天下魔性の歌姫奪還戦
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「三成殿達はこの先でしょうか?」
「ああ。間違いないな」
「眼鏡の小十郎さんによると、三カ所で行われていた戦いも終わったようだな」
各方面で行われていた戦いもどうやら終わりを迎えたようで皆、天守閣目掛けて進み出していた
「離すのじゃ!」
「いい加減大人しくしろって」
ふと聞き慣れた声が聞こえ前を見ると直秀がガラシャの首根っこを捕まえて階段を降りて来ていた
「直秀殿、どうなされたのですか?」
「ん? ああ、お前等追い着いたのか。見ての通り、この子を捕まえてんの」
「はーなーすーのーじゃ~!」
さっきからこの様子なのかガラシャはバタバタとしているが直秀は涼しい顔でそれを受け流していた
「俺と孫市の相手がこの子だったんだよ」
「察するに、光秀殿の元に連れて行く途中だったと?」
「そう言う事。この子に怪我でもされたら光秀殿だけじゃなくリアも悲しむからな」
「一番はリアさん為、ってとこですか」
「まあ、そうかもな。他の奴等より俺の方がこの子の扱いは慣れてるしな」
そう言うと直秀は歩き出したが、
「おっと、そうだ」
何かを思い出したのか、そのまま視線だけを向けて言う
「まだ何か仕掛けがあるかもしれないから上に行くなら気を付けろよ」
何かを感じたのか、直秀は少し表情を変えて言うもその後はいつも通りの表情をしてじゃあな、と言ってガラシャを連れて降りていった
「さてと、これで上に進めるね」
「・・・ところで、さっきのは、どうするつもり・・ですか?」
激しい戦闘を終えた半兵衛はふうっと一息吐いていたが清正はある事を思い出して半兵衛にそう言い、それには三成も同意と言うように半兵衛を見ていた
「ん? 何の事?」
「とぼけないで下さい! だから・・そ、その・・・」
三成の反応を見て半兵衛はやっと二人が言っている事の意味を理解したようで、ああ・・、と小さく呟いた
「それは小少将さんに交渉って事で良いんじゃない? 俺だって持ってないんだし」
その会話の元はどうやら小少将が持っている例のリアの写真の事のようだ
だが持ち主である小少将が何処かに仕舞っている為“貰う”事が出来ていない
「そんなに欲しいんだったら、探してみれば良いじゃん」
「っ!」「なっ!」
半兵衛の言葉に三成と清正はまたもや驚き少しだけ動揺していた
「(ほんと、二人とも若いなぁ~w)って、誰か来たみたいだね」
半兵衛の言う通り、下の方から誰かが駆け上がって来ている音が聞こえた
「三成殿!」
「幸村、それに兼続に左近」
「お前達、良く此処まで来れたな」
「我等の愛と義が揃えば簡単な事だ。なあ幸村」
「はい、兼続殿」
威勢の良い二人を見てはあ・・と溜息を吐くも、半兵衛は気にした様子もなく左近へと視線を向ける
「ところで良く俺達が此処にいるって解ったね」
「いえ、これのお陰ですよ」
言うと左近は何か四角い物を取り出した
一方、天守閣でモニターを見ていたリアは
「・・・みんな大丈夫かな? 怪我してないと良いんだけど」
先程まで激しい戦いが繰り広げられていたのだから戦えないリアがこう思ってしまうの当然かもしれない
「左近殿、それは?」
モニターから幸村の疑問系の声が聞こえ自然とそこに目を向ける
「竹Phoneです」
左近の手には四角い物が握られていたがリアはそれに見覚えがあり思わずツッコんでしまう
「何でこの時代に○Phone!? と言うか何で左近さん普通に使えちゃってるの!?」
本人に聞こえる事はないが突っ込まずにはいられない・・と言うのがこの戦いで身についたようだったw
「これがあれば、この先にいるリアさんの居場所も分かるんじゃないですか?」
「成る程・・・」
「って、関心している場合じゃないみたいだよ?」
ふと殺気のような物を感じ皆、一斉に表情を変え獲物を構えた
下の階から来たのか、それともまだ何処かに控えていた兵達がぞろぞろと獲物を構えて向かって着ていた
「こりゃ、また盛大な歓迎ですね」
「だが我等が負ける訳がない!」
「さっさと片付けるぞ!」
その言葉が合図だったかのように、皆一斉に敵に向かっていった
天下魔性の歌姫奪還戦(其の六)
再び戦闘が始まりモニターを見ているとふと気配を感じ振り向くと一人の忍びがいた
「くくっ。璃唖、混沌を楽しんでいるか?」
「ふ、風魔さん!? どうして此処に? 風魔さん、この模擬戦に参加してないですよね?」
「我は混沌ある所に有り・・・。そしてその混沌はお前・・」
前にも似たような事を言われたような気もするが・・・と思っているとそれを察したのか小太郎は更にくくっと笑った
「更なる混沌はもうすぐやって来る・・・」
「もうすぐって・・・皆さんの事、ですか?」
この戦いは天下の色男軍と魔性の美女軍の戦いだ
今勢力的に残っているのは天下の色男軍だ
彼等がこの天守閣に来てリアを城の外へ連れ出せば天下の色男軍の勝ちになる
だが小太郎が言っている事はそう言う事ではない、と何となくだがリアも感じていた
「混沌より出でし闇は直ぐにお前の元へやってこよう」
「っ!」
いつの間にか距離を詰められ、思わず身を退いた
「くくっ、我はそれを楽しもう」
言うと小太郎はすっと消えていきこの部屋はシン・・・と静まり返ったが直ぐに下の方から話し声が聞こえたり階段を登ってくる足音が響いてきた
スパンっと勢い良く襖の開く音が聞こえ思わずビクリと身体が跳ねてしまう
「おっと、驚かせちまったか、リア姫?」
「吃驚させちゃってごめんね、リア」
「孫市さんに半兵衛さん、それに皆さんも・・・」
天守閣へと入って来たのは天下の色男軍の総大将である孫市、そして先程まで下で戦っていた半兵衛、幸村、兼続、そして三成、清正と政宗だった
「何を呆けた顔をしておる! さっさと行くぞ」
「っていきなり抜け駆けかよ、政宗」
「山犬が! 気安く我等の同士リアに触れるな」
政宗がリアの方へ進み出すと抜け駆けをさせまいとする清正と兼続に阻まれる
「貴様等こそ、そこをどけえ!」
「孫市さん、抜け駆けしようだなんて思わない方が良いよ?」
「俺一人だけかよ」
「リア殿は我々が守ります!」
「相変わらず、お前は暑苦しいねえ」
「その言葉、貴様に返してやる」
その隙を突いてリアの元へ行こうとしていた孫市の前に半兵衛、そして幸村と三成が道を塞いだ
「えっと・・・仲間割れ・・?」
若干仲間割れに近い状態になりキョトンとしていると、
ブオオオオオ~~
と、何処からか気の抜けた法螺貝の音が聞こえた
続くw
あとがきw
はいw まさかな所で続きましたw
やっとみんな天守閣に辿り着いたww
そしてずっと使いたかった声優奥義(2014 祝宴 十年の宴)+やましんさんのTwitterネタww やっと使えたよ、竹Phoneww
これ絶対に使いたかったので使えてちょっと満足ですww←w
それはさておきww、やっと天守閣に辿り着いた面々ですが・・・おい、肝心の吉継さんいねえじゃねえかよ!!って思っていると思います
でもそこは次回ww
そして長かったこの話しもやっと次回で最後になります!
最後は一体どうなるのか、そして法螺貝の後は? 小太郎の言葉の意味は?
それは全て次回で明らかに!w
では最後の最後までお楽しみに!w
5周年:2014.07.18
完成:2014.08.26
「ああ。間違いないな」
「眼鏡の小十郎さんによると、三カ所で行われていた戦いも終わったようだな」
各方面で行われていた戦いもどうやら終わりを迎えたようで皆、天守閣目掛けて進み出していた
「離すのじゃ!」
「いい加減大人しくしろって」
ふと聞き慣れた声が聞こえ前を見ると直秀がガラシャの首根っこを捕まえて階段を降りて来ていた
「直秀殿、どうなされたのですか?」
「ん? ああ、お前等追い着いたのか。見ての通り、この子を捕まえてんの」
「はーなーすーのーじゃ~!」
さっきからこの様子なのかガラシャはバタバタとしているが直秀は涼しい顔でそれを受け流していた
「俺と孫市の相手がこの子だったんだよ」
「察するに、光秀殿の元に連れて行く途中だったと?」
「そう言う事。この子に怪我でもされたら光秀殿だけじゃなくリアも悲しむからな」
「一番はリアさん為、ってとこですか」
「まあ、そうかもな。他の奴等より俺の方がこの子の扱いは慣れてるしな」
そう言うと直秀は歩き出したが、
「おっと、そうだ」
何かを思い出したのか、そのまま視線だけを向けて言う
「まだ何か仕掛けがあるかもしれないから上に行くなら気を付けろよ」
何かを感じたのか、直秀は少し表情を変えて言うもその後はいつも通りの表情をしてじゃあな、と言ってガラシャを連れて降りていった
「さてと、これで上に進めるね」
「・・・ところで、さっきのは、どうするつもり・・ですか?」
激しい戦闘を終えた半兵衛はふうっと一息吐いていたが清正はある事を思い出して半兵衛にそう言い、それには三成も同意と言うように半兵衛を見ていた
「ん? 何の事?」
「とぼけないで下さい! だから・・そ、その・・・」
三成の反応を見て半兵衛はやっと二人が言っている事の意味を理解したようで、ああ・・、と小さく呟いた
「それは小少将さんに交渉って事で良いんじゃない? 俺だって持ってないんだし」
その会話の元はどうやら小少将が持っている例のリアの写真の事のようだ
だが持ち主である小少将が何処かに仕舞っている為“貰う”事が出来ていない
「そんなに欲しいんだったら、探してみれば良いじゃん」
「っ!」「なっ!」
半兵衛の言葉に三成と清正はまたもや驚き少しだけ動揺していた
「(ほんと、二人とも若いなぁ~w)って、誰か来たみたいだね」
半兵衛の言う通り、下の方から誰かが駆け上がって来ている音が聞こえた
「三成殿!」
「幸村、それに兼続に左近」
「お前達、良く此処まで来れたな」
「我等の愛と義が揃えば簡単な事だ。なあ幸村」
「はい、兼続殿」
威勢の良い二人を見てはあ・・と溜息を吐くも、半兵衛は気にした様子もなく左近へと視線を向ける
「ところで良く俺達が此処にいるって解ったね」
「いえ、これのお陰ですよ」
言うと左近は何か四角い物を取り出した
一方、天守閣でモニターを見ていたリアは
「・・・みんな大丈夫かな? 怪我してないと良いんだけど」
先程まで激しい戦いが繰り広げられていたのだから戦えないリアがこう思ってしまうの当然かもしれない
「左近殿、それは?」
モニターから幸村の疑問系の声が聞こえ自然とそこに目を向ける
「竹Phoneです」
左近の手には四角い物が握られていたがリアはそれに見覚えがあり思わずツッコんでしまう
「何でこの時代に○Phone!? と言うか何で左近さん普通に使えちゃってるの!?」
本人に聞こえる事はないが突っ込まずにはいられない・・と言うのがこの戦いで身についたようだったw
「これがあれば、この先にいるリアさんの居場所も分かるんじゃないですか?」
「成る程・・・」
「って、関心している場合じゃないみたいだよ?」
ふと殺気のような物を感じ皆、一斉に表情を変え獲物を構えた
下の階から来たのか、それともまだ何処かに控えていた兵達がぞろぞろと獲物を構えて向かって着ていた
「こりゃ、また盛大な歓迎ですね」
「だが我等が負ける訳がない!」
「さっさと片付けるぞ!」
その言葉が合図だったかのように、皆一斉に敵に向かっていった
天下魔性の歌姫奪還戦(其の六)
再び戦闘が始まりモニターを見ているとふと気配を感じ振り向くと一人の忍びがいた
「くくっ。璃唖、混沌を楽しんでいるか?」
「ふ、風魔さん!? どうして此処に? 風魔さん、この模擬戦に参加してないですよね?」
「我は混沌ある所に有り・・・。そしてその混沌はお前・・」
前にも似たような事を言われたような気もするが・・・と思っているとそれを察したのか小太郎は更にくくっと笑った
「更なる混沌はもうすぐやって来る・・・」
「もうすぐって・・・皆さんの事、ですか?」
この戦いは天下の色男軍と魔性の美女軍の戦いだ
今勢力的に残っているのは天下の色男軍だ
彼等がこの天守閣に来てリアを城の外へ連れ出せば天下の色男軍の勝ちになる
だが小太郎が言っている事はそう言う事ではない、と何となくだがリアも感じていた
「混沌より出でし闇は直ぐにお前の元へやってこよう」
「っ!」
いつの間にか距離を詰められ、思わず身を退いた
「くくっ、我はそれを楽しもう」
言うと小太郎はすっと消えていきこの部屋はシン・・・と静まり返ったが直ぐに下の方から話し声が聞こえたり階段を登ってくる足音が響いてきた
スパンっと勢い良く襖の開く音が聞こえ思わずビクリと身体が跳ねてしまう
「おっと、驚かせちまったか、リア姫?」
「吃驚させちゃってごめんね、リア」
「孫市さんに半兵衛さん、それに皆さんも・・・」
天守閣へと入って来たのは天下の色男軍の総大将である孫市、そして先程まで下で戦っていた半兵衛、幸村、兼続、そして三成、清正と政宗だった
「何を呆けた顔をしておる! さっさと行くぞ」
「っていきなり抜け駆けかよ、政宗」
「山犬が! 気安く我等の同士リアに触れるな」
政宗がリアの方へ進み出すと抜け駆けをさせまいとする清正と兼続に阻まれる
「貴様等こそ、そこをどけえ!」
「孫市さん、抜け駆けしようだなんて思わない方が良いよ?」
「俺一人だけかよ」
「リア殿は我々が守ります!」
「相変わらず、お前は暑苦しいねえ」
「その言葉、貴様に返してやる」
その隙を突いてリアの元へ行こうとしていた孫市の前に半兵衛、そして幸村と三成が道を塞いだ
「えっと・・・仲間割れ・・?」
若干仲間割れに近い状態になりキョトンとしていると、
ブオオオオオ~~
と、何処からか気の抜けた法螺貝の音が聞こえた
続くw
あとがきw
はいw まさかな所で続きましたw
やっとみんな天守閣に辿り着いたww
そしてずっと使いたかった声優奥義(2014 祝宴 十年の宴)+やましんさんのTwitterネタww やっと使えたよ、竹Phoneww
これ絶対に使いたかったので使えてちょっと満足ですww←w
それはさておきww、やっと天守閣に辿り着いた面々ですが・・・おい、肝心の吉継さんいねえじゃねえかよ!!って思っていると思います
でもそこは次回ww
そして長かったこの話しもやっと次回で最後になります!
最後は一体どうなるのか、そして法螺貝の後は? 小太郎の言葉の意味は?
それは全て次回で明らかに!w
では最後の最後までお楽しみに!w
5周年:2014.07.18
完成:2014.08.26