! 元親が川に飛び込んだのじゃ!」
「・・・あれで流れて土佐まで帰る気かι」
「・・・でも元親さんなら無事に帰れそうって思えちゃうから不思議だよね」
「・・・まあ、な」
暫く元親さんが流れていった川を見つめていたけど、まだミッションが残っている事を思い出し阿国さんに挨拶をしてお城へと戻り始めた
続く
あとがき
昨日寝る前に思い付いたものを書いてみました~!
男性陣となると凄く・・色んな意味でも大変な事になりそうだったので、ならまだ安全ラインで人数が少ない女性陣に抱きついちゃえ!って事で書いてみました(むしろ俺が抱きつかせてくださっ・・・げふw)
大半の人が初登場って感じだからちょっと言葉遣い違うかもって言うのもありますが、まあそこは多めに見てやって下さい!
阿国さんとちかちゃんの所はクロセカのあのシーンww
あそこ好きなので使って見ましたww
ちかちゃんならアレで絶対に無事に帰れるだろうねww←
さて、後編ではまだ残っている六人に抱きつきに行きますよぉ!←
2013.02.19
1/4ページ